
「テネレ700にフルパニアって、実際どうなんだろう?」
「積載は増えるけど、取り回しが悪くなったり後悔しないかな…」
そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
テネレ700は軽量で扱いやすく、ツーリング性能も高い人気のアドベンチャーバイク。そこにフルパニアを装着することで積載性が大きく向上し、キャンプツーリングや長距離旅がより快適になります。
しかしその反面、「重くなる」「幅が広がる」「費用がかさむ」といった不安要素も…。
この記事では、テネレ700のフルパニア化に関するメリット・デメリットを徹底解説しながら、実際の装着例やおすすめパニアブランド、取り付け時の注意点などを詳しくご紹介します。
これからテネレ700をフルパニア化しようと考えている方、後悔したくない方はぜひ最後までご覧ください。
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テネレ700にフルパニアは必要?メリットと注意点を整理
テネレ700は、ヤマハが誇るアドベンチャーモデル。林道からオンロード、ロングツーリングまでこなす懐の深さが魅力ですが、その万能さをさらに高めるカスタムが「フルパニア化」です。
とはいえ、「本当に必要?」「後悔しない?」という不安を抱えている方も多いと思います。ここでは、フルパニアの利点と注意点を整理し、テネレ700との相性や活用シーンを具体的に見ていきましょう。
フルパニアの魅力とは?積載力・防水性・防犯性の利点
まずは、フルパニア仕様にすることで得られる代表的なメリットを3つに分けて解説します。
1. 圧倒的な積載力で旅の自由度が広がる
テネレ700をフルパニア仕様にすると、トップケース+左右サイドケースの3点セットで、合計100L以上の積載が可能になります。これはキャンプツーリングや長距離の旅において、非常に大きなアドバンテージです。
- テント・寝袋・チェアなどのキャンプギアを積んでも余裕
- 工具や非常用アイテム、雨具も分けて収納できる
- 荷物を積んだ状態でも重心が安定しやすい
特にGIVIの「TREKKER OUTBACK」シリーズや、SHADの「SH36」などは、ツアラー定番アイテムとして世界中のライダーに支持されています。
2. 高い防水性で突然の雨も安心
市販のソフトバッグと比べて、アルミ製やハード樹脂製のパニアケースは防水性能が非常に高いのが特徴です。フタの密閉性や、ラバーガスケットの設計も優れており、どしゃ降りの高速道路でも中の荷物が濡れることはほとんどありません。
旅先でノートPCやカメラ、電子機器を持ち運ぶ人にとっては、この防水性が非常に心強い要素となります。
3. ロック付きで防犯性も優秀
ハードパニアの多くはキー付きロック構造になっており、ツーリング中にバイクを離れる場面でも安心。コンビニや道の駅、宿泊施設などで、荷物を毎回降ろさなくても大丈夫というのは大きなメリットです。
もちろん盗難リスクがゼロになるわけではありませんが、ソフトバッグに比べて圧倒的に抑止力が高く、いたずらや盗難の被害を大幅に減らすことができます。
テネレ700にパニア装着で後悔しがちな5つのポイント
「パニアって便利なんでしょ?」と軽く考えて装着してしまうと、思わぬ落とし穴にはまることも。
ここでは、実際にフルパニア化して後悔しやすいポイントを5つ紹介します。
1. 車幅が大幅に広がる
サイドパニアを左右に装着することで、テネレ700の全幅は約100cmを超えるケースが多いです。これは普通の原付バイクの2倍近いサイズ感で、すり抜けや駐輪スペースの選択に大きな影響を与えます。
特にGIVIのTREKKER OUTBACK 37Lを両側に付けた場合、ハンドルよりパニアの方が外側に張り出すため、すり抜けや車とのすれ違いには注意が必要です。
2. 重心が高くなり取り回しが重く感じる
テネレ700自体は軽量なアドベンチャーですが、パニアケース+荷物で30kg以上増加することも。これにより、取り回しやUターン時のバランスに変化が出るため、走行前にしっかりと慣らしておく必要があります。
特にフル積載+タンデムでは、サイドスタンドの安定性も確認した方が良いでしょう。
3. センターキャリア・ステー類の取り付けが手間
フルパニア化には、専用キャリア(パニアホルダー)やサポートステーの取り付けが前提になります。自分で作業する場合、車体への穴あけ加工やトルク管理など、整備スキルがある程度必要です。
ショップに依頼する場合も、工賃+パーツ代で5万〜10万円ほどかかることもあります。
4. 林道・オフロード走行で邪魔になる
テネレ700の魅力のひとつがオフロード性能ですが、サイドパニアが張り出すことで、林道や狭いトレイルで木や岩にぶつかりやすくなるというデメリットがあります。
そのため、オフ走行が多い方は、ソフトパニアや防水サイドバッグなどとの併用を検討する人も多いです。
5. 初期費用が高い
パニア本体+キャリア+ベース+工賃などを含めると、トータルで10万〜15万円程度の費用がかかるのが一般的です。
フルパニア化は「一度買えば長く使える投資」ではありますが、コスト面での覚悟は必要です。
まとめ:テネレ700にフルパニアは“選び方と用途次第で大きな武器になる”
テネレ700にフルパニアは必要なのか?
その答えは、「あなたの使い方次第で、最高の装備にもなりうるし、無駄な重装備にもなりうる」というものです。
- ロングツーリングやキャンプがメイン → フルパニアは間違いなく便利!
- 通勤や街乗り中心 → デメリットが勝る可能性もあり
- オフロード多め → ソフトバッグやサドルバッグの方が実用的
次章では、「どうやって選ぶ?」「どのブランドが良い?」という具体的な選び方と、装着に必要なパーツ・条件を詳しくご紹介していきます。
フルパニア化に必要な装備と取り付け条件
テネレ700をフルパニア仕様にするためには、ただケースを買えば良いというわけではありません。キャリアやステー、ベースプレートなどの取り付けパーツ、さらに車体との相性や耐荷重を考慮する必要があります。
この章では、純正と社外品の違い・おすすめブランドごとの比較・価格感などを具体的にご紹介しながら、フルパニア化に必要な装備選びのポイントを丁寧に解説します。
純正と社外で何が違う?テネレ700用キャリアの種類と選び方
◯ フルパニア化に必要な基本構成
テネレ700をフルパニア化するには、最低限以下の装備が必要です:
- トップケース本体
- トップケース用キャリア(リアラック)
- サイドパニアケース(左右)
- サイドパニア用キャリア(ホルダー)
- ベースプレート(トップケース脱着用)
- ※ブランドによっては、専用ステーやボルト類も別売
◯ 純正パーツの特徴
ヤマハ純正アクセサリーには、テネレ700専用のアルミパニアケース+キャリアセットが用意されています。特にアドベンチャーライド向けとしてデザインされた純正品は、フィッティングの精度が高く、安心感があるのが魅力です。
- 純正アルミサイドケース:33L(左右)
- トップケース:39L or 42L
- 価格帯:パニアケース+キャリア一式で約15万円〜
▶ 純正ならではの一体感、保証、耐久性重視の方におすすめです。
◯ 社外パーツ(GIVI/SHAD/TANAX等)の特徴
社外ブランドを使うメリットは、価格の選択肢が広く、カスタマイズの自由度が高い点です。
- GIVI → 世界中のツアラーが愛用。ラインナップ豊富で堅牢性抜群
- SHAD → 軽量・スタイリッシュ。コスパ重視派に人気
- TANAX → ソフトバッグ中心。日本メーカーならではの細やかさ
社外品は基本的に車体に合ったキャリアを別途購入し、対応するパニアケースを組み合わせる形になります。
サイド・トップ別パニアケースのサイズと素材比較【GIVI/SHAD/TANAX】
◯ トップケース選びのポイントとおすすめモデル
ブランド | モデル名 | 容量 | 特徴 |
---|---|---|---|
GIVI | B47 BLADE | 47L | 通勤〜旅対応、実用性重視 |
SHAD | SH40 / SH48 | 40〜48L | 軽量+スタイリッシュ、コスパ◎ |
GIVI | TREKKER OUTBACK 42L | 42L | アルミ製で頑丈、鍵付きで安心 |
TANAX | キャンピングシートバッグ2 | 59L(ソフト) | フル可変式、防水カバー付属 |
トップケースは40L前後あればヘルメット1個+αが収納可能で、キャンプツーリングにも対応可能です。
▶ 重心を抑えたいなら40L以下、積載力を重視するなら47L以上がおすすめです。
◯ サイドケースの素材と形状比較
ブランド | モデル名 | 容量(片側) | 素材 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
GIVI | TREKKER OUTBACK 37L | 37L | アルミ | ハードケース定番、旅向け |
SHAD | SH23 / SH36 | 23L / 36L | 樹脂 | 軽量でコスパ◎ |
TANAX | MFK-234 | 約20L(可変) | ソフト | 軽量・柔軟で林道にも対応可 |
アルミハードケースは重いが頑丈&鍵付き、防水性高め。
ソフトバッグは軽量で林道向きだが、盗難・雨対策が必要。
使用用途に応じて選び分けましょう。
純正アクセサリー対応パニアの特徴と価格帯まとめ
ヤマハ純正パニアシステムは、「安心感」と「車体との一体感」を最重視するライダーにおすすめです。
◯ 純正パニアの基本構成と価格(目安)
パーツ | 内容 | 価格(税込) |
---|---|---|
アルミサイドケース左右セット | 33L × 2 | 約99,000円 |
トップケース | 39L or 42L | 約38,000円〜 |
キャリア一式 | リアラック+サイドホルダー | 約40,000円前後 |
合計目安 | 本体+キャリア+取付費用 | 約16〜18万円 |
- 車両保証を維持したい方
- 社外品に不安がある方
- 完全フィット重視の方
こうしたライダーには純正装備がおすすめです。
ただし、社外品であれば同様の構成を10万円前後に抑えることも可能です。
まとめ:装備選びは「用途」と「安心感」で決めるのが正解
- ソロキャンツーや通勤用 → 軽量&小型パニア+ソフトバッグ系
- ロングツーリング派 → GIVIや純正のハードパニアで積載重視
- 林道含む冒険系 → TANAXなどのソフトバッグとリアケースの併用
フルパニア化は見た目も旅感が増し、所有感も満たされるカスタムです。
次章では、実際にテネレ700にフルパニアを装着している具体例やユーザーセットアップを、ブランド別に詳しく紹介していきます。
テネレ700フルパニア仕様のおすすめセット実例紹介
ここでは、実際に多くのテネレ700オーナーが愛用しているフルパニア構成の実例を3パターンご紹介します。
- 積載力重視の「GIVI TREKKER OUTBACK仕様」
- 軽量で街乗り・日帰りツーリング向けの「SHADセット構成」
- 林道やキャンプ向けの「TANAXシステムバッグ仕様」
それぞれの構成におけるメリット・デメリット・おすすめシーン・価格感などを詳しく解説していきます。
GIVIフルパニア装着例|TREKKER OUTBACKシリーズの実力
◯ 構成例
- トップケース:TREKKER OUTBACK 42L(OBKN42)
- サイドケース:TREKKER OUTBACK 37L × 2(OBKN37)
- 専用キャリア:GIVI モノキー用フィッティングキット(PLR2139+SR2139)
- ベースプレート:M5 or M7
◯ 合計容量:約116L
(42Lトップ+74Lサイド)
◯ 特徴
TREKKER OUTBACKは、GIVIの中でも特に堅牢性が高く、アルミ製+角型ボックス構造で積載効率に優れたパニアケースです。キャンプ道具や撮影機材など、形がいびつな荷物でもしっかり収納できます。
- ワンタッチ脱着が可能
- 密閉性が高く防水・防塵性能◎
- 上開きなので荷物の出し入れがしやすい
◯ 使用に向いている人
- 長距離・長期間のツーリングが多い
- キャンプ・林道を含む多用途ライダー
- 積載力・防水・防犯性を妥協したくない方
◯ デメリット
- 装備一式で約15〜18万円ほどと高額
- 重量があるため取り回しに注意
- 張り出し幅が広く、すり抜けに不向き
SHADセットで軽量カスタム|SH40+SH23のバランス重視仕様
◯ 構成例
- トップケース:SH40(SHAD)
- サイドケース:SH23(SHAD)
- 専用キャリア:SHAD 3Pシステムステー(T0TN78IF+R0TN78ST)
- ベースプレート:標準付属品(SHAD特有)
◯ 合計容量:約86L
(40Lトップ+46Lサイド)
◯ 特徴
SHADはスペイン発のブランドで、デザイン性・軽量性・コストのバランスが良いのが特長。樹脂製で軽量なため、日帰りツーリングや通勤+αの使い方に最適です。
- パニアの張り出しが少ない=市街地で扱いやすい
- サイドケースは車体下に寄るデザイン=スリムでスマート
- SH40はフルフェイス1個収納可、実用性高し
◯ 使用に向いている人
- 通勤や街乗り+週末ツーリング派
- フルパニアでも「軽さ重視」で行きたい人
- コストを抑えつつ見た目もスマートに仕上げたい方
◯ デメリット
- 樹脂製ゆえにハードな林道走行では不安
- SH23の収納力はやや物足りない(大きな荷物は難)
ツーリングライダー愛用のTANAXシステムバッグ構成とは?
◯ 構成例
- トップバッグ:キャンピングシートバッグ2(MFK-102/容量59〜75L)
- サイドバッグ:TANAX モトフィズ ミニフィールドバッグ(MFK-100/片側約19L)×2
- 装着補助:汎用サイドバッグサポート(エンデュリスタンなど)
◯ 合計容量:約97〜113L(可変)
◯ 特徴
TANAX製のソフトバッグは、防水カバー・拡張機能付きで、コスパ・汎用性ともに抜群。リアシートを活用する形になるため、タンデム不可にはなりますが、荷物の可変性・積載アレンジは最も自由度が高い構成です。
- 荷物の量に応じて自在にサイズ調整可能
- 軽量でバランスの取りやすさに優れる
- 必要に応じてサイドバッグだけの軽装備にも対応可能
◯ 使用に向いている人
- 林道・未舗装路を含む冒険ツーリングが多い
- キャンプツーリングで柔軟な荷物配置をしたい
- コストを抑えてフルパニア相当の積載を確保したい方
◯ デメリット
- ソフト素材なので防犯性能は低め
- 防水カバー装着や荷締めに手間がかかる
- ケースと比べると見た目に“旅感”が強くなる
実例セット比較まとめ表
構成タイプ | 容量 | 特徴 | 予算目安 |
---|---|---|---|
GIVI OBK構成 | 約116L | 高剛性・防水・旅向け | 約15万〜18万円 |
SHADセット | 約86L | 軽量・街乗り向き | 約8万〜10万円 |
TANAXバッグ | 約97〜113L | 汎用性・コスパ◎ | 約5万〜8万円 |
このように、フルパニアといってもブランド・目的・予算によって選ぶ構成は大きく変わります。
次章では、これらのパニアを装着した後に感じる「走行性能や取り回しへの影響」について、街乗り・高速・オフロードの視点から詳しく解説していきます。
フルパニア装着後の走行性能・取り回しへの影響は?
テネレ700にフルパニアを装着すると、積載力や利便性は大きく向上しますが、その反面「重くなるのでは?」「取り回しが悪くならないか?」という不安を感じる方も少なくないでしょう。
この章では、街乗り・高速道路・林道などの各シーンにおいて、フルパニア仕様のテネレ700がどのような走行フィールになるのかを、実走レビューとユーザーの声を元に詳しく解説します。
車幅・重心・風の影響をどう考える?街乗りと高速走行レビュー
◯ 街乗りでの取り回しは確かに重さを感じる
フルパニア仕様にすると、車両重量が20〜30kgほど増加します。これは「フル給油+大きめの乗車1人分」に匹敵する増量です。
特に感じやすいのが以下のシーン:
- コンビニや駐輪場での押し引き
- 片足で支える信号待ち
- Uターンや切り返しなどの低速操作
とはいえ、テネレ700はベース車が205kgと非常に軽量なため、フルパニア装着後も大型アドベンチャーの中では取り回しやすい部類に入ります。重心も比較的低いため、車両感覚に慣れれば十分扱いやすいでしょう。
◯ 車幅の拡大に注意|サイドパニア装着時の横幅は約95〜105cm
例えば、GIVIの37Lサイドパニアを両側に付けると、全幅はおおよそハンドル幅(約91cm)よりも大きくなり、約100cmを超えるケースも珍しくありません。
- すり抜け時の車間確認が必須
- 駐輪場や車庫での左右間隔に注意
- 都心部では狭路進入に気を使う
狭い道では無理せず、徐行や降車で対応するようにしましょう。
◯ 高速道路では安定感アップ|ただし風の影響には注意
フルパニア仕様は車重が増すことで、高速巡航時の直進安定性が向上する傾向があります。追い越し車線への車線変更でもふらつきにくく、風に対する車体のブレが少なくなるという効果もあります。
一方で、風を受ける面積が増えるため、
- 強い横風時にはパニアが“帆”のように作用する
- トラックのすれ違い時などにやや煽られやすい
といったデメリットもあります。重心が高いトップケースの積載バランスには注意が必要です。
林道や砂利道での注意点とバランス対策のコツ
テネレ700の魅力は、林道や未舗装路などのオフロード走行も楽しめる点にありますが、フルパニア仕様ではそのまま突っ込むと危険を伴うことも。
◯ 張り出したパニアが障害物に当たりやすくなる
- 林道に生えている木の根元や、道端の石・段差に接触するリスク
- 特にアルミハードケースは衝撃に弱く、変形や脱落につながることも
※林道走行時は、脱着式のサイドケースを外して軽装仕様に切り替えるというのも一つの方法です。
◯ 荷物の位置でハンドリングが変わる
荷物の入れ方ひとつで、走行中のハンドリングやブレーキング性能にも影響が出ます。
- トップケースに重いものを詰めすぎるとリア荷重が強まり、ハンドリングが不安定に
- サイドパニアの左右バランスが偏るとコーナリング時に挙動が乱れる
- 林道では「重いものは車体中央、軽いものは上に」の鉄則を守ると安定します
◯ おすすめの積載バランス(林道含む場面向け)
部位 | 積むべき荷物の例 |
---|---|
サイドパニア(下部) | 工具、重めのギア、予備パーツなど |
トップケース | 軽量な衣類、レインウェア、飲み物など |
タンクバッグ | 財布、地図、スマホ、チケット類など |
フルパニア装着時に役立つ走行テクニック
- 低速時はニーグリップと目線を意識して車体を安定させる
- 右左折やUターンでは、いつもより大回りを意識する
- 砂利道ではABSのON/OFF切り替えを使い分ける(テネレ700は前後別制御可)
- 駐車は傾斜地を避け、荷重方向に気をつけてスタンドを立てる
まとめ:フルパニア仕様でも“走れるアドベンチャー”であることに変わりなし
- 確かに重く・幅も広がるが、それ以上に積載性と旅の快適度が向上
- テネレ700の車体の軽さ・重心設計のおかげで「想像以上に走りやすい」という声も多数
- 工夫次第で林道にも十分対応可能
パニアを着けたからといって「重たくて走れないバイク」になるわけではありません。
むしろ、「旅が快適になることで、さらに走りたくなるバイク」へと進化するのが、テネレ700の魅力なのです。
フルパニア運用で便利なアクセサリーと活用術
フルパニア仕様にしたテネレ700は、そのままでも十分に便利な仕様ですが、ちょっとしたアクセサリーを追加することで、使い勝手はさらに向上します。
この章では、収納効率や快適性を高めるおすすめの便利グッズ7選と、盗難リスクを減らすための防犯対策について詳しく解説していきます。
インナーバッグ・ネット・反射テープなど便利グッズ7選
1. インナーバッグ(パニア専用・ナイロン製)
フルパニアの収納力を最大限に活かすには、専用サイズのインナーバッグを活用するのが鉄則です。
- 家や宿ではインナーごと取り出して持ち運び可能
- 荷物の出し入れがしやすく、パニア内部の汚れ防止にもなる
- ブランド純正(GIVIやSHAD)以外にも社外品が多数
▶ GIVI T507、SHAD X0IB00などが定番。価格は1,500〜3,000円前後。
2. 荷物固定用ネット・ゴムコード
トップケースの上にテントや防水袋を積むときに便利なのが、バンジーコードやカーゴネット。
- ネット付きのトップラックを併用すればさらに安定
- 工夫次第でバックパックや寝袋も積載可能
- 荷崩れ防止+追加収納スペースの確保に役立つ
▶ タナックスの「キャンピングネット」やデイトナ製が人気。
3. パニアケース用反射ステッカー/テープ
夜間走行や早朝ツーリングでは、反射材付きのステッカーやリフレクターテープをパニアケースに貼るだけで被視認性が格段にUPします。
- シンプルなデザインからロゴ風カスタムまで種類豊富
- 黒地にグレー反射など、日中は目立たないタイプもあり
▶ GIVI、MAMORU、DIY用反射テープ(3M製)などがおすすめ。
4. パニアケース用バックレストパッド
タンデム時に便利なのが、トップケース後部に装着するバックレスト。同乗者の背中が痛くなりにくく、ロングツーリング時の快適性が向上します。
- GIVI OBKN42/SHAD SH40など対応パッドあり
- 取り付けは両面テープまたはボルト留め式
5. クッションマット/滑り止めシート
パニア内部の荷物を保護するために、底に薄めのクッションマットを敷いておくと安心です。特にガジェット類や割れ物を積む際は効果的。
- 100均の滑り止めマットでも代用可
- 防音・防振効果もあり
6. レインカバー(ソフトバッグ向け)
TANAXなどソフトバッグを使っている方には、防水レインカバーは必須。最近のモデルには初めから付属していることも多いですが、予備があると安心です。
- 雨以外にも泥はね・虫・砂埃の防止にも
- 収納時に濡れたままにしない工夫も重要
7. シリンダーキー一括化(GIVI・SHADなど)
複数のパニアに別々の鍵があると面倒なので、同一キーで全ケースの開閉ができるカスタムも可能です。
- GIVIやSHADは「Key Unifyシステム」に対応
- 紛失リスク低減・操作性向上
防犯・ロック対策|盗難リスクを減らす工夫とは?
高価なパニアケースを装着していると、やはり気になるのが盗難リスクです。特に都市部や観光地ではバイクごと盗まれるリスクや、ケースだけ狙われる可能性もあります。
◯ ケース脱落・持ち去り対策
- 各ケースのロックが確実にかかっているか毎回確認
- 鍵穴に砂や水が入らないようシリコンスプレーなどで保護
- 不要時はサイドケースを取り外して保管
◯ 追加ロックの活用
- パニアごとワイヤーロックで車体に固定
- 小型U字ロックでハンドル+サイドキャリアをロック
- バイクカバーと併用で視認性を下げる(心理的抑止効果)
▶ ABUSやKRYPTONITEなどの信頼性高いメーカーを選ぶのが安心です。
パニアの“見た目カスタム”も楽しもう
- ステッカーで旅の記録を貼る
- ブランドロゴをデカール風にデザイン
- 耐熱ペイントやラッピングで個性を出す
など、パニアケースは「使いながら育てていく楽しさ」も魅力のひとつです。
まとめ:パニアを“便利に使い倒す”工夫がロングライドを変える
フルパニアを取り付けただけで満足してしまうのはもったいない話。
インナー・固定・収納・防犯・見た目…さまざまな工夫によって、テネレ700の旅性能と日常使いがさらに快適になります。
次章ではいよいよ最終章として、「フルパニア化で後悔しないためのポイントまとめと、どんな人に向いているのか?」を整理していきます。
結論|テネレ700のフルパニア化で後悔しないために知っておくべきこと
テネレ700をフルパニア仕様にすることで得られる積載力と旅の快適性は、多くのライダーにとって魅力的です。
しかしその反面、「見た目に惹かれて勢いで付けたけど、街乗りで不便だった…」「林道走行で邪魔に感じた」という声も実際にあります。
だからこそ、“自分にとって本当に必要かどうか”を見極めることが大切です。
どんな人にフルパニア化がおすすめ?
以下のようなスタイルを求めている方には、テネレ700のフルパニア化は非常にマッチします。
✅ キャンプツーリングや長距離旅がメインの人
- 大容量の荷物を効率よく分けて積みたい
- 雨の日も濡らさずに荷物を運びたい
- 荷物を降ろさずに宿やコンビニにも立ち寄りたい
→ そんなニーズにはハードケース+防水+ロック付きのGIVIや純正パニアがぴったり。
✅ 林道にも行きたいけど荷物も運びたい人
- 軽さと柔軟性が必要
- 車幅を抑えたい
- 転倒や障害物にも強い仕様にしたい
→ こうしたライダーにはTANAXやENDURISTANなどのソフトバッグ構成がおすすめ。
✅ 通勤や日常使いも兼ねたい人
- 軽めのケースで街乗りに支障がないもの
- 車体幅を広げすぎないスマートな構成
- デザインと実用性のバランスが大事
→ そんな方には**SHADの軽量パニア構成(SH23+SH40)**などが最適です。
フルパニア化で後悔しないためのチェックリスト
購入・装着の前に、次のようなポイントを確認しておくと、後悔を防ぐことができます。
チェック項目 | 内容 |
---|---|
✅ 予算は十分に確保しているか? | 本体+キャリア+取付で10万〜15万程度かかることも |
✅ 自分のバイクライフに合っているか? | 「旅バイク」なのか「街乗り中心」なのか明確に |
✅ 車幅の拡張を許容できるか? | 駐輪スペースや走行エリアに制限が出る可能性 |
✅ 荷物の積載スタイルをイメージできているか? | サイド?トップ?防水袋?何をどこに積む? |
✅ 林道やオフも走る予定があるか? | ソフトバッグや脱着式にする工夫が必要かも |
フルパニア仕様は「旅の相棒」を育てる楽しさがある
テネレ700は、フルパニアを装着してもなお、軽快で走りを楽しめる貴重なアドベンチャーバイクです。
そしてパニアはただの“荷物入れ”ではなく、「旅の記録を積み重ねていく道具」でもあります。
- ステッカーを貼って思い出を刻む
- 使い込んでできたキズが味になる
- 荷物の配置や装備選びに個性が表れる
パニアに触れるたびに、その旅を思い出せるような――そんな**“相棒”としての価値**が、フルパニア化にはあるのです。
最後に|あなたにとって“本当に必要な装備”かどうかを見極めて
「とりあえずカッコいいから付けたい」でも全然OKです。
ただし、その先にある**“使いこなす楽しさ”を感じられるかどうか**が、フルパニア化の満足度を大きく左右します。
この記事を通して、
- フルパニアの選び方
- 各ブランドの違い
- 実際の使用感
- 注意点とカスタムポイント
が明確になったのなら、あとは実際に組み合わせを考え、自分だけのテネレ700フルパニア仕様を完成させてください。
きっとその装備が、次の旅への背中を押してくれるはずです。
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