
ヤマハ・トレーサー9GTはツーリングから街乗りまで幅広く活躍するスポーツツアラーですが、整備やカスタム時には各部位の正しい締め付けトルクを把握しておくことが欠かせません。誤ったトルクでボルトを締めてしまうと、走行中の緩みやパーツ破損につながる危険性もあります。
本記事では、ホイール・ブレーキ・サスペンション・エンジン・フレーム・外装・電装まで、トレーサー9GTの主要部位を網羅した締め付けトルク一覧をまとめました。整備初心者からベテランライダーまで、メンテナンスやDIYカスタムの参考にしていただけます。
トレーサー9GT 締め付けトルク一覧表
部位 | 規格/ねじ径 | トルク(N·m) |
---|---|---|
ホイール・サスまわり | ||
フロントホイールアクスル | M18 | 72 |
フロントアクスルピンチボルト | M8 | 23 |
フロントブレーキキャリパー取付ボルト | M10 | 35 |
フロントブレーキディスクボルト | — | 18 |
フロントABSセンサー固定ボルト | M8 | 5 |
アッパーブラケット(上三つ又)ピンチボルト | M8 | 26 |
ロアブラケット(下三つ又)ピンチボルト | M8 | 23 |
フロントフォークキャップ | M32 | 23 |
ステアリングステムナット | — | 110 |
ステアリングステム ロアリングナット(調整) | M30 | 初期52 → 最終14 |
リアホイールアクスルナット | M24 | 105 |
リアブレーキキャリパー取付ボルト(前) | M12 | 27 |
リアブレーキキャリパー取付ボルト(後) | M8 | 22 |
リアブレーキディスクボルト | — | 30 |
ブレーキブリードスクリュー | M8 | 5 |
リアショックアッパーボルト | M10 | 45 |
リアショックロアボルト | M10 | 45 |
スイングアームピボットシャフト/ボルト | M16 | 115 |
スイングアームリンクプレートボルト | M10 | 45 |
リンクアームナット | M12 | 55 |
フロントフォークドレンボルト | M6 | 7 |
フロントフェンダー固定ボルト | M6 | 8 |
リアフェンダー固定ボルト | M6 | 8 |
駆動系 | ||
ドライブスプロケットナット(前) | M22 | 160 |
リアスプロケットナット | M10 | 80 |
チェーンアジャスターロックナット | — | 16 |
ハンドル・コックピット | ||
ハンドルホルダー上ボルト | M8 | 22 |
ハンドルホルダー下ナット | M10 | 40 |
レバークランプボルト(ブレーキ/クラッチ) | M6 | 10 |
スイッチボックスクランプボルト | M5 | 5 |
ミラー取付ボルト | M10 | 23 |
メーターユニット固定ボルト | M6 | 8 |
メーターパネル固定ボルト | M6 | 8 |
スクリーン固定ボルト | M5 | 5 |
スクリーンステー固定ボルト | M6 | 8 |
エンジンまわり | ||
排気管フランジナット | M8 | 20 |
マフラー固定ボルト | — | 20 |
スパークプラグ | M10 | 13 |
シリンダーヘッドカバーボルト | M6 | 10 |
オイルフィルター(カートリッジ) | — | 17 |
オイルドレンボルト | M14 | 43 |
オイルクーラーユニオンボルト | M20 | 70 |
ウォーターポンプドレンボルト | M6 | 10 |
ウォーターポンプカバーボルト | M6 | 12 |
ジェネレーター(ローター)ボルト | M12 | 75 |
ジェネレーターカバー固定ボルト | M6 | 12 |
クラッチボスナット | M20 | 125 |
クラッチスプリングボルト | M6 | 10 |
クラッチカバー固定ボルト | M6 | 12 |
クラッチアウターハウジングナット | M22 | 130 |
クラッチセンターナット | M20 | 125 |
クラッチプレッシャープレートボルト | M6 | 12 |
燃料系 | ||
フューエルタンク前側取付ボルト | M8 | 20 |
フューエルタンク後側取付ボルト | M8 | 20 |
フューエルポンプユニット固定ボルト | M6 | 12 |
インジェクター固定ボルト | M6 | 10 |
スロットルボディ取付ボルト | M6 | 10 |
インテークマニホールドボルト | M6 | 10 |
エアクリーナーカバー固定ボルト | M6 | 10 |
エアフィルターホルダーボルト | M6 | 8 |
冷却系 | ||
ラジエタードレンボルト | M6 | 10 |
ラジエターホースバンド | — | 1.5 |
サーモスタットケースボルト | M6 | 12 |
クーラントパイプジョイントボルト | M6 | 10 |
ラジエターファンモーターボルト | M6 | 10 |
クーラントリザーバータンク固定ボルト | M6 | 8 |
フレーム/ステップ・ペダル | ||
エンジンハンガーボルト(前/後) | M12 | 65 |
エンジンマウントブラケットボルト | M10 | 45 |
フレームクロスメンバーボルト | M10 | 40 |
フットレストブラケットボルト | M10 | 40 |
ステップバー固定ボルト | M8 | 23 |
チェンジペダルピンチボルト | M6 | 8 |
シフトペダルリンク固定ボルト | M6 | 10 |
ブレーキペダルピボットボルト | M8 | 23 |
シフトシャフトナット | M8 | 15 |
シフトリンクロッドナット | M6 | 10 |
サイドスタンド取付ボルト | M10 | 45 |
サイドスタンドスプリングピンボルト | M8 | 23 |
メインスタンドピボットボルト | M10 | 50 |
メインスタンドストッパーボルト | M8 | 25 |
外装・カウル・小物 | ||
フロントカウル固定ボルト | M5 | 5 |
サイドカウル固定ボルト | M5 | 5 |
アンダーカウル固定ボルト | M6 | 8 |
グラブバー固定ボルト | M8 | 23 |
リアキャリア取付ボルト | M8 | 23 |
サドルバッグステー固定ボルト | M8 | 23 |
シートロックボルト | M6 | 10 |
リアシート固定ボルト | M6 | 10 |
ヘッドライトユニット固定ボルト | M6 | 8 |
テールランプユニット固定ボルト | M6 | 8 |
ウインカー取付ボルト | M6 | 8 |
ナンバープレートホルダー固定ボルト | M6 | 8 |
リアウインカーステー固定ボルト | M6 | 8 |
電装・補機類 | ||
バッテリーターミナルボルト | M6 | 5 |
スターターモーターボルト | M6 | 12 |
セルリレー取付ボルト | M6 | 10 |
イグニッションコイル固定ボルト | M6 | 10 |
フューズボックス固定ボルト | M6 | 8 |
ECU固定ボルト | M6 | 10 |
アースケーブル固定ボルト | M6 | 8 |
おすすめのトルクレンチ
バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。
今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。
「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ
3~60N・m に対応。
京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
関連記事
おすすめのトルクレンチに関しては下の記事でも詳しく紹介しています↓
>>バイク用 おすすめのトルクレンチを徹底比較|選び方も解説
記事のまとめ
トレーサー9GTの締め付けトルク一覧を総合的に紹介しました。ホイールやブレーキの安全に直結する部分はもちろん、外装や電装まわりまで正しい数値で管理することが、安全で快適なバイクライフにつながります。
とくにツーリング前の点検や消耗部品の交換時には、この一覧表を参考にして適切なトルク管理を行うことをおすすめします。
もし整備に不安がある場合は、無理に自己判断せずプロの整備士に依頼することが安心です。
👉 本記事をブックマークしておけば、今後のメンテナンス時にもすぐに確認できます。
関連記事
- ヤマハXSR155締め付けトルク一覧表【完全版】整備・メンテナンス必携データ
- ヤマハYZF-R3 締め付けトルク一覧表|部位別に徹底まとめ【保存版】
- ヤマハYZF-R6 締め付けトルク一覧表|部位別・年式別まとめ【保存版】
- ヤマハYZF-R1 締め付けトルク一覧表|年式別に徹底まとめ【保存版】
- ヤマハMT-25締め付けトルク一覧表|整備・メンテナンスに役立つ完全データまとめ
- ヤマハMT-03締め付けトルク一覧表|整備・メンテナンスに役立つ完全データ集
- ヤマハMT-07 締付トルク完全一覧|2014〜2020・2021年以降モデル対応
- ヤマハMT-09締め付けトルク一覧表|整備・メンテナンスに役立つ完全データまとめ
- CBR954RRの締め付けトルク一覧表|整備に役立つ完全版まとめ
- 【保存版】ホンダNS-1 締め付けトルク一覧|整備・レストアに役立つ完全データ
- 【保存版】ホンダCBX400F 締め付けトルク一覧|整備・レストアに必須の完全データ
- NSR50の締め付けトルク一覧まとめ|エンジン・足回り・ブレーキ完全網羅
- HONDAトゥデイ(TODAY)締め付けトルク一覧表【完全版】エンジン・駆動系・足回り・外装まで網羅
- ホンダ タクト 締め付けトルク一覧表【完全版】エンジン・駆動・足回りから外装・小物まで網羅
今のバイクを乗り換えたいなら高く売るのが先決!
新しいバイクをお得に手に入れるためには、まず今乗っているバイクをできるだけ高く売ることが重要です。買取額が数万円変わるだけで、次のバイク購入費用や装備のグレードアップに回せる金額が大きく変わります。
特におすすめなのが、**「KATIX(カチエックス)」と「バイクランド」**の2社です。
KATIX(カチエックス)

KATIXは、オークション形式で全国のバイク販売店が同時入札する仕組みを採用しています。
1台のバイクに複数の業者が競り合うため、相場以上の高額査定が狙いやすいのが最大の魅力です。
- 複数業者の競争で買取額が上がる
- 最短即日現金化も可能
- 査定・出張費は完全無料
- 売却キャンセル料なし
高く売りたい人はもちろん、「まず相場を知りたい」という場合にもおすすめです。
▶ KATIX(カチエックス)公式サイト
バイクランド

バイクランドは、全国展開する大手バイク買取業者で、年間数万台以上の買取実績を誇ります。安定した査定ノウハウと独自の販売ルートがあり、排気量やジャンルを問わず安定して高額査定を提示してくれるのが強みです。
- 全国対応で出張査定無料
- 大型・旧車・カスタム車でも高値がつきやすい
- 成約後のスピード入金
- 経験豊富な査定士が対応
特に、大型バイクや希少モデルを手放す方には安心感があります。
▶ バイクランド公式サイト
まずはこの2社で査定を受けて比較することで、より高い買取額での乗り換えが実現します。
一括査定のように大量の営業電話に悩まされることもないため、安心して利用できます。