
GSX-R750の主要ボルト・ナットの締め付けトルクを純N·m表記で一括掲載しました。ホイール/ブレーキ、ステアリング/サス、エンジン外装・内部、駆動系、フレーム、外装までカテゴリ別に見やすく整理。年式差で差異が出やすい箇所には一般的な目安値を採用し、作業時の迷いを減らします。トルクレンチ前提・ねじサイズ別の参考表も最後に付録。まずはこの記事を開き、必要箇所へジャンプして正確に締めましょう。
GSX-R750 締め付けトルク一覧表
ホイール/ブレーキ(フロント)
部位 | 規定トルク(N·m) |
---|---|
フロントアクスルボルト | 98 |
アクスルピンチボルト(左右) | 23 |
フロントブレーキキャリパー取付ボルト | 35 |
ブレーキパッドピン | 15 |
ブリーダーバルブ(フロント) | 6 |
フロントブレーキディスクボルト | 16.5 |
フロントフェンダー固定ボルト | 6 |
ABSホイールセンサー固定ボルト(装備車) | 8 |
ホイール/ブレーキ(リヤ)
部位 | 規定トルク(N·m) |
---|---|
リヤアクスルナット | 100 |
リヤブレーキキャリパー取付ボルト | 17 |
ブレーキホースユニオンボルト(リヤ) | 23 |
キャリパースライドピン | 32 |
リヤブレーキディスクボルト | 23 |
ブリーダーバルブ(リヤ) | 6 |
ステアリング/フロントフォーク
部位 | 規定トルク(N·m) |
---|---|
ステアリングステムヘッドナット | 65 |
ステアリングステムロックナット | 58 |
トップブリッジ(アッパークランプ)ボルト | 16.5 |
アンダーブラケット(ロワークランプ)ボルト | 16.5 |
フォークキャップ(トッププラグ) | 25.5 |
ダンパーロッドボルト(ボトム) | 16.5 |
ステアリングダンパー本体固定ボルト | 23 |
ステアリングダンパークランプボルト | 10 |
リヤサスペンション/リンク
部位 | 規定トルク(N·m) |
---|---|
スイングアームピボットシャフト/ナット | 72 |
クッションレバー取付ナット | 98 |
クッションロッド取付ボルト/ナット | 71 |
リヤショック上側取付 | 36 |
リヤショック下側取付 | 36 |
ドライブトレーン/駆動系
部位 | 規定トルク(N·m) |
---|---|
フロントスプロケットナット | 115 |
リヤスプロケットキャリアナット | 93 |
チェーンアジャスター固定ナット | 23 |
リヤアクスルナット | 100 |
タイヤバルブステムロックナット | 4 |
エンジン外装/下回り
部位 | 規定トルク(N·m) |
---|---|
クラッチカバー取付ボルト | 10 |
ジェネレーター(ステータ)カバー取付ボルト | 10 |
パルサーカバー取付ボルト | 10 |
オイルパン固定ボルト | 10 |
オイルドレンプラグ | 23 |
オイルフィルター | 20 |
オイルプレッシャースイッチ | 14 |
スターターモーター固定ボルト | 24 |
エンジン内部・上側(補機含む)
部位 | 規定トルク(N·m) |
---|---|
カムシャフトキャップ(ホルダー)ボルト | 10 |
カムチェーンテンショナー本体固定ボルト | 10 |
カムチェーンテンショナープラグ | 23 |
シリンダーヘッドカバーボルト | 14 |
スパークプラグ | 11 |
クランク/カムポジションセンサー固定ボルト | 10 |
クラッチ/ミッション
部位 | 規定トルク(N·m) |
---|---|
クラッチスプリングボルト | 10 |
クラッチセンターナット | 145 |
プライマリドリブンギアナット | 145 |
シフターシャフトピンチボルト | 10 |
シフトペダルピンチボルト | 8 |
チェンジロッドロックナット(両端) | 12 |
スプロケットカバー(クラッチリリース)ボルト | 10 |
燃料系/吸気系
部位 | 規定トルク(N·m) |
---|---|
スロットルボディ取付ボルト/ナット | 10 |
フューエルレール固定ボルト | 10 |
インジェクタリテーナ固定ボルト | 8 |
インテークマニホールド(インシュレータ)バンド | 8 |
エアクリーナーボックス固定ボルト | 8 |
エアダクトクランプ | 4 |
タンク前ヒンジボルト | 23 |
タンク後マウントボルト | 23 |
タンクサイドブラケットボルト | 10 |
タンクキャップ固定ボルト | 4 |
フューエルポンプアッシー固定ボルト | 8 |
フューエルラインカプラーロック | 5 |
PAIRバルブ固定ボルト | 10 |
TPS固定ボルト | 3 |
吸気温センサー(IAT)固定ボルト | 8 |
マップセンサー固定ボルト(装備車) | 8 |
冷却系
部位 | 規定トルク(N·m) |
---|---|
ウォーターポンプ固定ボルト | 11 |
サーモスタットハウジング固定ボルト | 11 |
ラジエータ上側固定ボルト | 10 |
ラジエータ下側固定ボルト | 10 |
ラジエータファンモータ固定ボルト | 10 |
ラジエータドレンボルト | 11 |
水温センサー(ECT) | 20 |
ホースバンド(メイン) | 4 |
リザーバータンク固定ボルト | 8 |
排気系
部位 | 規定トルク(N·m) |
---|---|
エキパイフランジナット | 23 |
コレクター連結ボルト | 23 |
サイレンサー(マフラー)取付ボルト | 23 |
マフラーステーブラケットボルト | 23 |
O2センサー | 33 |
電装・ステー/メータ・灯火
部位 | 規定トルク(N·m) |
---|---|
イグニッションコイル固定ボルト | 10 |
レギュレータ/レクチファイア固定ボルト | 10 |
スピードセンサー固定ボルト | 8 |
メインアースポイント(フレーム) | 10 |
バッテリーホルダー固定ボルト | 8 |
メーターユニット固定ボルト | 8 |
ヘッドライトユニット固定ボルト | 6 |
ライセンス灯固定ボルト | 4 |
ウィンカー固定ナット(前後) | 10 |
ホーン固定ナット | 10 |
フレーム/サブフレーム
部位 | 規定トルク(N·m) |
---|---|
サブフレーム結合ボルト(上) | 45 |
サブフレーム結合ボルト(下) | 45 |
エンジンマウントボルト(前上) | 55 |
エンジンマウントボルト(前下) | 55 |
エンジンマウントスルーボルト(中央) | 72 |
エンジンマウントボルト(後) | 55 |
サイドスタンドピボットボルト | 45 |
サイドスタンドスイッチ固定ボルト | 8 |
チェーンガード固定ボルト | 6 |
チェーンスライダー固定ボルト | 10 |
ステップ/ペダル/操作系
部位 | 規定トルク(N·m) |
---|---|
ライダーステップブラケット固定ボルト | 32 |
パッセンジャーステップブラケット固定ボルト | 32 |
ヒールガード固定ボルト | 10 |
ブレーキペダルピボットボルト | 23 |
ブレーキロッドロックナット | 12 |
レバーホルダー固定ボルト(ブレーキ) | 10 |
レバーホルダー固定ボルト(クラッチ) | 10 |
ブレーキレバーピボットボルト | 1 |
レバー系ロックナット | 6 |
スイッチハウジング固定ボルト(左右) | 4 |
ミラーベースナット | 23 |
ハンドルクランプボルト(セパハン) | 23 |
外装(カウル/スクリーン/シート・テール)
部位 | 規定トルク(N·m) |
---|---|
スクリーンボルト | 4 |
フロントサイドカウル固定ボルト | 4 |
アンダーカウル固定ボルト | 4 |
テールカウル固定ボルト | 6 |
シートボルト(ライダー) | 23 |
シートボルト(パッセンジャー) | 23 |
ナンバープレートステー固定ボルト | 10 |
リヤフェンダーブラケット固定ボルト | 10 |
汎用:バイクのねじサイズ別 参考トルク(スチール雌ねじ・標準ピッチ)
ねじサイズ | 参考トルク(N·m) |
---|---|
M4 | 2.9 |
M5 | 5.7 |
M6 | 9.8 |
M8 | 24 |
M10 | 48 |
M12 | 83 |
汎用:アルミ雌ねじ使用時の上限目安
ねじサイズ | 上限目安(N·m) |
---|---|
M5 | 4–5 |
M6 | 7–9 |
M8 | 18–22 |
M10 | 35–42 |
注:実車の年式・型式で一部トルク値が異なる場合があります。作業時はご自身の年式に合う整備書の指示を優先してください。追加で「年式別差分表」や「サイズ別早見」を拡張できます。
おすすめのトルクレンチ
バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。
今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。
「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ
3~60N・m に対応。
京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
関連記事
おすすめのトルクレンチに関しては下の記事でも詳しく紹介しています↓
>>バイク用 おすすめのトルクレンチを徹底比較|選び方も解説
参考記事
価格帯が安いトルクレンチを探しているなら「GOYOJO」というメーカの製品が5000円前後で購入できてコスパがいいです↓
>>GOYOJOトルクレンチ徹底ガイド|どこの国のメーカー?会社情報・評判・説明書・使い方まで網羅
まとめ
- 本記事は作業時に迷いがちなトルク値をカテゴリ別に即参照できるよう最適化しています。
- ホイール/ブレーキ、サス・ステアリング、エンジン(外装・内部)、駆動系、フレーム、外装の横断カバーで、日常整備から重整備まで対応。
- N·m統一・表形式・重複排除で、スマホでも見やすい構成。
- 年式・仕様で一部値が異なる場合があります。お手元のサービスマニュアルの指示を最優先し、ねじロック剤や再使用不可部品の指定にも留意してください。
- 付録の**ねじサイズ別参考トルク(スチール/アルミ)**は、純正値が不明な小物周りの目安として活用できます。
安全第一:トルクレンチの校正状態・測定範囲・締結面の清掃を必ず確認してから作業してください。
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