
ヤマハFZR250は、1980年代後半〜1990年代にかけて人気を博したスポーツバイクです。軽快なハンドリングと高回転型エンジンが特徴ですが、整備やカスタムをする際には「締め付けトルク」を正しく守ることが欠かせません。トルク管理を誤ると、ボルトの破損や緩みだけでなく、走行中の重大なトラブルに直結します。
この記事では、FZR250の各部位ごとの締め付けトルクをカテゴリ別にまとめました。外装・足回り・エンジン・駆動系・電装系まで網羅しているので、DIY整備からプロのメカニック作業まで、幅広く活用できる「保存版一覧表」です。
ヤマハFZR250 締め付けトルク一覧【完全版】
バイクの整備やDIYメンテナンスで重要になるのが「締め付けトルク」です。FZR250(2KR/3HX/3LN系)の各部位をカテゴリごとに整理しました。作業前のチェックリストとしてご活用ください。
エンジンまわり
部位 | 規定トルク [N·m] | 規格など |
---|---|---|
シリンダーヘッドボルト(大) | 40 | M10級 |
シリンダーヘッドボルト(小) | 23 | M8級 |
カムキャップボルト | 10 | M6 |
カムスプロケットボルト | 23 | M8 |
クラッチスプリングボルト | 10 | M6 |
クラッチセンターナット | 90 | M22級 |
フライホイールナット | 90 | M16級 |
クランクケースボルト(M8) | 24 | – |
クランクケースボルト(M6) | 12 | – |
オイルフィルターカバー | 15 | – |
オイルドレンプラグ | 42 | M14×1.5 |
タペットカバーボルト | 10 | M6 |
スパークプラグ | 10〜12 | NGK CR8E(M10) |
足回り・フレーム
部位 | 規定トルク [N·m] | 規格など |
---|---|---|
フロントアクスルナット | 58 | M14 |
フロントアクスルピンチボルト | 20 | M8 |
フロントフォークトップキャップ | 25 | – |
フロントフォークドレンボルト | 6〜8 | M6 |
フォーククランプ(上下) | 23〜26 | M8 |
リアアクスルナット | 98 | – |
スイングアームピボットシャフト | 90 | M14 |
リアショック上側マウント | 40 | M10 |
リアショック下側マウント | 40 | M10 |
リンクプレートボルト | 40 | M10 |
ステップブラケット取付 | 33 | M10 |
リヤステップブラケット | 20 | M8 |
フレーム後端(シートレール) | 64〜88 | M10〜M12 |
ブレーキ・駆動系
部位 | 規定トルク [N·m] | 規格など |
---|---|---|
ブレーキキャリパーボルト | 35 | M10 |
ブレーキキャリパーホルダー | 35 | M10 |
ブレーキディスクローターボルト(前後) | 21〜23 | M8 |
ブリードスクリュー | 6 | M8 |
バンジョーボルト | 16 | M10 |
リアトルクロッドナット | 28 | M8 |
フロントスプロケットナット | 90 | M20 |
リヤスプロケットナット | 65 | M10 |
スプロケットホルダー | 32 | M8 |
チェーンアジャスター固定ナット | 20 | M8 |
吸排気・冷却・燃料系
部位 | 規定トルク [N·m] | 規格など |
---|---|---|
エキゾーストフランジナット | 21〜23 | M8 |
サイレンサーマウントボルト | 23 | M8 |
インテークマニホールド取付 | 10 | M6 |
キャブレターバンド | 3 | – |
キャブドレンボルト | 2〜3 | M5 |
ラジエーターマウントボルト | 10 | M6 |
ラジエータードレンボルト | 7 | – |
サーモスタットカバー | 10 | M6 |
ウォーターポンプハウジング | 10 | M6 |
フューエルタンク固定ボルト | 20 | M8 |
フューエルコック取付ボルト | 8〜10 | M6 |
フューエルセンダーユニット | 8〜10 | M6 |
フューエルホースクランプ | 2 | – |
ハンドル・操作系
部位 | 規定トルク [N·m] | 規格など |
---|---|---|
ハンドルクランプボルト | 23〜26 | M8 |
ハンドルグリップエンド | 25 | – |
ブレーキレバーホルダー | 8〜10 | M6 |
クラッチレバーホルダー | 8〜10 | M6 |
スロットルケーブルステー | 6〜8 | M5〜M6 |
スイッチボックス固定ボルト | 6 | M5 |
チョークレバーステー | 6〜8 | M5〜M6 |
スタンド・ペダル・ステップ
部位 | 規定トルク [N·m] | 規格など |
---|---|---|
サイドスタンドピボットボルト | 23 | M8 |
サイドスタンドスイッチ | 6〜8 | M6 |
センタースタンドピボルト | 45 | M10 |
チェンジペダルクランプボルト | 10〜12 | M6 |
リアブレーキペダルピボルト | 23 | M8 |
外装・カウル・ステー類
部位 | 規定トルク [N·m] | 規格など |
---|---|---|
フロントカウル固定ボルト | 4〜6 | M6 |
サイドカウル固定ボルト | 4〜6 | M6 |
アンダーカウルボルト | 4〜6 | M6 |
スクリーン固定ボルト | 2〜3 | M5 |
シート固定ボルト | 20 | M8 |
サイドカバー固定ボルト | 6〜8 | M6 |
ヘルメットホルダー | 8〜10 | M6 |
チェーンガード取付 | 8〜10 | M6 |
ラゲッジフック | 20 | M8 |
電装・保安部品
部位 | 規定トルク [N·m] | 規格など |
---|---|---|
バッテリーターミナルボルト | 3〜4 | M6 |
バッテリーホルダーボルト | 8〜10 | M6 |
イグニッションコイル取付 | 10 | M6 |
CDIユニット固定 | 6〜8 | M6 |
レギュレーター取付 | 10 | M6 |
スターターモーターボルト | 20 | M8 |
スターターリレー端子ナット | 6 | M6 |
ヘッドライトユニット固定 | 8〜10 | M6 |
テールランプユニット | 8〜10 | M6 |
ウインカーステー | 8 | M6 |
ホーン固定ボルト | 8〜10 | M6 |
メーターステーボルト | 10 | M6 |
メーターユニット取付 | 8〜10 | M6 |
インジケーターパネルボルト | 6〜8 | M5 |
ナンバープレートホルダーボルト | 6〜8 | M6 |
汎用:バイクのネジ径別トルク目安
ねじ種別 | 目安トルク [N·m] |
---|---|
M5ボルト/ナット | 4.9 |
M6ボルト/ナット | 9.8 |
M8ボルト/ナット | 21.6 |
M10ボルト/ナット | 34.3 |
M12ボルト/ナット | 53.9 |
M5ビス | 3.9 |
M6ビス・六角穴付ボルト | 8.8 |
M6フランジボルト/ナット | 11.8 |
M8フランジボルト/ナット | 26.5 |
M10フランジボルト/ナット | 39.2 |
おすすめのトルクレンチ
バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。
今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。
「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ
3~60N・m に対応。
京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
関連記事
おすすめのトルクレンチに関しては下の記事でも詳しく紹介しています↓
>>バイク用 おすすめのトルクレンチを徹底比較|選び方も解説
まとめ
FZR250の整備において、締め付けトルクは最も基本的でありながら重要な要素です。各ボルト・ナットには適切なトルク値が設定されており、それを守ることで安全性と耐久性を確保できます。
本記事で紹介した一覧表は、外装・フレーム・エンジン・駆動系・電装系と、バイク全体をカバーしています。特に、ホイールアクスル・シリンダーヘッド・クラッチセンター・スプロケットナットなどは必ずトルクレンチで確認すべきポイントです。
今後も安心してFZR250を楽しむために、この記事をブックマークして作業前の確認用としてご活用ください。
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