
ゼファー750(ZR750)は、空冷4発エンジンの味わいとネオレトロなスタイルが魅力の一台です。
セルフ整備を楽しむオーナーも多く、特にフォークやリア回りの整備では「正確な締め付けトルク」が安全と性能を左右します。
本記事では、よく使う部位の締め付けトルクを丁寧に整理しました。DIY整備にぜひお役立てください。
ゼファー750 締め付けトルク一覧表(参考値)
部位 | ボルトサイズ/ナット | トルク値(N·m または kg·m) |
---|---|---|
スイングアームピボット | — | 約108 N·m(80 ft·lb) |
リヤホイールアクスルナット | — | 約88 N·m(65 ft·lb) |
フロントフォークトッププラグ | — | 約25 N·m(2.3 kg·m) |
フロントフォーククランプ上下 | — | 約20 N·m |
フロントフォークボトムボルト | — | 約30 N·m |
フロントアクスルシャフト | — | 約90 N·m(9.0 kg·m) |
アクスルロックボルト | — | 約35 N·m(3.5 kg·m) |
キャリパー取付ボルト | — | 約35 N·m(3.5 kg·m) |
フロントハンドルバークランプボルト | — | 約23 N·m(2.3 kg・m) |
リヤアクスルナット | — | 約90 N·m(9.0 kg·m) |
チェーンアジャスター クランプ | — | 約40 N·m(4.0 kg·m) |
トルクリンクナット | — | 約35 N·m(3.5 kg·m) |
スパークプラグ | M14×1.25 | 15–20 N·m |
オイルドレンボルト | M12×1.5 | 約29 N·m |
オイルフィルターケースボルト | — | 約20 N·m |
※ 上記はフォーラム・実整備データ等から得た参考値です。作業時は必ずサービスマニュアルをご確認ください。
承知しました。以下は**ゼファー750(ZR750C/D)エンジン内部・カバー類の締め付けトルク一覧(ステップアップ整備向け)**です。
クラッチカバーやヘッドカバーの締めすぎによるネジ山破損やオイル漏れを防ぐため、慎重なトルク管理が必要な部分です。
ゼファー750 エンジン内部・カバー類の締め付けトルク一覧(参考)
カバー類・周辺ボルトのトルク一覧
部位 | ボルトサイズ | トルク値(N·m) | 備考 |
---|---|---|---|
ヘッドカバー(カムカバー) | M6 | 10 N·m | 対角締め必須。過大トルク厳禁。 |
クラッチカバー | M6 | 9.8 N·m | ガスケット併用。均等に締める。 |
ジェネレーターカバー(L) | M6 | 9.8 N·m | アルミボルトのため締めすぎ注意 |
オイルパンボルト | M6 | 9.8 N·m | パッキン使用。ボルト多数あり |
オイルドレンボルト | M12×1.5 | 29 N·m | アルミワッシャー交換も推奨 |
オイルフィルターケース | — | 20 N·m | 専用工具または手締め+微調整 |
スパークプラグ | M14×1.25 | 18〜20 N·m | プラグレンチ使用。焼き付き注意 |
カムホルダー(ロッカーアーム) | M6 | 10〜12 N·m | 慎重な対角締めが必要。 |
シリンダーヘッドナット | M10 | 35〜39 N·m | 締め順・再トルクあり |
カムチェーンテンショナー固定 | M6 | 9.8 N·m | 取り外し時は圧縮しながら挿入 |
クラッチハウジングナット | M20相当 | 約108 N·m | ロックワッシャー使用推奨(要確認) |
ミッションドレンボルト | M12 | 約25〜30 N·m | 車体下部にあり |
ワンポイントアドバイス
- M6ボルトはすべて10 N·m以下を基本とし、手ルール(均等・対角・2段階締め)を守ること。
- ヘッドやカム周りは熱膨張を考慮し、冷間時に締めるのが原則。
- オイルパンやクラッチカバーは液体ガスケット or 純正ガスケット使用時の厚みに注意。一度でガッチリ締めすぎない。
- カムホルダー・ヘッドナットなどはトルクレンチ必須。再確認・追い締めも必要です。
トルクレンチの推奨レンジ(用途別)
作業内容 | 推奨トルクレンチ範囲 |
---|---|
カバー・スパークプラグ類 | 5〜25 N·m |
クラッチナット・ヘッドナット等 | 20〜100 N·m |
おすすめの整備アイテム
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ
3~60N・m に対応。
京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
まとめ|エンジン整備は“力加減”より“正確さ”
ゼファー750のエンジンまわりはアルミパーツが多く、ちょっとした締めすぎが致命的なネジ山トラブルにつながることもあります。
必ずトルクレンチを使い、均等・段階的に締め付けましょう。
ゼファー750のDIY整備では、フォーク、アクスル、ホイール、カバー類といった重要部位の適切なトルク管理が安全性とバイクの性能維持に直結します。
上記一覧は実整備例をもとにした信頼性の高い参考値ですが、あくまで参考として扱い、整備前には必ず公式マニュアルで最終確認を行ってください。
よくある質問(Q&A)
Q1. トルク値に幅がある場合はどの値を使えば?
A. 幅がある場合は常に下限~中間値を選ぶのがおすすめ。特にアルミ部品は締めすぎに注意です。
Q2. ft·lbやkg·mの値をN·mに変換したい
A. 1 ft·lb ≒ 1.356 N·m、1 kg·m = 9.806 N·m です。電卓やスマホアプリを活用すると便利です。
Q3. トルクロックナットとは?
A. いわゆるナットロック(緩み止めナット)用の締め付けトルクです。チェーン調整後のロック目的で確実に締めましょう。
Q4. サービスマニュアルはどこで入手?
A. メルカリなどの個人売買や、専門整備書販売店でZR750のマニュアルPDFや中古本が流通しています
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