【保存版】カワサキZ1000 締め付けトルク一覧｜年式別・部位別で完全網羅（N·m）

カワサキZ1000の締め付けトルクを、年式別（2003–2006／2010–2013／2014–2020）×カテゴリ別に一気に確認できるよう整理しました。
足回り・ブレーキ・サスペンション・駆動系・エンジン（上／下）・冷却・燃料／吸気・電装・フレーム／スタンド・排気・外装までN·m表記で一覧化。現場でのCtrl＋F検索にも配慮しています。

カワサキZ1000 締め付けトルク一覧

足回り（ホイール・アクスル・ステアリング）

部位	年式/適用	規定トルク
フロントアクスルナット	2010–2013	108
〃	2014–2020	110
フロントアクスル ピンチボルト	2010–2020	20
〃（クランプ）	2003–2006	34
リアアクスルナット	2003–2006	127
〃	2010–2013	98
〃	2014–2020	127
ステムヘッド（ステアリングステム）ナット	2003–2004	108
〃	2014–2020	110
フロントフォーク 上側クランプ	2003–2004 A1	8.8
〃	2003–2004 A2〜	13
〃	2014–2020	20
フロントフォーク 下側クランプ	2003–2004	20（A2以降は30）
ハンドルホルダー（クランプ）	2014–2020	25
ハンドル取付ボルト	2014–2020	35

ブレーキ

部位	年式/適用	規定トルク
フロントブレーキキャリパー取付	2003–2006	35
〃	2010–2013	34
〃	2014–2020	35
リアブレーキキャリパー取付	共通目安	25
フロント/リア ブレーキディスク（ローター）取付	多年式	27
ブレーキホース バンジョーボルト（前後）	多年式	25
ブリードスクリュー（フロント）	代表値	5.4
ブリードスクリュー（リア）	代表値	8.0
フロントマスターシリンダー クランプ	2014–2020	11
ブレーキレバー ピボットボルト	2003–2006	1.0
ブレーキレバー ピボットロックナット	2003–2006	5.9
キャリパー パッドピン	2003–2006	17

サスペンション／リンク

部位	年式/適用	規定トルク
リアショック 上側	2014–2020	35
リアショック 下側ナット	2014–2020	35
サスペンションリンク（ロッカーアーム）ボルト	2003–2006	34
サスペンションリンク（タイロッド）ナット	2003–2006	59
〃	2014–2020	35
スイングアーム ピボットシャフトナット	2003–2006	127
〃	2014–2020	110
ピボット調整カラー・ロックナット	2014–2020	100

駆動系（スプロケット・チェーン）

部位	年式/適用	規定トルク
フロントスプロケット ナット	2003–2006	127
〃	2010–2016	約125
〃	2017–	約146
リアスプロケット ナット（各）	多年式	59
チェーンアジャスター クランプボルト	2010年代代表	64
〃	2014–2020	65

エンジン上側（シリンダーヘッド・カム周り）

部位	年式/適用	規定トルク
シリンダーヘッドボルト（M10・新品）	2003–2006	54
シリンダーヘッドボルト（M10・再使用）	2003–2006	49
シリンダーヘッドボルト（M6）	2003–2006	12
カムキャップボルト（L=40/45mm）	2003–2006	12
前カムチェーンガイドボルト（上）	2003–2006	25
前カムチェーンガイドボルト（下）	2003–2006	12
後カムチェーンガイドボルト	2003–2006	25
テンショナー取付ボルト	2003–2006	11
テンショナー キャップ	2003–2006	28
スパークプラグ	多年式	13
エアサクションバルブカバー	2003–2006	10

エンジン下側／潤滑（クランクケース・オイル）

部位	年式/適用	規定トルク
クランクケースボルト（M9 L=95）	2003–2006	42
クランクケースボルト（M9 L=81）	2003–2006	49
クランクケースボルト（M8）	2003–2006	27
クランクケースボルト（M7）	2003–2006	20
クランクケースボルト（M6）	2003–2006	12
コンロッド大端ナット	2003–2006	49
クランク角センサー ローターボルト	2003–2006	39
クランク角センサー カバー	2003–2006	11
オイルパイプホルダー	2003–2006	13
オイルプレッシャースイッチ	2003–2006	15
エンジンオイル ドレンボルト	多年式	29
オイルフィルター（スピンオン）	2010s以降代表	17
オイルフィルター（カートリッジ）	2003–2006	31
オイルフィルターホルダー	2003–2006	78
オイルパンボルト（M6ケース）	2003–2006	11

クラッチ／右側カバー

部位	年式/適用	規定トルク
クラッチカバーボルト（各）	2003–2006	11
クラッチスプリングボルト	2003–2006	8.8
クラッチハブナット	2003–2006	137

冷却系

部位	年式/適用	規定トルク
サーモスタット エアブリーダーボルト	2003–2006	7.8
ラジエターファン 取付ボルト	2003–2006	8.3
ウォーターポンプ インペラーボルト	2003–2006	9.8
ウォーターポンプ カバー	2003–2006	11
ウォーターポンプ ドレンボルト	2003–2006	11
水温センサー	2003–2006	25
ラジエターホース クランプスクリュー	2003–2006	2
シリンダー側 クーラントドレン	2003–2006	9.8

燃料・吸気（DFI）

部位	年式/適用	規定トルク
スロットルボディ ホルダーボルト	2003–2006	13
スロットルボディ ホルダークランプスクリュー	2003–2006	2.0
デリバリーパイプスクリュー	2003–2006	3.4
バイパススクリュー	2003–2006	0.2
エアクリーナー ハウジングマウント	2003–2006	9.8
エアクリーナーダクト クランプ	2003–2006	2.0
エアクリーナーボックス スクリュー（一般）	2003–2006	1.2
フューエルポンプ 取付	2003–2006	9.8
フューエルレベルセンサー	2003–2006	6.9
スピードセンサー 取付ボルト	2003–2006	6.9
吸気圧センサー 取付	2003–2006	12
車体転倒センサー 取付	2003–2006	2

電装

部位	年式/適用	規定トルク
オルタネーターローター ボルト	2003–2006	110
ステータコイル ボルト	2003–2006	11
オルタネータ リード保持板	2003–2006	11
エンジンアース端子 ボルト	2003–2006	9.8
メーター マウントスクリュー	2003–2006	1.2
ヘッドライト マウントボルト	2003–2006	5.9
レギュレーター／ブラケット	2003–2006	6.9
ニュートラルスイッチ	2003–2006	15
サイドスタンドスイッチ	2003–2006	8.8

フレーム／ステップ／スタンド

部位	年式/適用	規定トルク
上部エンジンマウントボルト	2003–2006	44
中央エンジンマウントナット	2003–2006	44
下部エンジンマウントナット	2003–2006	44
前/後エンジンブラケットボルト	2003–2006	44 / 25
フットペグホルダー（ステップステー）	2003–2006	34
サイドスタンド ボルト	2003–2006	44

排気系

部位	年式/適用	規定トルク
エキゾーストマニホールド（エキパイ）ナット	2003–2006	13
〃	年式により	17–22（代表レンジ）
マフラー接続クランプボルト	2003–2006	17
マフラー本体 取付ボルト	2003–2006	29
マフラー本体 マウントナット	2003–2006	34

外装・カウル類

部位	年式/適用	規定トルク
右/左ロアフェアリング 前側ボルト	参考値	0.5
右/左ロアフェアリング 後側ボルト	参考値	3.0
カウル・メータカバー類 樹脂小ねじ	参考値	0.5–3.0
フロントフェンダー ボルト	2003–2006	3.9

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汎用のバイクのネジのトルク値（目安・乾燥ねじ）

ねじ径	目安トルク [N·m]
M5	3.4–4.9
M6	5.9–7.8
M8	14–19
M10	25–34
M12	44–61
M14	73–98

おすすめのトルクレンチ

バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。

今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。

「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。

SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ

3~60N・m に対応。

京都機械工具(KTC) 12.7

30~140N・m に対応

まとめ

Z1000は年式でトルク差が出る要所（アクスル、ステム、スプロケットなど）があり、「年式×部位」ごとに確認するのが最短です。本記事はそれを一覧で横断できるよう最適化しました。
作業前に必要な工具（トルクレンチ、六角／トルクス、ロック剤、グリス類）を揃え、清潔なねじ面＋正しい締付手順で確実に組む――これだけで鳴き・ガタ・偏摩耗・緩みといったトラブルの大半は予防できます。ブックマークして、都度チェックする運用が安全・確実です。

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