
GSX250Rの整備で「このボルト、何N·mだっけ?」を一発で解決できるよう、外装・足回りからエンジン内部までを部位別に一覧化しました。すべてN·mで統一、作業頻度の高いアクスルやキャリパー、スプロケットはもちろん、クラッチやカム回りなど分解整備の内部トルクもひと目で追えます。
記事末尾にはねじ径別の汎用トルク表も用意。トルクレンチがあれば、初めての方でも規定値に合わせた確実な組み付けが可能です。
本ページは**「部位→数値がすぐ拾える」作りにこだわっています。ブックマークして、オイル交換/ブレーキ整備/スプロケット交換/エンジン開閉作業の“手元の早見表”**として活用ください。
GSX250R 締め付けトルク一覧表
ステアリング/ハンドル周り
| 部位 | N·m |
|---|---|
| ステアリングステム・ヘッドナット | 65 |
| トップブリッジ(アッパー)クランプボルト | 23 |
| ロアークランプボルト(アンダーブラケット) | 33 |
| フロントフォークトップキャップ | 23 |
| ハンドルホルダー(上側)ボルト | 23 |
| ハンドルクランプ(ブラケット側)ボルト | 16 |
| ブレーキレバーホルダー固定 | 8 |
| クラッチレバーホルダー固定 | 8 |
| ブレーキレバー・ピボットボルト | 1 |
| ブレーキレバー・ピボットロックナット | 6 |
| ミラー取付ナット(M10) | 20 |
フロントフォーク/フロント周り
| 部位 | N·m |
|---|---|
| フロントアクスルシャフト | 65 |
| アクスルピンチボルト(RH) | 23 |
| フォーククランプ(上) | 23 |
| フォーククランプ(下) | 33 |
| フォーク・ダンパーロッドボルト | 30 |
ホイール/ブレーキ
| 部位 | N·m |
|---|---|
| フロントブレーキキャリパー取付ボルト | 39 |
| リアブレーキキャリパー取付ボルト | 23 |
| ブレーキディスク(フロント)ボルト | 23 |
| ブレーキディスク(リア)ボルト | 23 |
| ホース・ユニオンバンジョーボルト(前後) | 23 |
| エアブリーダー(前) | 6 |
| エアブリーダー(後) | 6 |
| パッドピン | 18 |
| パッドピンプラグ | 2.5 |
| リアアクスルナット | 65 |
駆動系(チェーン/スプロケット)
| 部位 | N·m |
|---|---|
| ドライブ(フロント)スプロケットナット | 120 |
| ドリブン(リア)スプロケットナット | 49 |
| チェーンアジャスター固定ナット | 20 |
| チェーンガード固定ボルト | 10 |
エンジン外装
| 部位 | N·m |
|---|---|
| オイルドレンボルト | 23 |
| オイルフィルター(カートリッジ) | 20 |
| スパークプラグ(M12) | 11 |
| クラッチカバー周囲ボルト | 10 |
| ジェネレーター(マグネット)カバー周囲ボルト | 10 |
| 排気ポートフランジナット/ボルト | 23 |
| O₂センサー | 23 |
エンジン内部|シリンダー/ヘッド/バルブトレイン
| 部位 | N·m |
|---|---|
| シリンダーヘッド・メインナット(M10) | 36 |
| シリンダーヘッド・サブボルト(M6) | 10 |
| シリンダーヘッドカバー(タペットカバー) | 10 |
| カムキャップ(カムジャーナル)ボルト | 10 |
| カムスプロケットボルト | 15 |
| カムチェーンガイド固定(前後) | 10 |
| カムチェーンテンショナー取付ボルト | 10 |
| タイミング点検窓キャップ(大) | 10 |
| タイミング点検窓キャップ(小) | 6 |
エンジン内部|ピストン/クランク/一次駆動
| 部位 | N·m |
|---|---|
| コンロッドキャップボルト | 15 + 90° |
| フライホイール(マグネトロータ)センターボルト | 120 |
| スタータークラッチ固定ボルト(3本) | 23 |
| 一次駆動ギヤ(クランク側)ナット | 120 |
| バランサシャフトギヤボルト | 23 |
| バランサキャリア固定ボルト | 23 |
エンジン内部|クラッチ
| 部位 | N·m |
|---|---|
| クラッチセンターナット(ハブナット) | 50 |
| クラッチスプリングボルト | 10 |
| プレッシャープレートボルト | 10 |
| クラッチリリースアーム固定ボルト | 10 |
| プライマリドリブンギヤ・ロックナット | 80 |
| クラッチハウジング位置決めプレートボルト | 10 |
エンジン内部|潤滑系
| 部位 | N·m |
|---|---|
| オイルポンプ取付ボルト | 10 |
| オイルポンプ駆動ギヤボルト | 11 |
| オイルストレーナ固定ボルト | 10 |
| オイルセパレータプレートボルト | 10 |
| オイルギャラリープラグ | 11 |
| オイルプレッシャースイッチ | 13 |
| オイルパン(サンプ)周囲ボルト(M6) | 10 |
冷却系
| 部位 | N·m |
|---|---|
| ラジエーター上部マウントボルト | 10 |
| ラジエーター下部マウントボルト | 10 |
| ラジエーターファンモーター取付 | 10 |
| サーモスタットハウジング | 10 |
| ウォーターポンプ本体取付ボルト | 10 |
| ウォーターポンプインペラ固定ボルト | 11 |
| ウォーターポンプカバーねじ | 5.5 |
| ラジエータードレンボルト(装備車) | 11 |
| ラジエーターホースバンド(スクリュー) | 3–4 |
吸気・燃料系
| 部位 | N·m |
|---|---|
| スロットルボディ取付ボルト | 10 |
| インジェクタレール固定ボルト | 10 |
| インテークマニホールド(インシュレータ) | 10 |
| エアクリーナーボックスカバー(M5) | 3–4 |
| エアクリーナーボックス本体固定(M6) | 10 |
| フューエルタンク前マウントボルト | 23 |
| フューエルタンク後マウントボルト | 23 |
| フューエルポンプユニット固定ボルト | 8 |
| フューエルライン固定クランプ(M5) | 3–4 |
排気系
| 部位 | N·m |
|---|---|
| エキゾーストポートフランジナット | 23 |
| エキゾーストジョイントクランプ | 23 |
| サイレンサーブラケット取付ボルト | 23 |
| サイレンサー前側ステー | 23 |
| ヒートガード(M5) | 4–5 |
フレーム/ステップ/スタンド
| 部位 | N·m |
|---|---|
| エンジンマウント前側ナット | 55 |
| エンジンマウントブラケットナット(後側等) | 60 |
| フロントステップブラケット | 26 |
| リアステップブラケット | 23 |
| リアブレーキペダル・ピボット | 23 |
| シフトレバークランプボルト | 10 |
| シフトリンクロッドナット/ボルト | 10 |
| サイドスタンド・ピボットボルト | 35 |
| サイドスタンドスイッチ取付 | 4 |
| グラブバー(タンデムグリップ) | 23 |
| ナンバーステー/フェンダーブラケット | 10 |
| スイングアーム・ピボットナット | 100 |
電装・センサー
| 部位 | N·m |
|---|---|
| イグニッションコイル取付ボルト | 10 |
| クランクポジションセンサー取付 | 10 |
| 水温センサー取付 | 13 |
| レギュレーター/レクチファイヤ固定 | 10 |
| バッテリーターミナルボルト | 3–5 |
| ホーン取付ボルト | 10 |
| ステータ(ジェネレーター)固定ボルト | 10 |
| ピックアップコイル固定ボルト | 10 |
| スターターモーター取付ボルト | 10 |
| スターターアイドルギヤシャフト・プラグ | 11 |
外装・ボディワーク
| 部位 | N·m |
|---|---|
| スクリーンボルト | 1.5 |
| メーターバイザー取付(M5) | 3–4 |
| サイドカウル(M5) | 4 |
| アンダーカウル(M6) | 10 |
| シートボルト(M6) | 10 |
汎用のバイクねじトルク早見表(参考)
| ねじ径 | 六角ボルト/ナット | フランジボルト/ナット | 小ねじ(ビス) |
|---|---|---|---|
| M5 | 4–5 | — | 3–4 |
| M6 | 9–12 | 11–12 | 4–6 |
| M8 | 21–23 | 25–27 | — |
| M10 | 34–39 | 39–44 | — |
| M12 | 54–55 | 70 前後 | — |
おすすめのトルクレンチ
バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。
今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。
「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ
3~60N・m に対応。
京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
関連記事
おすすめのトルクレンチに関しては下の記事でも詳しく紹介しています↓
>>バイク用 おすすめのトルクレンチを徹底比較|選び方も解説
参考記事
価格帯が安いトルクレンチを探しているなら「GOYOJO」というメーカの製品が5000円前後で購入できてコスパがいいです↓
>>GOYOJOトルクレンチ徹底ガイド|どこの国のメーカー?会社情報・評判・説明書・使い方まで網羅
まとめ
トルク管理は仕上がりの品質=安全性に直結します。GSX250Rは同じ部位でもボルト径や種類で締め付け値が異なり、“強すぎても弱すぎてもNG”。本記事の一覧表を基準に、適切な工具(校正されたトルクレンチ・六角/トルクスビット・ネジロック/グリス類)を揃え、清掃→面当たり→段階締め→本締めの順で落ち着いて作業すれば、再現性の高い整備ができます。
最後にもう一度。個別指定がある箇所は必ずその値を優先し、違和感があれば作業を中断して点検を。この記事があなたのGSX250R整備の定番リファレンスになれば幸いです。
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