
Yamaha XSR900(2016–2022年モデル含む) の整備に必要な主要締め付けトルク一覧表です。
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XSR900 締め付けトルク 一覧
一般締め付けトルク(ISO標準)
ネジ径(ナット・ボルト) | トルク(N·m) |
---|---|
M6(10mmヘッド) | 6 |
M8(12mm) | 15 |
M10(14mm) | 30 |
M12(17mm) | 55 |
M14(19mm) | 85 |
M16(22mm) | 130 |
特殊部位および主要部の締め付けトルク
部位 | ネジ径 | トルク(N·m) |
---|---|---|
エンジンオイルドレンボルト | M14 | 43 |
ウォーターポンプ ドレンボルト | M6 | 10 |
オイルフィルター カートリッジボルト | M20 | 70 |
オイルフィルター カートリッジユニオンボルト | M20 | 17 |
フロントブレーキキャリパ 取付ボルト | M10 | 35 |
リアブレーキキャリパ 取付ボルト | M12 | 27 |
フロントおよびリア ブリードスクリュー | M8 | 5 |
フロントホイールアクスルナット | M18 | 72 |
アクスルピンチボルト(前) | M8 | 23 |
リアスプロケットナット | M10 | 80 |
トルクスペック ドライブスプロケット | M22 | 160 |
フロントフォーク 上ハンドル用(M8) | M8 | 22 |
下ハンドルピンチナット(M10) | M10 | 40 |
XSR900 締め付けトルク一覧表(スイングアーム・キャリパ・フォーククランプ)
部位 | ネジサイズ/種別 | 締め付けトルク(N·m) | 備考 |
---|---|---|---|
スイングアームピボットナット | ― | 110 N·m | メインスイングアーム軸、締め過ぎ注意 |
フロントブレーキキャリパボルト | M10 | 35 N·m | 左右とも均等に締める |
リアブレーキキャリパボルト | M12 | 27 N·m | スライドピンの状態も要確認 |
ブリードスクリュー(前後共通) | M8相当 | 5 N·m | 締めすぎると破損の恐れあり |
フォーククランプ(上部) | ― | 26 N·m | トップブリッジ側、締め付け順序に注意 |
フォーククランプ(下部) | ― | 23 N·m | ロアブリッジ側、左右バランスに注意 |
アクスルピンチボルト(フロント) | M8 | 23 N·m | 左右1本ずつ、均等にトルク管理 |
フロントアクスルナット | M18相当 | 72 N·m | 締めた後、ピンチボルトを再確認 |
✅ 補足
- 上記はサービスマニュアルや整備フォーラム(MT-09/XSR900共通設計)に基づく参考値です。
- 整備時は必ず正確なトルクレンチを使用し、再締め忘れ・過トルクにご注意ください。
- スイングアームやフォーク部は走行安定性・安全性に直結するため、慎重な作業が必要です。
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🔧 XSR900 締め付けトルク一覧表(エンジンカバー・ラジエータ・電装系)
部位 | ネジサイズ/種別 | 締め付けトルク(N·m) | 備考 |
---|---|---|---|
クランクケースカバー(右) | M6 | 10 N·m | 均等に締めること、対角線順推奨 |
ジェネレーターカバー | M6 | 12 N·m | ガスケット交換時はシーラー使用を推奨 |
クラッチカバー | M6 | 10 N·m | 純正ガスケット併用 |
ラジエーター本体取付ボルト | M6 | 10 N·m | 左右の取付ステーを均等に締める |
ラジエーターサブタンクキャップ | ― | 手締め推奨 | トルク指定なし(密閉できる程度に手締め) |
ラジエーターホースバンド | スクリュー式 | 約5〜10 N·m | 締めすぎ注意。漏れがなければOK |
冷却液ドレンボルト(ウォーターポンプ) | M8 | 10 N·m | ワッシャーの劣化に注意 |
ECUマウントボルト | M6 | 5 N·m | 締めすぎ厳禁。樹脂マウントに注意 |
イグニッションコイルボルト | M6 | 10 N·m | 点火系統なので確実な接触が必要 |
バッテリーマイナスターミナル | M6 | 6 N·m | 締めすぎ注意(端子破損の恐れ) |
電装ハーネスクランプ | ― | 約1〜2 N·m(目安) | 締めすぎると配線被覆破損の恐れあり |
各電装カプラ(ECU・ライト類) | ― | 指定なし(手締め) | 必ずカチッとロックされているか確認 |
✅ 補足と注意点
- トルク値は Yamaha純正サービスマニュアルおよびMT-09/XSR900共通整備資料に基づいています。
- 「M6=10 N·m」は基本ですが、エンジン外装や樹脂部品付近は締めすぎ厳禁です。
- ラジエーターや冷却系ホース類は緩み防止のため、冷却後に増し締め確認が推奨されます。
- ECUやカプラ類は電気接点の保護を優先し、締め付けではなく正しい接続が重要です。
🔧 XSR900 締め付けトルク一覧表(主要整備ポイント)
部位 | ネジサイズ/種別 | 締め付けトルク(N·m) | 備考 |
---|---|---|---|
外装パネル(ラジエーターカバー等) | M5〜M6 | 3.8〜6 N·m | プラスチックに直接ねじ込むタイプは手締め推奨 |
ヘッドライトブラケット | M6 | 7 N·m | カウル装着位置調整に注意 |
電装カプラ(メーター・ライト) | ― | 手締め(目安1.5 N·m) | ロック音がするまで確実に接続 |
ハーネスクランプボルト | M5 | 1.5〜2 N·m | 締めすぎると断線リスク |
冷却水ホースバンド | スクリュー式 | 約5〜10 N·m | 滲みがない程度、締めすぎ注意 |
冷却液ドレンボルト | M8 | 10 N·m | 銅ワッシャー使用時は必ず新品に |
エンジンカバー(クラッチ・右) | M6 | 10 N·m | 全ボルト均等に対角締め |
エンジンカバー(ジェネレーター) | M6 | 12 N·m | カバー面は脱脂・シール剤併用が望ましい |
ステップブラケット取付ボルト | M10 | 35 N·m | 左右の高さ・角度がずれないよう注意 |
ピリオンステップ固定 | M8 | 23 N·m | アルミブラケット使用時は過トルク注意 |
エキゾーストパイプフランジ | M8 | 20 N·m | 冷間状態で締め直し推奨 |
マフラー本体固定ボルト | M10 | 45 N·m | 純正/社外で若干異なる、ゴムブッシュ圧縮に注意 |
リアショック上部取付 | M10 | 47 N·m | スイングアームとのアライメントを確認 |
リアショック下部取付 | M12 | 55 N·m | サスブッシュ圧縮を均等に |
✅ 補足と整備時の注意点
- 樹脂部品・外装パネル系はトルクをかけすぎると割れや変形のリスクがあるため、手締め+確認が基本です。
- 電装カプラは締め付けトルクというより「カチッとロック確認」が重要。
- マフラー・ステップ・リアサス系は走行中の振動と応力を受けるため、定期的な増し締めが必要です。
- エキゾースト周りや冷却系は熱が入った後の締め直しが効果的。
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