
通勤や配達で“ちょうどいい一台”を探すなら、90ccクラスは今でも現役。軽さと維持費の安さ、そして必要十分なパワーで、毎日の足から週末の街乗りまで万能にこなします。本記事では、実体験に基づく走りのフィーリングと維持費のリアルを軸に、名車カブ系から2スト俊足スクーターまで「90ccバイクおすすめ5選」を厳選。中古相場の目安や年式ごとの注意点、さらに現行の110cc後継モデルも“代替候補”として比較し、失敗しない選び方を最短で提示します。
この記事でわかること
・90ccバイクおすすめ5台の特徴と「向いている用途」
・月々の維持費(燃料・消耗品・保険)の現実的な目安
・中古購入で外せないチェックポイントと年式/型式の注意点
・90ccの代替候補(110cc等)を含むベストバイの判断軸
「価格は安いけど走りは大丈夫?」「通勤で使うならどれが快適?」といった疑問に、スペック表だけでは見えない“使ってわかる差”で答えます。まずは結論から、あなたの用途に刺さる一台を見つけにいきましょう。
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結論|90ccバイクおすすめ5選の要点を先に3行で
・毎日使うなら「4ストのホンダ系(HA02/HA03)」が堅実、燃費と耐久性で後悔しにくい。
・キビキビ走りたい人は「2スト90(ヤマハ3WF/スズキCE11A)」、加速は別世界だが維持は手間。
・中古は“年式×型式×用途”で選ぶのが最短。通勤・配達なら純正度高め、街乗り趣味なら2ストも有力。
想定読者と到達点|通勤・配達・街乗りで“失敗しない”選択
「通勤や配達で確実に使える一台が欲しい」「維持費を抑えたい」「でも走りも妥協したくない」。そんな方に向けて、実体験ベースの“使ってわかる差”でモデルを絞り込みます。読み終わる頃には、ご自身の用途に合う候補が3台まで固まるはずです。
本記事の範囲|中古90ccの維持費と走りを実体験で比較
生産終了の90cc中心(原付二種)を、中古相場・維持費・部品事情・実燃費・街乗り/郊外の走りで比較。型式(HA02/HA03/3WF/CE11A など)も指標にします。
まず整理|「90cc=原付二種」の区分とメリット・制約
原付二種(51〜125cc)は、二段階右折が不要で流れに乗りやすいのが最大の利点。一般道はクルマと同じ制限速度に従い、幹線道路でもストレスが少なめです。一方で高速道路・自動車専用道は走行不可という制約はそのまま。通勤・市街地メインならベスト帯です。
50/90/110/125の違い|二段階右折不要・法定速度・走行可否
- 50cc(原付一種):二段階右折あり/速度制限30km/h中心/専用通行帯など制限多め
- 90cc・110/125(原付二種):二段階右折不要/一般道はクルマ同様の制限速度に準拠/二人乗り可(一般道・条件あり)
- 高速・自専道:いずれも原付二種は進入不可(110/125含む)
維持費の内訳|軽自動車税・自賠責・任意保険・燃費の考え方
- 軽自動車税(種別割):原付二種は年2,000〜2,400円前後(自治体差)
- 自賠責:1年あたりおおよそ7,000〜1万円台前半(契約年数で変動)
- 任意保険:ファミリーバイク特約で年間8,000〜1.5万円程度が目安
- 燃費:4スト90は実用50〜70km/L、2スト90は25〜35km/Lが現実的レンジ
一目で比較|主要90ccのスペック&中古相場早見表
ここだけ読めば“あたり”がつくよう、実用要素を並べておきます(相場は走行距離・状態で上下)。
主要諸元|車重・馬力・シート高・タンク容量・実用燃費
- ホンダ スーパーカブ90(HA02・4スト)
車重約85〜90kg/出力7PS前後/シート高約750mm/タンク約4L/実燃費55〜70km/L - ホンダ リトルカブ90(4スト)
車重約80kg台/出力7PS前後/シート高約735mm前後/タンク約3.4L/実燃費55〜70km/L - ホンダ ベンリィCD90/90S(HA03・4スト)
車重90kg台/出力7PS前後/シート高約760mm/タンク約8L(大きめ)/実燃費50〜65km/L - スズキ アドレス90(CE11A・2スト)
車重80kg台前半/出力8〜9PS級/シート高約730mm/タンク約5L/実燃費25〜35km/L - ヤマハ JOG90(3WF・2スト)
車重70kg台後半/出力8〜9PS級/シート高約730mm/タンク約4.8L/実燃費25〜35km/L
価格帯の目安|走行距離別・年式別の相場レンジ
- カブ90(HA02):12〜30万円(ノーマル美車高め/ボアアップや改造は要注意)
- リトルカブ90:12〜25万円(可愛さ需要で相場安定)
- ベンリィCD90/90S:10〜22万円(業務系のため状態差大)
- アドレス90(CE11A):5〜15万円(2スト需要で上振れも)
- JOG90(3WF):5〜12万円(台数豊富、状態で大きく変動)
おすすめ5選|用途別に“刺さる”90ccはこれ
実用と楽しさのバランス、部品供給、相場の“妙”まで含めて5台を厳選。
ホンダ スーパーカブ90(HA02)|通勤燃費と耐久性の定番

- 強み:実燃費55〜70km/L、故障に強くパーツも潤沢。毎日使いに最適。
- 走り:低中速トルクでストップ&ゴーが楽。4速化車も狙い目。
- 注意:過走行個体、無理なボアアップは敬遠。フロント周りのガタやハブ摩耗も確認。
- こんな人に:とにかく壊れにくくて安く走りたい通勤派。
ホンダ リトルカブ90|足つき良好で取り回し重視の一台

- 強み:低シート(約735mm)で小柄な方も安心。デザイン良。
- 走り:街中のUターンや駐輪も苦にならない。実燃費はカブ90同等。
- 注意:小径タイヤ特性で段差はやや拾いやすい。
- こんな人に:取り回し命、可愛い見た目も重視。
ホンダ ベンリィCD90/ベンリィ90S(HA03)|積載と整備性で選ぶなら

- 強み:大きめタンク(約8L)で航続長い。フラットな車体構成でカゴ・箱が似合う。
- 走り:穏やかで粘る。業務用の“道具感”が心地よい。
- 注意:年式相応の錆・配線劣化。通電チェック必須。
- こんな人に:配達や買い出し、連日の街乗りで実務強い相棒が欲しい。
スズキ アドレス90(CE11A・2スト)|軽快な加速と機動力が魅力

- 強み:2ストの瞬発力で信号ダッシュに強い。車重も軽く、CVTでラク。
- 走り:25〜35km/L程度の燃費でも、通勤距離が短いなら十分アリ。
- 注意:チャンバー詰まり・Vベルト・WRの消耗。白煙・始動性も要確認。
- こんな人に:短距離通勤×機敏さ重視、坂道が多いエリア。
ヤマハ JOG90(3WF・2スト)|街乗り俊敏+入手性と部品事情
- 強み:玉数多めで探しやすい。2ストらしい軽快感。
- 走り:CVT+軽量で取り回し楽々。市街地のストップ&ゴーが得意。
- 注意:社外メーターや駆動系消耗の見極めがキモ。
- こんな人に:価格重視でも“走りの楽しさ”は譲れない。
失敗しない選び方|年式・型式・用途で決める判断軸
まずは「用途」を最優先。そのうえで“型式と状態”をチェックすると迷いません。
型式で見る要チェック|HA02・3WF・CE系の見分けポイント
- スーパーカブ90:HA02刻印の有無、電装健全性、前後ハブ摩耗。
- ベンリィCD90/90S:HA03刻印、フレーム錆、ハーネス硬化。
- アドレス90:CE11A刻印、CVT消耗(ベルト/WR)、オイルポンプ漏れ。
- JOG90:3WF刻印、社外品混入(チャンバー/メーター)と公道適合の確認。
2ストと4ストの違い|加速感・燃費・整備コスト
- 2スト:加速力◎/燃費△/消耗品交換サイクル短め。短距離・楽しさ重視。
- 4スト:燃費◎/耐久◎/トルクで粘る。長距離・毎日利用向き。
通勤・配達・週末ツーリング別の最適解
- 通勤:カブ90(HA02) or リトルカブ90。朝晩の信頼性と燃費が正義。
- 配達:ベンリィCD90/90S。積載拡張が簡単でタフ。
- 週末街乗り:アドレス90/JOG90の2スト。楽しさ&機動力で選ぶ。
維持費のリアル|月いくら?どこに効く?
距離と乗り方で変わりますが、目安を押さえておきましょう。
実用燃費のレンジとガソリン代の月額試算
- 4スト90:55〜70km/L → 月500km走行でガソリン約7〜9L。
- 2スト90:25〜35km/L → 月500kmで約14〜20L。
燃料単価×使用量で“月いくら”をざっくり試算しておくと安心です。
消耗品コスト|タイヤ・チェーン・ブレーキの交換目安
- タイヤ:前後1.5〜2.5万円(銘柄とサイズ次第)
- チェーン/スプロケ(カブ系):セットで1.2〜2万円前後
- ブレーキ:シュー/パッド数千円〜、ワイヤー類は固着前交換が吉
- 2ストスクーター:Vベルト・WRで1万円台前半〜中盤(工賃別)
任意保険の選び方|ファミリーバイク特約という選択
四輪保険に付帯する「ファミリーバイク特約」でコスト最適化。複数台所有や家族利用があるなら、保険窓口で“年間トータル”を比較しましょう。
中古購入の落とし穴|“安さ”の裏側を見抜く
安い個体ほど、後から整備費が嵩むことも。見るべきは「走る・曲がる・止まる」の基礎と電装。
エンジン圧縮・オイル滲み・異音のチェックリスト
- 始動性(冷間・温間)/アイドリング安定
- ブローバイ・白煙/オイル滲み(ヘッド/カムチェーンテンショナー周り)
- メカノイズ(打音・カチカチ音)と発進時のクセ
フレーム錆・電装(レギュレータ/配線)・社外メーター
- ダウンチューブやステップ付け根の錆、曲がり跡
- 発電・充電系(レギュレータ/ステータ)電圧の確認
- 社外メーターやカスタム配線は要注意(実走不明化の温床)
実走不明・ボアアップ車の見分けと注意点
- メーター交換歴・控えの有無
- ボアアップ記録(ピストン/キャブ/点火系)と公道適合
- 試乗で“過度なパンチ感”やギクシャクがあれば慎重に
実用アップの装備とカスタム
快適性と安全性は“ちょい足し”で激変します。
リアボックス/前カゴ/スクリーンで通勤効率化
- GIVIやSHADの30〜42Lボックスは通勤神アイテム。
- 前カゴ+レインカバーで雨天も強い。
- スクリーンは胸部への風圧軽減で疲労が段違い。
盗難対策|チェーンロック・ディスクロック・アラーム
- 地球ロック(固定物に通す)+見える抑止が基本。
- 駐輪位置を“人目の多い場所”にするだけでも効果大。
積載と法規の基礎|幅・灯火・音量の注意
- 箱やカゴのはみ出し量、灯火類の視認性は厳守。
- マフラーやチャンバーは音量・型式適合を必ず確認。
代替候補(現行で買いやすい選択肢)
90ccは中古の良個体が減少傾向。“現行の後継”も検討すると選びやすいです。
スーパーカブ110/クロスカブ110|90ccの自然な後継
- JA44/JA59系など:インジェクションで始動性◎、実燃費60km/L前後も狙える。
- クロスカブはタイヤ太めで悪路・段差に強い。
ホンダ ベンリィ110/プロ|業務用途の最新解
- 積載特化の設計。大径リアキャリアで箱運用が楽。
- 低回転トルクで配達用途にベスト。
スズキ アドレス110/125・ヤマハ JOG125|価格と装備で比較
- 現行スクーターは装備充実(LED/USB等)。
- CVTの滑らかさと軽さで、都市圏の機動力は依然トップクラス。
よくある質問Q&A
実際に聞かれがちなポイントをサクッと解決します。
高速道路や自動車専用道は走れる?法規の要点
原付二種(〜125cc)は高速・自専道とも走行不可。一般道運用前提で計画しましょう。
二人乗りの条件・ヘルメット規定・安全装備
一般道での二人乗り可(車体にタンデムステップ等があること)。ヘルメットは同乗者含め必須。リアボックスと同時運用時は積載物の固定を入念に。
何年乗れる?部品供給とリセールの見通し
- カブ系は純正・社外とも部品が豊富で長期所有に向く。
- 2スト90は消耗品と吸排気のケアが鍵。状態良好な“ノーマル寄り”はリセールも残りやすい。
まとめ|90ccバイクおすすめ5台と選び方の要点を再確認
- “毎日使う”なら 4スト・カブ系(HA02/HA03)が鉄板。
- “街で楽しい”なら 2スト(3WF/CE11A)を良個体限定で。
- 中古は「型式刻印・電装・駆動系・実走」だけは絶対にチェック。
- 代替候補の110/125現行も比較して、総コストと快適さでベストを。
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