
久しぶりに原付へまたがったら「えっと…どうやって発進だっけ?」——そんな“手順の抜け”は誰にでも起きます。焦らず、まずは安全を確保しつつ発進〜停止までの基本操作を順番に思い出すところから始めましょう。本記事は、ATスクーター、スーパーカブ系(遠心クラッチ)、MTクラッチ車の3タイプ別に“手をどう動かすか”を具体的に整理。さらに、路上に出る前の30秒点検や、動かない時のチェックポイントまで、今日からそのまま使える実践手順で解説します。
この記事でわかること
・ATスクーター/カブ系/MT車それぞれの発進方法の手順
・右左折・交差点の基本(合図→ミラー→目視→減速→進入)のおさらい
・停止・減速のコツ(前6:後4/濡れた路面は−10km/hなど)
・動かないときの原因チェック(キー・キルスイッチ・サイドスタンド・バッテリー)
読み終えたら、駐車場で直線→停止→8の字→急制動を5分ずつ試すだけでOK。感覚は必ず戻ってきます。焦らず、ひとつずついきましょう。
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結論|「原付 乗り方 忘れた」人向け——発進方法と基本手順を3行で
- まずは**車種タイプ(ATスクーター/カブ系/MT)**を確認し、手の動かし方を思い出す。
- キーON→始動→発進→停止の順を分解し、駐車場で直線→停止→8の字→急制動を各5分。
- 迷ったら右手は一定・左手で微調整・目線は遠く。これだけで“ガクッ”と“エンスト”の大半は防げます。
想定読者と到達点|久しぶりでも10分で感覚を取り戻すロードマップ
- しばらく乗っていない方、教習所以来の方、通勤前に最低限を復習したい方向け。
- 読了後は10分の再始動ルーティン(点検→始動→低速練習)をそのまま実践できます。
本記事の範囲|ATスクーター/スーパーカブ系(遠心クラッチ)/MTクラッチ車の違い
- 同じ「原付」でも操作系が異なります。本文ではタイプ別に発進〜停止を手順化し、失敗パターンの回避策までまとめます。
まず名称を3分で復習|スロットル・前後ブレーキ・キルスイッチ・サイドスタンドスイッチ
「名前」と「位置」を思い出すだけで、半分は解決します。
図解の見どころ|右手(スロットル/フロントブレーキ)・左手(リアブレーキ/クラッチ)
- 右手:スロットル(回すと前進)、フロントブレーキレバー。
- 左手:ATスクーターはリアブレーキ、カブ系/MTはクラッチ。
- 右親指:キルスイッチ(停止用)、セルスイッチ(始動用)。
- 足元:サイドスタンドスイッチ(出たままは始動/走行不可の車種あり)。
よくある勘違い|キルスイッチOFF/サイドスタンド出しっぱなしでエンジンがかからない
- エンジンがかからない時はキルスイッチRUNか確認。
- サイドスタンド収納&ブレーキレバー握りを同時に(ATは握らないとセルが回らない車種多数)。
発進方法の基本手順(ATスクーター)|キーON→ブレーキ握る→セル→アイドリング→微スロットル
ATは左手=リアブレーキ、右手=アクセルで“滑らかに出す”のがコツ。
具体ステップ5|0→10km/hは1〜2mmのスロットル開度で静かに前進
- キーON→メーターの自己診断ランプ消灯を待つ
- 左手でリアブレーキを軽く握る(安全&始動条件)
- セルスイッチで始動→10〜20秒アイドリング
- 周囲確認→ブレーキを緩めつつ右手を1〜2mmだけ開ける
- 0→10km/hは一定開度でじんわり前進、ブレーキは引きずらない
失敗パターン|急開で“ガクッ”を防ぐ右手の固定法
- 右手首をグリップ上に置く角度を一定にし、肘を軽く外へ。
- 手の可動域が狭くなり、急開防止になります。滑るグローブなら掌側グリップ力高めのモデルに変更(例:KOMINE GK-169)。
発進方法の基本手順(スーパーカブ系)|1速→半クラ合わせ→リアブレーキ保持→微スロ→離す
遠心クラッチは左手クラッチ操作なしでも、半クラ合わせの意識が大切。
坂道発進の型|右手一定+左手ゆっくり+右足ブレーキ解除のタイミング
- 1速に入れる→リアブレーキ保持→微スロ一定→半クラ域でブレーキだけ離す→前進。
- 右手は固定、速度調整は足ブレーキと半クラ域で。
エンスト回避の目安回転数|アイドリング+αでつなぐ
- つながる直前で一瞬だけ回転を足すイメージ。
- アイドリング+ほんの少しで十分。回し過ぎはガクつきの元。
発進方法の基本手順(MTクラッチ車)|クラッチミート→リーンオフ→再加速の3段階
手順を3分割すると安定します。
半クラ“歩く速さ”基準|視線を遠くに置くと失敗が減る
- 半クラで歩く速さまで進める→クラッチ少し戻す(リーンオフ)→スロットル微増。
- 目線は5〜10m先。近くを見るとガクつきやすい。
渋滞スタートのコツ|1/8スロットル固定+半クラ浅め
- 右手を1/8固定、左手で速度微調整。
- ちょっと進む→クラッチ握る→惰性→また半クラの繰り返しでスムーズに。
停止と減速の基本|前6:後4のブレーキ配分+停止直前はリア主体
減速は前6:後4を目安に、最後の停止直前は後輪寄りで姿勢を安定。
フルブレーキ練習|20→0km/hで同一点停止を3回×3セット
- 乾いた路面で、同じポイントに止まれるまで繰り返し。
- 姿勢は上体リラックス+膝で車体保持。
濡れた路面は−10km/h&制動距離×1.5倍
- 雨天は白線・マンホールは氷。立てて通過。
- 速度を**−10km/h**、車間は**×1.5**を基準に。
右左折・交差点の手順|合図→ミラー→目視→減速完了→進入の順で
「減速は進入前に完了」が合言葉。交差点内でブレーキは最小限に。
原付の二段階右折を30秒で理解|例外(矢印信号/小規模交差点)も整理
- 直進レーン左側から交差点をいったん直進→向こう側で停止→右向き→再スタート。
- 矢印信号で右折可や小規模交差点表示は例外。迷えば二段階を選択。
出会い頭回避|“青でも一呼吸”&対向右折の前輪に注目
- 自分が青でも、対向の右折車の前輪が切れているなら一呼吸。
- **「見えた」より「見られた」**を優先(相手の減速挙動を観察)。
坂道・Uターン・取り回し|怖さが消える小技集
細部の型を作ると一気に楽になります。
坂道停止と再発進|リアブレーキ保持で後退ゼロに
- 右手一定+左手クラッチ(または半クラ域)→リアブレーキ解除で後退なし。
- ATは左手リアブレーキ保持→微スロ固定→解除。
Uターンの型|目線→上体→極低速の順(半クラ+リアブレーキ)
- 目線を出口に固定→上体から向ける→極低速で半クラ維持+リアで姿勢安定。
- ハンドルで曲げず、体で向きを作る。
乗る前の30秒点検|灯火・空気圧(目安F2.0/R2.2bar)・ブレーキ作動・ガソリン残量
- ライト/ウインカー/ブレーキランプ点灯チェック。
- 空気圧の目安:F2.0/R2.2bar(車種指定優先)。
- レバーの遊び、燃料計、異音・オイル滲みの目視。
具体例(125ccスクーター):タイヤ80/90-14の適正圧の見方
- サイドウォールに80/90-14などサイズ表記。
- 車体ラベルや取説の指定空気圧に合わせる(前後で違う場合あり)。
5分でできるチェーン・オイル・ミラー角度の微調整
- チェーンは張り/給脂を確認(スクーターはVベルトのため不要)。
- エンジンオイル量は点検窓で。ミラーは後方1/3以上が映る角度に。
よくある“動かない”の原因と対処|チェックリスト
まず電装と安全装置から確認。
キー位置・キルスイッチ・サイドスタンド・ブレーキスイッチ
- キーがONか/キルスイッチRUNか/サイドスタンド収納か。
- ATはブレーキレバー握っていないとセルが回らない車種多数。
バッテリー上がり(例:YTX4L-BS)と応急手段/ロードサービス活用
- 始動音が弱い・インジケーター暗い→**バッテリー(YTX4L-BS等)**疑い。
- ジャンプスターターやロードサービス(保険付帯)を活用。交換は型番互換を必ず確認。
30分で勘を取り戻す練習メニュー|直線→停止→8の字→急制動
安全な広場や空き駐車場で、5分×6本=合計30分。
5分×6本の配分表|屋外駐車場でできる安全ドリル
- 直線加減速(目線の置き方)
- 停止位置合わせ(同一点停止)
- 8の字(半クラ+リア)
- 小回り/Uターン
- 急制動(20→0km/h)
- 総復習(連続で発進→右左折→停止)
失敗メモ法|“状況/操作/学び”を1行で残す
- 例:「右折進入で失速/減速が遅い/手前で終える」。
- 3本走るごとに1行でOK。翌日の改善が早くなります。
装備で“怖い”を半減|ヘルメット・グローブ・プロテクター・雨具の優先順位
見える・守れる・滑らないがキーワード。
例:SHOEI J-Cruise II/Arai SZ-R VAS/KOMINE RK-539(レイン)
- ヘルメット:SHOEI J-Cruise II(ジェット)、Arai SZ-R VAS(ジェット)、SHOEI Z-8(フルフェイス)
- レイン:KOMINE RK-539、RS TAICHI RSR046
- 曇り止め:PINLOCK EVO対応シールドを選ぶ
反射材とリア点滅ライトで“見られる”を確保
- 3M反射ベスト+リア点滅LEDを常備。
- 手軽に被視認性を上げられ、夜間・雨天の安心感が段違いです。
FAQ|「久しぶりに乗るが通勤で大丈夫?」「原付二種との違いは?」ほか
何日で慣れる?——目安は30分×3日の反復
- 連続3日で基礎は戻ります。間隔が空くほど忘れやすいので、最初の1週間は短時間でも毎日が理想。
50ccと110/125の発進感の違い——タイヤ径とCVTの作法
- 110/125(原付二種)は14インチなど外径が大きく、直進安定性が高いモデルが多め。
- CVTはスロットル一定で変速が自動。右手の急激な開閉を避けるのがコツ。
まとめ|“忘れた”は恥じゃない——手順の復習と反復で今日から安全に戻れる
- 「忘れた」は正常。名称→始動→発進→停止を順番に分解すれば、10分で勘は戻ります。
- 明日からは出発前30秒点検+5分の低速練習を習慣化。雨天と夜間は速度−10km/h/車間×1.5を合言葉に。
- 装備はヘルメット・グローブ・プロテクター・反射材を先に。迷ったら本文の**型(テンプレ)**通りに動けばOKです。
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