カワサキZ2（Z750RS）締め付けトルク一覧表｜Z1共通の規定値をカテゴリ別に完全網羅

カワサキZ2（Z750RS）の締め付けトルクを“エンジン／駆動／足まわり／ブレーキ／外装”でカテゴリ分けして一括掲載しました。単位は整備で使いやすいN·mに統一。最後に汎用ボルトの目安表も付けたので、現場で数値だけサッと確認できます。Z1と共通の数値も明記しており、トルクレンチの使い分けや段階締め・対角締めの実務も想定。ブックマークしておけば、点検からオーバーホールまで迷いません。

カワサキZ2（Z750RS）締め付けトルク一覧表

エンジン（トップエンド）

箇所	締付トルク（N·m）
シリンダーヘッドナット（12箇所）	33.9
シリンダーヘッド側面ボルト（2本）	12.2
カムシャフトキャップボルト	12.2
バルブ（タペット）カバーボルト	7.9
スパークプラグ（14mm・ガスケット付）	25.8〜28.5

エンジン（ボトム／外装・潤滑・発電）

箇所	締付トルク（N·m）
オルタネータ（ダイナモ）ローター固定ボルト	24.4
オイルポンプ取付ボルト	7.9
クランクケース結合ボルト（M8）	24.4
クランクケース結合ボルト（M6）	7.9
クランクベアリングキャップボルト	24.4
ポイント（コンタクト）カバー	3〜5
オルタネータ（ジェネレータ）カバー	7〜10
クラッチカバー（右）	7〜10
スプロケットカバー	7〜10
オイルドレンボルト	29〜34
オイルフィルターカバー中央ボルト	25〜30
オイルフィルターカバー周辺ボルト	7〜10
イグニッションコイル取付	7〜10

吸気・燃料（キャブ／エアクリ／タンク）

箇所	締付トルク（N·m）
キャブ取付ナット（インシュレーター側・M6）	7〜9
キャブ連結ブラケット	7〜9
フロートチャンバー（小ねじ）	1.5〜2.5
ドレンスクリュー	1〜2
エアクリーナーボックス取付	7〜10
エアクリーナーカバー	1.5〜3
燃料タンク後方ボルト（M8）	14〜23
タンクコック取付	7〜10
タンクキャップねじ	2〜3

排気系（エキゾースト）

箇所	締付トルク（N·m）
エキゾーストポートナット（M8スタッド）	18〜24
エキゾーストクランプボルト（集合・分割管）	10〜20
サイレンサーステー取付ボルト	25〜35
マフラーブラケット本体固定	30〜40

駆動系（クラッチ／トランスミッション／最終減速）

箇所	締付トルク（N·m）
クラッチハブ・センターナット	118.0〜146.4
フロント（エンジン）スプロケットナット	118.0〜146.4
リヤスプロケット取付ナット	31.2〜40.7

ステアリング／サスペンション／スイングアーム

箇所	締付トルク（N·m）
トップブリッジ（上側クランプボルト）	15.8〜17.5
アンダーブラケット（下側クランプボルト）	54.2〜58.3
ハンドルバークランプボルト	24.4
スイングアーム・ピボットシャフトナット	118.0〜146.4
リヤショック上側ナット	59.7〜63.7
リヤショック下側ボルト	29.8〜33.9

ホイール／アクスル

箇所	締付トルク（N·m）
フロントアクスルクランプボルト（前→後の順）	17.6〜19.7
リヤアクスルナット（割ピン新品）	128.8〜155.9
リヤブレーキ・トルクロッド取付ナット	29.8〜33.9
スポークニップル（標準）	2.49〜2.94

ブレーキ（フロント・ディスク）

箇所	締付トルク（N·m）
ブレーキレバー・ピボット	5.1〜6.8
ブレーキレバーアジャスタ	7.9〜11.3
マスターシリンダークランプ	6.2〜8.8
バンジョーボルト	25.8〜31.2
ブレーキパイプニップル	16.9〜18.8
3-WAYフィッティング取付	5.1〜5.6
プレッシャースイッチ	15.3〜19.2
キャリパーシャフト（アレン2本）	29.8〜33.9
キャリパー取付ボルト	25.8〜31.2
ブリーダープラグ	7.9〜9.6
ブレーキディスク取付ボルト	15.8〜21.5
パッドピン	6.21〜8.81

ステップ／ペダル／リンク

箇所	締付トルク（N·m）
メインステップブラケット（フレーム側）	34〜44
フロントステップピン（Eクリップ）	20〜25
リヤステップブラケット	25〜35
シフトペダル・クランプボルト	8〜12
シフトロッド・ロックナット	7〜12
リヤブレーキペダル・ピボット	20〜30
ブレーキロッド・調整ナット	7〜10

スタンド（サイド／センター）

箇所	締付トルク（N·m）
サイドスタンド・ピボットボルト	36〜49
サイドスタンド・ストッパーブラケット	10〜15
センタースタンド・ピボット	49〜69
センタースタンド・スプリングフック取付	10〜15

電装・車体マウント

箇所	締付トルク（N·m）
レギュレーター／レクチファイア取付	7〜10
ヒューズボックス／バッテリーステー	7〜10
ホーンブラケット	7〜10
イグニッションスイッチ・固定ナット	12〜18
アース（GND）ボルト	7〜10

計器・灯火類

箇所	締付トルク（N·m）
スピード／タコメーターステー取付	10〜15
メータークランプカラー上ナット	7〜10
ヘッドライトリム・スクリュー	2〜3
ヘッドライトステー（アッパー）	10〜15
ウインカーステー取付	10〜15
テールランプベース	7〜10
ナンバープレートブラケット	5〜7
ミラーマウント	12〜20

外装・フレーム付属

箇所	締付トルク（N·m）
フロントフェンダーブラケット	7〜12
リヤフェンダーブラケット	7〜12
サイドカバー	2〜3
シートヒンジ／ラッチ	7〜10
グラブバー取付	25〜35
ラゲッジフック／工具ケースステー	7〜10

ケーブル／小物（参考）

箇所	締付トルク（N·m）
スロットル／クラッチケーブル・クランプ	2〜3
ブレーキスイッチステー	2〜3
スピードメーターケーブル・ホルダー	2〜3

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汎用ボルトの目安（参考）

※Z2固有の指定がある場合はそちらを優先してください（乾燥ねじの一般的目安）。

ねじ呼び	参考トルク（N·m）
M5	3〜5
M6	7〜10
M8	17〜25
M10	35〜50
M12	60〜80

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おすすめのトルクレンチ

バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。

今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。

「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。

SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ

3~60N・m に対応。

京都機械工具(KTC) 12.7

30~140N・m に対応

まとめ

• Z2/Z1で共通の規定トルクが多いため、車体差・年式差は部位単位で確認するのが安全です。
• **高トルク部（ヘッド、クラッチ、アクスル、スイングアーム）**は適正トルクレンチ（小～中トルク／大トルクの2本体制）で確実に管理。
• 締め付けは段階締め→指定トルク→確認が基本。割ピン・ガスケット・ロックワッシャは新品に。
• 本記事はカテゴリ別＋N·m統一＋汎用表で検索・現場運用しやすい構成。**整備記録（トルク記入）**を残すと再整備がスムーズです。

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