ニンジャ400 締め付けトルク一覧表【2018年以降 EX400 対応】エンジン/足回り/外装まで網羅

Ninja 400（2018年以降・EX400）の締め付けトルクを、作業で迷わないようカテゴリ別の一覧表に集約しました。
エンジン・駆動系、ホイール/ブレーキ、ステアリング/サスペンション、吸気/燃料、冷却、排気、外装/カウル、電装、ABS/センサー、スタンド/リア周りまで実用重視で網羅。単位は**N·m（ft·lb併記）**で、ブログ保存版としてそのまま参照できます。年式差や仕様違いがある場合も想定し、指定トルク優先で安全第一の整備に役立ててください。

ニンジャ400 締め付けトルク一覧表

ホイール・ブレーキ

部位	N·m	ft·lb
フロントアクスルナット	98	72.3
フロントアクスル・ピンチボルト（左右）	20	14.8
フロントブレーキ キャリパーマウント	25	18.4
フロントブレーキ ディスクボルト	27	19.9
リアアクスルナット	98	72.3
リアブレーキ キャリパーマウント	25	18.4
リアブレーキ マスター取付	25	18.4
ブレーキホース バンジョーボルト（前後）	25	18.4
ブリードスクリュー（前後）	5.4	4.0
ブレーキパッドピン（前/後）	13	9.6
マスターシリンダー クランプ	8.8	6.5
リザーバーキャップ ねじ	1.5	1.1
ホース/ケーブル ガイド（フォーク/スイングアーム）	5.0	3.7

フロントフォーク・ステアリング

部位	N·m	ft·lb
ステアリングステム ヘッドナット	49	36.2
トップブリッジ（上）フォーククランプ	20	14.8
アンダーブラケット（下）フォーククランプ	23	17.0
フォークトップキャップ	20	14.8
フォークボトム（ダンパーボルト）	35	25.8

サスペンション・スイングアーム・リンク

部位	N·m	ft·lb
スイングアーム ピボットシャフト ナット	98	72.3
ピボット 調整カラー ロックナット	98	72.3
リンクプレート 前側ボルト	50	36.9
リンクプレート 後側ボルト	50	36.9
ロッカー（リンケージ）ボルト	50	36.9
リアショック 上部ボルト	34	25.1
リアショック 下部ボルト	34	25.1

エンジン・オイル・点火/発電

部位	N·m	ft·lb
エンジンオイル ドレンボルト	30	22.1
オイルフィルター（カートリッジ）	17.5	12.9
スパークプラグ	13	9.6
バルブカバー（ヘッドカバー）ボルト	10	7.4
タイミングローター ボルト	39	28.8
スターターモーター 取付ボルト	9.8	7.2
スターターモーター 端子ナット	11	8.1
クラッチカバー（M6）	9.0	6.6
ジェネレーターカバー（M6）	9.0	6.6
O₂（酸素）センサー	25	18.4

吸気・燃料

部位	N·m	ft·lb
エアクリーナー 上蓋ねじ	1.1	0.8
エアクリーナー 下ケース	8.0	5.9
イントレットダクト／エアダクト クランプ	2.0	1.5
スロットルボディ クランプ（インマニ側）	3.0	2.2
スロットルボディ 取付ボルト	12	8.9
吸気温センサー（IAT）	1.2	0.9
フューエルポンプユニット 取付ボルト	9.8	7.2
フューエルレベルセンサー ねじ	5.0	3.7
フューエルキャップ 取付ねじ	3.0	2.2

冷却系

部位	N·m	ft·lb
サーモスタットハウジング	6.0	4.4
ラジエーター 上部マウント	9.0	6.6
ラジエーター 下部マウント	9.0	6.6
ラジエーターファン/シュラウド	5.0	3.7
ラジエーターホース クランプスクリュー	3.0	2.2
ウォーターポンプ インペラボルト	9.8	7.2
ウォーターポンプカバー（M6）	9.0	6.6
クーラント ドレンボルト	11	8.1
水温センサー	30	22.1

排気系

部位	N·m	ft·lb
エキゾーストヘッダーナット	20	14.8
エキゾースト ジョイントクランプ	22	16.2
サイレンサー ステー取付ボルト	25	18.4
サイレンサーバンド クランプ	23	17.0
ヒートシールド（M6）	8.0	5.9
O₂センサー	25	18.4

駆動系（チェーン・スプロケット）

部位	N·m	ft·lb
フロントスプロケット ナット	127	93.7
リアスプロケット ナット	59	43.5
スプロケットカバー（M6）	9.8	7.2
チェーンアジャスター ロックナット（左右）	25	18.4
チェーンガード	8.0	5.9
チェーンスライダー（前/後）	8.0	5.9

ハンドル・コクピット／ミラー

部位	N·m	ft·lb
ハンドル取付ボルト（ポスト基部）	9.8	7.2
ハンドルクランプボルト	25	18.4
ブレーキレバー ピボット	8.0	5.9
クラッチレバー ピボット	8.0	5.9
スイッチボックス（左右）固定ねじ	3.5	2.6
マスターシリンダー クランプ	8.8	6.5
メーターパネル ステー	5.0	3.7
メーターバイザー（小ねじ）	1.5	1.1
フロントカウルステー メインボルト	23	17.0
ミラーベース 取付ボルト	8.0	5.9
ミラーステム ナット（M10）	23	17.0
バーエンドウェイト ボルト	8.0	5.9
ハンドルストッパー ボルト	23	17.0
イグニッションスイッチ 取付ボルト	9.0	6.6

外装・カウル・スクリーン・シート

部位	N·m	ft·lb
スクリーン（M5ウェルナット）	0.5	0.37
アッパーカウル サイド（M5）	3.0	2.2
ミドル/ロアカウル 前側（M5）	0.5	0.37
ミドル/ロアカウル 後側（M6）	3.0	2.2
インナーカウル（M5）	3.0	2.2
インナーカウル（M6）	5.0	3.7
ラジエターサイドシュラウド	5.0	3.7
フロントフェンダー	4.0	3.0
シート固定ボルト（M6）	8.0	5.9
テールカウル 内部ステー	5.0	3.7
シートラッチ（受け側）ステー	5.0	3.7
グラブバー（グラブレール）	25	18.4
タンデムベルト 固定ボルト	5.0	3.7

灯火類・テール／ナンバー周り

部位	N·m	ft·lb
ヘッドライトユニット 取付	8.0	5.9
フロントウインカー 取付ナット	3.0	2.2
リアウインカー 取付ナット	3.0	2.2
テールランプ ユニット	5.0	3.7
リアフェンダー/ナンバーブラケット	8.0	5.9
ナンバー灯 取付ねじ	1.2	0.9
リフレクター 台座ナット	3.0	2.2

電装・バッテリー・ハーネス

部位	N·m	ft·lb
バッテリー端子ボルト（＋/−）	2.5	1.8
バッテリーバンド固定	5.0	3.7
ECU ブラケット	5.0	3.7
レギュレーター/レクチファイア	9.0	6.6
リレー/ヒューズボックス 台座	5.0	3.7
アースケーブル フレーム側	8.0	5.9
ハーネス／ケーブル クランプねじ（各所）	2.0	1.5

センサー・ABS・ケーブルガイド

部位	N·m	ft·lb
ABSホイールセンサー（前）	8.0	5.9
ABSホイールセンサー（後）	8.0	5.9
センサーケーブル クランプねじ	2.0	1.5
ブレーキホース ガイドブラケット	5.0	3.7

スタンド類・リア小物

部位	N·m	ft·lb
サイドスタンド 本体ボルト	44	32.5
サイドスタンド ブラケットボルト	49	36.2
サイドスタンド スイッチボルト	8.8	6.5
スタンドフック（M8スプール）	25	18.4
リアハガー（装着車）	8.0	5.9

ホイール小物・アクセサリー

部位	N·m	ft·lb
バルブステム ロックナット	1.5	1.1
ディスクガード/カバー（装着車）	5.0	3.7
アクスルスライダー（アクセサリー）	25	18.4

EVAP・排ガス（装着車）

部位	N·m	ft·lb
キャニスター本体 ブラケットボルト	10	7.4
パージバルブ 取付ボルト	5.0	3.7
パージ/ブリーザーホース クランプねじ	2.0	1.5
PAIRバルブ 取付ボルト	9.0	6.6
PAIRリードカバー ねじ	5.0	3.7

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汎用トルク早見表（ボルト径別の目安）

※メーカー指定がある箇所は必ず指定値優先。下表は一般的な**ドライ（無潤滑）**での目安です。

ねじ径/種別	N·m	ft·lb
M4	2.5	1.8
M5	4.5	3.3
M6	8.0	5.9
M8	20	14.8
M10	35	25.8
M12	60	44.3
M14	90	66.4
ウェルナット M5	0.5	0.37
プラスチック部（M5）	3.0	2.2
プラスチック部（M6）	4.0	3.0

おすすめのトルクレンチ

バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。

今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。

「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。

SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ

3~60N・m に対応。

京都機械工具(KTC) 12.7

30~140N・m に対応

まとめ

本記事はNinja 400の主要部位をカテゴリ別トルク表でひと目で引けるよう整理しました。整備時はトルクレンチの使用、対角締め・段階締め・再確認の基本、ネジ部の状態（乾燥/潤滑/ロック剤）やガスケット交換、規定値の優先を徹底すると失敗が減ります。必要に応じて年式差分の追加、ねじ径/工具サイズ列の拡張、よくある作業手順の簡易フローなども追補可能。ブックマークして日常整備から分解作業までご活用ください。

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