
マジェスティ250を整備する際に欠かせないのが、各部品の「締め付けトルク」の正確な管理です。
この記事では、エンジン・駆動系・足回り・冷却・電装・外装・シート・カウル類まで網羅したトルク一覧表をカテゴリごとにまとめました。
整備初心者の方でも迷わず参照できるように表形式で整理しているので、DIYメンテや点検の際にぜひ活用してください。
また、記事の最後には「汎用ボルトの参考トルク値」も掲載しているので、細部の作業時にも安心です。
マジェスティ250 締め付けトルク一覧【完全版】
エンジン周り
部位/ボルト | ねじ径 | 数 | トルク (N·m) |
---|---|---|---|
オイルチェックボルト | M6 | 1 | 7 |
排気管スタッドナット | M8 | 2 | 13 |
スパークプラグ | M12 | 1 | 18 |
カムスプロケットカバー | M6 | 3 | 10 |
シリンダヘッド/シリンダナット | M8 | 4 | 22 |
シリンダヘッドボルト(カムチェーン側) | M6 | 1 | 10 |
バルブクリアランスロックナット | M6 | 4 | 14 |
カムシャフトベアリングストッパ | M6 | 2 | 8 |
フライホイールナット | M16 | 1 | 80 |
カムスプロケットボルト | M10 | 1 | 60 |
カムチェーンテンショナ本体 | M6 | 2 | 10 |
カムチェーンテンショナプラグ | M8 | 1 | 8 |
ガイドストッパ | M6 | 1 | 10 |
ウォーターポンプカバー | M6 | 5 | 10 |
サーモスタットカバー | M6 | 3 | 10 |
オイルポンプ固定 | M6 | 3 | 7 |
オイルドレインプラグ(エンジン) | — | 1 | 32 |
クランクケース結合ボルト | M6 | 9 | 10 |
クランクケースカバー(左) | M6 | 11 | 10 |
マグネットカバー | M6 | 10 | 10 |
駆動系(Vベルト・クラッチ)
部位/ボルト | ねじ径 | 数 | トルク (N·m) |
---|---|---|---|
ワンウェイクラッチ固定ボルト | M8 | 3 | 30 |
クラッチハウジングナット | M14 | 1 | 60 |
プライマリシーブナット | M14 | 1 | 60 |
クラッチキャリアナット | M36 | 1 | 90 |
グリースストッパ | M4 | 4 | 3 |
スタータモータ固定 | M6 | 2 | 10 |
トランスミッションカバー | M8 | 6 | 16 |
ドレインボルト(ミッション) | M8 | 1 | 22 |
冷却系
部位/ボルト | ねじ径 | 数 | トルク (N·m) |
---|---|---|---|
ラジエーター固定ボルト | M6 | 2 | 10 |
ラジエーターキャップカバー | M5 | 2 | 5 |
サーモスタットハウジング | M6 | 3 | 10 |
サーモスイッチ | PT1/8 | 1 | 23 |
ウォーターポンプカバー | M6 | 5 | 10 |
ホースクランプ | — | 多数 | 2〜3 |
電装系
部位/ボルト | ねじ径 | 数 | トルク (N·m) |
---|---|---|---|
スターターモーター固定 | M6 | 2 | 10 |
フライホイールナット | M16 | 1 | 80 |
ジェネレーターコイル固定 | M5 | 3 | 7 |
ピックアップコイル固定 | M5 | 2 | 7 |
レギュレーター固定 | M6 | 2 | 10 |
バッテリーホルダー | M6 | 2 | 10 |
足回り・シャシ
部位/ボルト | ねじ径 | 数 | トルク (N·m) |
---|---|---|---|
フロントアクスルナット | — | 1 | 70 |
フロントブレーキキャリパー取付 | — | 2 | 40 |
フロントブレーキディスクボルト | — | 5 | 23 |
フロントフェンダーボルト | — | 2 | 7 |
ハンドルホルダーボルト | — | 4 | 23 |
リアアクスルナット | — | 1 | 135 |
リアショック上側 | — | 1 | 55 |
リアショック下側 | — | 1 | 45 |
サイドスタンドピボット | — | — | 23 |
センタースタンドピボット | — | — | 40 |
燃料・吸気系
部位/ボルト | ねじ径 | 数 | トルク (N·m) |
---|---|---|---|
燃料ポンプ固定 | M6 | 4 | 10 |
キャブレタージョイント | M6 | 2 | 10 |
エアクリーナーボックス固定 | M6 | 2 | 7 |
エアクリーナーカバー | M5 | 8 | 5 |
燃料タンクステー | M6 | 2 | 10 |
ハンドル・ステアリング
部位/ボルト | ねじ径 | 数 | トルク (N·m) |
---|---|---|---|
ハンドルクランプ | M8 | 4 | 23 |
ハンドルエンド | M6 | 2 | 10 |
ステアリングステムナット | M24 | 1 | 90 |
アッパーブリッジ固定 | M8 | 2 | 23 |
フロントフォークトップキャップ | M30 | 2 | 40 |
フロントフォーク下クランプ | M8 | 2 | 23 |
シート・ラゲッジ
部位/ボルト | ねじ径 | 数 | トルク (N·m) |
---|---|---|---|
シートヒンジ | M6 | 2 | 10 |
シートロック | M6 | 2 | 10 |
ラゲッジボックス固定 | M6 | 4 | 10 |
ラゲッジランプユニット | M5 | 2 | 5 |
外装・カウル
部位/ボルト | ねじ径 | 数 | トルク (N·m) |
---|---|---|---|
フロントインナーカウル | M5 | 多数 | 5 |
サイドインナーカウル | M5 | 多数 | 5 |
アンダーカウル | M6 | 複数 | 7 |
リアカウル | M6 | 複数 | 7 |
メーターパネル取付 | M6 | 4 | 10 |
スクリーン固定 | M6 | 4 | 10 |
灯火類
部位/ボルト | ねじ径 | 数 | トルク (N·m) |
---|---|---|---|
ヘッドライトユニット | M6 | 3 | 7 |
ウィンカー固定 | M5 | 2 | 5 |
テールランプ固定 | M6 | 2 | 7 |
ナンバープレートステー | M6 | 2 | 10 |
ミラー取付ナット | M10 | 2 | 20 |
汎用ボルトの参考トルク値
六角二面幅(ナット)A | ねじ外径(ボルト)B | 参考トルク (N·m) |
---|---|---|
10 mm | 6 mm | 6 |
12 mm | 8 mm | 15 |
14 mm | 10 mm | 30 |
17 mm | 12 mm | 55 |
19 mm | 14 mm | 85 |
22 mm | 16 mm | 130 |
おすすめのトルクレンチ
バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。
今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。
「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ
3~60N・m に対応。
京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
関連記事
おすすめのトルクレンチに関しては下の記事でも詳しく紹介しています↓
>>バイク用 おすすめのトルクレンチを徹底比較|選び方も解説
まとめ
マジェスティ250はフルカウルのビッグスクーターであり、多数のボルト・ナットが使われています。
それぞれの締め付けトルクを正しく守ることで、走行中のトラブル防止・部品寿命の延長・安全性の向上につながります。
この記事では、主要部位から外装小物までフルカバーしましたので、今後のメンテナンスのリファレンスとして役立ててください。
特にオイルドレインやアクスルナットなど、トルク管理を誤ると致命的な不具合につながる部分は要注意です。
関連記事
- ヤマハFZR750 締め付けトルク一覧表【完全版】整備・メンテナンス保存版データ
- ヤマハFZR250 締め付けトルク一覧表【完全版】整備・メンテに必須の保存版データ
- ヤマハFZR400 締め付けトルク一覧表【完全版】|整備に役立つ総まとめ
- ヤマハRZ350 締め付けトルク一覧表|エンジン・足回り・ブレーキ・電装まで網羅【保存版】
- RZ250締め付けトルク一覧表|エンジン・足回り・外装まで完全網羅
- ヤマハXT250X 締付トルク完全一覧表|初心者から整備士まで役立つ保存版
- セロー250 締め付けトルク完全一覧|整備・メンテナンス必携データまとめ
- テネレ700 締め付けトルク完全一覧|整備・メンテナンスに必携のトルク表
- トレーサー9GT 締め付けトルク完全一覧|整備・メンテナンス必須データまとめ
- ヤマハXSR155締め付けトルク一覧表【完全版】整備・メンテナンス必携データ
- ヤマハYZF-R3 締め付けトルク一覧表|部位別に徹底まとめ【保存版】
- ヤマハYZF-R6 締め付けトルク一覧表|部位別・年式別まとめ【保存版】
- ヤマハYZF-R1 締め付けトルク一覧表|年式別に徹底まとめ【保存版】
今のバイクを乗り換えたいなら高く売るのが先決!
新しいバイクをお得に手に入れるためには、まず今乗っているバイクをできるだけ高く売ることが重要です。買取額が数万円変わるだけで、次のバイク購入費用や装備のグレードアップに回せる金額が大きく変わります。
特におすすめなのが、**「KATIX(カチエックス)」と「バイクランド」**の2社です。
KATIX(カチエックス)

KATIXは、オークション形式で全国のバイク販売店が同時入札する仕組みを採用しています。
1台のバイクに複数の業者が競り合うため、相場以上の高額査定が狙いやすいのが最大の魅力です。
- 複数業者の競争で買取額が上がる
- 最短即日現金化も可能
- 査定・出張費は完全無料
- 売却キャンセル料なし
高く売りたい人はもちろん、「まず相場を知りたい」という場合にもおすすめです。
公式サイトはこちら▶バイクランド

バイクランドは、全国展開する大手バイク買取業者で、年間数万台以上の買取実績を誇ります。安定した査定ノウハウと独自の販売ルートがあり、排気量やジャンルを問わず安定して高額査定を提示してくれるのが強みです。
- 全国対応で出張査定無料
- 大型・旧車・カスタム車でも高値がつきやすい
- 成約後のスピード入金
- 経験豊富な査定士が対応
特に、大型バイクや希少モデルを手放す方には安心感があります。
公式サイトはこちら▶まずはこの2社で査定を受けて比較することで、より高い買取額での乗り換えが実現します。
一括査定のように大量の営業電話に悩まされることもないため、安心して利用できます。