
DR-Z400SMの整備で迷いがちな「締め付けトルク」を、N·m統一/カテゴリ別で一気に探せるように整理しました。ホイール・ブレーキ・ステアリング・サスペンション・フレーム・吸排気・冷却・電装・外装・ペダル類・エンジン外装/内部までを幅広く網羅。作業前に該当セクションを開いて数値を確認 → 対角均等・増し締め順を意識して本締め、という使い方を想定しています。ねじロック剤の要否やワッシャ再使用の可否は安全に直結します。バンジョーワッシャやエキゾーストガスケット等は基本交換、アルミ雌ねじは過トルク厳禁。トルクレンチ必須&座面状態にも注意して、失敗ゼロのメンテに役立ててください。
DR-Z400SM 締め付けトルク一覧表
ホイール/タイヤ/ハブ
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
フロントアクスルナット | 39 |
アクスルホルダー(フォークピンチ) | 18 |
フロントブレーキディスク取付ボルト | 23 |
リアブレーキディスク取付ボルト | 23 |
リアアクスルナット | 100–110 |
リアスプロケットナット | 50 |
チェーンアジャスター固定ナット | 7 |
スポークニップル | —(テンションゲージ管理) |
ブレーキ
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
フロントブレーキキャリパーマウントボルト | 25–26 |
リアキャリパーブラケット固定 | 25 |
マスターシリンダークランプ(F/R) | 8–10 |
バンジョーボルト(F/R) | 23 |
ブリーダープラグ(F/R) | 7–8 |
ブレーキパッドピン | 18–19 |
マスターリザーバータンクステー | 7 |
トルクロッド(リアキャリパーブラケット) | 25 |
ステアリング/フロントフォーク/ハンドル
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
ステムヘッドナット | 65 |
トップブリッジ(上)クランプボルト | 23 |
フロントフォーク下側クランプボルト | 23 |
フロントフォークキャップボルト | 35 |
ハンドルクランプ/ホルダー | 16.5 |
ブレーキマスタークランプ | 8–10 |
クラッチレバークランプ | 8–10 |
スイッチハウジング(左右) | 5 |
スロットルホルダー上下 | 5 |
ミラー取付ナット/ベースロックナット | 12 |
ステアリングストッパボルト | 23 |
ブレーキホースガイド(フォーク) | 7 |
フレーム/サブフレーム/エンジンマウント
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
スイングアームピボットシャフトナット | 77 |
サブフレーム(リアフレーム)前後ボルト | 45 |
エンジンマウント(前/上) | 55 |
エンジンマウント(後) | 60 |
ステアリングストッパ | 23 |
サスペンション(リンク/ショック)
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
リンクロッカー軸ボルト | 65 |
リンクアームボルト | 65 |
クッションレバー(ロッカー)マウントナット | 100 |
クッションロッド マウントナット | 100 |
リアショック上部マウント | 45–55 |
リアショック下部マウント | 55–60 |
駆動系(スプロケット/チェーン周辺)
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
フロント(エンジン側)スプロケットナット | 110–145 |
リアスプロケットナット | 50 |
チェーンスライダー(上/下) | 10 |
チェーンガード | 7 |
冷却系
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
ラジエター本体取付(上下) | 12 |
ラジエターブラケット/ファン取付 | 7 |
リザーブタンク本体固定 | 7 |
ウォーターポンプカバー | 10 |
サーモスタットハウジング | 10 |
ドレン(ウォータージャケット側) | 11 |
水温センサー | 13 |
ファンスイッチ | 13 |
ラジエターエアブリーダボルト | 5.5 |
ホースクランプ(スクリュー) | 3 |
ラジエターキャップ/リザーブキャップ | 手締め |
吸気・燃料
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
エアクリーナーボックス取付 | 10 |
エアクリーナーカバー | 5 |
スロットルボディ/キャブ インシュレーターバンド | 5 |
インテークマニホールド取付 | 10 |
インテークパイプ(マニホールド)ユニオン | 8–10 |
フューエルタンク前後ボルト | 10 |
フューエルコック取付 | 4.4–10 |
フューエルホースユニオン(バンジョー) | 23 |
排気系
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
エキゾーストパイプ フランジナット | 23 |
マフラーボディ(サイレンサー)取付ボルト/ステー | 23 |
マフラークランプ | 23 |
ヒートガード | 7 |
電装・ステー/配線固定
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
メーターステー取付 | 10 |
メーターパネル/バイザー | 5–7 |
ヘッドライトユニット取付 | 7 |
ウインカー本体(前後) | 7 |
テールランプユニット | 7 |
ナンバー灯取付 | 7 |
リフレクター取付 | 5 |
レギュレータ/レクチファイア | 7–10 |
ヒューズボックス/リレーブラケット | 7 |
バッテリーホルダー/バンド金具 | 7 |
アースポイント(フレーム) | 7 |
ブレーキホースクランプ(フレーム側) | 7 |
ハーネス固定クリップ台座 | 5 |
外装・ガード類
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
シート固定ボルト | 23 |
シュラウド(左右) | 5 |
サイドカバー | 5 |
フロントフェンダー | 7 |
リアフェンダー/マッドガード | 7 |
ナンバープレートステー | 7 |
アンダーガード(スキッドプレート) | 23 |
スプロケットカバー | 8–10 |
ハンドガード(装着時目安) | 7–10 |
ペダル・ステップ
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
ライダーフットペグブラケット | 23 |
ピリオンフットペグブラケット | 23 |
シフトペダークランプボルト | 10 |
リアブレーキペダーピボット | 23 |
ブレーキペダーストッパボルト | 12 |
ブレーキペダープッシュロッドロックナット | 12 |
サイドスタンドピボットボルト/ナット | 50–55 |
サイドスタンドスイッチ取付 | 7 |
エンジン外装・日常整備
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
スパークプラグ | 11 |
オイルドレン(クランクケース) | 21–23 |
オイルドレン(フレーム側) | 18–23 |
オイルストレーナ(フレーム) | 23 |
オイルホース ユニオンボルト | 23 |
オイルフィルターカバー | 10 |
クラッチカバー周辺ボルト | 10 |
ジェネレーター(マグネト)カバー周辺ボルト | 10 |
点検プラグ(TDC/タイミング) | 8–10 |
エンジン内部(分解整備域・代表)
部位 | 規定トルク (N·m) |
---|---|
シリンダーヘッドボルト | 46 |
シリンダーナット | 70 |
カムキャップ(ジャーナルホルダー) | 10 |
カムチェーンテンショナー本体 | 10 |
カムチェーンテンショナー スプリングホルダー/キャップ | 6–8 |
バランサーシャフトナット | 50 |
一次(プライマリ)ドライブギヤナット | 110–130 |
ジェネレーターローターナット | 100 |
クラッチスリーブハブナット | 70 |
変速機ストッパ/ギヤ関連ボルト | 19–24 |
エンジンスプロケットナット(前) | 110–145 |
クランクケースボルト | 11 |
汎用のバイクのねじトルク目安(乾式・グリスなしの一般値)
※あくまで目安値です。メーカー規定値がある箇所は必ずそちらを優先してください。座面形状・ワッシャ・潤滑状態・雌ねじ材質で適正値は変動します。
鋼ボルト(強度等級 8.8/10.9)
ねじ | 等級8.8 (N·m) | 等級10.9 (N·m) |
---|---|---|
M5 | 5–6 | 6–7 |
M6 | 9–11 | 11–13 |
M8 | 22–26 | 28–32 |
M10 | 44–52 | 55–65 |
M12 | 77–90 | 95–110 |
アルミ雌ねじ(参考目安)
ねじ | 目安トルク (N·m) |
---|---|
M5 | 4–5 |
M6 | 7–9 |
M8 | 16–20 |
バンジョーワッシャ/エキゾーストガスケット/セルフロックナット等は再使用不可・交換推奨の代表例です。
おすすめのトルクレンチ
バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。
今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。
「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ
3~60N・m に対応。
京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
関連記事
おすすめのトルクレンチに関しては下の記事でも詳しく紹介しています↓
>>バイク用 おすすめのトルクレンチを徹底比較|選び方も解説
参考記事
価格帯が安いトルクレンチを探しているなら「GOYOJO」というメーカの製品が5000円前後で購入できてコスパがいいです↓
>>GOYOJOトルクレンチ徹底ガイド|どこの国のメーカー?会社情報・評判・説明書・使い方まで網羅
まとめ
- N·m統一・カテゴリ別なので目的部位の数値に最短到達。
- ブレーキ・足回り・ステアリングは特に厳守(走行安全に直結)。
- 再使用NG部品(銅/アルミワッシャ等)は都度交換でオイル漏れと制動不良を予防。
- アルミ雌ねじ・小径ボルトは過トルク注意。座面清掃+指定潤滑状態で再現性を担保。
- 最終確認は車両個体・整備書の値を優先し、締め付け順と対角均等を徹底。
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