W800はクラシカルなデザインと穏やかな走行感で愛される一方、「加速が物足りない」「高速でのパワー不足」など、気になる声も耳にします。
本記事では、W800の最高速や巡航性能からエンジンの耐久性、カーブでの走行感まで、口コミや他モデルとの比較を通じて詳しく解説します。
また、デザインや錆対策、排熱問題など、長く乗るためのポイントについても触れています。W800の魅力と課題を知り、あなたにぴったりの一台かどうかを見極めましょう。
カワサキW800は本当に不満でつまらない?気になる最高速とその実力
- W800の最高速と巡航速度は?他モデルとの比較で見る性能差
- Z900RSと比較して分かるW800の走行性能の実力
- 高速道路でのパワー不足は本当か?W800の高速走行レビュー
- W800のエンジン性能と耐久性は?長距離ツーリングでも安心できるか
- W800が「つまらない」と言われる理由:加速力・走行感の評価
- カーブは曲がりにくい?口コミから見るW800の実際の走行感
- W800の人気カラーやファイナルエディションのデザインと魅力を徹底解説
- W800の錆びやすさとメンテナンス方法、錆対策のポイント
- 排熱や股火鉢問題は長時間の使用でどれだけ影響するか
- 燃費とタンク容量から見るW800の走行距離:満タンでどこまで行ける?
- W800のユーザー年齢層と人気の理由:購入するならどの層向きか
W800 基本スペック
パワーユニット・駆動方式
最高出力 | 38kW (52PS) / 6,500rpm |
最大トルク | 62N・m (6.3kgf・m) / 4,800rpm |
エンジン種類 | 空冷4ストローク並列2気筒 |
総排気量 | 773cm³ |
内径×行程 | 77.0mm x 83.0mm |
圧縮比 | 8.4:1 |
弁方式 | SOHC 4バルブ |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション (ø34mm x 2 サブスロットルバルブ付) |
点火方式 | バッテリー&コイル (フルトランジスタ点火) |
始動方式 | エレクトリックスターター |
潤滑方式 | 強制潤滑方式 / ウェットサンプ |
エンジンオイル容量 | 3.2L |
トランスミッション形式 | 常時噛合式5段リターン |
一次減速比 | 2.095 (88/42) |
ギア・レシオ 1速 | 2.352 (40/17) |
ギア・レシオ 2速 | 1.590 (35/22) |
ギア・レシオ 3速 | 1.240 (31/25) |
ギア・レシオ 4速 | 1.000 (28/28) |
ギア・レシオ 5速 | 0.851 (23/27) |
二次減速比 | 2.466 (37/15) |
クラッチ形式 | 湿式多板 / マニュアルトランスミッション |
動力伝達方式 | チェーン |
走行性能・シャーシ
フレーム形式 | ダブルクレードル (高張力鋼) |
懸架方式 (前) | テレスコピック (インナーチューブ径41mm) |
懸架方式 (後) | スイングアーム (スプリングプリロード調整可能) |
ホイールトラベル (前) | 130mm |
ホイールトラベル (後) | 107mm |
キャスター | 27.0° |
トレール | 108mm |
ステアリングアングル (左/右) | 37° / 37° |
タイヤサイズ (前) | 100/90-19M/C 57H |
タイヤサイズ (後) | 130/80-18M/C 66H |
ブレーキ形式 (前) | シングルディスク (外径320mm) |
キャリパー (前) | デュアルピストン |
ブレーキ形式 (後) | シングルディスク (外径270mm) |
キャリパー (後) | デュアルピストン |
寸法・重量
全長×全幅×全高 | 2,190mm x 790mm x 1,075mm |
軸間距離 | 1,465mm |
最低地上高 | 125mm |
シート高 | 790mm |
車両重量** | 226kg |
燃料タンク容量 | 15L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料消費率 (国土交通省届出値)※1 | 30.0km/L (60km/h・定地燃費値、2名乗車時) ※2 |
燃料消費率 (WMTCモード値)※1 | 20.9km/L (クラス3-2、1名乗車時)※3 |
最小回転半径 | 2.7m |
乗車定員 | 2名 |
生産国 | 日本 |
型式 | 8BL-EJ800E |
メーカー保証 | 2年 (+カワサキプラザ保証1年) |
W800の最高速と巡航速度は?他モデルとの比較で見る性能差
W800の最高速はおよそ160km/hと言われています。この数値は一般道や高速道路での通常の走行には十分ですが、昨今のバイクの中では決して高い方とは言えません。特に同じネオクラシックスタイルで人気のあるZ900RSなどと比べると、パワー面でやや物足りなさを感じるかもしれません。
巡航速度については、90〜100km/hあたりが最も快適とされます。このスピードであればエンジンの振動も少なく、快適に走行が可能です。ですが、それ以上の速度で長時間走行する場合には少々エンジンの負荷がかかりやすく、特に長距離を走るツーリングでは、よりパワフルなバイクと比べて余裕が感じにくいこともあるでしょう。
総じて、W800の速度性能は「クラシカルな雰囲気を楽しみながら、のんびりとしたツーリングを満喫する」ようなライディングに向いています。日常の使用や一般道でのツーリングには適しているものの、スピードを求めるライダーにとっては少し物足りなく感じるかもしれません。
Z900RSと比較して分かるW800の走行性能の実力
W800とZ900RSを比較すると、エンジンの排気量や馬力、トルクに大きな違いがあります。Z900RSは948ccのエンジンを搭載し、最大出力111馬力というハイパワーを持っています。一方、W800は773ccで約52馬力と、パワー面での差が明確です。この差が特に感じられるのが、加速時や高速道路での合流、追い越し時でしょう。
また、W800はそのレトロなデザインに合わせて、キャブレター風のインジェクションや空冷エンジンなどクラシカルな仕様を採用しており、独特の味わいを楽しめる一方で、最新技術を取り入れたZ900RSと比べると加速性能や走行の安定性において控えめな印象があります。
そのため、W800は「ゆったりとした走りを楽しみたい」方におすすめですが、「加速感やパワフルな走行を求めたい」という方にはZ900RSの方が満足度が高いと言えます。どちらもそれぞれの良さがあるため、走行シーンに応じたバイク選びが重要です。
高速道路でのパワー不足は本当か?W800の高速走行レビュー
W800は高速道路での巡航には適しているものの、やはりそのパワー不足が気になるポイントになることが多いです。実際、100km/hを超える速度での走行では、エンジンの振動や騒音が大きくなり、長距離移動では疲れが出やすいかもしれません。また、パワーが抑えられているため、特に上り坂や追い越し時には「もう少しパワーが欲しい」と感じることがあるでしょう。
ただし、これは走行スタイル次第で不満ともならないケースもあります。例えば、高速道路でも100km/h程度でのんびりとクルーズするスタイルなら、W800は十分に快適です。逆に、頻繁に追い越しをかけたり、スピードを出して走る場面が多い方には、少し物足りなさを感じるかもしれません。
このようにW800は「高速道路でのスピードやパワーを求めるバイクではない」という点を理解し、そのクラシカルなデザインや穏やかな乗り味を楽しむことが大切です。
W800のエンジン性能と耐久性は?長距離ツーリングでも安心できるか
W800のエンジンは、クラシカルな空冷バーチカルツインエンジンを搭載しており、低回転からトルクが立ち上がる穏やかな特性が特徴です。
排気量は773cc、最大出力は52馬力と控えめで、激しい加速よりもゆったりとした走行に向いています。
このエンジンは、最新技術が満載というわけではないものの、熟成された設計とシンプルな構造のおかげで、トラブルが少なく、高い耐久性を誇ります。
特に長距離ツーリングの場面では、信頼性の高いエンジンが心強い味方となります。シンプルな構造ゆえにメンテナンスが容易で、もしも旅先で何らかのトラブルが起きたとしても、部品交換や修理が比較的簡単です。また、耐久性に優れた空冷エンジンは、走行距離が増えてもその味わい深いフィーリングが衰えることなく、10万キロ以上乗るライダーも多いと言われています。
このように、W800は長距離ツーリングでも安心して使えるエンジン性能と耐久性を備えています。速さや派手さを求める方には向きませんが、「相棒として永く付き合いたい」という思いがあるなら、W800はぴったりの一台です。
W800が「つまらない」と言われる理由:加速力・走行感の評価
W800が「つまらない」と言われる理由の一つは、その控えめな加速力にあります。
最大出力が52馬力で、加速時も低回転で穏やかにトルクが立ち上がる仕様のため、近代的なバイクに比べると「グイッと引っ張られる」ような刺激的な加速感はありません。
また、クラシカルなデザインと乗り心地を重視したセッティングなので、スポーティな走行よりもリラックスしたライディングが求められます。
この穏やかさを「物足りない」と感じる方もいますが、反対に「エンジンを回しすぎず、低回転でゆったりと走れる」という点を魅力とするライダーも多いです。
特に一般道を走る場合や、風景を楽しみながらのツーリングでは、W800の抑えた加速力が心地よく感じられるでしょう。
W800は「刺激よりも味わい」を求めるバイクです。そのため、スピードや加速感を重視する方には「つまらない」と映るかもしれませんが、ゆったりとした走りを楽しむには最適な選択です。
カーブは曲がりにくい?口コミから見るW800の実際の走行感
W800はそのクラシカルなデザインに合わせた足回りの設計が特徴で、特にハンドルの切れ角や重心位置が他のスポーティなバイクと異なります。
そのため、カーブやコーナリングでは「曲がりにくい」と感じるライダーも少なくありません。
例えば、ホイールが前後とも19インチとやや大きめなこともあり、旋回性が低く、特に急なカーブでは少し力が必要になる場合があります。
また、車体がレトロな構造のため、近代的なフレームやサスペンションを採用しているバイクと比べると、どうしても安定感がやや劣ります。
とはいえ、慣れてしまえば、それもW800の「味」として楽しめるようになるライダーも多いようです。
特に高速でのバンクやスポーティなカーブ走行には向いていませんが、一般道でのゆったりしたコーナリングには十分です。
W800は、あくまで「クラシックバイクの雰囲気を味わいながらゆったりと走る」バイクですので、そういった特徴を理解しつつ、落ち着いたライディングを楽しむのがコツです。
W800の錆びやすさとメンテナンス方法、錆対策のポイント
W800はレトロな外観が魅力ですが、そのメタルパーツが錆びやすいという声も少なくありません。
特にマフラーやエキゾーストパイプは、雨天走行や湿気の多い環境で錆びやすい傾向があります。
日常的に乗る方にとっては、錆対策が欠かせません。基本の対策としては、こまめな水分拭き取りや、バイク用の防錆スプレーを定期的に使用することです。また、シーズンオフには、保護カバーを使用して直射日光や湿気から守るとよいでしょう。
さらに、錆が出やすい部分に防錆コーティングを施すと長持ちします。これらのメンテナンスを習慣にすることで、長期間美しい外観を保ち、愛車との付き合いをより楽しめます。
排熱や股火鉢問題は長時間の使用でどれだけ影響するか
W800は空冷エンジンならではの排熱が特徴で、特に夏場や渋滞時には、エンジンからの熱がシートや足元に伝わりやすいです。
これが「股火鉢」と呼ばれる「ゆえん」で、長時間走行時には不快感につながることもあります。
排熱対策としては、特に熱がこもりやすいエンジン周りにヒートシールドを追加したり、通気性のよいライディングパンツを選ぶことが推奨されます。
また、エンジンの熱を逃がしやすい設計が施されている部分もありますが、それでも真夏の長時間ライドでは熱がこもりやすいため、頻繁に休憩を入れて体温の上昇を防ぐ工夫も重要です。
燃費とタンク容量から見るW800の走行距離:満タンでどこまで行ける?
W800の燃費は、一般的にリッターあたり20〜25kmほどと言われています。
これは街乗りと郊外での走行によって多少変わりますが、比較的安定して良好な燃費を誇っています。
また、タンク容量は15リットルですので、満タンの状態から計算すると理論上300km以上は走行できることになります。例えば、長距離ツーリングのルート設定では、一般道なら給油を気にせずに余裕をもって目的地を設定できるのは大きな魅力ですね。
さらに、高速道路でも極端に燃費が悪化しないため、程よい巡航速度での走行であれば、移動距離も確保しやすいです。
ただし、登り坂が多い山間部などでは燃費が悪化する場合もあるため、環境に合わせたこまめな給油プランも必要です。
W800の燃費性能は長距離を楽しみたいライダーにとっても心強いポイントです。
W800のユーザー年齢層と人気の理由:購入するならどの層向きか
W800は30代から50代のライダーに特に人気があり、成熟した大人のバイクとしての評価が高いモデルです。
その理由の一つが、クラシックバイクの中でも「所有する喜び」を感じやすいデザインと乗り味にあります。
レトロな雰囲気を持ちつつも、適度なパワーと安定したハンドリングで、若者向けの過激なスポーツバイクとは一線を画しています。
特に、Z900RSやMT-09のような最新モデルよりも控えめな走行性能であるため、バイクの速さよりも、景色を楽しみながらのんびりとツーリングしたいライダーには理想的です。
結果として、「クラシックなデザインを好むが、メンテナンスにも手をかける喜びを感じたい」という層に強く支持されています。
カワサキW800は本当に不満でつまらない?気になる最高速とその実力 まとめ
- W800の走行性能
最高速や巡航速度は控えめですが、穏やかな走行を好む方にはぴったりです。他モデルと比べると高速性能では劣る部分もありますが、心地よい安定感が魅力です。 - Z900RSとの比較
Z900RSと比べるとパワーは抑えめですが、のんびりと景色を楽しむ走行スタイルが楽しめます。刺激的な走りを求める方には物足りないかもしれませんが、リラックスしたライディングには最適です。 - エンジン性能と耐久性
長距離ツーリングでも安定したエンジン性能を発揮し、耐久性も良好です。信頼性が高く、メンテナンス次第で長く乗り続けられる点も評価されています。 - 「つまらない」と言われる理由
W800は加速力が控えめで、刺激的な走行感は期待できません。しかし、その落ち着いた走りが逆に魅力という声も多く、じっくりと楽しみたい方には高評価です。 - カーブの走行感
カーブでは若干曲がりにくさを感じる場面もありますが、慣れれば問題なく、むしろ安定感のある走りが楽しめます。 - デザインとカラーの魅力
クラシックなデザインのカラー展開が人気で、所有する喜びを味わえるバイクです。デザイン性を重視する方には特におすすめです。 - メンテナンスと錆対策
錆びやすさが気になる方もいますが、定期的なメンテナンスと錆対策を行えば、長くきれいな状態を保てます。手をかけて愛着を持って乗る楽しさもあります。 - 排熱の影響
長時間乗ると排熱や熱さを感じる場合がありますが、工夫次第で対策可能です。気になる方は夏場や渋滞時に注意すると良いでしょう。 - 燃費と走行距離
リッター20〜25kmの燃費で、満タンで300km以上走行可能です。長距離ツーリングにも安心して出かけられます。 - ユーザー年齢層と人気の理由
W800は30代から50代のライダーに支持されており、落ち着いた走行スタイルが好まれています。