
RGV250ガンマの各部トルクを「エンジン/ブレーキ/サスペンション/車体/電装」などカテゴリ別に整理しました。数値はN·m表記で、M5〜M12の汎用目安も付属。整備前の事前チェックやトルクレンチ設定の時短にお役立てください。年式や仕様差があるため、実車のサービスデータと照合のうえ作業してください。
RGV250ガンマ 締め付けトルク一覧表
エンジン
項目 | サイズ | トルク (N·m) |
---|---|---|
ミッションオイルドレンプラグ | 14 mm | 20–25 |
エキパイ(チャンバー)クランプナット | — | 18–28 |
マフラーマウントボルト | — | 18–28 |
エンジンマウントボルト | 10 mm | 60–72 |
エンジンマウントナット | 8 mm | 28–34 |
エンジンマウントブラケットボルト | — | 18–28 |
ダウンチューブボルト | — | 22–28 |
キックスターターレバーボルト | — | 18–28 |
シリンダーヘッドナット | — | 26–27 |
シリンダーナット | — | 26–27 |
クランクケースボルト | M6 | 9–13 |
クランクケースボルト | M8 | 20–24 |
シフトアームストッパー | — | 15–23 |
一次減速ギアナット(プライマリ) | — | 60–80 |
ミッションカバーボルト/ナット | — | 8–12 |
クラッチスリーブハブナット | — | 60–80 |
クラッチスプリングボルト | — | 8–12 |
クラッチカバーボルト | — | 6–10 |
ステアリング・操作系
項目 | サイズ | トルク (N·m) |
---|---|---|
ステアリングステムヘッドナット | — | 50–80 |
フロントフォーク アッパークランプボルト | — | 20–31 |
フロントフォーク ロワークランプボルト | — | 18–28 |
フロントフォーク キャップ | — | 30–40 |
ハンドルバー取付ボルト | — | 18–28 |
フロントマスターシリンダー取付ボルト | — | 5–8 |
ブレーキ
項目 | サイズ | トルク (N·m) |
---|---|---|
フロントキャリパー取付ボルト | — | 30–48 |
フロントキャリパーハウジングボルト | — | 15–20 |
ブレーキホース ユニオンボルト(前後) | — | 15–20 |
エアブリーダーバルブ(前後) | — | 6–9 |
ブレーキディスクボルト(前後) | — | 18–28 |
リアキャリパー取付ボルト | — | 20–31 |
リアマスターシリンダー取付ボルト | — | 8–12 |
リアブレーキロッド ロックナット | — | 15–25 |
サスペンション・フレーム
項目 | サイズ | トルク (N·m) |
---|---|---|
スイングアームピボットナット | — | 85–115 |
リアショック取付ナット(上下) | — | 48–72 |
リアクッションレバーナット | — | 84–120 |
リアクッションロッドナット(上下) | — | 84–120 |
シートレール マウントボルト | — | 45–50 |
車輪・駆動系
項目 | サイズ | トルク (N·m) |
---|---|---|
フロントアクスルシャフト | — | 50–80 |
フロントアクスルクランプボルト | — | 18–28 |
リアアクスルナット | — | 85–115 |
リアスプロケットナット | — | 20–30 |
冷却系
項目 | サイズ | トルク (N·m) |
---|---|---|
冷却水ドレンプラグ | — | 8–12 |
ウォーターポンプカバーボルト | — | 6–10 |
ウォーターポンプインペラーボルト | — | 7–9 |
水温センサー | — | 6–10 |
ラジエーターマウント(上) | M8 | 18–25 |
ラジエーターマウント(下) | M8 | 18–25 |
リザーバータンク取付 | M6 | 7–10 |
ラジエターファン取付 | M6 | 7–10 |
ホースバンド(ウォーター) | — | 3–5 |
サーモスタットハウジング | M6 | 8–12 |
燃料・吸気・オイル系
項目 | サイズ | トルク (N·m) |
---|---|---|
燃料タンク前方ピボット | M8 | 18–25 |
燃料タンク後方ボルト | M6 | 7–10 |
フューエルコック取付 | M6 | 7–10 |
エアクリーナーボックス取付 | M6 | 7–10 |
キャブインシュレータークランプ | — | 5–7 |
キャブドレンスクリュー | — | 1–2 |
オイルタンク取付ボルト | M6 | 7–10 |
オイルポンプカバー | M6 | 7–10 |
オイルホースバンド | — | 1–2 |
電装・発電・ステー
項目 | サイズ | トルク (N·m) |
---|---|---|
マグネトーローターナット | — | 75–85 |
ステーター固定ボルト | — | 6–10 |
ステーターコイル固定ボルト | — | 6–10 |
イグニッションコイル取付 | M6 | 7–10 |
レギュレータ/レクチファイア取付 | M6 | 7–10 |
ハーネス固定ステー | M6 | 7–10 |
バッテリートレイ取付 | M6 | 7–10 |
ホーンステー | M6 | 7–10 |
ウインカーステー | M6 | 7–10 |
メーターステー | M6 | 7–10 |
ヘッドライトステー | M6 | 7–10 |
ステップ・ペダル・リンケージ
項目 | サイズ | トルク (N·m) |
---|---|---|
ライダーステッププレート | M8 | 18–25 |
タンデムステッププレート | M8 | 18–25 |
フロントフットレストボルト | — | 18–28 |
シフトペダル ピン/ボルト | M6 | 8–12 |
シフトロッド ロックナット | M6 | 8–12 |
リアブレーキペダル ピボット | M8 | 18–25 |
ブレーキロッド ジョイント | M6 | 8–12 |
ステップラバー固定 | M6 | 7–10 |
外装・ボディ
項目 | サイズ | トルク (N·m) |
---|---|---|
アッパーカウル取付ボルト | M6 | 7–10 |
サイドカウル取付ボルト | M6 | 7–10 |
アンダーカウル取付ボルト | M6 | 7–10 |
スクリーンボルト | M5 | 3–5 |
ミラーステーボルト | M8 | 18–25 |
フロントフェンダーボルト | M6 | 7–10 |
リアフェンダーボルト | M6 | 7–10 |
シートヒンジボルト | M6 | 7–10 |
シートロックステー | M6 | 7–10 |
タンデムグリップボルト | M8 | 18–25 |
ナンバーステー | M6 | 7–10 |
シートカウル取付 | M6 | 7–10 |
リアインナーフェンダー | M6 | 7–10 |
ライセンスランプ/テールランプ取付 | M6 | 7–10 |
ヘルメットホルダー | M6 | 7–10 |
スタンド・ガード
項目 | サイズ | トルク (N·m) |
---|---|---|
サイドスタンド取付ボルト | M10 | 40–55 |
サイドスタンドスイッチ取付 | M6 | 7–10 |
チェーンガード取付 | M6 | 7–10 |
アンダーガード/エキパイガード | M6 | 7–10 |
汎用のバイクのネジのトルク値(目安)
ボルトサイズ(呼び) | 目安トルク (N·m) |
---|---|
M5 | 3–5 |
M6 | 7–12 |
M8 | 18–28 |
M10 | 40–60 |
M12 | 70–90 |
スパークプラグ | 12–18 |
ブレーキホース ユニオンボルト | 15–20 |
ブリーダーバルブ | 6–9 |
おすすめのトルクレンチ
バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。
今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。
「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ
3~60N・m に対応。
京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
関連記事
おすすめのトルクレンチに関しては下の記事でも詳しく紹介しています↓
>>バイク用 おすすめのトルクレンチを徹底比較|選び方も解説
参考記事
価格帯が安いトルクレンチを探しているなら「GOYOJO」というメーカの製品が5000円前後で購入できてコスパがいいです↓
>>GOYOJOトルクレンチ徹底ガイド|どこの国のメーカー?会社情報・評判・説明書・使い方まで網羅
まとめ
本記事は、よく使う箇所(アクスル・キャリパー・エンジンマウント・クラッチ周り・ラジエーターマウント等)を素早く引ける実用重視のトルクリストです。増し締め時はねじ径・材質・座面状態を確認し、段階締めと対角締めを徹底しましょう。迷ったら該当年式の数値を再確認し、作業後は必ず増し締めチェックと試走で安全性を担保してください。ブックマークして日々のメンテに活用いただければ幸いです。
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