
Honda Rebel 1100(レブル1100)は、大排気量クルーザーながらスポーティな走りも楽しめる人気モデル。そんなレブル1100を安全かつ正確に整備するためには、各部の締め付けトルクを正しく管理することが欠かせません。トルク不足は緩みや脱落の原因となり、逆に締めすぎは部品破損やネジ山トラブルにつながります。
本記事では、ネット上で公開されている情報をもとに レブル1100の主要部位の締め付けトルクを一覧表形式で整理しました。日常整備から分解作業まで、ぜひ活用してください。
レブル1100 締め付けトルク一覧表
おすすめのトルクレンチ
バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。
今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。
「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ
3~60N・m に対応。
京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
オイル関連
部位 | トルク値 |
---|---|
エンジンオイルドレンボルト | 30 N·m |
オイルフィルター | 26 N·m |
ドレンワッシャー | 30 N·m(再使用不可推奨) |
ホイール・アクスル
部位 | トルク値 |
---|---|
フロントアクスルシャフト | 59 N·m |
フロントアクスルピンチボルト | 22 N·m |
フロントブレーキキャリパーマウント | 30 N·m |
リアアクスルナット | 88 N·m |
リアブレーキキャリパーマウント | 27 N·m |
フロントディスクボルト | 20 N·m |
リアディスクボルト | 31 N·m |
ホイールハブボルト | 64 N·m |
駆動系
部位 | トルク値 |
---|---|
フロントスプロケットナット | 54 N·m |
リアスプロケットナット | 64 N·m |
チェーンアジャスター固定 | 27 N·m |
ブレーキ
部位 | トルク値 |
---|---|
ブレーキパッドピン | 18 N·m |
バンジョーボルト(ブレーキホース) | 34 N·m |
フロントブレーキマスター取付 | 12 N·m |
リアブレーキマスター取付 | 12 N·m |
リアブレーキロッドナット | 22 N·m |
ABSセンサー固定 | 10 N·m |
ステアリング・フロントフォーク
部位 | トルク値 |
---|---|
ステアリングステムナット | 103 N·m |
トップブリッジピンチボルト | 23 N·m |
アンダーブリッジピンチボルト | 27 N·m |
フロントフォークトップキャップ | 22 N·m |
フロントフォークドレンボルト | 12 N·m |
フレーム・ステップ
部位 | トルク値 |
---|---|
メインステップホルダー | 27 N·m |
パッセンジャーステップ | 27 N·m |
サイドスタンドブラケット | 34 N·m |
サイドスタンドスプリングボルト | 22 N·m |
エンジンハンガーボルト | 54 N·m |
ブレーキペダルピボット | 12 N·m |
シフトペダルピボット | 12 N·m |
シフトリンクロッドボルト | 12 N·m |
クラッチ・エンジンカバー
部位 | トルク値 |
---|---|
クラッチスプリングボルト | 12 N·m |
クラッチカバー | 12 N·m |
クラッチリリースカバー | 12 N·m |
クラッチセンターナット | 108 N·m |
ジェネレーターカバー | 12 N·m |
シリンダーヘッドカバー | 10 N·m |
エンジン内部
部位 | トルク値 |
---|---|
ロッカーホルダーボルト | 12 N·m |
カムスプロケットボルト | 20 N·m |
コンロッドボルト | 25 N·m + 90° |
シリンダーヘッドナット | 30 N·m + 90° |
フライホイールボルト | 108 N·m |
クランクケースボルト | 12 N·m |
冷却系
部位 | トルク値 |
---|---|
ラジエタードレンボルト | 12 N·m |
ラジエターマウント | 12 N·m |
サーモスタットケース | 10 N·m |
ウォーターポンプボルト | 12 N·m |
クーラントホースクランプ | 5 N·m |
燃料・吸気系
部位 | トルク値 |
---|---|
フューエルタンクボルト | 12 N·m |
インジェクターホルダー | 12 N·m |
スロットルボディ固定 | 10 N·m |
エアクリーナーボックス固定 | 10 N·m |
電装系
部位 | トルク値 |
---|---|
スターターモーターボルト | 12 N·m |
セルリレー固定 | 10 N·m |
レギュレーター/レクチファイア | 12 N·m |
イグニッションコイル | 10 N·m |
ECU固定 | 10 N·m |
バッテリーホルダー | 5 N·m |
ヒューズボックスホルダー | 5 N·m |
ハーネスステー | 5 N·m |
外装・保安部品
部位 | トルク値 |
---|---|
フロントフェンダー | 10 N·m |
リアフェンダー | 10 N·m |
ヘッドライトステー | 12 N·m |
ウインカーステー | 10 N·m |
ナンバープレートホルダー | 10 N·m |
スクリーンボルト | 5 N·m |
メーターステー | 10 N·m |
シート固定ボルト | 12 N·m |
テールカウルボルト | 10 N·m |
グラブバー(タンデム用) | 22 N·m |
サドルバッグステー | 22 N·m |
小径ボルト(参考)
ボルト径 | トルク値 |
---|---|
M5 | 5 N·m |
M6 | 10 N·m |
M8 | 22 N·m |
M10 | 34 N·m |
M12 | 54 N·m |
まとめ
- 日常整備で必須のトルク値:ドレン30 N·m、フィルター26 N·m、フロントアクスル59 N·m、リアアクスル88 N·m、キャリパー30 N·m。
- 駆動系・ステアリング・エンジン内部は高トルク指定が多く、必ずトルクレンチを使用。
- 小径ボルトは締めすぎ注意。規定値を守れば破損防止になる。
- この記事をブックマークしておけば、レブル1100の整備・カスタム時の「早見表」として大変便利です。
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