
「BMW R18ってかっこ悪くて不人気なの?」そんな疑問をお持ちの方、実は少なくありません。圧倒的な存在感を放つこの大型クルーザーですが、ネット上では“やめとけ”といった声や「バンク角が狭くて曲がりづらい」「維持費が高すぎる」といったネガティブな評判も目立ちます。この記事では、BMW R18がなぜ評価の分かれるバイクなのか、デザインや性能面の課題、燃費や維持費といった気になるコスト面、さらにはオーナーのリアルな後悔の声までを徹底調査。購入前にチェックしておきたいポイントがすべてわかります。読めばあなたにとってR18が「買い」かどうか、しっかり見えてくるはずです。
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BMW R18が不人気と言われる理由とは?
発売当初の期待と現実のギャップ
BMW R18は2020年に登場し、「BMW初の本格クルーザー」として大きな注目を集めました。巨大な1,802ccのボクサーエンジンを搭載し、見た目の迫力やメカニカルな造形美に惹かれた方も多いと思います。ただ、実際に乗ってみたオーナーからは「思っていたより扱いづらい」「取り回しが大変」といった声も。見た目は魅力的でも、日常使いには少々クセが強すぎたことが、人気が伸び悩んだ一因かもしれません。
かっこ悪いと言われるデザインの特徴とは
「BMW R18はかっこ悪い」と言われる理由のひとつに、そのクラシカルすぎるデザインがあります。全体的に重厚感があり、レトロなテイストを押し出した見た目は、好きな人にはたまらない反面、現代的でシャープなバイクを好むライダーには「古臭い」「おじさんくさい」と映ることも。特に日本の道路事情やライダー層を考えると、万人ウケするデザインではないのが実情です。
バンク角の狭さがライディングに与える影響
もうひとつ大きなポイントが、バンク角の狭さです。BMW R18はクルーザーらしく車高が低く、ステップがすぐ地面に擦ってしまう設計になっています。そのため、ワインディングを楽しみたいライダーにとっては「思うように倒し込めない」「怖くて攻められない」と感じる場面もあるようです。見た目の重厚さとパワーに反して、意外と走りの自由度が低いと感じる方も少なくありません。
このように、BMW R18の“不人気”という評判の裏には、期待値とのギャップやライディングスタイルとの相性の問題があるようです。
BMW R18は本当に後悔するバイクなのか?
実際のオーナーが語る後悔ポイント5選
BMW R18を購入した方の中には「買って後悔した…」という声もちらほら見られます。よく挙げられるのが以下の5つです。
- 重すぎて取り回しが大変
車両重量は345kg超え。立ちゴケの不安や、駐車場での移動が想像以上に大変です。 - 足つきは良いけど乗り出しが億劫
シート高は低くて安心感はあるのですが、いざ動かそうとすると重さが足かせに。 - 街乗りには不向き
排熱が多く、夏場の信号待ちはまるでストーブの横にいるような暑さ。渋滞にハマると地獄です。 - カスタムの自由度が意外と低い
海外では豊富なパーツがありますが、日本国内では入手しづらく、費用も割高です。 - リセールが弱め
中古市場での流通も少なく、購入価格に対して買取額が大きく下がることも。
もちろん「それでも惚れ込んでるから問題ない!」というオーナーも多くいらっしゃいますが、見た目だけで決めてしまうと後悔に繋がりやすいバイクではあります。
長距離ツーリングでの乗り心地と疲労感
BMW R18は直進安定性が高く、高速道路をまっすぐ走るようなツーリングでは非常に快適です。ただし、その快適さは**「道路環境が整っていれば」**という条件付き。舗装が荒れている道では車体の重さと硬めのサスペンションが相まって、振動をダイレクトに感じやすくなります。
また、ライディングポジションが足を前に投げ出す「フォワードコントロール」気味のため、長時間乗ると腰や太ももが疲れやすいという声も。快適装備が充実しているわけでもないので、長距離向きといっても人を選ぶバイクです。
維持費と燃費のリアルな数字を公開
年間維持費の目安は?税金・保険・消耗品まで解説
BMW R18は大型バイクの中でも高級志向のモデルなので、維持費もそれなりにかかります。ここでは、年間維持費の目安をざっくりご紹介します。
- 自動車税(毎年):6,000円(1,800cc超のクラス)
- 自賠責保険(2年):11,520円(=年5,760円)
- 任意保険(目安):年間3〜6万円程度(年齢や等級による)
- 車検費用(2年):おおよそ5〜7万円(点検整備込み)
- タイヤ代:前後で約6〜8万円(3,000〜5,000kmで交換目安)
- オイル交換:1回あたり1万〜1.5万円(年2回と仮定)
ざっくり計算しても、年間維持費は10〜15万円以上になる方が多い印象です。タイヤやブレーキパッドの減りも早い傾向があるため、スポーツ走行を多くする方はさらにコストがかかる可能性もあります。
燃費は悪い?街乗り・高速での実測データ
燃費に関しても、BMW R18は「お世辞にもいいとは言えない」部類です。
- 街乗り燃費:約14〜16km/L
- 高速巡航時:約18〜20km/L
この数値は1,800ccという排気量と車重を考えると、極端に悪いわけではありませんが、やはり頻繁に乗る方やツーリング好きの方にとってはガソリン代がじわじわと効いてくる感覚があります。
また、燃料タンクは16Lとそこまで大容量ではないため、ツーリング中に「思ったより早く給油ランプが点いた…」という声も少なくありません。
BMW R18のカスタム事情と制限点
純正パーツの価格と流通状況
BMW R18はカスタム前提のクルーザースタイルで登場しましたが、パーツの入手性や価格面では少々ハードルが高めです。
まず純正カスタムパーツですが、BMW Motorrad公式からも各種オプションが揃っています。ただし、一つひとつの価格が高価で、たとえばハンドルバーやサイドバッグ、シートなどのカスタムだけでも数十万円に達することも珍しくありません。
さらに、流通量も限られており、国内在庫がない場合はドイツ本国からの取り寄せになることも。そのため、納期が1〜2ヶ月かかるケースも多く、気軽に「すぐカスタム!」とはいかないのが現実です。
カスタムするなら知っておきたい注意点
R18はクラシックで美しい外観が魅力ですが、逆に言えば大胆なカスタムが似合いにくいという側面もあります。
また、エンジン周辺や配線がかなり詰まっており、DIYでのカスタム作業にはそれなりの知識と工具が必要です。特に電子制御が絡む部分(灯火類、メーターなど)はBMW独自の規格もあり、社外品をそのまま取り付けるとエラーが出ることも。
加えて、R18の大きなエンジンと専用設計のシャーシ構造により、一般的なアメリカン系パーツとの互換性が低く、「ハーレーと同じようにカスタムすればいい」と考えると失敗しがちです。
本格的にカスタムを楽しみたい方にとっては、コストと手間がかかるぶん、完成時の満足感は大きいという評価もありますが、気軽なカスタムにはやや不向きなモデルと言えるかもしれません。
オーバーヒート問題とその原因
空冷エンジンゆえの弱点とは?
BMW R18の大きな特徴のひとつが、空冷ボクサーツインエンジンです。このクラシカルな構造はデザイン的な魅力がある一方で、冷却性能に限界があるのも事実です。
特に、排気量1,802ccというビッグエンジンでありながら水冷化されていないため、走行風が当たらない状況では熱がこもりやすい傾向にあります。
これにより、真夏の街乗りや渋滞時にオーバーヒート気味になることがあるという声が実際のオーナーからも上がっています。エンジン付近から「カチカチ」という音がしたり、焼けるような熱が足元に伝わってきたりすることもあり、不安を感じる方も少なくありません。
夏場の渋滞や街乗りで注意すべきこと
オーバーヒートを避けるためには、なるべくエンジンに風を当てる走り方を意識することが大切です。
たとえば、
- 夏場は日中を避けて朝夕の涼しい時間帯に走る
- 渋滞しやすい市街地はなるべく避ける
- 長時間のアイドリングは控える
といった工夫が効果的です。
また、BMW R18にはオイルクーラーが標準装備されていますが、それでも高温環境下では限界があります。特に日本の都市部のような高温多湿かつ信号の多い環境では、空冷バイクにとっては過酷な状況となります。
もし頻繁に渋滞路を走る予定がある方であれば、水冷モデルや電動ファン付きの車種のほうが安心かもしれません。
BMW R18はやめとけ?それとも買いなのか?
他のクルーザーモデルとの比較(ハーレーやレブル1100など)
BMW R18は「ドイツ流クルーザー」として登場しましたが、ハーレーやホンダ・レブル1100などのライバル車と比べたときの違いが、購入を検討されている方にとって大きな判断材料になるかと思います。
たとえば、ハーレーのローライダーSやブレイクアウトは豊富なカスタムパーツと伝統的なVツインの鼓動感が魅力です。日本国内でもディーラーやサポートが充実しており、整備やアフターサービスに安心感があります。
一方でホンダのレブル1100は、水冷エンジンによる安定した性能と低価格帯での維持が強み。足つきも良く、国内道路事情にも適しているため、実用性重視の方に選ばれやすい傾向です。
それに対してBMW R18は、圧倒的な存在感と質感の高さが魅力的な一方、サイズ感や取り回し、維持費、カスタム性において人を選ぶバイクと言えます。
BMW R18が向いているライダー・向いていないライダー
BMW R18を選んで満足できる方は、以下のようなタイプではないでしょうか。
- クルーザーに重厚な存在感や上質さを求める方
- 人とは違うモデルにこだわりたい個性派の方
- 街乗りよりも郊外ツーリング中心のスタイルの方
- 自分でメンテナンスやカスタムを楽しめる方
逆に、「やめといたほうがいい」と感じるのは、
- 渋滞の多い街中を日常的に走る方
- 維持費やパーツ代を抑えたい方
- 足つきや車体の重さに不安がある方
- 手軽さや実用性を重視する方
つまり、BMW R18は万人向けではないけれど、ハマる人にはたまらない一台。試乗や実車確認をしっかり行ったうえで、自分のライフスタイルに合うかどうか見極めることが大切です。
まとめ|BMW R18は「選ぶ人を選ぶ」特別な一台
BMW R18は、その独特なデザイン、大排気量の空冷エンジン、そして圧倒的な存在感で、多くのバイクファンの注目を集めた一方、「不人気」や「かっこ悪い」といったネガティブな声も見られます。
しかし、実際のところは「乗る人のスタイルや価値観によって評価が大きく分かれるバイク」と言えるでしょう。
バンク角の少なさや空冷ゆえの熱問題、維持費の高さといったデメリットはありますが、それを補って余りある魅力がR18には確かに存在しています。
この記事では、R18がなぜ不人気と言われるのか、どんな人に向いていて、逆にどんな人にはおすすめしにくいのかを丁寧に解説してきました。
もしあなたが「周囲と違うバイクに乗りたい」「機械としての美しさを楽しみたい」「ゆったりとしたクルーザーの世界に浸りたい」と考えているなら、BMW R18はきっと魅力的な相棒になるはずです。
購入を迷っている方は、まずはぜひ試乗を。実際にまたがり、その鼓動と重みを体感してみてください。
スペックだけではわからない、“R18の真価”がきっと見えてくるはずです。