
ゼファー400(ZR400)は、空冷4発の鼓動感とネイキッドスタイルが魅力の名車です。
整備性にも優れているため、DIYでメンテナンスを楽しむオーナーも多いですが、作業時に欠かせないのが「締め付けトルク」です。
今回は、ゼファー400の主要部位の締め付けトルクを一覧でご紹介します。安全かつ確実な整備を行うための参考にぜひご活用ください。
締め付けトルク一覧(参考値)
部位 | ボルトサイズ | トルク目安(N·m) | 備考 |
---|---|---|---|
フロントフォーククランプ(上下) | M8×1.25 | 18 N·m | サービス共通値 |
フロントフォークドレンボルト | M6 | 7.8 N·m | |
アクスルシャフトナット(前) | M16 | 88–98 N·m | 整備記録より参考値 |
アクスルクランプボルト | M8 | 30–35 N·m | |
リアアクスルナット | M18 | 90–100 N·m | 推定値 |
スイングアームピボット | M16 | 78 N·m | |
リアショック取付ボルト | M12 | 69 N·m | |
キャリパーマウントボルト | M10 | 35–40 N·m | |
ハンドルホルダー | M8 | 34 N·m | |
ステムナット | M14 | 42 N·m |
※上記は参考値です。正確な数値はサービスマニュアルで必ずご確認ください。
ゼファー400 エンジン内部・カバー類の締め付けトルク一覧(ステップアップ整備者向け)
ゼファー400の整備に慣れてきた方向けに、エンジン周辺やカバー類の締め付けトルクをまとめました。
オイル漏れやガスケット破損を防ぐため、正確なトルク管理が重要です。
エンジン・カバー類 締め付けトルク一覧(参考値)
部位 | ボルトサイズ | トルク目安(N·m) | 備考 |
---|---|---|---|
クラッチカバー | M6 | 9.8 N·m | 一般的なアルミケース締結ボルト |
ジェネレーターカバー(L) | M6 | 9.8 N·m | 液体ガスケット併用時は慎重に |
タペットカバー(カムカバー) | M6 | 10 N·m | 過大締め厳禁 |
オイルパンボルト | M6 | 9.8 N·m | 定期オイル交換時に必要 |
オイルドレンボルト | M12×1.5 | 25〜30 N·m | 締めすぎ注意 |
スパークプラグ | M14×1.25 | 18〜20 N·m | アルミヘッドのため慎重に |
カムホルダー(ロッカーアーム部) | M6(ヘッドボルト) | 10〜12 N·m | 均等に対角締め |
ヘッドカバー | M6 | 9〜10 N·m | カムチェーンテンショナ取付部含む |
シリンダーヘッドナット | M10×1.25 | 34〜39 N·m | トルクレンチ必須 |
カムチェーンテンショナー固定 | M6 | 9.8 N·m | 組み付け時にガスケット確認 |
※上記はあくまで参考値です。作業前には必ずサービスマニュアルで確認を行ってください。
ワンポイントアドバイス
- クラッチ・ジェネレーターカバー等は液体ガスケット併用のため、トルクを均等に締めるのがポイントです。
- ヘッド周りのボルトは熱膨張による再トルク(再締め)が必要なケースもあります。
- スパークプラグは特に締めすぎに注意。アルミヘッドはネジ山破損の原因になります。
おすすめの整備アイテム
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ
3~60N・m に対応。
京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
まとめ|内部整備は「均等・確実・慎重に」
エンジンまわりの整備では、トルク管理の重要性がより高まります。
締めすぎはパーツの破損、緩みはオイル漏れや重大なトラブルの原因になりかねません。
サービスマニュアルを確認しながら、丁寧に作業していきましょう。
慣れてくれば、自分で腰上オーバーホールに挑戦するのも夢じゃありません!
今回の一覧を活用し、安全で快適なバイクライフを送ってください。
ブックマークしておけば、整備のたびにすぐ確認できて便利です!
よくある質問(Q&A)
Q1. 締め付けトルクは必ず守るべきですか?
A. はい。トルクを守らないと、緩みによる事故や、締めすぎによるボルト破損のリスクがあります。安全のためにトルク管理は必須です。
Q2. トルクレンチがない場合はどうすれば?
A. 一部の軽整備は手締めでも可能ですが、重要部位(サスペンション・ホイール周りなど)にはトルクレンチの使用をおすすめします。
Q3. トルク値が不明な箇所は?
A. ボルト径ごとの目安トルクを参考にできます。
例:M6 → 約6~9 N·m、M8 → 約14~20 N·m、M10 → 約25~40 N·m。ただし、安全上重要な箇所には使わないでください。
Q4. トルクレンチはどこで手に入りますか?
A. ホームセンターや通販サイト(Amazon、モノタロウ等)で入手できます。バイク整備用には3〜60N·m範囲のトルクレンチが使いやすいです。
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