
GSX-S125(8BJ-DL32D)の締め付けトルク(N·m)をカテゴリ別に一括掲載しました。ホイール/ブレーキ/ステアリング/サス/フレーム/エンジン/吸排気/冷却/燃料/電装/外装/スタンド/ABSセンサーまで、実作業で迷いやすい部位を網羅。スマホでも見やすい表形式で、探したい箇所がすぐ見つかります。
記事末尾には汎用ボルトのトルク目安も用意。日常整備から分解作業まで、**トルクレンチの“最後の確認リスト”**としてブックマークしてお使いください。※年式・仕様により数値が異なる場合があります。実車の指定値が最優先です。
スズキGSX-S125 締め付けトルク一覧表
ホイール/タイヤ
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
フロントホイール | アクスルナット | 44 |
リアホイール | アクスルナット | 65 |
ブレーキディスク(F) | ディスク固定ボルト | 23 |
ブレーキディスク(R) | ディスク固定ボルト | 23 |
リアスプロケット | 取付ボルト | 65 |
リアスプロケット | ナット | 28 |
チェーンアジャスター | 固定(左右) | 23 |
ブレーキ(フロント)
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
キャリパー | 取付ボルト | 30 |
ブレーキホース | ユニオン(バンジョー)ボルト | 23 |
マスターシリンダー | ホルダークランプボルト | 9 |
ブリーダー | ニップル | 8.5 |
レバー | ピボット・ロックナット | 6.0 |
リザーバ | キャップスクリュー | 1.2 |
ブレーキ(リア)
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
キャリパーブラケット | 取付ボルト | 23 |
ブレーキホース | ユニオン(バンジョー)ボルト | 23 |
マスターシリンダー | 本体取付ボルト | 10 |
マスター連結ロッド | ロックナット | 12 |
パッドピン | 固定ピン | 12.3 |
ブリーダー | ニップル | 5.5 |
ステアリング/ハンドル
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
ステアリングステム | ヘッド(トップ)ナット | 30 |
ステムナット(調整) | 予圧→戻し→最終 | 20 → 1/4戻し → 5.0 |
トップブリッジ | フォーク上側クランプ | 23 |
アンダーブラケット | フォーク下側クランプ | 23 |
ハンドルホルダー | クランプボルト | 23 |
ハンドル | 固定ボルト | 23 |
バーエンド | バランサースクリュー | 5.5 |
クラッチレバーホルダー | 固定ボルト | 6.0 |
フロントサスペンション
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
フロントフォーク | シリンダーボルト(ボトム) | 20 |
スイングアーム/リンク
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
スイングアーム | ピボットナット | 72 |
リアショック | 上部取付ボルト | 45 |
リアショック | 下部取付ボルト | 45 |
リンクプレート | ピボットボルト | 45 |
リンクアーム | 各ボルト | 45 |
フレーム/エンジンマウント
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
エンジンハンガー(前) | フレーム→ケース | 45 |
エンジンハンガー(後) | フレーム→ケース | 45 |
エンジンマウント | スルーボルトナット(中央) | 55 |
エンジンアース | ボルト | 10 |
ステップ/ペダル
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
ライダーステップ | ブラケットボルト | 30 |
ピリオンステップ | ブラケットボルト | 23 |
シフトペダル | ピンボルト | 12 |
シフトリンケージ | ロッドロックナット(両端) | 12 |
リアブレーキペダル | ピボットボルト | 23 |
リアブレーキ | ストップスイッチナット | 7 |
駆動系(スプロケット/カバー)
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
フロントスプロケット | センターナット | 85 |
フロントスプロケット | 固定ボルト(プレート等) | 10 |
スプロケットカバー | 取付ボルト | 10 |
チェーンガード | 取付ボルト | 8 |
吸排気/マフラー
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
エキゾーストパイプ | ヘッド側フランジボルト | 23 |
マフラー | サイレンサー取付ボルト | 23 |
マフラーカバー | 取付ボルト | 10 |
エンジン(外装・点火・潤滑)
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
スパークプラグ | 本体 | 11 |
シリンダーヘッドカバー | ボルト | 12 |
オイルドレン | ドレンプラグ | 18 |
オイルフィルターキャップ | キャップボルト | 10 |
オイルギャラリプラグ | M6プラグ | 10 |
オイルポンプ | 取付ボルト | 10 |
一次駆動ギア | センターナット | 70 |
冷却系
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
ラジエーター | 取付ボルト(上下ステー) | 10 |
ラジエーターファン | 取付ボルト | 8.5 |
リザーバタンク | 取付ボルト | 10 |
サーモスタット | ハウジングボルト | 10 |
ウォーターポンプ | ケースボルト | 10 |
ウォーターポンプ | ドレンボルト | 10 |
ホースクランプ | スクリュー式 | 3.0 |
燃料系/吸気
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
フューエルタンク | 前側ボルト/後側ボルト | 10 |
フューエルキャップ | キャップ固定ビス | 3.0 |
フューエルポンプ | 取付ナット/ボルト | 10 |
フューエルレベルゲージ | 取付ボルト | 10 |
フューエルホースジョイント | 連結部 | 10 |
スロットルボディ | 取付ボルト | 10 |
スロットルボディ | クランプねじ | 1.5 |
インテークパイプ | 取付ボルト(最終) | 6.5 |
エアクリーナーボックス | 取付ボルト | 8 |
エアクリーナーカバー | サービスねじ | 5 |
インジェクタ | ホルダダウンボルト | 8 |
フューエルレール | 取付ボルト | 10 |
外装/ボディ
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
サイドカウル | ボルト(樹脂ねじ除く) | 5 |
アンダーカバー | 取付ボルト | 8 |
フロントフェンダー | 取付ボルト | 8 |
リアフェンダー/ナンバーホルダー | 取付ボルト | 8 |
メーターバイザー/スクリーン | 取付ボルト | 5 |
ラジエーターシュラウド | 取付ボルト | 10 |
灯火類/ミラー
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
ヘッドライトケース | 取付ボルト | 5 |
ヘッドライトステー | ボルト | 10 |
ウインカー(F/R) | 取付ナット | 5 |
テールランプ | 取付ボルト | 5 |
ミラー | 基部ナット(M10) | 23 |
シート/キャリア
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
ライダーシート | 後方固定ボルト | 10 |
ピリオンシート | ラッチ周りボルト | 8 |
リアキャリア/トップケースベース | 取付ボルト | 23 |
サイドスタンド
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
サイドスタンド | ピボットボルト | 28 |
サイドスタンド | ブラケットボルト | 23 |
サイドスタンドスイッチ | 取付ボルト | 6 |
ABS/センサー
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
フロントABSセンサー | 取付ボルト | 6.3 |
リアABSセンサー | 取付ボルト | 6.3 |
電装・始動系
部位 | 箇所・ボルト | 締付トルク |
---|---|---|
イグニッションコイル | 取付ボルト | 10 |
スターターモーター | 取付ボルト | 12 |
レギュレータ/レクチファイア | 取付ボルト | 10 |
ECU | ブラケット固定 | 10 |
バッテリーホルダー | 取付ボルト | 8 |
バッテリー端子 | 端子ボルト(M6) | 3.0 |
ホーン | 取付ボルト | 8 |
アースポイント | フレーム接地ボルト | 10 |
汎用ボルトのトルク早見表(目安)
一般的なスチールボルト(並目・8.8級/乾燥)の目安。実車指定値がある場合は必ず指定値を優先してください。
ねじサイズ | 目安トルク(N·m) |
---|---|
M5 | 4–6 |
M6 | 8–12 |
M8 | 18–28 |
M10 | 40–55 |
M12 | 70–90 |
M14 | 110–130 |
おすすめのトルクレンチ
バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。
今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。
「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ
3~60N・m に対応。
京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
関連記事
おすすめのトルクレンチに関しては下の記事でも詳しく紹介しています↓
>>バイク用 おすすめのトルクレンチを徹底比較|選び方も解説
参考記事
価格帯が安いトルクレンチを探しているなら「GOYOJO」というメーカの製品が5000円前後で購入できてコスパがいいです↓
>>GOYOJOトルクレンチ徹底ガイド|どこの国のメーカー?会社情報・評判・説明書・使い方まで網羅
まとめ
- 作業前に部位名・ねじサイズ・規定値を確認し、段階締め+対角締めを徹底しましょう。
- 自己緩み防止部(ナイロンナット/セルフロックナット/割りピン)は原則再使用NG。必要に応じて**ねじロック剤(規定グレード)**を使用。
- ホイール・ブレーキ・ステアリングなど安全部位は最後に再トルクチェック。試走後の増し締め確認も有効です。
- アルミ部材やM6ねじの過大トルクは要注意。クリック感度の高いトルクレンチを使い、**単位(N·m)**を統一。
- シール・ガスケット・Oリングは状態次第で交換し、規定量のグリス/オイル塗布で組付け精度を確保。
- 本記事は検索性を重視した索引として常に活用できます。ブックマークして整備記録とセット運用すると効率が上がります。
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