
ホンダCBX400Fを整備・レストアする際に欠かせないのが「締め付けトルク」の数値です。
シリンダーヘッドやクラッチ、フロント・リアの足回り、さらにはマフラーやブレーキ関連まで、適正なトルクで締め付けなければ思わぬトラブルや破損につながることもあります。
しかし、サービスマニュアルを手元に持っていないと必要な数値が分からず、ネット上を探し回ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、CBX400Fの主要部位から細部までの締め付けトルクを徹底的に一覧化しました。
整備初心者からベテランまで、愛車のメンテナンスやレストアの参考にしていただける「保存版データ」としてぜひご活用ください。
Honda CBX400F 締め付けトルク一覧表【保存版】
部位・用途 | 締め付けトルク |
---|---|
5 mm ボルト・ナット | 0.5 kg·m(5 N·m) |
6 mm ボルト・ナット | 1.0 kg·m(10 N·m) |
8 mm ボルト・ナット | 2.2 kg·m(22 N·m) |
10 mm ボルト・ナット | 3.5 kg·m(34 N·m) |
12 mm ボルト・ナット | 5.5 kg·m(54 N·m) |
シリンダーヘッドボルト | 14–16 ft-lb(約19–22 N·m) |
シリンダーヘッドスペシャルナット/スタッド | 3.0 kg·m |
シリンダーヘッド(10 mmナット) | 3.0–3.5 kg·m |
シリンダーヘッド(8 mmボルト) | 2.1–2.5 kg·m |
シリンダーヘッドボルト(6 mm) | 1.2 kg·m |
タペットカバー(6 mmナット) | 1.0–1.5 kg·m |
タペットカバー(8 mmナット) | 2.1–2.5 kg·m |
ヘッドカバーボルト(6 mm) | 2.3 kg·m |
ブリーザープレートボルト(6 mm) | 1.2 kg·m |
カムシャフトホルダーボルト(6 mm) | 1.2 kg·m |
カムスプロケットボルト(7 mm) | 2.0 kg·m |
スパークプラグ | 2.7 kg·m |
リフタープレート固定ボルト(4本) | 45–55 N·m(4.4–5.4 kg·m) |
クランクケース上下ボルト/ナット | 2.0–2.1 kg·m |
オイルポンプ ドリブンスプロケットボルト | 1.5 kg·m |
オイルフィルター取付(サイド6 mm) | 1.0 kg·m |
オイルフィルターボス | 1.8 kg·m |
オイルフィルター取付(アンダー6 mm) | 0.8–1.0 kg·m |
オイルドレンボルト | 30 N·m(約3.1 kg·m) |
ドレンボルト(前後) | 3.5–4.0 kg·m |
オイルプレッシャースイッチ | 1.2 kg·m |
オイルパイプ(トップ10 mm) | 2.0–2.2 kg·m |
オイルパイプ(アンダー14 mm) | 2.5–3.0 kg·m |
キャブレーター接続ナット(5 mm) | 0.5 kg·m |
キャブレーター接続ナット(6 mm) | 1.0 kg·m |
エアーホース | 0.4–0.7 kg·m |
クラッチセンターロックナット | 7.5–8.0 kg·m(別資料では11.0 kg·m) |
キックペダル固定ボルト | 1.5–2.5 kg·m |
フロントスプロケット取付ナット | 10.0–12.0 kg·m |
ドライブスプロケットボルト(10 mm) | 5.5 kg·m |
フライホイールボルト | 10.5 kg·m |
スタータークラッチボルト(10 mm) | 8.5 kg·m |
オルタネーターローターナット | 7.0–7.5 kg·m |
オルタネーターステーターボルト | 0.7–0.9 kg·m |
フューエルタンクボルト(8 mm) | 2.1 kg·m |
フューエルタンクピボットボルト(4 mm) | 0.3 kg·m |
フューエルコック(22 mm) | 3.5 kg·m |
エキゾーストパイプジョイントナット(6 mm) | 1.2 kg·m |
マフラーマウントナット(8 mm) | 2.2 kg·m |
マフラー接続ナット(8 mm) | 2.8 kg·m |
スイングアームピボット(14 mm) | 9.0 kg·m |
フロントアクスル(14 mm) | 6.0 kg·m |
フロントアクスル割締めボルト(8 mm) | 2.1 kg·m |
リアアクスルナット(16 mm) | 9.0 kg·m |
リアクッションアッパーピボルト(8 mm) | 2.7 kg·m |
リアクッションロアボルト(10 mm) | 3.7 kg·m |
フロントブレーキディスク取付(6 mm) | 2.0 kg·m |
リアブレーキディスク取付(8 mm) | 4.3 kg·m |
フロントキャリパブラケットボルト(8 mm) | 3.2 kg·m |
フロントキャリパピンボルト(8 mm) | 2.3 kg·m |
ブレーキキャリパーバンジョーボルト | 2.5–3.5 kg·m |
フロントブレーキホースボルト(10 mm) | 3.5 kg·m |
フロントマスタシリンダボルト(6 mm) | 1.2 kg·m |
リアマスタシリンダボルト(6 mm) | 1.2 kg·m |
リアマスタリザーバタンク取付ボルト(6 mm) | 1.2 kg·m |
ブレーキパッドピン(10 mm) | 1.8 kg·m |
ブレーキレバーピポットボルト(6 mm) | 0.1 kg·m |
ブレーキレバーピポットナット(6 mm) | 0.6 kg·m |
ハンドル固定用ボルト | 2.8–3.2 kg·m |
エンジンフロントハンガーブラケットボルト | 3.0–4.0 kg·m |
ハンガブラケットフランジボルト(8 mm) | 2.7 kg·m |
ハンガフランジボルト(フロント・10 mm) | 5.0 kg·m |
ハンガフランジボルト(リア・アッパ/10 mm) | 6.0 kg·m |
ハンガフランジボルト(リア・ロア/10 mm) | 6.0 kg·m |
ステップホルダーボルト(8 mm) | 2.7 kg·m |
チェンジペダル(6 mm) | 2.3 kg·m |
おすすめのトルクレンチ
バイク整備で一番やってはいけないのが、感覚だけでボルトを締めてしまうことです。
「まだ回るから大丈夫だろう」と思って力を入れすぎると、ねじ山が潰れてしまったり、逆に緩すぎて走行中に部品が外れてしまう危険性もあります。
今回ご紹介した締め付けトルク一覧を正しく活用するためには、トルクレンチの使用が必須です。
ブレーキや足回りのボルトが緩むと命に関わるリスクにつながります。
「自分で整備するなら必ず1本持っておくべき」と言える工具がトルクレンチです。
実際に私も使っていますが、安心感と仕上がりの確実さがまったく違うので、まだ持っていない方にはぜひ導入をおすすめします。
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ
3~60N・m に対応。
京都機械工具(KTC) 12.7
30~140N・m に対応
関連記事
おすすめのトルクレンチに関しては下の記事でも詳しく紹介しています↓
>>バイク用 おすすめのトルクレンチを徹底比較|選び方も解説
記事まとめ
CBX400Fは今なお多くのファンに愛され、レストアやカスタムの対象としても人気の高い一台です。
その魅力を長く楽しむためには、正しい整備と確実なトルク管理が不可欠です。
本記事でご紹介した一覧表は、エンジン内部から足回り、電装・マフラーに至るまで幅広くカバーした締め付けトルクの保存版です。
これ一つあれば、作業のたびに数値を探す手間を省き、安心して整備を進めることができるでしょう。
最後に、整備作業は必ずトルクレンチを使用し、規定値を守ることが大切です。
大切なCBX400Fを安全かつ快調に維持するために、本記事を参考にして日々のメンテナンスに役立ててください。
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