
Honda CBR500Rを整備する際に欠かせないのが、各部品ごとの締め付けトルク値です。オイル交換やホイール脱着、ブレーキ周り、スプロケット交換、さらにはエンジン内部作業に至るまで、正しいトルクで締め付けることが安全性と耐久性を守るポイントになります。
しかし、サービスマニュアルを手元に持っていないと、必要な数値を調べるのは意外と大変です。そこで本記事では、ネット上に公開されている情報を整理し、CBR500Rの締め付けトルクを徹底的に一覧化しました。作業中の「早見表」としてぜひご活用ください。
CBR500R 締め付けトルク一覧表
おすすめのトルクレンチ
バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。
今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。
「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ
3~60N・m に対応。
京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
オイル関連
部位 | トルク値 |
---|---|
オイルドレンボルト | 30 N·m |
オイルフィルター | 26 N·m |
ホイール・アクスル
部位 | トルク値 |
---|---|
フロントアクスルシャフト | 59 N·m |
フロントアクスルピンチボルト | 22 N·m |
フロントブレーキキャリパーマウント | 30 N·m |
リアアクスルナット | 88 N·m |
リアブレーキキャリパーマウント | 27 N·m |
フロントホイールディスクボルト | 20 N·m |
リアホイールディスクボルト | 31 N·m |
ホイールハブボルト | 64 N·m |
駆動系(スプロケット)
部位 | トルク値 |
---|---|
フロントスプロケットナット | 54 N·m |
リアスプロケットナット | 64 N·m |
ブレーキ系
部位 | トルク値 |
---|---|
フロントディスクボルト | 19–20 N·m |
リアディスクボルト | 31 N·m |
ブレーキパッドピン | 18 N·m |
バンジョーボルト(ブレーキホース) | 34 N·m |
フロントブレーキマスター取付 | 12 N·m |
リアブレーキマスター取付 | 12 N·m |
リアブレーキロッドナット | 22 N·m |
ABSセンサー取付 | 10 N·m |
ステアリング・フロントフォーク
部位 | トルク値 |
---|---|
ステアリングステムナット | 103 N·m |
トップブリッジピンチボルト | 23 N·m |
アンダーブリッジピンチボルト | 27 N·m |
フロントフォークトップキャップ | 22 N·m |
フロントフォークドレンボルト | 12 N·m |
フレーム・ステップ
部位 | トルク値 |
---|---|
メインステップホルダー | 27 N·m |
パッセンジャーペグ | 27 N·m |
サイドスタンドブラケット | 34 N·m |
エンジンハンガーボルト | 54 N·m |
ブレーキペダルピボット | 12 N·m |
シフトペダルピボット | 12 N·m |
シフトリンクボルト | 12 N·m |
クラッチ・カバー類
部位 | トルク値 |
---|---|
クラッチスプリングボルト | 12 N·m |
クラッチカバー | 12 N·m |
クラッチセンターナット | 108 N·m |
ジェネレーターカバー | 12 N·m |
シリンダーヘッドカバー | 10 N·m |
エンジン内部
部位 | トルク値 |
---|---|
コンロッドボルト | 25 N·m + 90° |
シリンダーヘッドナット | 30 N·m + 90° |
カムスプロケットボルト | 20 N·m |
フライホイールボルト | 108 N·m |
クランクケースボルト | 12 N·m |
冷却・吸排気系
部位 | トルク値 |
---|---|
ラジエタードレンボルト | 12 N·m |
ラジエターマウントボルト | 12 N·m |
サーモスタットケースボルト | 10 N·m |
ウォーターポンプボルト | 12 N·m |
エキゾーストマニホールドナット | 22 N·m |
マフラーステー | 27 N·m |
燃料・吸気系
部位 | トルク値 |
---|---|
フューエルタンクボルト | 12 N·m |
インジェクターホルダー | 12 N·m |
スロットルボディ固定 | 10 N·m |
エアクリーナーボックス | 10 N·m |
電装関連
部位 | トルク値 |
---|---|
スターターモーターボルト | 12 N·m |
セルリレー固定ボルト | 10 N·m |
レギュレーター/レクチファイア | 12 N·m |
イグニッションコイル | 10 N·m |
バッテリーホルダー | 5 N·m |
ECU固定ボルト | 10 N·m |
ヒューズボックスホルダー | 5 N·m |
外装・保安部品
部位 | トルク値 |
---|---|
フロントフェンダーボルト | 10 N·m |
リアフェンダーボルト | 10 N·m |
ヘッドライトステー | 12 N·m |
ウインカーステー | 10 N·m |
ナンバープレートホルダー | 10 N·m |
スクリーンボルト | 5 N·m |
メーターステー | 10 N·m |
シート固定ボルト | 12 N·m |
テールカウルボルト | 10 N·m |
グラブバー | 22 N·m |
小径ボルト(汎用目安)
ボルト径 | トルク値 |
---|---|
M5 | 5 N·m |
M6 | 10 N·m |
M8 | 22 N·m |
M10 | 34 N·m |
M12 | 54 N·m |
まとめ
- 日常整備でよく使うトルクは、ドレン30 N·m、オイルフィルター26 N·m、フロントアクスル59 N·m、リアアクスル88 N·m、キャリパー30 N·m。
- 駆動系やブレーキは中トルクが多く、トルクレンチ必須。
- エンジン内部やクラッチ周りは角度締めや高トルクが必要な箇所もあり、特に注意。
- 小径ボルトは締めすぎに注意。標準値を守れば破損を防げます。
この一覧をブックマークしておけば、CBR500R整備時の「早見表」として大変便利です。
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