
BMW R nineT(Pure/Scrambler/Urban G/S等を含むファミリー共通部位中心)の締め付けトルクを、ホイール・ブレーキ・ステアリング・サスペンション・駆動系・エンジン外装・吸排気・フレーム・電装・スタンド類までカテゴリ別に一括掲載しました。作業前の「確認に時間がかかる」問題を解消するため、現場で使う頻出ポイントをN·mで一覧化。最後に“汎用ボルトの目安トルク”も付録として収録しています。ブックマークして、日常整備やカスタムの基準値チェックにお役立てください。
BMW R nineT 締め付けトルク一覧表
ホイール/タイヤ
部位 | 規格/備考 | トルク |
---|---|---|
フロントホイールアクスル | 貫通シャフト | 50 N·m |
フロントアクスルピンチ | 左右・交互締め | 19 N·m |
リアホイールボルト(5本) | 十字締め | 60 N·m |
バルブナット(金属) | 必要時 | 4 N·m |
ブレーキ
部位 | 規格/備考 | トルク |
---|---|---|
フロントブレーキキャリパー取付 | ラジアル/2本 | 38 N·m |
フロントブレーキディスクボルト | 24 N·m | |
リアブレーキキャリパー取付 | 32 N·m | |
リアブレーキディスクボルト | 24 N·m | |
フロントマスタークランプ | レバー台座 | 5 N·m |
リアマスターシリンダー取付 | 本体固定 | 10 N·m |
ブレーキホースバンジョー | ワッシャー新品 | 25 N·m |
ABSホイールセンサー | 前後 | 5 N·m |
ステアリング/ハンドル/フロントフォーク
部位 | 規格/備考 | トルク |
---|---|---|
ステムナット(トップ) | トップブリッジ中央 | 130 N·m |
トップブリッジ・クランプ | 左右各2本 | 19 N·m |
アンダーブリッジ・クランプ | 左右各2本 | 19 N·m |
ハンドルクランプ(上下) | 24 N·m | |
バーエンドウェイト | 19 N·m | |
フロントフェンダー取付 | フォーク側 | 5 N·m |
サスペンション/スイングアーム(パラレバー含む)
部位 | 規格/備考 | トルク |
---|---|---|
リアショック上側 | フレーム側 | 47 N·m |
リアショック下側 | ファイナル側 | 100 N·m |
トルクロッド前側 | トランスミッション側 | 43 N·m |
トルクロッド後側 | ファイナルドライブ側 | 56 N·m |
スイングアーム・ピボット ロックナット | 調整後ロック | 100 N·m |
駆動系(ファイナルドライブ/ハブ)
部位 | 規格/備考 | トルク |
---|---|---|
FDオイル ドレン/フィル | 20 N·m | |
FD~スイングアーム接続 | 43 N·m | |
ホイールハブ~FDフランジ | 60 N·m | |
リアABSリング固定 | 8 N·m |
エンジン外装/補機
部位 | 規格/備考 | トルク |
---|---|---|
オイルドレンプラグ | M16×1.5 | 32 N·m |
オイルフィルター | カートリッジ | 11 N·m |
スパークプラグ | M10×1 | 12 N·m |
シリンダーヘッドカバー | M6 | 10 N·m |
エンジンカバー(小ネジ) | M5 | 5 N·m |
スロットルボディ・クランプ | インテーク側 | 5 N·m |
インマニ取付 | シリンダー側 | 10 N·m |
オイルクーラー・ブラケット | 10 N·m | |
O₂センサー | ラムダ | 40 N·m |
吸排気(ヘッダー/サイレンサー)
部位 | 規格/備考 | トルク |
---|---|---|
エキゾーストヘッダー ナット | M8・銅ナット | 19 N·m |
サイレンサー〜ヘッダー接続クランプ | 28 N·m | |
サイレンサー・ステー〜リアフレーム | 19 N·m | |
サイレンサーブラケット(小) | 10 N·m | |
ヒートシールド | 5 N·m |
フレーム/ボディ/シート
部位 | 規格/備考 | トルク |
---|---|---|
エンジンマウント(前) | 左右 | 56 N·m |
エンジンマウント(後) | 左右 | 65 N·m |
フロントサブフレーム | ライトステー | 19 N·m |
リアフレーム・メイン接合 | 左右 | 40 N·m |
パッセンジャーフレーム固定 | 19 N·m | |
ラゲッジ/キャリアベース | 19 N·m | |
シートヒンジ/ロック | 8 N·m | |
燃料タンク固定 | M8想定 | 19 N·m |
オイルクーラー本体取付 | M6想定 | 10 N·m |
前席ブラケット | M6=8 N·m/M8=19 N·m | |
前席マウント | M6 | 8 N·m |
ステップ/ペダル
部位 | 規格/備考 | トルク |
---|---|---|
ライダーステップ・ブラケット | 35 N·m | |
パッセンジャーステップ・ブラケット | 35 N·m | |
ブレーキペダル・ピボット | グリス後 | 8 N·m |
シフトペダル・ピボット | グリス後 | 8 N·m |
シフトリンケージ ロッドナット | 左右 | 10 N·m |
電装/コクピット
部位 | 規格/備考 | トルク |
---|---|---|
メーターブラケット | 8 N·m | |
スイッチボックス・クランプ | 5 N·m | |
ミラーアダプター(クランプ) | 25 N·m | |
ミラーアーム | 22 N·m | |
ウインカーステー | 5 N·m | |
ヘッドライトブラケット | 19 N·m | |
ナンバーステー本体 | 10 N·m |
スタンド/ガード類
部位 | 規格/備考 | トルク |
---|---|---|
サイドスタンド ピボット | 40 N·m | |
サイドスタンド スイッチ | 6 N·m | |
エンジンガード(社外想定) | M8想定 | 19 N·m |
クラッシュパッド・ベース | M10想定 | 40 N·m |
汎用ボルトの目安トルク(鋼ボルト・並目・8.8相当・ドライの一般値)
呼び径 | 六角ボルト | 目安トルク |
---|---|---|
M4 | 2–3 N·m | |
M5 | 4–6 N·m | |
M6 | 7–11 N·m | |
M8 | 18–28 N·m | |
M10 | 35–50 N·m | |
M12 | 60–90 N·m | |
M14 | 100–140 N·m | |
M16 | 160–210 N·m |
※上記は車体共通で使える“目安”です。実車の指定値がある場合は必ずそちらを優先してください。
おすすめのトルクレンチ
バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。
今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。
「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ
3~60N・m に対応。
京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
関連記事
おすすめのトルクレンチに関しては下の記事でも詳しく紹介しています↓
>>バイク用 おすすめのトルクレンチを徹底比較|選び方も解説
参考記事
価格帯が安いトルクレンチを探しているなら「GOYOJO」というメーカの製品が5000円前後で購入できてコスパがいいです↓
>>GOYOJOトルクレンチ徹底ガイド|どこの国のメーカー?会社情報・評判・説明書・使い方まで網羅
まとめ
R nineTの整備は「正しい工具 × 指定トルク × 手順の再確認」が最短距離です。本記事では、車体の主要部位をカテゴリ別に整理し、現場で迷いがちな数値をひと目で引ける構成にまとめました。ホイール固定やキャリパー、ステムナット、ショックマウント、エキゾースト接合、エンジン外装、サブフレームやステップ類まで、人力誤差が出やすい箇所ほど指定値遵守が重要です。付録の汎用ボルト目安は“指定値が不明なときの仮の指針”として使えますが、基本は実車の指定値を優先してください。この記事を基点に、自分用のチェックリストやトルクレンチの設定メモを作っておくと、再整備や車検前の点検がぐっと効率化します。
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