
Honda CBR1000RRを整備するときに欠かせないのが、各部の正しい締め付けトルク値です。オイル交換やホイール脱着、ブレーキキャリパーの整備、スプロケット交換など、すべての作業は規定トルクで締め付けることが前提となります。
しかし、サービスマニュアルが手元にない場合、正確なトルク値を調べるのは意外と難しいものです。
この記事では、ネット上の整備記録やフォーラム情報、マニュアル抜粋などから集めたCBR1000RRの締め付けトルクを徹底的に一覧化しました。作業中に迷ったときの「早見表」としてご活用ください。
CBR1000RR 締め付けトルク一覧表
⚠️ 注意事項:以下の値はネット上で公開されているマニュアル抜粋や実作業レポートをもとにした参考値です。モデルや年式(SC59・SC77・SC82など)によって数値が異なる場合があります。必ずサービスマニュアルで最終確認を行ってください。
おすすめのトルクレンチ
バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。
今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。
「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ
3~60N・m に対応。
京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
オイル・エンジン系
部位 | トルク値 |
---|---|
オイルドレンボルト | 30 N·m |
オイルフィルター | 26 N·m |
ホイール・アクスル系
部位 | トルク値 |
---|---|
フロントホイールアクスルボルト | 79 N·m |
フロントアクスルピンチボルト | 22 N·m |
リアアクスルナット(RR/RA) | 113 N·m |
リアアクスルナット(S/SA, RR-R) | 124–135 N·m |
スイングアームピボットボルト | 59 N·m |
ブレーキ系
部位 | トルク値 |
---|---|
フロントキャリパーマウント | 45 N·m |
フロントディスクボルト | 20 N·m |
リアディスクボルト | 42 N·m |
バンジョーボルト | 34 N·m |
ブレーキパッドピン | 16–18 N·m |
ステアリング・フロントフォーク
部位 | トルク値 |
---|---|
ステアリングステムナット | 103 N·m |
トリプルクランプ上下ピンチボルト | 23 N·m |
ステアリングベアリング調整ナット | 19 N·m |
駆動系(スプロケット・リンク)
部位 | トルク値 |
---|---|
フロントスプロケットナット | 54 N·m |
リアスプロケットナット | 64 N·m |
リアショックリンクボルト | 45 N·m |
フレーム・ステップ・その他
部位 | トルク値 |
---|---|
エンジンハンガーボルト | 54–64 N·m |
エンジンハンガー調整ボルト | 15 N·m |
エンジンハンガーロックナット | 54 N·m |
メインステップ/タンデムステップ | 27–37 N·m |
サイドスタンドブラケット | 34–37 N·m |
パッセンジャーフットペグ | 27 N·m |
操作系・細部
部位 | トルク値 |
---|---|
クラッチレバーホルダー | 12 N·m |
クラッチバンジョー | 34 N·m |
チョークレバーロックナット | 5 N·m |
エンジン内部(HRCマニュアル参照)
部位 | トルク値 |
---|---|
クランクケースボルト(M8) | 24 N·m |
クランクケースボルト(M10) | 39 N·m |
メインジャーナルボルト | 20 N·m + 60° |
コンロッドボルト | 27 N·m + 45° |
シリンダーヘッドナット | 25 N·m + 67.5° |
カムスプロケットボルト | 20 N·m |
カムホルダーボルト | 12 N·m |
ヘッドカバーボルト | 9.8 N·m |
フライホイールボルト | 113 N·m(レーシングは 15 N·m + 60°) |
まとめ
- 日常整備でよく使うトルクは、オイルドレン(30N·m)、アクスル(79–135N·m)、キャリパー(45N·m)、スプロケット(54–64N·m)あたり。
- エンジン内部作業では角度締めを併用する部位も多く、必ず正確な規定を守る必要があります。
- 小径ボルト汎用値(M5=5N·m, M6=10N·m, M8=22N·m, M10=34N·m, M12=54N·m)も覚えておくと便利。
この記事をブックマークすれば、CBR1000RR整備時の「トルク早見表」として役立ちます。
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