スズキGSX-R1000 締め付けトルク一覧表｜ホイール・ブレーキ・エンジン・リンクまで完全網羅

GSX-R1000の整備で「このボルト、何N·mだっけ…？」を解決するトルク一覧の決定版です。ホイール/ブレーキ、ステアリング/サス、フレーム/エンジン、駆動系、カウル/電装までカテゴリ別に整理。さらにボルト径別の汎用トルク値も併載し、現場で迷わない構成にしました。
想定読者は、日常メンテから車検整備、サーキット前の点検まで。ブックマークしておけば、作業のたびにスマホで即チェックできます。
※記事内の単位はN·m。年式差・個体差に注意し、ネジの状態（グリス/ロック剤/新品ワッシャ等）にも配慮して作業してください。

スズキGSX-R1000 締め付けトルク一覧表

ホイール／ブレーキ（フロント）

部位	参考トルク（N·m）
フロントアクスルナット	100
アクスルピンチボルト（右フォーク×2）	23
ブレーキディスクボルト	18
フロントキャリパーマウントボルト	39
ブレーキホース・バンジョーボルト	23
キャリパー・ブリードスクリュー	7.5

ホイール／ブレーキ（リア）

部位	参考トルク（N·m）
リアアクスルナット	100
リアブレーキディスクボルト	23
リアキャリパーマウントボルト	25
リアブレーキマスター取付	23
リアブレーキペダルピボット	23
リアブレーキストップスイッチ・ロックナット	8
キャリパーパッドピン	13
ブレーキホース・バンジョーボルト	23
トルクロッドピボット	25

ステアリング／ハンドル／フロントサス（外部）

部位	参考トルク（N·m）
ステムヘッドナット	90
ステムナット（予圧）	45
ステム・ロックナット	80
トップブリッジ フォーククランプ	23
アンダーブラケット フォーククランプ	23
クリップオン（セパハン）クランプ	23
ステアリングダンパー取付ボルト／ナット	23
ハンドルスイッチボックス固定	5
バーエンドボルト	12
ミラーマウントナット	23

フロントフォーク（分解・組立時の内部）

部位	参考トルク（N·m）
フォークトップキャップ	35
プリロードロックナット（トップキャップ下）	40
ダンパーロッドボルト（アンダー側）	25
スプリングシート固定	10
フォークドレンボルト（装備車）	10

リアサスペンション／スイングアーム／リンク

部位	参考トルク（N·m）
リアショック上ブラケットナット	115
リアショック下部アイボルト	45
リンクプレート前側ボルト	55
リンクプレート後側ボルト	55
ロッカーアーム軸ボルト	60
ロッカーアーム軸ロックナット	60
スイングアーム・ピボットシャフト（六角軸初期）	15
スイングアーム・ピボットナット（最終）	100
チェーンアジャスター固定ボルト	23

フレーム／サブフレーム／エンジンマウント

部位	参考トルク（N·m）
エンジンマウント（前上）	55
エンジンマウント（前下）	55
エンジンマウント（後上）	65
エンジンマウント（後下）	70
クロスメンバー取付ボルト	45
サブフレーム取付ボルト	45
ラジエーターブラケット to フレーム	10

エンジン外装・補機

部位	参考トルク（N·m）
エキゾーストパイプ取付ボルト	23
マフラー接続ナット	25
マフラーマウントナット	23
O₂センサー	35
オイルドレンプラグ	23
オイルフィルター（スピンオン）	14
ジェネレーターカバー	10
ジェネレーター・ステータ取付ボルト	10
ジェネレーター・ローターボルト	120
クラッチカバー	10
スタータークラッチカバー／アイドルギヤカバー	10
オイルプレッシャースイッチ	14
バルブタイミング点検プラグ	11
ウォータージャケットプラグ	9.5
ウォーターインレットカバー	10
スターターモーター固定ボルト	11
ニュートラルスイッチ	12

エンジン内部（ヘッド／カム／ケース）

部位	参考トルク（N·m）
シリンダーヘッドカバーボルト	14
スパークプラグ	11
カムチェーンガイドボルト	10
カムシャフト・ジャーナルホルダー	10
カムチェーンテンショナー取付	10
カムチェーンテンショナー・キャップ	23
シリンダーヘッドボルト（M10）本締	51
シリンダーヘッドボルト（M6）	10
クランクケースボルト（M6）	11
クランクケースボルト（M8）	26
クラッチスリーブハブナット	150
スタータークラッチボルト	55

燃料タンク／吸気系

部位	参考トルク（N·m）
燃料タンク前ヒンジボルト	23
燃料タンク後部ボルト	23
タンクマウントラバー座金ボルト	10
タンク前ヒンジピン止め	8
フューエルポンプASSY固定ボルト	10
フューエルホース・バンジョー	23
フューエルレール固定ボルト／端栓	10
フューエルレベルセンサー固定	10
EVAP（キャニスター）ブラケット（装備車）	10
EVAPホースクランプ	3
エアクリーナーボックス本体固定	10
エアクリーナーボックスカバー	5
スロットルボディ・インシュレータークランプ	6
スロットルボディ固定ブラケット／連結ステー	10／8
インジェクターレール固定	10
インジェクタークランプ	8
スロットルポジションセンサー	3
吸気温センサー／MAPセンサー	8／8
ラムエアダクト固定／ダクトクランプ	10／6

冷却系

部位	参考トルク（N·m）
ラジエーターマウント（上／下）	10
ラジエーターファンモーター固定	10
ファンシュラウド固定	8
サーモスタットハウジング	10
水温センサー	12
サーモスイッチ（冷却ファン）	20
ウォーターパイプフランジ	10
クーラントドレンプラグ（ウォーターポンプ側）	11
ラジエータードレンボルト（装備車）	11
ホースバンドスクリュー	3

排気系／二次空気（PAIR）

部位	参考トルク（N·m）
PAIRバルブカバー	10
PAIRソレノイドバルブ・ブラケット	10
PAIRパイプ（リード側）フランジボルト	10
PAIRホースクランプ	3

クラッチ／操作系（外部）

部位	参考トルク（N·m）
クラッチマスター クランプ	10
クラッチレバーピボットナット	9
クラッチスレーブシリンダー取付	10
クラッチ油圧バンジョー	23
ケーブル式アジャスター・ロックナット	7

電装／センサー／ハーネス保持

部位	参考トルク（N·m）
イグニッションスイッチボルト	23
イグニッションコイル固定	10
レギュレーター／レクチファイア固定	10
ECUブラケット	6
フューズボックスブラケット	6
クランクポジションセンサー（CKP）	10
カムポジションセンサー（CMP）	10
吸気温センサー（IAT）	8
MAPセンサー	8
ABSホイールセンサー（前／後）	8
サイドスタンドスイッチ	8
バッテリーターミナルボルト	4

駆動系（スプロケット／チェーン周り）

部位	参考トルク（N·m）
エンジンスプロケットナット	115
フロントスプロケット固定プレートボルト	10
スピードセンサーローター取付ボルト	20
リアスプロケットナット	60
チェーンアジャスター固定ボルト	23
チェーンガード	5
チェーンスライダー固定	10
スプロケットカバー	10
スイングアームスプール（スタンドフック）	23

カウル／スクリーン／外装ステー

部位	参考トルク（N·m）
フロントスクリーン（M5）	3
アッパー／ミドル／ロアカウル（M5〜M6）	5〜10
インナーカウルクリップスクリュー	3
フロントフェンダー	5
リアフェンダー	5
メーターユニット固定	5
メーターステー to フレーム	23
ヘッドライトユニット固定	5
ウインカー本体固定	8
テールランプユニット固定	5
ナンバー灯ユニット	3
ナンバープレートブラケット	10
タンクサイドカバー	5

シート／ラゲッジ／小物

部位	参考トルク（N·m）
ライダーシート後部ボルト	23
ピリオンシート固定ボルト	10
シートロック本体	8
ラゲッジフック	23
バッテリーブラケット／ツールトレー	6

サイドスタンド／その他

部位	参考トルク（N·m）
サイドスタンド・ブラケットボルト	50
サイドスタンド・ピボットボルト	40

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汎用のバイクのネジのトルク値（目安）

ボルト径	参考トルク（N·m）
M4	1.4
M5	3.0
M6	7.0
M8	16.5
M10	36
M12	61.5
M14	97.5

おすすめのトルクレンチ

バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。

今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。

「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。

SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ

3~60N・m に対応。

京都機械工具(KTC) 12.7

30~140N・m に対応

まとめ

• 探しやすさ重視で、フロント/リア周り→足回りリンク→フレーム/エンジン→燃料/冷却→電装→外装→駆動の順に並べました。
• よく触る箇所（アクスル、キャリパー、トップブリッジ、スプロケット、ドレン/フィルターなど）は数値を太字化するなど、運用しやすいカスタムもおすすめ。
• 作業は正しい工具（校正済トルクレンチ、六角/トルクス適合、ワッシャ新品）で行い、増し締めや角度管理が必要な箇所は手順を守りましょう。
• 本記事はカテゴリ別の辞書として設計。必要に応じて年式差分セクションや作業手順リンクを追記すると、さらに滞在時間・再訪率が伸びます。

このページを基点に、他車種のトルク表や関連メンテ記事へ内部リンクを張ると、回遊性と検索評価の両方で効果的です。

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