Z400FX締め付けトルク一覧表｜年式別・部位別まとめ【保存版】

カワサキZ400FXの整備で迷わないように、主要ボルトから小物まで部位別・N·m表記で網羅した「締め付けトルク一覧」を作成しました。フロント/リア周り、ブレーキ、吸排気、エンジン腰上・腰下、フレーム/マウント、ハンドル/電装/外装をカテゴリごとに見やすい表で掲載。DIY整備や車検前点検、消耗品交換（オイル/チェーン/ブレーキ）時の確認用チートシートとしてご活用ください。年式や仕様差がある場合は実車の値を最優先にしつつ、未特定箇所の仮置きに使えるねじサイズ別の汎用トルク表も付けています。

Z400FX締め付けトルク一覧表

フロント周り／ステアリング

部位	箇所	規定トルク (N·m)
フロントホイール	フロントアクスルナット	64
	アクスルクランプボルト（左右）	20
	スピードメータードライブ固定ねじ	6
	ディスタンスカラー押さえプレート	6
ブレーキ（前）	キャリパー取付ボルト	32
	キャリパーホルダーシャフトボルト	18
	ブリードスクリュー	8.8
	バンジョーボルト（マスター／キャリパー）	25
	パッドピン	13
	ディスクローターボルト（フロント）	23
サスペンション	フォークボトムアレンボルト	23
	トリプルクランプ下側ピンチボルト	27
	トリプルクランプ上側ピンチボルト	21
	フォークトッププラグ	23
ステアリング	ステムヘッドボルト（トップナット）	42
	ステアリングストッパーボルト	22
ハンドル	ハンドルクランプボルト	19
	マスターシリンダークランプボルト	8.8
レバー	ブレーキレバーピボットロックナット	5.9

リア周り／スイングアーム

部位	箇所	規定トルク (N·m)
リアホイール	リアアクスルナット	74
	チェーンアジャスター固定ナット	25
	ディスクローターボルト（リア）	23
リアショック	上下マウントナット	29
トルクロッド	トルクリンク取付ナット	30

ブレーキ（後／共通小物）

部位	箇所	規定トルク (N·m)
リアマスター	マスター本体取付（M8）	22
	リザーバータンクブラケット（M6）	8
	ホースバンド（スクリュー）	1.5
スイッチ類	ブレーキライトスイッチロックナット（M6）	7
小物	リザーバータンクカバーねじ	1.5
再掲	バンジョーボルト（前後）	25

ホイール／駆動・スプロケット

部位	箇所	規定トルク (N·m)
フロントスプロケット	出力軸ナット	120
	リテーナープレートボルト（M6）	10
リアスプロケット	ナット（M10）	45
	参考：ナット一般値（M10級）	30〜45
その他	スプロケットキャリアナット（M10）	45
タイヤ	バルブステムナット	1.5

吸排気・燃料・吸気

部位	箇所	規定トルク (N·m)
エキゾースト	エキパイフランジナット（#1〜#4）	20
	コレクタークランプボルト（M8）	22
	サイレンサーバンド（M8）	25
	マフラーステー（前／後）	25
	ヒートガードねじ（M6）	9
キャブレター	インシュレータークランプ（ヘッド側）	6
	インシュレータークランプ（キャブ側）	6
	フロートチャンバーボルト	3
	ドレンスクリュー	1.5
	キャブトップ（ダイヤフラムカバー／M5）	4
	キャブ間リンクステー（M6）	9
	アイドルアジャストブラケット（M5）	4.5
燃料	フューエルタンク前（M8）	18
	フューエルタンク後（M6）	9
	フューエルコック取付（M6）	8
	コックレバー板ねじ（M4）	2
吸気箱	クリーナーボックス固定（M6）	9
	クリーナーカバーねじ（M6）	6
	ダクト／スノーケル固定（M5）	4.5
	ドレン（プラねじ）	1.5

エンジン外装・補機（腰下含む）

部位	箇所	規定トルク (N·m)
オイル系	ドレンプラグ（M12）	29
	オイルフィルターセンターボルト	20
	オイルパンボルト（M6）	9.8
	オイルプレッシャースイッチ	15
カバー	クラッチカバー（M6）	10
	ジェネレーターカバー（M6）	10
	スプロケットカバー（M6）	9
発電・点火	オルタネーターローターボルト	69
	ステータ固定（M6）	9.8
	スパークプラグ（M12×1.25）	14
テンショナー	本体固定（M6）	12
	キャップ	12
スタータ	本体固定（M6）	12
	端子ナット	4
センサー	ニュートラルスイッチ取付	8

エンジン内部（腰上）

部位	箇所	規定トルク (N·m)
カムまわり	カムホルダーボルト（M6）	12
	カムスプロケットボルト（M8）	25
	カムチェーンガイド固定	12
バルブ	タペットアジャストロックナット	12
ヘッド	シリンダーヘッドナット（メイン）	34
	ヘッド小径ボルト	12
カバー	ロッカーカバー（M6）	10〜12

エンジン内部（腰下・一次／変速）

部位	箇所	規定トルク (N·m)
クラッチ	クラッチハブナット	130
	クラッチスプリングボルト（M6）	8.8
一次側	プライマリーチェーンテンショナー固定	12
タイミング	タイミングアドバンサーボルト（M8）	25
コンロッド	大端部キャップナット	24
ケース	クランクケース結合（M6）	12
	クランクケース結合（M8）	22
クランク端	フライホイール（ローター）ボルト	69
ワンウェイ	スターターワンウェイクラッチボルト	25
オイルポンプ	固定ボルト	10
	駆動ギヤボルト	12
変速機	シフトドラムストッパー	12
	シフトフォークシャフト	12
	シフトポジションスイッチ固定	3

フレーム／エンジンマウント／サブフレーム・ラゲッジ

部位	箇所	規定トルク (N·m)
エンジンマウント	前側（M10）	39
	後側（M10）	39
	ハンガーブラケット（M8）	24
サブフレーム	連結（M8）	25
ラゲッジ	リアキャリアベース（M8）	25
	サドルバッグステー（M8）	25

ハンドル・スイッチ・ケーブル

部位	箇所	規定トルク (N·m)
スイッチBOX	クランプねじ（M5）	4.5
グリップ端	バーエンドボルト（M6）	10
ミラー	ステム根元ナット（10mm）	15
ケーブル	スロットルアジャスターロックナット	6
	クラッチケーブルアジャスター	6
	チョークケーブル固定ナット	5
レバー	クラッチレバーピボットロックナット	6
ポスト	ハンドルポスト下側ナット（M10）	40
ガイド	ケーブルガイド／クランプ（M6）	6

電装・メータ・ライト

部位	箇所	規定トルク (N·m)
メーターステー	ステー to ステム（M8）	18
	メーターブラケット（M6）	8
	インジケーターパネル固定（M5）	4.5
スピード計	ケーブルリテーナー（ドライブ側）	6
タコ計	ケーブルクランプ（M5）	4.5
ライト	ヘッドライトリムねじ	2
	ヘッドライトステー取付（M8）	18
	ピボットボルト（耳部・M8）	18
ウインカー	本体固定ナット（M8）	12
テール	ナンバー灯レンズねじ	1.5
レギュレータ／レクチ	本体固定（M6）	9
イグニッションコイル	ブラケット固定（M6）	9
バッテリー	バンド／ホルダー（M6）	6
端子	バッテリー端子ボルト（M6）	6
アース	メインアースボルト（M6）	10
メインスイッチ	ステアリングロックASSY固定（M8）	22

外装・ステー・シート・フェンダー

部位	箇所	規定トルク (N·m)
シート	ヒンジボルト（M8）	18
	ロック受け金具（M6）	8
カウル／カバー	サイドカバーねじ（M6）	6
フェンダー	フロントフェンダー（M6）	12
	リアフェンダーブラケット（M6）	12
グラブバー	サブフレーム固定（M8）	25
ナンバー周り	ナンバーステー（M6）	9
	ナンバー灯ブラケット（M6）	9
テール	テールランプステー（M6）	9
チェーンガード	取付（M6）	9

スタンド類（サイド／センター）

部位	箇所	規定トルク (N·m)
サイドスタンド	ピボットボルト	23
	スプリングフックプレート（M6）	12
	スイッチ固定（M5）	4.5
センタースタンド	ピボットボルト	44
	ストッパーボルト／ラバー台座	12
	リターンスプリングフックボルト（M6）	12

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汎用のバイクのねじトルク（サイズ別“目安”）

未特定箇所の仮置き用。実車の規定値が最優先です（強度区分8.8・乾燥ねじの一般値）。

ねじサイズ（並目）	参考トルク (N·m)
M4	2–3
M5	4–6
M6	8–12
M8	18–25
M10	38–55
M12	70–100
M14	110–150

おすすめのトルクレンチ

バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。

今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。

「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。

SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ

3~60N・m に対応。

京都機械工具(KTC) 12.7

30~140N・m に対応

まとめ

• 本記事はZ400FXの実用トルク値を部位別に一括確認できる保存版リファレンスです。
• 交換・分解・清掃の前後で必ずトルクレンチを使用し、締め過ぎ/不足のリスクを回避しましょう。
• マフラー/キャリパー/マスターなど社外品流用時はメーカー指定値を優先、不明時のみサイズ別の汎用表を仮置きに。
• 迷いやすい「ブレーキ周り」「駆動系」「エンジンカバー類」は再確認を徹底。
• 今後も年式差分や写真付きの位置ガイドを順次追加していきます。ブクマ推奨です。

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