ホンダ Dio50 を整備するうえで欠かせないのが、各部位ごとの正しい締め付けトルクです。エンジンオイルドレンボルトから足回り、ブレーキ、外装パーツに至るまで、規定値を守ることは安全走行やトラブル防止に直結します。この記事では、Dio50 のあらゆる部位を網羅した締め付けトルク一覧表をまとめました。日常整備やDIYメンテナンスの参考資料としてご活用ください。
ホンダ Dio50 締め付けトルク一覧表
おすすめのトルクレンチ
バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。
今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。
「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。
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京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
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おすすめのトルクレンチに関しては下の記事でも詳しく紹介しています↓
>>バイク用 おすすめのトルクレンチを徹底比較｜選び方も解説
参考記事
価格帯が安いトルクレンチを探しているなら「GOYOJO」というメーカの製品が5000円前後で購入できてコスパがいいです↓
>>GOYOJOトルクレンチ徹底ガイド｜どこの国のメーカー？会社情報・評判・説明書・使い方まで網羅
エンジン・オイル系
| 部位 | トルク値 |
|---|---|
| エンジンドレンボルト | 24 N·m |
| オイルフィラーキャップ | 3 N·m |
| オイルストレーナーカバー | 12 N·m |
| オイルポンプ固定ボルト | 10 N·m |
| スパークプラグ | 13 N·m |
| シリンダーヘッドナット | 22 N·m |
| シリンダーヘッドカバー | 10 N·m |
| カムチェーンテンショナー（4スト） | 12 N·m |
駆動系（CVT）
| 部位 | トルク値 |
|---|---|
| ドライブフェイスナット（プーリー） | 54 N·m |
| クラッチセンターナット | 108 N·m |
| クラッチアウター（ベル）ナット | 59 N·m |
| ドリブンプーリー固定ボルト | 59 N·m |
| CVTケースカバー | 10 N·m |
足回り・ホイール
| 部位 | トルク値 |
|---|---|
| フロントアクスルナット | 59 N·m |
| フロントアクスルピンチボルト | 22 N·m |
| リアアクスルナット | 118 N·m |
| フロントショック上部固定 | 27 N·m |
| フロントショック下部固定 | 27 N·m |
| リアショック上部固定 | 39 N·m |
| リアショック下部固定 | 39 N·m |
ブレーキ系
| 部位 | トルク値 |
|---|---|
| フロントキャリパーマウント（ディスク車） | 34 N·m |
| リアキャリパーマウント（ディスク車） | 27 N·m |
| ブレーキホースバンジョーボルト | 25 N·m |
| ブレーキパッドピン | 18 N·m |
| マスターシリンダークランプ | 12 N·m |
| ブレーキレバーピボットボルト | 12 N·m |
| リアドラムブレーキアームナット（ドラム車） | 18 N·m |
| ドラムブレーキ調整ナット | 6 N·m |
冷却・燃料系
| 部位 | トルク値 |
|---|---|
| ラジエーターマウントボルト（液冷モデル） | 12 N·m |
| ラジエータードレンボルト | 10 N·m |
| サーモスタットハウジング | 10 N·m |
| ウォーターポンプカバー | 10 N·m |
| ホースバンド | 3 N·m |
| フューエルタンク固定ボルト | 22 N·m |
| フューエルポンプユニット固定 | 10 N·m |
| フューエルホースクランプ | 3 N·m |
| キャブレターフロートチャンバー | 3 N·m |
| キャブレターインシュレーター固定 | 8 N·m |
| エアクリーナーボックス固定 | 10 N·m |
電装系
| 部位 | トルク値 |
|---|---|
| バッテリー端子ナット | 6 N·m |
| レギュレーター固定ボルト | 12 N·m |
| イグニッションコイル固定 | 10 N·m |
| スターターモーター固定 | 12 N·m |
| CDI/ECU固定 | 8 N·m |
| メインリレー固定 | 5 N·m |
| ヘッドライトユニット固定 | 10 N·m |
| ウインカー固定ボルト | 10 N·m |
| テールランプ固定 | 10 N·m |
| ナンバー灯固定 | 5 N·m |
| リフレクター固定 | 5 N·m |
| メーターユニット固定 | 8 N·m |
ステアリング・ハンドル
| 部位 | トルク値 |
|---|---|
| ステアリングステムナット | 74 N·m |
| アッパーブラケットナット | 103 N·m |
| ハンドルクランプボルト | 22 N·m |
| スイッチボックスクランプ | 8 N·m |
| バーエンドボルト | 8 N·m |
| ミラー固定ナット | 22 N·m |
外装・カウル
| 部位 | トルク値 |
|---|---|
| フロントカウル固定ボルト | 8 N·m |
| サイドカウル固定ボルト | 8 N·m |
| アンダーカウル固定ボルト | 8 N·m |
| リアカウル固定ボルト | 8 N·m |
| フロントフェンダー固定 | 10 N·m |
| リアフェンダー固定 | 10 N·m |
| レッグシールド固定 | 8 N·m |
シート・収納
| 部位 | トルク値 |
|---|---|
| シートヒンジボルト | 12 N·m |
| シートロックボルト | 10 N·m |
| ラゲッジボックス固定 | 10 N·m |
| インナーボックス固定 | 8 N·m |
スタンド類
| 部位 | トルク値 |
|---|---|
| サイドスタンドピボット | 27 N·m |
| サイドスタンドスイッチ | 10 N·m |
| センタースタンドピボルト | 34 N·m |
フレーム関連
| 部位 | トルク値 |
|---|---|
| エンジンハンガーボルト | 44 N·m |
| エンジンマウントピボット | 54 N·m |
| エンジンマウントブラケット | 39 N·m |
| スイングアームピボット | 44 N·m |
| サブフレーム（リアフレーム）固定 | 27 N·m |
排気系
| 部位 | トルク値 |
|---|---|
| マフラーフランジナット | 22 N·m |
| マフラーボディ固定ボルト | 22 N·m |
| サイレンサーバンド | 12 N·m |
| ヒートガード | 8 N·m |
センサー類
| 部位 | トルク値 |
|---|---|
| O2センサー（4ストモデル） | 34 N·m |
| 水温センサー（液冷モデル） | 8 N·m |
| 吸気温センサー | 8 N·m |
| ストップランプスイッチ | 5 N·m |
| サイドスタンドスイッチ | 10 N·m |
ケーブル・ワイヤー
| 部位 | トルク値 |
|---|---|
| スロットルケーブル調整ナット | 6 N·m |
| ブレーキワイヤーアジャスター | 6 N·m |
| チョークワイヤー固定（キャブ車） | 6 N·m |
| ワイヤーガイドブラケット | 5 N·m |
内装・サービスカバー
| 部位 | トルク値 |
|---|---|
| サービスホールカバー固定ビス | 3 N·m |
| バッテリーカバー | 5 N·m |
| ECUアクセスパネル | 5 N·m |
| ヒューズボックスカバー | 3 N·m |
| ラゲッジ内インナーパネル | 5 N·m |
オプション・アクセサリー
| 部位 | トルク値 |
|---|---|
| フロントキャリアベースプレート | 22 N·m |
| リアボックス取付ベース | 27 N·m |
| サイドバッグステー | 22 N·m |
| スマートフォンホルダーステー | 5 N·m |
| USBチャージャーブラケット | 5 N·m |
補助部品・小物
| 部位 | トルク値 |
|---|---|
| ホイールバルブナット | 2–3 N·m |
| ブレーキリザーバータンクキャップ | 8 N·m |
| サービスツール格納ブラケット | 5 N·m |
| ナンバープレート固定ボルト | 5 N·m |
| ハーネスクランプボルト | 3 N·m |
| グロメット押さえプレート | 5 N·m |
| 荷掛けフック固定 | 12 N·m |
| ヘルメットホルダー固定 | 10 N·m |
まとめ
Dio50 の整備において、締め付けトルクは「緩すぎれば脱落の危険、強すぎれば破損の危険」がある非常に重要な要素です。本記事で紹介した一覧表は、エンジン・駆動系・足回り・ブレーキ・外装・電装など各部位ごとに整理しているので、必要な時にすぐ参照できます。
DIYで整備を行う方はもちろん、プロの整備士にとっても確認用として役立つはずです。安心して Dio50 を楽しむために、ぜひ参考にしてください。
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