
「PCX160を買って後悔した…」そんな声を耳にしたことはありませんか?PCX160はスタイリッシュなデザインと快適な走行性能で人気のスクーターですが、購入後に「思っていたのと違った」と感じる人も少なくありません。特に125ccモデルとの違いや維持費、高速道路での実力など、事前に知っておきたいポイントがいくつかあります。
この記事では、PCX160で後悔する主な理由を具体的に解説しつつ、購入前に確認すべきポイントをお伝えします。さらに、維持費の違いやツーリングでの快適性、後悔を防ぐためのカスタム情報まで詳しく紹介。PCX160を買うべきか迷っている方にとって、判断の助けとなる内容です。
この記事でわかること
- PCX160で後悔する具体的な理由とは?
- PCX125との違い、維持費や走行性能の比較
- 後悔を防ぐための選び方やおすすめのカスタム対策
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ホンダPCX160で後悔する理由とは?購入前に確認すべきポイント
PCX160はスタイリッシュなデザインと燃費の良さが魅力ですが、「思っていたのと違った…」と後悔する人もいます。特に、125ccモデルとの差や足つきの問題、乗り心地の硬さなどがネックになることも。ここでは、PCX160を選んで後悔しやすいポイントについて詳しく解説します。
125ccではなくPCX160を選んで後悔するケースとは?
PCX160は、PCX125と同じ車体ながらも排気量が大きく、パワー面でのアドバンテージがあります。しかし、次のようなケースでは「125ccにしておけばよかった」と後悔する可能性があります。
- 維持費の違い:PCX160は125ccよりも自動車税や任意保険料が高くなります。特に、125ccはファミリーバイク特約が使えるため、コスト面で160ccにメリットを感じにくい場合があります。
- 通勤・街乗りがメインの人:PCX160はパワーがあるものの、125ccでも街乗りには十分な性能を持っています。信号の多い市街地では、160ccの恩恵を感じにくいことも。
- 取り回しのしやすさ:車体サイズは同じですが、160ccはエンジンが重いため、押し歩きや狭い駐車場での取り回しで負担を感じることがあります。
PCX160の最高速は十分?パワー不足を感じる場面
PCX160は最高出力15.8PSを発揮し、加速もスムーズですが、高速道路やバイパスを走る際に「もう少しパワーがほしい」と感じることもあります。
- 最高速の実測値:PCX160の最高速は110~115km/h程度とされていますが、高速道路の流れに乗るにはギリギリのスペックです。
- 登坂時のパワー不足:坂道ではアクセルを開けても加速が鈍く、特にタンデム走行時にパワー不足を感じやすいです。
- 追い越し時の加速:80km/h以上の速度域では加速が鈍く、追い越しがスムーズにできないことがあります。
PCX160の燃費は悪い?実燃費と給油頻度のリアル
PCX160の燃費性能はカタログ値では53.5km/Lですが、実際の使用環境によって異なります。
- 街乗りの実燃費:信号が多い市街地では40~45km/L程度になることが多く、125ccモデル(45~50km/L)よりも燃費がやや悪くなります。
- ツーリング時の燃費:郊外や高速道路を一定速度で走る場合、50km/L近くを記録することもあります。
- 給油頻度:PCX160のタンク容量は8.1Lで、実燃費が40km/L前後と考えると、満タンで320km程度の走行が可能ですが、毎日の通勤で使う場合は給油の頻度が高くなります。
シート高764mmの落とし穴!足つきの不安と乗降のしづらさ
PCX160のシート高は764mmと、スクーターとしてはやや高めです。特に以下のような点で足つきの悪さを感じることがあります。
- 身長165cm以下のライダー:両足をしっかり着くのが難しく、信号待ちで不安を感じることがあります。
- 足を広げる設計:フロアステップがやや広めに設計されており、足を下ろす際に開脚気味になりやすいです。
- センタースタンド使用時の負担:センタースタンドを立てる際、足つきの悪さから力を入れにくく感じることがあります。
PCX160の純正サスペンションの硬さが招く乗り心地の悪さ
PCX160の純正サスペンションはやや硬めで、路面のギャップをダイレクトに拾いやすいです。
- 路面の凹凸を拾いやすい:特に荒れた舗装路やマンホールの段差で衝撃を感じやすいです。
- リアサスペンションの動きが少ない:純正のリアショックはストロークが短めで、突き上げ感が強いと感じる人もいます。
- タンデム時の乗り心地:二人乗りすると、リアサスが沈み込みやすく、さらに硬さを感じやすくなります。
PCX160はデザインや走行性能、燃費のバランスが取れた魅力的なスクーターですが、125ccとの差や乗り心地の硬さなど、注意すべきポイントもあります。特に、街乗りメインで使う方や維持費を抑えたい方は、PCX125のほうが満足度が高いケースも。購入前にしっかり比較し、自分の用途に合ったモデルを選ぶことが大切です。
PCX160は本当に維持費が安い?コスト面での後悔ポイント
PCX160は燃費が良く、故障も少ないことで維持費が安いと言われることが多いですが、本当にそうでしょうか? 実際に所有してみると、思わぬコストがかかるポイントもあります。今回はPCX160の維持費について、具体的な費用感や他のバイクとの比較を交えながら解説していきます。
150ccクラス特有のデメリット!自動車専用道路に乗れるが…
PCX160のメリットのひとつに「高速道路や自動車専用道路を走れる」という点があります。125ccのスクーターではこれができないため、ツーリングや長距離移動の自由度が広がるのは大きな魅力です。
しかし、このメリットが必ずしも「便利さ」に直結するとは限りません。150ccクラスのバイクは高速道路での巡航性能が決して高くはなく、特に法定速度の上限が100km/hや120km/hの区間では、車の流れに乗るのが難しいことも。長時間の高速走行ではエンジンの回転数が高くなり、振動や疲労を感じやすいというデメリットもあります。
また、意外な落とし穴として「ETC未対応」があります。PCX160にはETCの標準装備がなく、取り付ける場合は追加で2〜3万円ほどの費用がかかるため、コスト面でも注意が必要です。
任意保険が125ccより高額!年間維持費の比較
PCX160は排気量が150ccを超えているため、原付二種(125cc以下)のように自動車保険の「ファミリーバイク特約」を利用することができません。そのため、任意保険は自動二輪用の個別契約となり、125ccクラスのバイクに比べて大幅に高くなります。
例えば、125ccのバイクならファミリーバイク特約を使えば年間1万円台で済むことが多いですが、PCX160の場合、任意保険単独契約では年間3万円〜5万円ほどかかるケースもあります。保険料の高さがランニングコストの負担につながるため、購入前にしっかり試算しておくことが大切です。
タイヤ交換やオイル交換の頻度と費用感
PCX160はスクーターの中でも走行性能が高く、街乗りからツーリングまで幅広く使えます。ただ、その分メンテナンスにかかる費用や交換頻度も気になるところです。
タイヤ交換
PCX160のタイヤ寿命は、走り方にもよりますが一般的に8,000km〜12,000kmほど。交換費用は前後セットで2万円前後かかることが多いです。125ccクラスのスクーターと比べるとやや高めですが、これはタイヤサイズが少し大きいことが影響しています。
オイル交換
PCX160のオイル交換は3,000km〜5,000kmごとが目安で、費用は1回あたり1,500円〜3,000円ほど。そこまで高額ではありませんが、長距離ツーリングを頻繁にする人は交換頻度が上がるため、年間のトータルコストに影響します。
駆動系のメンテナンス
スクーターはVベルト駆動のため、20,000km前後でのVベルト交換が推奨されています。交換費用は1万5,000円〜2万円ほど。これも125ccクラスより若干高めになっています。
PCX160は125ccクラスに比べて使い勝手が良く、高速道路も走れる便利なバイクですが、その分維持費はやや高めになります。特に**任意保険の負担増や、高速道路を走るための追加コスト(ETC取り付けなど)**が、予想以上の出費につながることも。
「維持費が安い」と言われがちなPCX160ですが、実際に所有する際は125ccとの費用差をしっかり考え、自分の使い方に合っているかを検討することが大切ですね。
PCX160はツーリング向き?長距離走行で後悔するポイント
PCX160は街乗りだけでなく、ツーリングにも使えるスクーターとして人気があります。しかし、実際に長距離を走ってみると「思ったより快適じゃないかも…」と感じる場面も。今回は、PCX160でツーリングをする際に気になるポイントと、その対策について解説します。
高速道路の実力は?80km/h巡航時の快適性
PCX160の魅力のひとつは、150ccを超えているため高速道路を走れることです。ですが、「高速に乗れる=快適に走れる」とは限りません。
PCX160の最高出力は約16馬力で、80km/h程度の巡航は問題なくこなせます。ただし、それ以上の速度を出そうとするとエンジン回転数が上がり、振動やエンジン音が気になり始めることも。特に長時間走ると「もう少し余裕がほしいな…」と感じることがあります。
また、スクーター特有の前傾姿勢が少ない乗車スタイルのため、高速道路では風の影響を強く受けます。特に横風が強い日やトラックの横を通るときは、車体があおられることも。対策としては、ロングスクリーンを装着することで風の抵抗を軽減し、快適性を向上させることができます。
長時間乗るとお尻が痛い?シートの硬さと対策方法
PCX160のシートは街乗りには十分なクッション性がありますが、長時間乗り続けるとお尻の痛みが気になることがあります。特に1時間以上の連続走行では「そろそろ休憩したい…」と感じることが多いです。
この原因は、PCX160のシートがややフラットな形状で、長時間乗ると圧力が一点に集中しやすいため。対策としては、以下の方法が効果的です。
- ゲルシートクッションを敷く → 座面の圧力を分散し、お尻の負担を軽減
- 社外品のコンフォートシートに交換する → 純正より厚みがあり、長距離向き
- 定期的に休憩を挟む → 1〜1.5時間ごとに休憩し、ストレッチをする
ツーリングを快適にするためにも、シート周りの対策はしっかり考えておくのがオススメです。
積載力は本当に十分?メットインの収納力とリアボックスの必要性
PCX160はスクーターの中では収納力がある方ですが、ツーリングとなると「もう少し積載力がほしい」と思う場面が出てきます。
メットインスペースの容量は約30Lあり、フルフェイスヘルメットが1つ入るサイズ。ただ、ヘルメットを入れると他の荷物がほとんど入らなくなってしまうため、ツーリング時は追加の積載方法を考えたほうがいいでしょう。
追加の積載方法
- リアボックスを取り付ける → 30L〜40Lのリアボックスがあると、荷物の収納力が大幅にアップ
- サイドバッグを活用する → 軽量な荷物なら、コンパクトなサイドバッグが便利
- フロントインナーボックスを活用する → PCX160は小物を収納できるスペースがあるので、スマホや充電器などの小物収納に役立つ
ツーリングを快適にするためにも、自分の荷物量に合わせてカスタムするのがオススメです。
PCX160はツーリングにも使えるスクーターですが、長距離走行ではいくつか注意点があります。
✅ 高速道路は走れるが、余裕は少なめ。ロングスクリーンがあると快適性アップ
✅ シートが硬めで長時間走るとお尻が痛くなるため、クッションやシート交換を検討
✅ 収納スペースは多いが、ツーリングにはリアボックスやサイドバッグの追加がオススメ
「ちょっと遠くまで走りたい!」という方には十分な性能ですが、より快適にツーリングを楽しむためにはカスタムや工夫が必要ですね。
PCX160を買って後悔しないためのチェックポイント
PCX160は、街乗りからちょっとしたツーリングまでこなせる万能スクーターですが、「125ccとどっちがいいの?」「中古でも大丈夫?」といった疑問を持つ方も多いですよね。今回は、PCX160を購入する前にチェックしておきたいポイントを紹介します。
PCX125とどっちがいい?使用シーン別おすすめモデル
PCXには125ccと160ccの2種類があり、「どっちを選ぶべき?」と悩む方も多いでしょう。どちらもスタイルや装備はほぼ同じですが、エンジンの排気量による違いが大きく影響します。
項目 | PCX125 | PCX160 |
---|---|---|
最高出力 | 約12.5馬力 | 約16馬力 |
燃費 | 約50km/L | 約45km/L |
高速道路 | × 走行不可 | ○ 走行可能 |
維持費 | 安い(軽二輪扱い) | 高め(普通二輪扱い) |
税金 | 2,400円/年 | 3,600円/年 |
任意保険 | 原付2種の特約で安い | 250ccクラス並みの保険料 |
どんな人におすすめ?
✅ PCX125が向いている人
・通勤・通学メインで、街乗りが中心
・維持費をなるべく抑えたい
・125ccクラスの手軽さを重視したい
✅ PCX160が向いている人
・高速道路を走る可能性がある
・より余裕のある加速や巡航性能を求める
・ツーリングも視野に入れている
街乗りメインならPCX125、遠出や高速利用を考えているならPCX160がオススメです。
中古車はアリ?PCX160のリセールバリューと買うべき年式
PCX160は比較的新しいモデルですが、中古での購入を考えている人もいるはず。そこで「中古車はアリなのか?」という点を解説します。
PCX160のリセールバリューは?
PCXシリーズは人気が高いため、リセールバリューは比較的良好です。ただし、160ccクラスは需要が125ccほど多くないため、売却時に「思ったより値がつかない…」ということも。長く乗る前提なら問題ありませんが、売ることを考えるなら125ccの方が高く売れる傾向にあります。
買うならどの年式がいい?
PCX160は2021年にフルモデルチェンジされ、エンジンが「eSP+」に進化しました。
そのため、中古で買うなら2021年以降のモデルがオススメ。旧型(2018〜2020年モデル)は価格が安いですが、新型の方が燃費性能や装備面で優れています。
中古を買うときの注意点
- 走行距離:1万km以内なら状態良好なことが多い
- メンテナンス履歴:オイル交換などの記録があるかチェック
- カスタムの有無:過度な改造がされている車両は避けた方が無難
新車よりコストを抑えられるのは魅力ですが、安心感を求めるなら新車がベストです。
カスタムで乗り心地を改善!おすすめパーツと費用感
PCX160はノーマルのままでも快適ですが、より乗りやすくするためにカスタムするのもアリです。特に長距離を走るなら、以下のパーツがおすすめです。
① ロングスクリーン(1万円〜2万円)
→ 高速道路走行時の風防効果UP!長距離でも疲れにくくなる。
② ゲルシート or コンフォートシート(5,000円〜2万円)
→ 純正シートはやや硬めなので、お尻の痛みを軽減できる。
③ リアボックス(1万円〜3万円)
→ ツーリング時の積載力UP!街乗りでも便利。
④ 社外サスペンション(2万円〜4万円)
→ 純正よりも衝撃吸収性が向上し、乗り心地が良くなる。
カスタム次第で、PCX160の快適性をさらに高めることができます。
ホンダPCX160は買いなのか?後悔しないための結論
PCX160は「街乗りもツーリングも楽しみたい人」にとっては、かなりバランスの取れたスクーターです。ただし、選ぶ際にはいくつか注意点もあります。
✅ PCX160が向いている人
- 高速道路を利用する予定がある
- 余裕のある加速と巡航性能がほしい
- ある程度の維持費は許容できる
✅ PCX125の方が向いている人
- 高速道路に乗らない(主に街乗り)
- 維持費をなるべく抑えたい
- 原付2種の取り回しの良さを活かしたい
また、中古で買うなら2021年以降のモデルがオススメで、快適性を求めるならカスタムも検討するとより満足度が上がります。
結論として、PCX160は「自分の使い方に合っているか」をしっかり考えれば、後悔しにくい選択肢です。用途に合ったモデルを選び、快適なスクーターライフを楽しんでください!