
ヤマハMT-07の整備やカスタムを行う際に欠かせないのが「締付トルク」の正確な数値です。
本記事では、2014〜2020年モデルの初期型から、2021年以降のEuro5対応型までをカバーした締付トルク一覧をまとめました。オイルドレンボルトやアクスルシャフトはもちろん、エンジンマウントやフレーム周り、ステアリング・サスペンションといった重要部位まで網羅しています。
DIYメンテ派の方からプロのメカニックまで、安心して作業を進められるように整理していますので、ぜひ参考にしてください。
ヤマハMT-07 締付トルク完全一覧|2014〜2020・2021年以降モデル対応
エンジン(外装・定期メンテ)
部位 | 規格 | 締付トルク |
---|---|---|
エンジンオイルドレンボルト | M14 | 43 |
オイルフィルター(カートリッジ) | M20 | 17 |
オイルフィルター取付ユニオンボルト | M20 | 40 |
スパークプラグ | M10 | 13 |
タイミングマーク点検ボルト | M8 | 15 |
クランクシャフトエンドカバー | M36 | 10 |
シリンダヘッドカバーボルト | M6×4 | 10 |
タイミングチェーンテンショナ取付ボルト | M6×2 | 10 |
タイミングチェーンテンショナキャップ | M6 | 7 |
ブリーザープレート | M5×6 | 4.0 |
冷却系
部位 | 規格 | 締付トルク |
---|---|---|
冷却水ドレンボルト | M6 | 7 |
ラジエータボルト | M6 | 7 |
ラジエータサイドカバー | M6 | 7 |
ラジエータファンモータ | M6 | 8 |
リザーバタンク(クーラントタンク) | M6 | 5 |
ラジエータインレットホースクランプスクリュー | M5 | 2.0 |
ウォータジャケットジョイントボルト | M6×2 | 10 |
ウォータジャケットジョイント インレットホースクランプ | M5 | 2.0 |
吸気・燃料系
部位 | 規格 | 締付トルク |
---|---|---|
スロットルボディジョイントクランプスクリュー | M5×4 | 3.0 |
エアフィルタケース ジョイントクランプスクリュー | M5×2 | 3.0 |
エアフィルタケース固定ボルト | M6×2 | 10 |
エアダクトブラケットスクリュー | M5×4 | 1.6 |
エアフィルタエレメントスクリュー | M5 | 1.6 |
フューエルレール固定 | M5×2 | 3.5 |
スロットルポジションセンサスクリュー | M5×2 | 3.5 |
ISC(アイドル制御)バルブプレート | M6 | 5 |
吸気圧センサー固定 | M5 | 3.8 |
吸気温センサー固定 | M5 | 3.8 |
スロットルケーブルロックナット(スロットル側) | M6×2 | 4.5 |
スロットルケーブルロックナット(ハンドル側) | M6 | 4.3 |
サージタンクナット | M5 | 3.8 |
フューエルポンプ固定 | M5×4 | 4.0 |
排気・関連
部位 | 規格 | 締付トルク |
---|---|---|
O2センサカプラブラケット | M6 | 7 |
フロント周り(足回り・ステアリング)
部位 | 規格 | 締付トルク |
---|---|---|
フロントアクスル | M16 | 65 |
アクスルピンチボルト | M8 | 23 |
フロントフォークキャップ | M38 | 23 |
アッパーブラケット ピンチ(左右) | M8×2 | 26 |
アッパーブラケット ピンチ(センター) | M10 | 21 |
ロアブラケット ピンチ | M8×4 | 23 |
ステアリングステムキャップナット | M25 | 52→緩め→18 |
フロントフェンダーブラケット | M6×4 | 7 |
フロントフェンダー(上側) | M6×2 | 7 |
フロントフェンダー(下側) | M6 | 7 |
フロントホイールセンサーローター | M5×3 | 8 |
フロントホイールセンサー | M6 | 7 |
フロントブレーキ
部位 | 規格 | 締付トルク |
---|---|---|
フロントブレーキキャリパボルト | M10×2 | 40 |
ブレーキホースユニオンボルト(バンジョー) | M10 | 30 |
マスターシリンダホルダー | M6×2 | 10 |
ブレーキパッドリテーニングボルト | M10 | 17 |
ブリードスクリュー | M8 | 5 |
ブレーキレバーピボットボルト | M6 | 1.0 |
ブレーキレバーピボットナット | M6 | 6 |
フロントブレーキスイッチスクリュー | M4 | 1.2 |
フロントブレーキディスクボルト | M8×10 | 18 |
リア周り(足回り)
部位 | 規格 | 締付トルク |
---|---|---|
リアアクスルナット(ホイールアクスルナット) | M18 | 105 |
チェーンプーラー(アジャスター)ロックナット | M8×2 | 16 |
リアスプロケットナット | M10×6 | 80 |
リアブレーキディスクボルト | M8×5 | 30 |
リアホイールセンサーローター | M5×3 | 8 |
リアホイールセンサー | M6 | 7 |
リアブレーキキャリパリテーニングボルト | M12 | 27 |
リアブレーキキャリパボルト | M8 | 22 |
駆動系
部位 | 規格 | 締付トルク |
---|---|---|
フロントドライブスプロケットナット(カシメ) | M22 | 95 |
ドライブスプロケットカバー | M6×3 | 10 |
チェーンガード | M6×2 | 7 |
ステアリング・ハンドル・コックピット
部位 | 規格 | 締付トルク |
---|---|---|
ハンドルバーエンド(グリップエンド) | M16 | 10 |
アッパーハンドルホルダーボルト | M8×4 | 28 |
ロアハンドルホルダーナット | M10×2 | 32 |
クラッチレバーホルダーピンチ | M6 | 11 |
クラッチレバーピボットナット | M6 | 7 |
クラッチケーブルロックナット | M8 | 7 |
スイッチハウジングスクリュー(左右) | M4×各2 | 2.0 |
スロットルケーブルハウジングボルト | M5×2 | 3.8 |
ミラー | M10×2 | 17 |
メータ・レバー周り小ネジ(参考:スクリュープラグなど) | M10 等 | 2.5 目安 |
サスペンションリンケージ・リアショック
部位 | 規格 | 締付トルク |
---|---|---|
リレーアームナット | M10 | 40 |
コネクティングアームナット(リレー側) | M10 | 40 |
コネクティングアームナット(フレーム側) | M12 | 52 |
リアショック取付(前側ボルト) | M10 | 44 |
リアショック取付(後側ナット) | M10 | 40 |
ステップ/ペダル/スタンド類
部位 | 規格 | 締付トルク |
---|---|---|
ライダーステップアッシ(左右) | M8×各2 | 30 |
フットレストブラケットボルト | M10×4 | 45 |
パッセンジャーステップ | M8×4 | 28 |
フットレストプレート | M6×2 | 10 |
リアブレーキマスターシリンダ固定 | M8×2 | 23 |
ブレーキペダルボルト | M8 | 22 |
リアブレーキペダル調整ロックナット | M8 | 18 |
サイドスタンドボルト | M10×2 | 63 |
サイドスタンドピボットナット | M10 | 46 |
サイドスタンドスイッチナット | M5×2 | 3.8 |
フレーム・エンジンマウント・その他
部位 | 規格 | 締付トルク |
---|---|---|
エンジンマウントナット(後上) | M10 | 55 |
エンジンマウントナット(後下) | M10 | 55 |
エンジンマウントボルト(左前) | M12 | 75 |
エンジンマウントボルト(左上) | M10 | 55 |
エンジンマウントボルト(右前) | M12 | 75 |
エンジンマウントボルト(右上) | M10 | 55 |
エンジンブラケットボルト(左右) | M8×各2 | 25 |
クラッチケーブルガイド | M6 | 7 |
ライダーシートブラケット | M6×4 | 7 |
ライダーシート固定 | M6×2 | 7 |
バッテリーターミナルボルト | M6×2 | 2.2 |
リーンアングルセンサー固定 | M4×2 | 2.0 |
ピボットシャフトプロテクターボルト | M6×4 | 7 |
ピボットシャフトプロテクターブラケット | M6×2 | 7 |
承知しました!まずは「2014~2020年モデル(初期型)」の部位を、サービスマニュアルから追加で整理しました。続いて「2021年以降(Euro 5更新型)」向けの情報も補足案としてご提案します。
2014~2020年モデル(初期型 MT-07)追加部位:サービスマニュアルより
部位 | 規格 | 締付トルク |
---|---|---|
エンジンマウントナット(後上) | M10 | 55 Nm |
エンジンマウントナット(後下) | M10 | 55 Nm |
エンジンマウントボルト(左前) | M12 | 75 Nm |
エンジンマウントボルト(左上) | M10 | 55 Nm |
エンジンマウントボルト(右前) | M12 | 75 Nm |
エンジンマウントボルト(右上) | M10 | 55 Nm |
エンジンブラケットボルト(右) | M8 (×2) | 25 Nm |
エンジンブラケットボルト(左) | M8 (×2) | 25 Nm |
クラッチケーブルガイドボルト | M6 | 7 Nm |
ライダーシートブラケットボルト | M6 (×4) | 7 Nm |
ライダーシート固定ボルト | M6 (×2) | 7 Nm |
バッテリ端子ボルト(バッテリーターミナル) | M6 (×2) | 2.2 Nm |
リーンアングルセンサー固定ボルト | M4 (×2) | 2.0 Nm |
ピボットシャフトプロテクターボルト | M6 (×4) | 7 Nm |
ピボットシャフトプロテクターブラケット | M6 (×2) | 7 Nm |
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まとめ
ヤマハMT-07は扱いやすいパワーと軽快な車体で人気のあるネイキッドバイクですが、整備においては正しい締付トルク管理が非常に重要です。過大なトルクで締めてしまうとパーツ破損やねじ山潰れを招き、逆に不足すれば走行中のトラブルにつながる危険があります。
今回ご紹介した一覧を参考に、定期メンテナンスやカスタム作業を安全かつ正確に行うことで、MT-07の走りを長く楽しむことができるでしょう。今後も年式ごとの追補情報を更新していきますので、ブックマークして活用してください。
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