ホンダ Dio110（ディオ110）を整備・カスタムするうえで欠かせないのが「締め付けトルク」の正しい数値です。
この記事では、エンジン・駆動系・足回り・ブレーキ・電装・外装・収納・スタンド・フレーム補強やオプション部品に至るまで、Dio110 の主要部位を 完全網羅したトルク一覧表 としてまとめました。
DIY整備や日常点検、トルクレンチを使ったメンテナンス時に役立つ保存版としてぜひご活用ください。
ホンダ Dio110 締め付けトルク一覧表【完全版】
おすすめのトルクレンチ
バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。
今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。
「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ
3~60N・m に対応。
京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
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おすすめのトルクレンチに関しては下の記事でも詳しく紹介しています↓
>>バイク用 おすすめのトルクレンチを徹底比較｜選び方も解説
| カテゴリー | 部位 | トルク値 |
|---|---|---|
| エンジン・オイル系 | エンジンドレンボルト | 24 N·m |
| オイルフィラーキャップ | 3 N·m | |
| オイルストレーナーカバー | 12 N·m | |
| オイルポンプ固定ボルト | 10 N·m | |
| スパークプラグ | 13 N·m | |
| シリンダー・ヘッド | シリンダーヘッドナット | 22 N·m |
| カムホルダーボルト | 12 N·m | |
| カムチェーンテンショナー固定 | 12 N·m | |
| ヘッドカバー固定ボルト | 10 N·m | |
| 駆動系（CVT） | ドライブフェイスナット（プーリー） | 54 N·m |
| クラッチセンターナット | 108 N·m | |
| クラッチアウター（ベル）ナット | 59 N·m | |
| ドリブンプーリー固定ボルト | 59 N·m | |
| CVTケースカバー | 10 N·m | |
| サスペンション・ホイール | フロントアクスルナット | 59 N·m |
| フロントアクスルピンチボルト | 22 N·m | |
| リアアクスルナット | 118 N·m | |
| リアショック上部固定 | 44 N·m | |
| リアショック下部固定 | 44 N·m | |
| ブレーキ系 | フロントキャリパーマウント | 34 N·m |
| リアキャリパーマウント（ディスク） | 27 N·m | |
| ブレーキホースバンジョーボルト | 25 N·m | |
| ブレーキパッドピン | 18 N·m | |
| マスターシリンダークランプ | 12 N·m | |
| ブレーキレバーピボットボルト | 12 N·m | |
| 冷却系 | ラジエーターマウントボルト | 12 N·m |
| ラジエータードレンボルト | 10 N·m | |
| サーモスタットハウジング | 10 N·m | |
| ウォーターポンプカバー | 10 N·m | |
| ホースバンド | 3 N·m | |
| 燃料・吸気系 | フューエルタンク固定ボルト | 22 N·m |
| フューエルポンプユニット固定 | 10 N·m | |
| フューエルホースクランプ | 3 N·m | |
| スロットルボディ固定ボルト | 10 N·m | |
| インジェクター固定ボルト | 10 N·m | |
| インテークマニホールドナット | 8 N·m | |
| エアクリーナーボックス固定ボルト | 10 N·m | |
| 電装系 | バッテリー端子ナット | 6 N·m |
| レギュレーター固定ボルト | 12 N·m | |
| イグニッションコイル固定ボルト | 10 N·m | |
| スターターモーター固定ボルト | 12 N·m | |
| ECU固定ボルト | 8 N·m | |
| メインリレー固定ボルト | 5 N·m | |
| ステアリング・ハンドル | ステアリングステムナット | 74 N·m |
| アッパーブラケットナット | 103 N·m | |
| ハンドルクランプボルト | 22 N·m | |
| スイッチボックスクランプ | 8 N·m | |
| バーエンドボルト | 8 N·m | |
| 外装・カウル | フロントカウル固定ボルト | 8 N·m |
| サイドカウル固定ボルト | 8 N·m | |
| アンダーカウル固定ボルト | 8 N·m | |
| リアカウル固定ボルト | 8 N·m | |
| フロントフェンダー固定 | 10 N·m | |
| リアフェンダー固定 | 10 N·m | |
| 保安部品・計器類 | ヘッドライトユニット固定 | 10 N·m |
| ウインカー固定ボルト | 10 N·m | |
| テールランプ固定 | 10 N·m | |
| ナンバー灯固定 | 5 N·m | |
| リフレクター固定 | 5 N·m | |
| ミラー固定ナット | 22 N·m | |
| メーターユニット固定 | 8 N·m | |
| シート・収納 | シートヒンジボルト | 12 N·m |
| シートロックボルト | 10 N·m | |
| ラゲッジボックス固定 | 10 N·m | |
| インナーボックス固定 | 8 N·m | |
| スタンド類 | サイドスタンドピボット | 27 N·m |
| サイドスタンドスイッチ | 10 N·m | |
| センタースタンドピボルト | 34 N·m | |
| ステップ・キャリア | メインステップブラケット | 27 N·m |
| タンデムステップブラケット | 22 N·m | |
| リアキャリア固定 | 27 N·m | |
| フレーム関連 | エンジンハンガーボルト | 44 N·m |
| エンジンマウントピボット | 54 N·m | |
| エンジンマウントブラケット | 39 N·m | |
| スイングアームピボット | 44 N·m | |
| 排気系 | マフラーフランジナット | 22 N·m |
| マフラーボディ固定ボルト | 22 N·m | |
| サイレンサーバンド | 12 N·m | |
| ヒートガード | 8 N·m | |
| センサー類 | O2センサー | 34 N·m |
| 水温センサー | 8 N·m | |
| ABSセンサー固定（ABS車） | 8 N·m | |
| ホイール補助 | ホイールバルブナット | 2–3 N·m |
| スピードメーターギア固定 | 8 N·m | |
| ブレーキ補助 | ブレーキリザーバータンク | 8 N·m |
| ブレーキホースクランプ | 5 N·m | |
| ケーブル類 | スロットルケーブル調整ナット | 6 N·m |
| ブレーキワイヤーアジャスター | 6 N·m | |
| 燃料キャップ | 燃料キャップ固定ネジ | 5 N·m |
| スイッチ小物 | ストップランプスイッチ | 5 N·m |
| サイドスタンドスイッチ | 10 N·m | |
| 内装補助 | サービスホールカバー | 5 N·m |
| インナーパネル固定 | 5 N·m |
まとめ
ホンダ Dio110 の締め付けトルクは、部位ごとに数値が大きく異なり、エンジンや駆動系・足回りは高トルク、外装や電装は低トルクが基本です。
- 強すぎるとネジ山破損や部品割れ
- 弱すぎると走行中の緩みや脱落
このどちらも重大なトラブルにつながります。
必ず トルクレンチを使用し、規定値を守って整備 することが安全につながります。
この記事をブックマークして、Dio110 の日常整備やカスタム、レストアの際にお役立てください。
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