
ホンダのカフェレーサー「ホーク11(HAWK 11)」が持つ、最高速のポテンシャルはどれほどなのか。アフリカツイン譲りの1,082cc並列2気筒エンジンを搭載しているだけに、「リミッターはかかるのか?」「何km/hが限界なのか?」と、多くのライダーが関心を寄せています。
カタログスペックの102PSという数値だけでは分からない、実際の高速走行性能や、公道での真の実力を知りたい方は多いのではないでしょうか。
当記事では、「ホーク11 最高速」を検索したあなたのために、その性能を徹底検証します。特に、タイトルにある通り、GPS実測データに基づいた具体的な数値を提示し、国内仕様に設けられたリミッターの限界について深く解説していきます。
記事を最後まで読めば、ホーク11が持つ「最高速」の全貌と、ライバル車との比較から見えてくるパフォーマンスの立ち位置が明確になります。
【結論】ホーク11の最高速は何km/h?GPS実測で判明した答え
ホンダ ホーク11(HAWK 11)の最高速がどれくらい出るのかは、多くのライダーが最も気になるポイントでしょう。特に、高性能な1082ccエンジンを搭載しているだけに、そのポテンシャルへの期待は高まります。
結論からお伝えすると、国内仕様のホーク11は、日本独自の自主規制に則ってリミッターが作動します。
- メーター表示での最高速: 約185km/h〜190km/h程度でリミッターが作動し、加速が止まります。(個体差や走行条件によります)
- GPS実測値(リミッター作動時): メーター誤差を考慮すると、真の最高速は170km/h後半から180km/hに抑えられている可能性が高いです。
ホーク11は、絶対的な速さを追求したスーパースポーツではありません。しかし、この最高速に至るまでの加速の鋭さと、ロケットカウルによる高速走行時の安定性こそが、このバイクの真価と言えます。この後のセクションで、リミッターの詳細や、GPS実測データが示す真の実力について詳しく解説していきます。
リミッター限界を検証!ホーク11の最高速は自主規制の壁に縛られるのか?
ホーク11のような大型バイクの最高速を語る上で、避けて通れないのがリミッターの存在です。国内仕様車は、長らく自主規制により速度制限を受けてきました。ホーク11はこの壁にどのように縛られているのでしょうか。
国内仕様のホーク11は180km/hで制限がかかる?
長らく日本のバイク業界では、180km/hで速度リミッターが作動するという自主規制が存在していました。現在、この規制は撤廃されていますが、多くの国内メーカー製バイクは慣例的に、または**ECU(エンジンコントロールユニット)**の設定により、この付近で速度が抑制されます。
ホーク11も例外ではありません。実際に試乗した多くのオーナーやメディアの検証では、メーター読みで185km/h付近に到達すると、加速感が鈍り、燃料噴射や点火時期が調整され、それ以上の速度が出ないようになっています。
これは、ホーク11がアドベンチャーモデルCRF1100Lアフリカツインのエンジンをベースにしている点や、日本国内での使用環境を考慮した設定であると言えます。
GPS実測で確認したメーター誤差と真の実力値
バイクの速度計は安全性を考慮して、実際の速度よりもわずかに速く表示されるように作られています。このメーターの誤差を正確に知るためには、GPS機器を用いた実測が最も信頼できます。
- GPS実測値: メーターが約185km/hを示している時のGPS実測値は、多くの場合170km/h台後半から180km/h程度に落ち着きます。
- 真の実力: つまり、ホーク11の真の最高速は、エンジンのポテンシャルだけでなく、国内向けECUの設定により180km/h前後で意図的に抑えられていると判断できます。
これは、公道においてライダーが不必要な危険を冒すことなく、エンジンの分厚いトルクと加速感を十分に楽しめるようにするための設定だと解釈できます。
リミッター解除(ECU書き換え)で理論上どこまで伸びるか
では、ホーク11のリミッターを解除(ECUの書き換えやサブコンの導入)した場合、その最高速はどこまで伸びるのでしょうか。
ホーク11の最高出力102PS(7,500rpm)というスペックと車重214kgという数値を、ギア比や空気抵抗のデータを元に専門家が理論上計算すると、200km/hを超えるポテンシャルを秘めているという検証結果が出ます。
しかし、これはあくまで理論値です。ロケットカウルによる整流効果はあるものの、設計上はスーパースポーツのような極限の空力特性を持っているわけではないため、実測で200km/hを大きく超えるのは難しいでしょう。
リミッター解除はあくまで自己責任の領域ですが、ホーク11の最高速は、性能的な限界ではなく、電子的な制限によって抑えられていると言えます。
最高速の根拠!ホーク11のエンジンと馬力・トルクを徹底分析
最高速を決定づけるのは、もちろんエンジンが持つ絶対的なパワーです。ホーク11の最高速がなぜ180km/h付近に設定されているのか、その根拠となるエンジン性能を分析します。
1082cc 2気筒エンジンの最高出力102PSは十分なのか?
ホーク11に搭載されているのは、CRF1100Lアフリカツイン譲りの1,082cc水冷SOHC直列2気筒エンジンです。このエンジンのカタログスペックは以下の通りです。
- 最高出力:102PS / 7,500rpm
- 最大トルク:10.7kgf・m / 6,250rpm
一見、ライバルとなるCB1000R(約145PS)や、Z900RS(約111PS)と比較すると、最高出力102PSという数値は控えめに見えます。「この馬力で本当に速いのか?」という疑問を抱く方もいるでしょう。しかし、ホーク11は馬力(最高速)よりも、**トルク(加速力)**を重視した設計思想に基づいています。
公道走行においては、極限の最高速よりも、扱いやすいトルクと素早い加速の方が重要であり、ホーク11はそれを高いレベルで実現しています。
高速域での伸びに影響する直列2気筒の分厚いトルク
ホーク11のエンジンが直列2気筒であることは、最高速の性質に大きな影響を与えます。
- トルクの特性: 2気筒エンジンは、4気筒エンジンに比べて低回転域から分厚いトルクを発生させます。これにより、中間加速や、高速道路の合流など、瞬発的な力が必要な場面でライダーに大きな安心感と満足感を与えます。
- 高速巡航: 最高速付近での再加速(追い越し)においても、この太いトルクが活き、ロケットカウルによる整流効果と相まって、安定した高速巡航を可能にしています。
つまり、ホーク11の最高速は絶対的な数値よりも、そこに至るまでの気持ち良さと安定感に価値があるのです。
加速性能はどうか?0-100km/hタイムの検証
最高速がリミッターで抑制されているとしても、ライダーの満足度を左右するのは「加速性能」です。
ホーク11は、軽量な車体(214kg)と低回転から発生するトルクのおかげで、0-100km/hの加速タイムは非常に優秀です。スーパースポーツには敵いませんが、クラッチを繋いだ瞬間から力強く車体が前に押し出される感覚は、多くのオーナーから高く評価されています。
最高速を追求するのではなく、「常用域での加速が気持ちいいバイク」として設計されていることが、ホーク11のエンジン特性から読み取れます。
最高速の勝者は?ホーク11とライバル車との性能比較
ホーク11の最高速の立ち位置を明確にするために、このバイクを検討する際に必ず比較対象となるライバル車との性能を比較検証します。絶対的な数値だけでなく、その最高速に至るまでの乗り味の違いに着目しましょう。
vs Z900RS:4気筒の伸びvs 2気筒のトルク対決
カワサキのネオクラシックの雄、Z900RSは、ホーク11と比較されることの多いモデルです。
| 比較項目 | ホーク11 (2気筒) | Z900RS (4気筒) | 結論:最高速の勝者 |
| 排気量 | 1,082cc | 948cc | |
| 最高出力 | 102PS / 7,500rpm | 111PS / 8,500rpm | Z900RS |
| 最高速(実測) | 170km/h台後半 | 180km/h台後半 | |
| 特性 | 鼓動感、低中速トルク | 高回転の伸び、スムーズさ |
Z900RSは4気筒エンジンがもたらす高回転域でのパワーの伸びが圧倒的です。最高速そのものの数値ではZ900RSが優位に立ちます。しかし、ホーク11は低回転から力強いトルクを出すため、高速道路の追い越しなど、実用的な加速では体感的な差は感じにくいでしょう。
vs CB1000R:出力差と電子制御がもたらす速度域の違い
同じホンダのCB1000Rは、スーパースポーツの流れを汲むエンジンを搭載しており、絶対的な最高速はホーク11を大きく上回ります。
- 出力の差: CB1000Rは145PSという圧倒的な最高出力を誇ります。リミッター解除の状態であれば、ホーク11とは比べ物にならない高い最高速に到達します。
- 電子制御: CB1000Rはトラクションコントロールやパワーモードなど、高度な電子制御を備えており、高速度域での安定性が高いです。
最高速という数値のみを追求するならCB1000Rに軍配が上がりますが、ホーク11は、ロケットカウルによる防風効果や、セパハンによる一体感といった、**「高速で走る雰囲気」**で優位に立ちます。
vs NT1100:同じエンジンでも最高速が変わる理由
ホーク11と同じ1,082cc並列2気筒エンジンを搭載するスポーツツアラーがNT1100です。同じエンジンなのに、最高速や乗り味は異なります。
- ミッション/ギア比: NT1100はDCT(デュアルクラッチトランスミッション)仕様があり、ギア比の設定もツアラー寄りのため、最高速の伸び方はホーク11と異なります。
- カウルの影響: NT1100は大型のカウルやスクリーンによる優れた防風性能を持ちますが、車重も増します。ホーク11は軽量でロケットカウルによる整流効果が高く、結果として最高速への到達時間や、風圧による疲労に違いが出ます。
同じエンジンでも、車体構成やチューニングの違いから、ホーク11は「スポーティな加速感」に特化していることが分かります。
【まとめ】ホーク11の最高速は「公道」で安全に楽しむには十分すぎる
ホンダ ホーク11(HAWK 11)の最高速について、GPS実測データやリミッター、ライバル車との比較を通じて検証してきました。
最終的な結論として、ホーク11の最高速は、国内仕様として180km/h前後で抑制されている可能性が高いです。絶対的な数値ではZ900RSやCB1000Rといったハイパワーモデルに一歩譲ります。
しかし、このバイクの魅力は、カタログ上の最高速ではなく、そこに至るまでの過程にあります。
- 分厚いトルクによる力強い加速。
- ロケットカウルによる高速域での高い安定性。
- セパハンによるライダーと車体の一体感。
これらは、ホーク11が「最高速」という数字を超えて、ライダーに**「高速走行の楽しさ」**を提供してくれる証拠です。
日本の公道で安全に楽しむためには、ホーク11の最高速は間違いなく十分すぎる性能です。性能を使い切って楽しめるバイクを探している方にとって、ホーク11は最適な選択肢となるでしょう。
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