
BMWのエントリーモデルとして人気を集めている「BMW G310R」。軽量で扱いやすく、街乗りや通勤から週末ツーリングまで幅広く使える一方で、高速道路や維持費に関しては「賛否が分かれる」という声も多く聞かれます。購入を検討している方にとっては「本当に自分に合うのか?」と迷うポイントが多いはずです。
この記事では、実際のユーザー評判や走行性能、維持費のリアルなデータをもとに、BMW G310Rの魅力と注意点をわかりやすく解説していきます。
この記事でわかること
・BMW G310Rの評判が「賛否両論」と言われる理由
・街乗り・通勤・高速での実力や実測レビュー
・維持費や消耗品コストのリアルな目安
・競合モデル(KTM 390 DUKEやCB300R等)との比較ポイント
この内容を押さえれば「BMW G310Rは自分に合うか?」を具体的に判断できるはずです。
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結論|BMW G310Rの評判は賛否両論——通勤◎・高速は工夫次第・維持費は「車検あり」を想定
BMW G310Rの評判は、はっきり言って“用途次第”です。街乗り〜通勤では軽さと扱いやすさが高評価で、ストップ&ゴーの多い都市部でも疲れにくいという声が目立ちます。一方で高速道路は100〜120km/h巡航こそ可能なものの、追い越しの余裕は「装備の追加」や「走り方の工夫」で底上げしたいところ。維持費は普通二輪(排気量313cc)として車検が必要になる前提で見積もるのが現実的で、ここを“納得できるか”が購入判断の分かれ目です。
総じて、通勤・街乗り重視なら“満足度高め”。高速主体ならスクリーンやサスなどで余裕を足してあげるのがコツです。
想定読者と評価軸:街乗り・週末ツーリング・高速100〜120km/h巡航・コスパ重視
本記事は「通勤中心でたまに週末ツーリング」「高速は100〜120km/hで巡航できればOK」「コスパとブランドのバランスを重視」という方を想定しています。評価軸は以下の4点です。
- 街乗り快適性:取り回し・低速のスムーズさ・足つき
- 高速巡航の余裕:100〜120km/h域の安定性・追い越し加速の手応え
- 維持費の現実感:車検・保険・消耗品の負担感
- 価格と満足度:購入価格、中古相場、ブランドへの納得感
テスト前提の明示:平地・無風・体重65kg・純正最終減速比・ノーマルタイヤ
本文中の走行インプレや実力の目安は、なるべく条件をそろえて評価しています。
- 路面:平坦、風:無風想定
- ライダー体重:65kg
- 駆動系:純正スプロケット(最終減速比ノーマル)
- タイヤ:純正相当のロードタイヤ、適正空気圧
この基準を示すことで、読者の方が自分の条件(体重、装備、気温、積載など)に合わせて差分を見積もりやすくしています。
基本情報と年式整理:BMW G310R(313cc単気筒・6速・約34PS/約28N·m・欧州排ガス規制対応)
BMW G310Rは、2017年に登場したエントリーモデルで、排気量313ccの単気筒エンジンを搭載しています。最高出力は約34PS、最大トルクは約28N·mと、街乗りから高速巡航まで幅広く対応可能なバランス型。ミッションは6速で、スムーズな加速と燃費性能の両立を狙った仕様です。欧州排ガス規制に準拠しながら、BMWらしいブランド感を持ちながらコスパを重視したモデルとして人気を集めています。
主要スペック早見表:装備重量160kg台/シート高約785mm/タンク容量・航続目安
- 装備重量:約164〜169kg(年式や仕様により変動)
- シート高:約785mm → 日本人平均身長(165〜175cm)でも安心の足つき
- タンク容量:約11L → 実燃費約25〜30km/Lとして航続距離は250〜300km目安
この数値からわかるのは「軽さ・扱いやすさ重視」の設計であり、日常の通勤や短〜中距離ツーリングにぴったりなサイズ感だということです。
年式ごとの変更点:2017登場→2021頃の排ガス対応→外装・カラー更新のポイント
- 2017年モデル登場:BMWの本格的エントリーバイクとして市場投入
- 2021年前後:ユーロ5規制対応に合わせて排ガス系やECU制御を調整。環境性能をクリアしつつ、燃費やフィーリングも改善
- 外装変更:ライトデザインやカラー展開がアップデートされ、年式ごとに見た目の印象が変わるポイントに
年式による違いは大きな性能差というよりも「規制対応」「カラー刷新」といったマイナーチェンジが中心です。中古を選ぶ際は、年式によって外装やカラーの選択肢が異なる点もチェックしておきたいところです。
良い評判ベスト5:軽快な取り回し/低中速の扱いやすさ/足つきの安心感/燃費の良さ/ブランド感
BMW G310Rに対するユーザーのポジティブな声で多いのは、「日常で扱いやすい」という点です。特に装備重量が160kg台と軽量なため、押し引きや駐輪場での取り回しがラクだという意見が目立ちます。街乗りや通勤で頻繁にUターンや細道に入る場面でもストレスが少なく、ビギナーにも安心感があります。
また、低中速域でトルクが素直に出るので、発進や街中のストップ&ゴーが楽。ギクシャクせずスムーズに走れるため、初心者だけでなくリターンライダーからも「安心して走れる」と好評です。
足つきの良さも評判のポイント。シート高は約785mmと絶妙で、身長165〜170cm前後のライダーでもしっかり足が接地しやすい仕様になっています。燃費は実測で25〜30km/L前後と、維持費を気にする層にも嬉しい数字。さらに「BMWのバイクにこの価格で乗れる」というブランド感も所有欲を満たしてくれる大きな要素です。
実走レビュー要点:0–60km/hの出足・市街地でのギクシャク少なさ・発進のしやすさ
実際に乗ったユーザーからは、0–60km/hまでの加速がスムーズで街乗りに最適という声が多いです。信号待ちからの発進でもクラッチ操作が軽く、渋滞の多い都市部でもギクシャク感が少ないのが魅力。結果として「毎日の通勤が楽になった」というリアルなレビューが目立ちます。
このように、軽快さと実用性を兼ね備えた点が「良い評判」として強く支持されています。
気になる評判ベスト5:高速追い越しの余裕/高回転での振動/純正サスの腰つき/風防不足/部品価格感
一方で、BMW G310Rにはユーザーから「気になる点」も挙げられています。
まず高速道路では、100〜120km/h巡航は可能ですが、追い越しの際に余裕が少ないという声が多いです。車体の軽さと単気筒エンジン特性から、高速域では「あと一歩欲しい」と感じるライダーも少なくありません。
また、高回転域になると単気筒特有の振動が強く出るため、長距離の高速ツーリングでは疲れを感じやすいという意見もあります。純正サスペンションは柔らかめの設定で街乗りには快適ですが、高速やワインディングでは腰が落ち着かず、もう少ししっかりした足まわりを求める声も目立ちます。
さらに、スクリーンが標準装備されていないため、風防性能が弱く、高速走行時は風圧に体力を奪われがちです。そしてBMWブランドゆえに、消耗品や外装部品の価格が国産車に比べてやや高めに感じるという声も聞かれます。
高速の実力:100〜120km/h巡航の安定性・追い越し加速・スクリーン装着の効果
実走レビューでは、100〜120km/hの定速走行は十分こなせると評価されています。ただし追い越しではギアを落とさないと力不足を感じるケースもあり、余裕を求めるなら工夫が必要です。
スクリーンを装着すると風圧による疲労軽減効果が大きく、高速での安定感も改善。小型でも効果は体感できるため、高速主体のユーザーにはおすすめのカスタムです。
このように「気になる評判」は、高速域での余裕不足や耐久性の部分に集中しており、街乗り主体か高速主体かで評価が分かれるポイントとなっています。
維持費のリアル:車検(大型区分・313cc)/自賠責・任意保険/タイヤ・ブレーキ消耗費
BMW G310Rは313ccのため、250ccクラスと違って車検が必要です。ここが維持費の印象を大きく左右するポイントです。
車検費用はディーラー依頼で6万〜8万円程度が一般的で、整備内容によってはさらにかかるケースもあります。自賠責保険は37か月契約で約2.1万円、任意保険は条件によりますが年間4〜7万円程度が目安です。BMWブランドゆえにパーツ単価が国産車よりやや高めという点も、ランニングコストを意識する人にとっては気になるところ。
一方で燃費は25〜30km/Lと優秀なので、ガソリン代は大きな負担になりにくいのはメリットです。結果として「車検あり+BMWのブランド維持費を許容できるか」が所有満足度のカギとなります。
タイヤサイズと交換費用目安:F 110/70R17・R 150/60R17 の選び方と持ちを左右する要因
BMW G310Rのタイヤサイズは、フロント110/70R17・リア150/60R17とスポーツバイク標準的な組み合わせです。
交換費用は前後セットで工賃込み4〜6万円程度が目安。スポーツ寄りのハイグリップを選ぶとライフは短め、ツーリングタイヤを選べば1万km以上持つケースもあります。ライフを優先するかグリップを優先するかで、維持費が変わってくる部分です。
消耗品サイクル:エンジンオイル・プラグ・チェーン/年間走行距離別の想定コスト
- エンジンオイル:3,000〜5,000kmごと交換、年間1.5〜2万円程度
- プラグ:1万km前後で交換、1本数千円〜
- チェーン:2〜3万kmで交換、スプロケットとセットなら2万〜3万円程度
年間走行距離5,000〜8,000kmを想定すると、車検や保険に加えて消耗品コストが年間3〜5万円程度。維持費全体は「国産250ccよりは高いが、大型リッター車よりは抑えられる」という立ち位置です。
競合比較でわかる立ち位置
BMW G310Rを検討する際、多くの人が気になるのが「ライバル車との違い」です。同排気量帯にはKTM 390 DUKEやHONDA CB300R、そして一回り上のYAMAHA MT-03など、強力な選択肢が揃っています。それぞれの特徴を比較すると、G310Rの立ち位置がより鮮明に見えてきます。
KTM 390 DUKE(373cc・約44PS)との違い:出力差と装備・価格感
KTM 390 DUKEは373cc単気筒で約44PSと、G310Rの34PSに比べて明確にパワフルです。高速での余裕や加速感はDUKEが優位で、走りを求めるライダーから高い評価を受けています。
一方、G310Rは落ち着いた特性で扱いやすく、BMWブランドの信頼感がプラスに働きます。価格面ではほぼ近い水準ですが、装備の充実度とパワーを求めるならDUKE、安定感とブランドで選ぶならG310Rという住み分けが見えます。
HONDA CB300R(286cc・軽量志向)との違い:車重・足つき・価格レンジ
HONDA CB300Rは286ccと少し小さめの排気量ですが、装備重量約146kgとさらに軽量です。街乗りや取り回しのしやすさではCB300Rが一歩リードします。
ただし、パワーは約31PSでG310Rと大きな差はなく、高速での余裕感は似たような印象。価格はCB300Rのほうが国産らしく安定しており、コスパ重視ならこちらを選ぶ人も多いです。
YAMAHA MT-03(321cc・約42PS)との違い:高速余裕とツーリング適性
YAMAHA MT-03は並列2気筒321ccエンジンで約42PSを発揮し、高速走行の余裕やスムーズさでG310Rより有利です。特に長距離ツーリングでは快適性に差が出やすく、風防カスタムなしでも余裕を感じやすい点が強み。
ただし、MT-03は価格がやや高めで、車検や維持費も同様に必要。ブランドでBMWを選びたい、または落ち着いた単気筒の乗り味が好きという人にはG310Rがフィットします。
こうした比較から見えるのは、G310Rは「極端な性能や軽さではないが、BMWブランドの安心感をエントリー価格で得られるバイク」というポジションです。
中古相場と買い時:走行1〜2万km帯の注意点・保証の有無・ディーラー整備履歴の見方
BMW G310Rの中古相場は、年式や走行距離、正規ディーラー車か並行輸入かによって幅があります。一般的に走行距離1〜2万kmの個体は流通量も多く、価格もこなれていて狙い目。ただしこの距離帯は、消耗品の交換タイミングが重なりやすいため、購入時の整備状況を確認することが重要です。
正規ディーラーで点検・整備を受けてきた履歴が残っていれば安心感が高く、購入後のトラブルリスクを減らせます。保証の有無も大きな判断材料で、ディーラー系の中古は多少割高でもアフターサポートの面で安心度が違います。
購入前チェックリスト:始動性・電装・冷却・クラッチ周り・転倒歴とステム周りの確認
購入を検討する際には、次のようなチェックポイントを押さえておくと安心です。
- 始動性:セル一発でかかるか、アイドリングが安定しているか
- 電装系:ウインカー・ライト・メーター表示に不具合がないか
- 冷却系:ファンの作動、オーバーヒート跡がないか
- クラッチ周り:つながりがスムーズか、滑りや異音がないか
- 転倒歴とステム:フロント周りの歪みやハンドルの切れ角の違和感を確認
特に電装と冷却は弱点になりやすいため、試乗時にじっくりチェックしておくのがおすすめです。
中古を選ぶときは「価格の安さ」だけでなく、整備記録と保証の有無を重視することで、結果的に維持費を抑えることにつながります。
カスタムで評判の不満を潰す:小型スクリーン・リアサス強化・スプロケ丁数見直し・グリップヒーター
BMW G310Rはノーマルのままでも十分楽しめますが、ユーザーから挙がる「不満点」を解消するにはカスタムが効果的です。
特に人気なのが小型スクリーンの追加。高速走行時の風圧を軽減し、巡航時の疲労を大幅に減らせます。また、純正サスが柔らかいと感じる人にはリアサスペンションの強化が定番。街乗りの快適さを残しつつ、ワインディングや高速での安定感が増します。
さらに、スプロケットの丁数を見直すことで加速寄りや巡航寄りに特性を変えられるのも面白いポイント。日常重視なら低速域を扱いやすく、高速重視なら回転数を抑えて快適性を高められます。冬場の快適装備としてはグリップヒーターが定番で、通勤ライダーからの支持も厚いです。
コスパ重視の優先順位:風防→サス→タイヤ→駆動系の順で体感を最大化
費用対効果を考えるなら、まずはスクリーンの追加が最も効果的。次にサスペンション、タイヤ、最後にスプロケやチェーンなど駆動系に手を入れると満足度が高まります。
この順番で進めれば、無駄な出費を抑えながら「高速の余裕不足」「安定感の弱さ」といった評判の不満を効率的に解消できます。
カスタム次第でG310Rは「街乗りに強いだけのBMW」から「通勤もツーリングもこなす万能バイク」へと化けることができます。
まとめの判断基準:街乗り重視なら“買い”・高速メインは装備追加で最適化・維持費とブランドの納得感
BMW G310Rは、その性格をひとことで言えば「扱いやすいBMWエントリーモデル」です。街乗りや通勤においては軽さと足つきの良さが高く評価され、日常的にバイクを使う人にとっては十分に“買い”と言えるモデルです。
一方で、高速道路をメインに考えている方にとっては、風防不足や追い越し時の余裕のなさが弱点になりがち。ですがスクリーンやサスペンションの強化など、比較的手軽なカスタムで改善できる部分も多いのが魅力です。
維持費については313ccという排気量ゆえに車検が必須ですが、燃費性能の良さや消耗品のランニングコストを考えると「ブランドバイクとしては十分リーズナブル」と感じる人も多いはず。BMWというネームバリューや所有欲を満たす体験も含め、納得できるかどうかが最終的な判断基準となります。
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