
BMW S1000RR(K67:2019–)の主要ボルト・ナットの締め付けトルクを、ホイール/ブレーキ・ステアリング・サスペンション・フレーム・エンジン外装・吸排気・冷却・電装・操作系など“カテゴリ別テーブル”で一気に確認できるように整理しました。すべてN·m表記・備考なしの純粋な数値リストなので、スマホでも現場でも見やすい構成です。作業時はトルクレンチの校正・ねじロック剤の指定有無・新品ボルト指定など基本を守り、年式差・仕様差がある箇所は車体側の指示を優先してください。今後はK46(2010–2018)やM 1000 RRの差分も追補予定です。
BMW S1000RR 締め付けトルク一覧表
ホイール/ブレーキ
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
フロントアクスル(M24×1.5) | 50 |
アクスルクランプ(ピンチボルト) | 19 |
フロントブレーキキャリパー取付(ラジアル) | 38 |
フロントブレーキディスクボルト | 21 |
フロントブレーキマスタークランプ | 10 |
フロントABSセンサー固定 | 8 |
ブレーキホース・バンジョーボルト(前) | 25 |
リアアクスルナット(クイックリリース) | 125 |
リアブレーキキャリパー取付 | 32 |
リアブレーキディスクボルト | 24 |
ブレーキホース・バンジョーボルト(後) | 25 |
リアABSセンサー固定 | 8 |
ステアリング/トップブリッジ/ハンドル
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
ステアリングステムナット(トップヨーク中央) | 130 |
トップヨーク フォーククランプ | 19 |
アンダーヨーク フォーククランプ | 22 |
クリップオン(ハンドル)クランプ | 12 |
ステアリングダンパー本体 → フレーム | 28 |
ステアリングダンパー本体 → フォーク | 28 |
フロントフォークキャップ(トッププラグ) | 30 |
サスペンション/スイングアーム
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
スイングアーム軸 → フレーム(一次締付) | 15 |
スイングアーム軸 → フレーム(角度戻し後の再締付) | 5 |
スイングアーム軸ナット(M18×1.5) | 100 |
スイングアーム枢軸ブッシュ固定ナット(M36×0.75) | 70 |
スイングアームアダプター → スイングアーム | 20 |
リアショック上側取付 | 45 |
リアショック下側取付(リンケージ側) | 100 |
ディフレクションレバー部ボルト(M12) | 100 |
アジャスティングストラット クランプ(M6) | 8 |
ドライブトレーン(チェーン/スプロケット)
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
フロントスプロケットナット | 125 |
リアスプロケットナット | 110 |
チェーンアジャスター固定(ロックナット) | 19 |
チェーンガード(M5) | 4 |
フロントスプロケットカバー(M6) | 10 |
エンジン外装・潤滑・点火
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
オイルドレンボルト(M16×1.5) | 28 |
オイルフィルター | 11 |
オイルパン(サンプ)M6ボルト | 10 |
スパークプラグ | 12 |
イグニッションコイル固定 | 8 |
クランクケース サービスプラグ | 12 |
スターターモーター取付 | 24 |
エンジン上側(カム/ヘッド)
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
シリンダーヘッドカバー(M6) | 10 |
カムシャフトベアリングキャップ(段締め1) | 5 |
カムシャフトベアリングキャップ(段締め2・最終) | 13 |
二次空気系カバー(M6) | 5 |
ねじ込みプラグ(カムフォロアシャフト/M10×1) | 10 |
スターターカバー → クランクケース(M6) | 5 |
クランクシャフト用サービスプラグ(M40) | 12 |
エンジン側スクリュープラグ(M10×1×6) | 10 |
冷却系
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
ラジエーター上部ブラケット → フレーム | 19 |
ラジエーター下部ブラケット → フレーム | 10 |
ラジエーターファン → ラジエーター | 5 |
サーモスタットハウジング(M6) | 10 |
ウォーターポンプカバー(M6) | 10 |
冷却ホースクランプ(スクリュー) | 3 |
吸気/燃料
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
スロットルボディクランプ | 5 |
エアボックス → フレーム | 8 |
フューエルタンク前側(M8) | 19 |
フューエルタンク後側(M6) | 10 |
フューエルポンプフランジ(M5) | 4 |
排気
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
エキゾーストヘッダー → シリンダーヘッド(ナット) | 23 |
触媒〜中間パイプ クランプ | 19 |
サイレンサー(マフラー) → ステー | 38 |
O2センサー(前後) | 40 |
フレーム/サブフレーム/ステップ
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
サブフレーム → メインフレーム(M10) | 45 |
エンジンマウント前(M12) | 65 |
エンジンマウント後(M12) | 65 |
エンジンスルーボルト(M12) | 100 |
ライダー用リアセット(ブラケット) → フレーム | 25 |
ピリオンステップブラケット → サブフレーム | 25 |
サイドスタンド ピボットボルト | 48 |
サイドスタンドスイッチ(M5) | 4 |
燃料タンク/シート・外装小物
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
フロントウインドスクリーン(M5) | 3 |
カウル類(M5 樹脂タッピング含む) | 3 |
シートラッチ(ストライカー/M6) | 10 |
電装・コクピット
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
バッテリー端子(M6) | 6 |
メインアース(フレーム接地/M6) | 10 |
ABSモジュレーター → ブラケット | 8 |
メータークラスター → ステー | 5 |
ミラー → フロントパネルキャリア | 8 |
操作系
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
クラッチレバークランプ | 10 |
フロントブレーキレバー ピボットボルト | 8 |
シフトペダル ピンチボルト(ロッドクランプ) | 10 |
リアブレーキペダル ピボットボルト | 20 |
クラッチ/トランスミッション(外部)
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
クラッチスレーブシリンダー取付 | 10 |
シフトロッド(両端ジョイント M6) | 8 |
ギアポジションセンサー取付 | 8 |
汎用のバイクのネジのトルク値(目安)
ボルト径 | 目安トルク (N·m) |
---|---|
M5 | 3–5 |
M6 | 8–12 |
M8 | 19–25 |
M10 | 40–55 |
M12 | 70–90 |
スパークプラグ(一般的) | 10–15 |
オイルドレン(一般的 M12〜M14) | 20–30 |
上表はあくまで“汎用目安”です。実車作業では、上の S1000RR 専用値を優先してください。
おすすめのトルクレンチ
バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。
今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。
「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ
3~60N・m に対応。
京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
関連記事
おすすめのトルクレンチに関しては下の記事でも詳しく紹介しています↓
>>バイク用 おすすめのトルクレンチを徹底比較|選び方も解説
参考記事
価格帯が安いトルクレンチを探しているなら「GOYOJO」というメーカの製品が5000円前後で購入できてコスパがいいです↓
>>GOYOJOトルクレンチ徹底ガイド|どこの国のメーカー?会社情報・評判・説明書・使い方まで網羅
まとめ
- カテゴリ別の早見表で、必要な値に最短到達(N·m統一/見出しからジャンプ運用も想定)。
- 実用頻度の高い部位を網羅:アクスル、キャリパー、ステム、リンク、スプロケット、オイル系、カウルや電装小物まで。
- 整備の基本を厳守:清掃→座面確認→規定値で本締め→増し締め禁止→再使用不可ボルトの交換。
- 将来拡張:K67をベースに、K46やM 1000 RRのトルク差分を順次追加していきます。ブックマーク推奨。
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