キャンプとバイク旅――この2つを組み合わせた“バイクキャンプ”が、今じわじわと人気を集めています。風を感じながらお気に入りの場所まで走り、焚き火を囲んで夜を過ごす。そんな自由な旅を実現するには、相性の良い「キャンプ向けのバイク選び」がとても重要です。
でも実際には、どんなバイクがキャンプに向いているのか迷う方も多いはず。そこで本記事では、積載性・燃費・走破性などの観点から、2025年時点でおすすめできるキャンプ向けバイク10台を厳選してご紹介します。
初心者でも扱いやすいモデルから、ベテランキャンパーに人気の1台まで幅広くピックアップ。あなたのスタイルにぴったりの「相棒」がきっと見つかるはずです!
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バイクキャンプに最適なバイクの選び方とは?
バイクでキャンプを楽しむうえで欠かせないのが、「どんなバイクを選ぶか」というポイントです。見た目の好みだけで選んでしまうと、いざ荷物を積んだり長距離を走ったときに後悔することも。
ここでは、バイクキャンプに適したバイク選びのポイントをわかりやすく解説します。
積載量・燃費・走破性が重要な理由
バイクキャンプでは、テント・寝袋・調理道具など、意外とたくさんの荷物を運ぶ必要があります。そのため、「積載性が高いこと」は最優先ポイントです。リアキャリアがしっかりしている、サイドバッグが装着しやすいといった装備面も要チェックです。
次に大切なのが「燃費の良さ」。キャンプ地は市街地から離れていることも多く、長距離のツーリングになることが少なくありません。燃費が良いバイクなら給油の回数も減り、旅をスムーズに楽しめます。
さらに、「走破性(走行性能)」も見逃せないポイント。特に林道や砂利道、山道などを走る予定がある場合は、悪路でも安定して走れるバイクを選ぶと安心です。アドベンチャー系や軽めのオフロードモデルが人気なのはこのためですね。
これら3つの条件が揃っているバイクは、快適かつ安全にキャンプツーリングを楽しめる理想の相棒になってくれます。
キャンプスタイル別(ソロ・タンデム)で選ぶバイク
「キャンプスタイル」も、バイク選びの重要なヒントになります。
まずソロキャンプがメインの方には、小回りが利いて取り回しのしやすい軽量バイクがおすすめです。125cc〜250ccクラスのアドベンチャータイプやトレッキングバイクは、燃費が良く積載もしやすいため、ソロ旅との相性が抜群です。CT125ハンターカブやセロー250などは、実際に人気が高いですね。
一方で、タンデム(二人乗り)キャンプを楽しみたい方には、パワーに余裕のある400cc以上のツアラーやアドベンチャーバイクがおすすめです。ヴェルシス650やVストローム650などは、タンデムでも安定感があり、荷物を多く積んでもしっかり走ってくれます。
どんなスタイルでどこまで行きたいかによって、ベストなバイクは変わってきます。自分のキャンプスタイルを明確にすることで、失敗のないバイク選びができますよ。
【ジャンル別】キャンプにおすすめのバイクタイプ
バイクキャンプに向いているバイクは、実はジャンルごとに特性が異なります。ここでは、ツーリングやキャンプに人気の3タイプ「アドベンチャー」「オフロード」「ネイキッド・ツアラー」の特徴を、それぞれ詳しくご紹介します。
アドベンチャータイプ|長距離&積載重視ならコレ
アドベンチャーバイクは、長距離ツーリングやキャンプに最適なバイクタイプです。大きめのウインドスクリーンや広いシート、パニアケース対応のキャリアなどが標準装備されているモデルも多く、まさに“旅するためのバイク”と言えるでしょう。
たとえば、カワサキ ヴェルシス250やスズキ Vストローム250は、積載力がありながら車体も比較的軽く、ソロキャンプにも使いやすいと評判です。また、燃費が良くタンク容量も大きいので、給油回数が少なくて済むのも旅人に嬉しいポイントですね。
オフロードタイプ|林道キャンプに強いバイク
林道や未舗装路でのキャンプを楽しみたい方におすすめなのが、オフロードバイクです。軽量な車体と高い走破性で、狭い山道や砂利道もスイスイ進めます。
特に、ヤマハ セロー250やカワサキ KLX230は、扱いやすく初心者にも人気の高いモデルです。荷物の積載には少し工夫が必要ですが、ソフトサイドバッグやリアキャリアを取り付ければ問題ありません。
ソロキャンプで人里離れた静かな場所を目指したいという方には、オフロードタイプが最適です。
ネイキッド・ツアラー|快適さとスタイルを両立
街乗りからツーリングまで幅広く使いたい方には、ネイキッドやツアラーモデルもおすすめです。アップライトなポジションで疲れにくく、安定した走行性能が魅力です。
たとえば、ホンダ レブル250は見た目のカッコよさと扱いやすさで、最近キャンプ用途でも人気が急上昇中。もう少し余裕のあるモデルなら、ホンダ NX400のような新型ミドルツアラーも選択肢に入ります。
積載性はアドベンチャーほどではないものの、シート下スペースやキャリアの追加で十分キャンプ仕様にできます。
【2025年版】キャンプにおすすめのバイク10選
ここでは、キャンプツーリングにぴったりなバイクを10台厳選してご紹介します。積載性・燃費・走破性に優れ、実際にキャンプユーザーからの評価も高いモデルばかり。あなたのスタイルに合った「相棒」がきっと見つかります!
ホンダ CT125ハンターカブ|積載力抜群の名車

ソロキャンプ派に大人気のCT125ハンターカブは、キャンプ向けバイクの代表格。低速トルクが太く、未舗装路でも安定して走れます。純正キャリアが広く、箱型コンテナやキャンプギアを積みやすいのも魅力です。
カワサキ ヴェルシス250|長距離ツーリングに最適

ヴェルシス250は、ロングツーリングに強いアドベンチャータイプ。大容量の燃料タンクや快適なライディングポジションに加え、パニアケースの装着もスムーズ。タンデムキャンプにも対応可能です。
スズキ Vストローム250SX|軽快でコスパも良好

軽量で扱いやすいVストローム250SXは、舗装路メインのキャンプツーリングにぴったり。2025年モデルは新デザインになり、より洗練された印象に。燃費も良く、初心者にもおすすめです。
ヤマハ セロー250(中古)|林道向けの定番モデル

すでに生産終了ながらも根強い人気を誇るセロー250。中古市場でも状態の良い個体が多く、林道キャンプに挑戦したい方に最適です。軽くて取り回しが良く、狭い道でも安心して走れます。
ホンダ レブル250|街乗りも楽しめるキャンプバイク

スタイリッシュなレブル250は、街乗りからキャンプまでこなせる万能バイク。積載には工夫が必要ですが、サイドバッグやタンクバッグで対応可能。見た目にこだわる方にも人気です。
カワサキ KLX230|林道ソロキャンプに最適な軽量車

軽くてパワフルなKLX230は、ソロキャンプで山間部に行く方におすすめ。オフロード性能が高く、狭い林道でも楽に走れます。積載はやや限られますが、ミニマム装備派にはぴったり。
スズキ ジクサー250|燃費◎のキャンプ入門車

コスパ重視の方にはジクサー250がおすすめ。燃費が非常によく、軽い車体で扱いやすいため、キャンプ初心者にも人気です。リアキャリアを追加すれば積載力も十分。
ヤマハ トリッカー|軽量コンパクトで機動力高め

オフ寄りネイキッドのトリッカーは、ソロキャンプに最適な1台。とにかく軽いので、取り回しや押し歩きもラクラク。コンパクトなキャンプ装備との相性が抜群です。
ホンダ NX400|新登場の注目アドベンチャーモデル

2025年注目の新型アドベンチャーNX400は、万能型キャンプバイクとして話題に。余裕のあるエンジン性能に加え、現代的なデザインと積載性の高さが魅力です。ミドルクラスを探している方は要チェック。
BMW G310GS|外車で始める快適ソロキャンプ旅

外車にも興味がある方にはBMW G310GSがおすすめ。軽量ながら高級感があり、街でもキャンプ場でも映える1台。日本国内でもパーツ供給が安定しており、実用性も十分です。
バイクキャンプに必要な装備と積載のコツ
キャンプ向けのバイクが決まったら、次に考えたいのが「どんな装備を持っていくか」と「どうやって積むか」です。バイクは積載スペースが限られているぶん、効率よく・安全に積む工夫がとても大切です。
ここでは、バイクキャンプを快適にするための装備と積載のポイントをわかりやすくご紹介します。
キャリア・サイドバッグ・シートバッグの選び方
まず、荷物を積むための基本装備が以下の3つです。
- リアキャリア:荷台として使うベース。ボックスやバッグの固定に必須。
- サイドバッグ:左右に取り付けることで積載量が大幅アップ。キャンプギアの収納にも便利。
- シートバッグ:タンデムシート上に固定する大容量バッグ。テントや寝袋などをまとめて収納可能。
特に人気なのは、タナックスのキャンピングシートバッグ2や、モトフィズのツアーシェルケースなど。防水性や耐久性も高く、バイクキャンパーの定番アイテムです。
積載量を増やすには、「積む場所」ではなく「収納の工夫」も重要。収納袋を圧縮できるタイプにするだけで、かなりの省スペースになりますよ。
実例紹介!積載の工夫で快適キャンプを実現
例えば、CT125ハンターカブのようにリアキャリアが広いバイクでは、無印のポリプロピレン収納ケースを括りつけて使う人もいます。中に道具を入れて運び、現地ではそのままテーブル代わりにするという使い方も。
また、サイドバッグに小物類を分けて収納すれば、走行中に荷物が偏ってバランスを崩すリスクも減らせます。テントや寝袋など「重くてかさばるモノ」は下側・奥に、「軽くてすぐ使うモノ」は上側・手前にと、重心と取り出しやすさを考えた配置がポイントです。
さらに、走行時の風圧を考えて「高さを出しすぎない」ことも大切。重心が高すぎると転倒リスクが増えるため、できるだけ低く・コンパクトにまとめるのがコツです。
【体験談】おすすめバイクでキャンプツーリングしてみた
ここでは実際に、人気のキャンプ向けバイクに乗ってキャンプツーリングを楽しんでいるライダーの体験談をご紹介します。バイクの選び方だけでなく、使い勝手や積載性、キャンプ場での過ごし方など、リアルな声はこれからバイクキャンプを始める方の参考になるはずです。
CT125で行くソロキャンプの実録レビュー
筆者がCT125ハンターカブでソロキャンプに出かけたのは、春の新潟県・魚沼エリア。林道を抜けた先にある静かな湖畔キャンプ場を目指して、片道約120kmのツーリングでした。
CT125の魅力は、とにかく積載力の高さと安心感。
大型のリアキャリアにツーリングバッグとボックスを固定し、さらにハンドルポーチやサイドバッグもプラス。テント、寝袋、調理道具などをすべて積んでも、まだ余裕がありました。
林道の登り坂でもエンジンは力強く、低速でも安定して走行。足つきも良く、取り回しに不安を感じることはありませんでした。キャンプ場ではコンパクトなサイズ感が扱いやすく、サイトの出入りもスムーズ。まさに**“バイクキャンプのためにあるバイク”**という印象でした。
唯一気になったのは高速道路が使えない点ですが、下道メインでのんびり旅を楽しみたい方には最適な1台です。
ヴェルシス250×ロングキャンプ旅の満足度とは?
別の日にはカワサキ ヴェルシス250で、長野県・白馬方面へ1泊2日のキャンプツーリングを実施。高速道路を含めた約300kmのルートで、2人タンデム+キャンプ装備というややハードな条件でした。
ヴェルシス250の良さは、快適な高速走行と積載性のバランス。
ツーリングスクリーンやアップライトなポジションのおかげで疲れにくく、峠道でもスムーズにコーナーを抜けてくれました。燃費も1Lあたり30km前後と優秀で、給油回数も少なめ。
積載は、GIVIのトップケースとサイドパニアを装着して対応。テントと寝袋、大型クーラーバッグまで無理なく収納でき、タンデムでも荷物が窮屈に感じませんでした。
キャンプ場では、ちょっとした砂利道や坂道でも不安なく進め、重さを感じさせない取り回しに感動。タンデムでも安定感があり、**「2人でも快適に旅ができるバイク」**として満足度は非常に高かったです。
よくある質問(Q&A)
Q1. バイクキャンプにおすすめの排気量はどれくらいですか?
A1. ソロキャンプなら125cc〜250ccクラスが扱いやすくおすすめです。タンデムや長距離ツーリングも考えるなら400cc以上のミドルクラスが快適です。自分のキャンプスタイルに合わせて選びましょう。
Q2. バイクキャンプに必要な装備は何がありますか?
A2. テント、寝袋、調理器具、ライトなどの基本キャンプ用品に加え、積載用のキャリアやサイドバッグ、シートバッグが必要です。防水性や軽量性を重視すると快適に過ごせます。
Q3. 積載が少ないバイクでもキャンプはできますか?
A3. はい、できます。積載量が少ない場合は、コンパクトで軽量なキャンプギアを選び、バッグの使い方を工夫することが重要です。シートバッグやタンクバッグを活用しましょう。
Q4. 初心者におすすめのキャンプ向けバイクは?
A4. ホンダCT125ハンターカブやヤマハセロー250は扱いやすく、燃費も良いため初心者に人気です。車体が軽く、未舗装路でも安心して走れるのが特徴です。
Q5. バイクキャンプでの安全な積載のポイントは?
A5. 重心を低く保ち、荷物をバランスよく配置することが大切です。高く積みすぎると走行中の安定性が落ちるため注意しましょう。また、荷物はしっかり固定し、走行中に動かないようにしましょう。
Q6. 長距離ツーリングにおすすめのキャンプバイクは?
A6. カワサキ ヴェルシス250やスズキ Vストローム250などのアドベンチャータイプが人気です。快適な乗車姿勢と大容量タンク、積載スペースが魅力です。
まとめ|自分に合った“キャンプ向けバイク”を選ぼう
バイクキャンプは、バイクならではの自由さと自然の心地よさを同時に味わえる贅沢な時間です。そして、その体験をより快適に、より楽しくしてくれるのが、自分のスタイルに合った“キャンプ向けバイク”の存在です。
この記事では、キャンプバイク選びで重視すべき積載性・燃費・走破性のポイントから、ジャンル別の特徴、そして2025年おすすめの車種までを詳しくご紹介しました。
ソロキャンプが多い方は軽量で取り回しやすいモデル、タンデムや長距離旅を楽しみたい方はパワーと快適性のあるモデルを選ぶのがポイントです。また、装備や積載の工夫次第で、どんなバイクでもキャンプ仕様に近づけることができます。
最初の一歩は「どんな旅をしたいか」を考えること。
自分のキャンプスタイルにぴったりの1台を選んで、ぜひあなただけのバイクキャンプライフを楽しんでください!
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