
ヤマハのMT-01は、排気量1,670ccの巨大Vツインエンジンを搭載した、唯一無二のネイキッドスポーツ。見た目や迫力に惹かれて「いつか乗りたい!」と憧れる人も多い一方で、実際に購入したオーナーの中には「想像と違った」「扱いづらい」と後悔する声も少なくありません。
この記事では、MT-01の欠点や後悔ポイントを具体的に整理しつつ、失敗しない判断軸をわかりやすく解説します。さらに、最高速や走行性能、維持費なども含めて総合的に評価していきます。
この記事でわかること
・MT-01を購入して後悔しやすい主な欠点とその理由
・MT-01の最高速や加速性能の実測データと実際のフィーリング
・重さや熱、燃費など、日常使用で感じやすいネガティブポイント
・後悔を防ぐための判断軸と、似た魅力を持つ代替バイクの候補
見た目や迫力だけで選ぶと後悔することもありますが、欠点を理解した上で選べば、MT-01ほど「所有満足度の高いバイク」も珍しい。この記事を最後まで読めば、購入前に抱くモヤモヤがきっと晴れ、あなたにとって最適な一台かどうかがはっきりします。
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結論|MT-01の欠点10選と「後悔しない」判断軸を3行で
低速トルクは極上だが、重量・熱・振動・維持費は覚悟が必要。
**最高速や高速巡航は“期待より実用域重視”**で、風圧・回転数の折り合いがカギ。
買って後悔しない人は、用途を街乗り〜ワインディング重視に絞り、対策費用も計画できる人。
想定読者と到達点|初めての大型〜買い替え組までの決断基準
・初の大型(リターン含む)でMT-01を検討中の方が、「自分に合う/合わない」を10の欠点×対策で即判断できる状態に。
・既オーナー/買い替え検討中の方には、費用対効果の高い改善手段(ポジション・タイヤ・吸排気・ギア比 等)と、使用シーン別の最適解を提示。
本記事の範囲|街乗り・ツーリング・高速巡航・最高速の実態
・対象年式:2005–2012年のMT-01(国内/逆輸入を含む)。
・評価軸:街乗り(渋滞/低速Uターン)/日帰り〜ロングツーリング/100–120km/h巡航/最高速の捉え方。
・扱うテーマ:欠点10選・後悔ポイント・実燃費・維持費・改善パーツ・代替候補まで横断。
まず整理|MT-01の基本スペックと年式差(2005年〜)
ヤマハMT-01は、「エンジンで魅せるネイキッド」という唯一無二のコンセプトで2005年に登場しました。見た目はネイキッドながら、中身はまさに空冷Vツインのモンスター。ビッグトルクを武器に、スポーツとクルーザーの中間を狙った異端児的モデルです。
大型空冷Vツインの特性|低回転トルクと重量級ボディ
MT-01のエンジンは、空冷4ストロークOHV Vツイン1670cc(5EA型)。ベースはヤマハのクルーザーモデル「ロードスター(XV1700)」の心臓部を流用しながら、吸排気系とECUをチューニングしてスポーツ志向に仕上げています。
最大トルクは15.3kgf·m/3750rpmという超ド低回転型で、半クラッチなしでも力強く発進できる反面、レッドゾーンはわずか5000rpmから。
そのため「高回転を回して楽しむスポーツバイク」とは真逆の性格を持ちます。
また、**車重は約265kg(装備重量)**と重量級。低速での取り回しには慣れが必要ですが、走り出せばトルクで押し出す独特の加速感がクセになります。
街中では扱いづらくても、ワインディングでは3速固定でも走れるほどの粘り。まさに「回さないスポーツ」という新しいジャンルを築いた一台です。
年式・グレード早見表|標準/限定/カスタム要素の違い
MT-01は国内販売が2005〜2012年までと比較的短命でしたが、限定仕様やマイナーチェンジが複数存在します。主なラインナップをまとめると以下の通りです。
年式 | 仕様 | 主な特徴 |
---|---|---|
2005年 | 初期型(EU仕様含む) | 5EA型エンジン・シルバー系ボディ・標準仕様 |
2007年 | MT-01 SP | Öhlins製フロント/リアサス、専用カラー(ブラック×ゴールド)、シート改良 |
2009年以降 | 後期モデル | ECUマップ調整、メーターデザイン変更、細部の質感向上 |
限定モデル | MT-01 Special Edition | 赤×黒ボディ、専用グラフィック、海外市場中心で販売 |
特に「MT-01 SP(2007年)」は、オーリンズ製サスペンション・Brembo製キャリパーを採用しており、後悔しない選び方をするならまず候補に入れたいグレードです。
ただし、どの年式でも共通しているのは「部品の重厚さ」と「メンテ性の悪さ」。エンジンオイル交換ひとつ取っても、**ヤマハ純正ヤマルーブプレミアム10W-40(品番:90793-38144)**などを使用し、トルク管理を慎重に行う必要があります。
そのぶん、手間をかけるほど愛着が湧くのもMT-01の魅力。“走るだけでなく、所有する楽しみ”を味わいたいライダー向けのバイクです。
後悔ポイント1|「重さと取り回し」で詰みやすいシーン
MT-01で最も多い後悔の声が、「とにかく重い・取り回しがきつい」という点です。
装備重量約265kg、しかも重心が高めのため、駐車場で押す・引く・方向転換するだけでも相当な体力を使います。特に坂道や傾斜地では、慣れていない人が簡単にバランスを崩すことも。
リッターネイキッドに慣れていない初心者やリターンライダーにとっては、この「押し引きの重さ」が最初の挫折ポイントになりがちです。
とはいえ、トルクの塊のようなエンジン特性があるため、走り出してしまえば重さを感じにくいのも事実。発進直後のクラッチ操作にさえ慣れれば、低速でも粘る特性が味方してくれます。
駐車場・坂道・Uターンでの注意点とコツ
MT-01の重さを甘く見ると、最も危険なのが「Uターンと駐車場の出し入れ」。
特にハンドル切れ角が狭めなので、コンビニ駐車場の出入り口や傾斜付きスペースでは、取り回しをミスして立ちゴケするケースも少なくありません。
対策としては、
- 常に上り坂方向に前輪を向けて停める(出すときは下りになるように)
- 押すよりも「またがって足で漕ぐ」スタイルを習慣化する
- サイドスタンド側(左)に若干傾ける意識でバランスを取る
また、Uターンは2速発進+リアブレーキ軽く引きずりがコツ。クラッチミートを丁寧に使えば、重さに引きずられることなく安定して曲がれます。
立ちゴケリスクと装備(エンジンガード等)での軽減策
265kgの巨体が倒れると、修理代は10万円単位。タンクやエンジンカバーを傷つける前に、必ず「立ちゴケ対策」はしておきたいところです。
おすすめは以下の装備です:
- デイトナ製スライダーキット(品番:96389):フレームマウントタイプで転倒時の損傷を最小限に
- GIVI製エンジンガード TN2120:ヨーロッパ仕様対応、エンジン下部とオイルフィルターを保護
- R&G Racing クラッシュプロテクター MT-01専用:海外通販中心だが、効果・デザインともに優秀
立ちゴケ対策は“転ばぬ先の杖”。重さゆえに一度倒すと心も財布も痛いので、ガード系装備には最優先で投資すべきです。
後悔ポイント2|熱と振動|夏場・渋滞・長時間走行の現実
MT-01のもう一つの大きな欠点が、エンジン熱と強烈な振動です。
空冷Vツインという構造上、熱をエンジン外へ逃がす効率が悪く、特に夏の街乗りや渋滞では太もも・ふくらはぎ・内股にかなりの熱が伝わります。
オーナーの間では「ストーブの上で信号待ちしているようだ」とも言われるほど。
体感温度と発熱源の位置関係
エンジンの熱源は主にリアバンクのエキゾーストパイプと触媒付近。
ここがライダーの右太もも裏に非常に近く、信号待ちやアイドリング5分程度で70〜80℃近い熱が伝わってくることもあります。
特に**純正マフラー(2-1-2構造)**は左右に太いパイプを這わせているため、夏場はジーンズでは耐えられず、本革パンツやヒートガード付きのライディングパンツが必須です。
また、渋滞中のファン作動も遅く、気温30℃を超えると水温計が上がりやすい傾向があります。
夏に街乗りをメインで考えている方には、ラジエーターコアガード(例:エッチングファクトリー製 MT-01専用)やエンジンオイルにYAMALUBE RS4GP 10W-50など高温対応オイルを選ぶのがおすすめです。
振動の質と速度域別の体感|疲労軽減のセッティング
MT-01の振動は、一般的な「鼓動感」を超えた“機械のうねり”のようなもの。
低速ではアイドリングから「ドコドコ」と地響きのような振動が伝わり、回転数3000rpm付近が最も揺れるゾーンです。
街中での一定速走行(40〜60km/h)ではミラーがブレるほどで、長距離ツーリングでは手のしびれや腰痛につながることもあります。
一方、80〜100km/h巡航になると振動が落ち着き、トルクの厚みが心地よく感じる速度域に。
そのため、MT-01は「長距離ツーリングよりも郊外の中速ワインディングが一番気持ちいいバイク」と言えます。
疲労を軽減するための対策としては、
- バーエンドを重いタイプ(POSH製ウェイトバーエンド)に変更
- エンジンマウントボルトのトルク点検(締め付け:65N·m前後)
- シートをゲル入りカスタムへ交換(DAYTONA PREMIUMライン等)
これらを行うだけでも振動による疲労感が大きく軽減します。
「振動が味」と言われるMT-01ですが、対策次第で“疲れるバイク”から“鼓動を楽しめる相棒”に変わります。
後悔ポイント3|燃費・航続距離・維持費のギャップ
MT-01のオーナーがよく口にするのが「燃費の悪さと維持費の高さにびっくりした」という後悔です。
排気量1670ccという圧倒的なトルクを誇る反面、燃料タンク容量は17リットルと控えめ。街乗り中心だと200kmも走らないうちに給油ランプが点灯します。
さらにタイヤやブレーキパッドの消耗が早く、オイル容量も多いため、1回のメンテナンス費用が大型ネイキッドの中でもトップクラスです。
実燃費レンジとタンク容量から見る休憩計画
実際のオーナーの声を集めると、燃費の平均は次のような傾向にあります。
使用環境 | 平均実燃費 | 航続距離(17Lタンク) |
---|---|---|
市街地(信号多め) | 10〜12km/L | 約170km前後 |
高速巡航(100〜120km/h) | 14〜16km/L | 約240km前後 |
ワインディング中心 | 12〜14km/L | 約200km前後 |
ツーリングで250km以上を走る場合は、2時間に1回の給油休憩が現実的。
「航続距離が短い=行動範囲が制限される」ため、ロングツーリング派のライダーにはストレスを感じやすいポイントです。
また、ハイオク指定(無鉛プレミアムガソリン)のため、燃料代も割高。
最近のガソリン価格(2025年現在:約180円/L)を前提にすると、満タンで3,000円超えになります。
タイヤ・ブレーキ・オイルのランニングコスト試算
MT-01は重量とトルクが大きいぶん、タイヤとブレーキの消耗も速いです。
純正タイヤは前:120/70ZR17、後:190/50ZR17とハイグリップ寄りのサイズ。
代表的な交換費用の目安は以下の通りです。
部品 | 推奨銘柄(例) | 交換目安 | 目安価格(税込) |
---|---|---|---|
前後タイヤ | ブリヂストン BATTLAX S22 | 5,000〜7,000km | 約60,000円前後 |
ブレーキパッド | デイトナ GOLDEN PAD χ | 10,000km前後 | 約12,000円(前後セット) |
エンジンオイル | YAMALUBE RS4GP 10W-50(3.8L) | 3,000〜4,000km | 約7,000円+工賃 |
エアフィルター | K&N YA-1706(再利用可) | 10,000km〜 | 約9,000円 |
年間走行距離が5,000〜6,000kmのライダーでも、年間維持費は約10〜12万円前後。
「大型バイクの中でも維持費が高い部類」に入ります。
ただし、K&Nフィルターや社外オイルをうまく活用すれば、ランニングコストを20〜30%抑えることも可能。
また、ヤマハ純正オイルフィルター(品番:5GH-13440-20)をDIYで交換すれば、1回あたりの工賃も節約できます。
燃費・維持費のギャップは確かに大きいですが、それを補って余りある「所有する満足感」がMT-01の魅力。
コストより“鼓動感”を重視できるライダーには後悔しない1台です。
後悔ポイント4|ブレーキ・足回りの「思ったほど」の声
MT-01は見た目の迫力とは裏腹に、ブレーキとサスペンションの性能が思ったより普通だと感じる人が多いモデルです。
特に初期型(2005〜2006年)は、巨体を止めるには制動力が物足りず、「こんなに大きいのに止まらない」と不満を感じる声が少なくありません。
また、サスペンションの沈み込みが大きく、ブレーキング時にノーズダイブが深すぎると感じる人も。
制動力と初期制動のバランス|街乗りvsワインディング
純正のブレーキ構成は、フロント:320mmダブルディスク+4ピストンキャリパー、リア:267mmシングル。
スペック上は立派ですが、実際に握った感触は「効き始めが穏やか」「しっかり止めるには強く握る必要がある」と評されます。
重量が265kgあるため、街乗りではブレーキを引きずり気味に使う場面が増え、結果として熱ダレやパッド摩耗も起こりやすくなります。
もし、ワインディング中心で走るなら、以下の対策がおすすめです。
- **ブレーキホースをステンメッシュ化(例:SWAGE-LINE品番:PAR230)**でダイレクト感を改善
- ブレーキパッドをデイトナ GOLDEN PAD χやENDLESS EP376MX72など高摩擦系へ交換
- **ブレーキフルードをDOT5.1規格(YAMALUBE BF-5.1)**にして高温時のフェードを防止
これだけでも、ブレーキの効きは別物に変わります。
街乗りメインの方なら、初期制動が強すぎず扱いやすいため、ノーマルでも十分安全に乗れるレベルです。
サスの減衰・沈み込み|体重・積載で変わる最適値
MT-01のサスペンションは、フロント:倒立43mmフォーク(調整可)/リア:リンク式モノショック(プリロード・減衰調整可)。
しかし、体重60〜65kg前後の日本人ライダーには、やや柔らかめの設定に感じることが多いです。
特にタンデムや荷物を積んだ状態では、リアが沈み込みすぎてコーナリング中の安定感が損なわれることも。
そのため、以下のセッティングを目安にすると良いでしょう。
- プリロード:リアを1〜2段締める(+2mm程度)
- 減衰:伸び側を2クリック締める/圧側を1クリック締める
- フロントフォーク油面調整(標準から+5mm)で初期姿勢安定化
もしサスの動きに不満を感じたら、思い切ってオーリンズ製リアショック(YA 335)やナイトロンR3シリーズに交換するのもおすすめ。
価格は高め(10〜13万円前後)ですが、重量車の動きがまるで別物になると評判です。
MT-01は足回りをチューニングすれば化けるバイク。
「純正のままではやや鈍重、でも弄ると一気に化ける」──それがこのマシンの本質です。
最高速の真実|メーター読み・実測・理論値をどう捉えるか
MT-01の最高速は、スペック上だけを見ると「1670ccもあるのだから、リッタースポーツ並みに出るのでは?」と思われがちです。
しかし実際は、最高速約230km/h前後(実測値)。
メーター読みでは240km/hに届く個体もありますが、エンジン特性上、回転が上がり切らず、伸びよりトルク重視の性格です。
これは「空冷Vツイン+OHV」という設計ゆえで、高回転パワーよりも低中速の粘りを優先しているため。
つまりMT-01は、最高速を競うバイクではなく、“0〜120km/hまでの加速フィール”で魅せるバイクです。
0-100km/hの加速感と中間加速|ギア比とトルクの関係
MT-01の0-100km/h加速は、実測で約3.3〜3.5秒。
カタログスペックでは最大出力90ps(4750rpm)と控えめですが、最大トルク15.3kgf·mを低回転で発生するため、発進直後から異常なトルク感を味わえます。
実際、1速で100km/h近くまで引っ張ることができるギア比設定になっており、クラッチミート直後から前輪が軽く浮くほどの加速力を発揮します。
また、60〜120km/hの中間加速は強烈で、ワインディングの立ち上がりや追い越し加速で**「ドカン!」と一気に前に出る感覚**が味わえます。
この「トルクの塊を蹴り出すような加速感」こそ、MT-01最大の魅力。
ただし、レブリミットが低いためシフトアップタイミングを誤るとすぐに頭打ちするので、3,000〜4,500rpmを意識してシフトするのが最適です。
高速巡航の快適域|振動・風圧・回転数の折り合い
MT-01の高速巡航における快適速度域は100〜120km/h。
このレンジでは振動が落ち着き、エンジン回転数も3,500rpm前後に収まります。
一方で、130km/hを超えると再び振動が強くなり、風圧も増加。
ネイキッド形状ゆえに防風性能が低く、長時間の高速移動では肩・首への疲労が大きいのが実情です。
もしツーリング中心で使うなら、Puig製スポーツスクリーン(品番:2061H)やMRAレーシングシールドの装着がおすすめ。
これにより風圧が軽減され、100km/h巡航時の疲労が2〜3割減少します。
また、高速道路では燃費が14〜16km/Lほどに改善し、トルクの余裕で追い越しもスムーズ。
「最高速ではなく、トルクで余裕をもって走る快感」こそ、MT-01が持つ本質的な魅力です。
つまり──
MT-01は速さを競うバイクではなく、“重力を押し返す力感”を味わうためのマシン。
そのキャラクターを理解すれば、「最高速が出ない」という不満はむしろ個性の一部に感じられるでしょう。
後悔ポイント5|ポジションとシート形状が合わない問題
MT-01に初めて跨ると、多くの人が感じるのが「シートが硬い・ポジションが独特」という違和感です。
ネイキッドらしい前傾ポジションと思いきや、実際はクルーザー寄りのアップライト姿勢で、肩の力が抜ける反面、足の位置がやや後ろ寄り。
このアンバランスさが長距離では疲れやすく、「1時間走っただけでお尻が痛い」「ハンドルが遠い」といった後悔につながりやすいポイントです。
ハンドル高・ステップ位置・シート幅の相性チェック
MT-01のポジションは、シート高825mm/ハンドル幅約780mm。
大型バイクとしては標準的な数値ですが、車体のボリュームに対してステップ位置が高めで後方寄りにあります。
そのため、身長170cm前後のライダーだと、膝がやや窮屈で、腰に負担がかかりやすいのが特徴。
対策としておすすめなのが以下の3点:
- **ハンドルライザー装着(例:DAYTONA 25mmアップキット 品番:96356)**で自然な腕の角度に調整
- **ローダウンシート(Y’S GEAR純正オプション 品番:Q5KYSK051E07)**を導入し足つきと腰角度を改善
- **ステッププレート(OVER Racing製 バックステップキット 品番:51-06-01)**で脚位置を好みに合わせる
これらを組み合わせることで、姿勢がより自然になり、街乗り〜ツーリングまでの疲労がかなり軽減されます。
低身長/長距離ライダー向けの改善パーツ案
MT-01はタンクが大きく、着座位置も高いため、身長165cm以下のライダーには取り回し・足つきともに厳しい面があります。
ただし、以下のようなカスタムを組み合わせれば、十分対応可能です。
- K&H ローシート(約-25mmダウン):お尻のホールド感が強く、長距離にも向く
- ハイシートゲル加工(野口シートなど):純正形状を保ちながらゲル層を追加し、痛み軽減
- ハンドルグリップを柔らかいProgrip #724シリーズに交換し、長時間走行時の疲労を軽減
実際、これらの変更を行ったライダーからは「長距離が格段にラクになった」「乗り味が落ち着いた」との声も多く、純正ポジションに我慢せず、早めの調整をおすすめします。
MT-01は、乗り方と体格に合わせた微調整で化けるバイクです。
最初の違和感を放置せず、「自分の身体に合わせる」カスタムを前提に購入するのが、後悔を防ぐ最大のコツです。
後悔ポイント6|積載性とツーリング適性の盲点
MT-01はツーリングにも行けそうな見た目をしていますが、実際は積載性がほとんどないバイクです。
リアシートが小さく、タンデムベルトが短いため、シートバッグの固定が非常に難しい構造になっています。
また、荷物を積むとリアサスが沈み込み、走行安定性にも影響が出るため、「ロングツーリングでは使いにくい」と感じる人が多いのも事実です。
サイド/リアのケース選び|干渉・マウント剛性
MT-01でツーリングを考えるなら、まず検討すべきは専用ステー付きのサイドケース。
ただし、マフラー位置が高く、左右に大きく張り出しているため、汎用ケースでは干渉するリスクがあります。
おすすめの組み合わせは以下の通りです。
種類 | 製品名 | 特徴 |
---|---|---|
サイドケース | GIVI V35シリーズ+PLX214ステー | マフラー干渉を避けた専用設計。容量34L×2で2泊3日対応 |
リアボックス | SHAD SH39(品番:D0B39106)+専用ベース | デザインマッチが良く、ヘルメット1個+小物収納可 |
シートバッグ | TANAX MFK-239 キャンピングシートバッグ2 | 補助ベルト追加で安定装着可(ただしタンデム不可) |
これらを取り付ける際は、リアフェンダー補強ステー(ワイズギア製:Q5KYSK051E12)を同時装着するのがおすすめ。
積載重量に対してフレーム剛性が十分でないため、荷重は片側最大3kg、リアボックス含め合計10kg以内に抑えるのが安全です。
二人乗り快適性と荷重配分の注意
MT-01は一応2人乗り対応ですが、リアシートが非常に短く、同乗者が窮屈に感じやすい構造です。
また、サスの沈み込みが大きいため、タンデム時はプリロードを2〜3段階締めることを忘れないようにしましょう。
タンデムステップ位置も高めで、同乗者の膝が上がりすぎる点も不評。
市街地中心のタンデムなら問題ありませんが、長距離では体重差による荷重変化がハンドリングに直結します。
そのため、2人乗りを前提にする場合は、以下のような調整が有効です。
- リアショックをオーリンズ YA 335へ交換し、プリロードと減衰調整を容易に
- フロントフォークオイルを硬め(YAMAHA G-10A相当)に交換してバランス補正
- **リアキャリア補強プレート(デイトナ製 品番:77481)**を追加して剛性アップ
こうした対策を取れば、ツーリング適性はかなり改善されます。
ただし、構造上「ロングツーリングに特化したバイク」ではないため、“荷物を最小限にして走る”スタイルが前提。
荷物をたくさん積む旅バイクではなく、**「走りを楽しむツーリングスポーツ」**として割り切ることが後悔を防ぐポイントです。
サウンドとカスタム|音量/音質/法規で後悔しない線引き
MT-01の魅力のひとつに「重低音のサウンド」がありますが、同時に音量トラブルで後悔するケースも多い部分です。
純正マフラーでも迫力ある排気音が楽しめる一方、社外マフラーに交換すると住宅街では走れないレベルの音量になることも。
また、年式によっては車検非対応のマフラーが多く、音量規制(94dB以下)をオーバーするリスクもあります。
マフラー交換のメリ/デメリと音量管理
純正マフラーはステンレス製の2-1-2構造で、音は「ドコドコ」よりも「ドゥルルン」と柔らかめ。
静粛性と重低音のバランスが取れており、長距離でも疲れにくいサウンドです。
一方で、より鼓動感を求めて**アクラポビッチ(Akrapovic)スリップオンキット(品番:YAMAHA Q5KYSK063E03)**や、SP忠男「PURE SPORT」シリーズへ交換するオーナーも多いです。
メーカー | 特徴 | 音量(近接測定値) | 備考 |
---|---|---|---|
アクラポビッチ | 低回転の重低音と高回転の抜けの良さ | 約93dB | 車検対応(JMCA認証あり) |
SP忠男 | トルク感重視、鼓動強めのサウンド | 約97dB | 車検非対応(要確認) |
モリワキ | 重厚で耳障りが少ない音質 | 約91dB | 車検対応、品質安定 |
マフラー交換は「音の快感」と「法規制」のせめぎ合いです。
夜間走行や住宅街を通る人は純正 or JMCA対応品に限定するのが無難です。
また、バッフル装着時と非装着時で燃調が変わるため、ECUリセッティング(例:RAPiD BIKE EVO)を併用するとトルク特性が向上し、ドンツキも改善されます。
スプロケ・吸排気・ECUの方向性と費用対効果
MT-01は大排気量の割に高回転が苦手なので、加速重視カスタムが主流です。
特におすすめなのは、以下の3点。
- スプロケット変更(フロント-1丁/リア+2丁)
→ 加速力アップ、街乗りでの扱いやすさが大幅向上
→ 例:SUNSTAR スプロケットセット(F16/R41) - 吸気系の交換
→ **K&N エアフィルター(品番:YA-1706)**で吸気効率UP
→ 再利用可能でランニングコスト削減にも貢献 - ECU書き換え or 燃調補正キット導入
→ RAPiD BIKE EVO / Power Commander Vなどを装着し、
社外マフラーやスプロケ変更後の燃調を最適化。
→ 加速の谷が減り、スロットルレスポンスが向上。
費用目安は合計で10〜15万円前後ですが、体感変化は非常に大きく、
「トルクが太く、スムーズに吹ける別のバイクになった」と感じる人も多いです。
カスタムをする際は「見た目・音・走り」の3軸で考え、日常使用で支障が出ない範囲でまとめることが後悔を防ぐポイント。
音の快感を取るか、快適性を取るか──それを自分の用途に合わせて線引きするのがMT-01との上手な付き合い方です。
中古車選びで後悔しないチェックリスト
MT-01は新車販売が終了して久しく、現在は中古市場でしか入手できない絶版モデルです。
しかし、年式や状態によって価格差が非常に大きく、コンディションを見極められないと高額な修理費を抱えるリスクもあります。
ここでは、購入時に必ず確認すべきポイントと、良質車を見抜くチェックリストを紹介します。
年式/走行距離/メンテ履歴で見る「避けたい兆候」
中古のMT-01は2005年〜2012年まで販売されていましたが、走行距離2万km未満でも「放置劣化」が進んでいる車両も多いのが実情です。
以下の点を中心に確認しておくと安心です。
- エンジンヘッドカバー周辺のオイル滲み
→ 空冷Vツイン特有の熱膨張により、ガスケットが経年劣化しやすい。修理費は約2万円前後。 - クラッチレリーズの固着
→ 長期放置車両に多く、クラッチ切れ不良の原因。動作確認必須。 - フレーム溶接部のサビ
→ マフラー熱による塗装劣化が起こりやすく、再塗装に3〜4万円かかる場合あり。 - メーター交換歴の有無
→ メーターASSY(品番:5YU-83570-00)は高額(約9万円)。交換歴は記録簿で確認。
理想的な中古個体は、走行距離15,000〜25,000km・ガレージ保管・整備記録簿あり。
逆に、外装ピカピカでもエンジンが熱ダレ気味の個体は避けたほうが無難です。
特に2007年以降の「SP」や後期ECUモデルは、燃調の制御が改善されており、同条件なら後期型のほうが信頼性が高いとされています。
相場の見方|個体差・カスタム有無・保証の有無
2025年現在の中古車市場では、MT-01の相場は以下のように推移しています。
年式 | グレード | 平均価格帯 | 状態の目安 |
---|---|---|---|
2005〜2006年 | 前期型 | 80〜110万円 | 初期ロット・個体差大 |
2007〜2009年 | SPモデル | 130〜160万円 | オーリンズ/Brembo装備・人気高 |
2010〜2012年 | 後期型 | 120〜150万円 | ECU改良・外装品質向上 |
特にSPモデルはプレミア化が進んでおり、状態の良い個体は170万円前後で取引されることもあります。
逆に、過走行やカスタム過多な個体は安くてもリスクが高い傾向です。
購入時のチェックポイント:
- 販売店保証の有無(最低3ヶ月)
- 納車前整備内容(オイル・タイヤ・バッテリー交換が含まれるか)
- 社外パーツが適切に取り付けられているか(特にマフラー・ECU)
また、購入後のトラブルを避けるため、できればバイク王・バイクワン・KATIXなど信頼性の高い買取・販売ネットワークで探すのが安心です。
査定・保証・アフターサポートが整っている店舗なら、多少高くても結果的に安心できる買い物になります。
MT-01は希少で独特な存在だからこそ、「安いから買う」ではなく、“状態の良さ”を基準に選ぶことが後悔を防ぐ最短ルートです。
比較検討|似た悩みを解決できる代替候補
MT-01に惹かれつつも、「重さ・熱・取り回し」で不安を感じている人は多いでしょう。
そんな方のために、MT-01の“鼓動感や存在感”を残しつつ、扱いやすさや快適性をアップした代替モデルを紹介します。
街乗り軽快さ重視なら:XSR900 / CB1300 / SV650
Yamaha XSR900(現行型 2022〜)
MTシリーズの流れをくむネオクラシックモデルで、888cc直列3気筒エンジンを搭載。
重量は193kgとMT-01より約70kgも軽く、扱いやすさは段違いです。
電子制御スロットル・トラクションコントロール・クイックシフターなど最新装備を備え、
街乗り〜ツーリングまでバランスよくこなせる万能バイク。
✅鼓動感:三気筒の独特なリズム感
✅軽さとパワーの両立:最高出力119ps
✅熱・振動が少なく、日常使いにも最適
Honda CB1300 Super Four SP
大排気量の余裕と安定感を求めるなら、CB1300SPがおすすめ。
重厚な4気筒エンジンにオーリンズ製サス+ブレンボ製ブレーキを装備し、
MT-01の“重厚感”をそのままに、扱いやすさと静粛性を両立しています。
✅重量は267kgと近いが、重心が低く押し引きが軽い
✅空冷風味の鼓動+直4の滑らかさ
✅「大人のツーリングバイク」として完成度が高い
Suzuki SV650
Vツインの鼓動感を楽しみたいけれど、もっと軽快に乗りたい人向け。
645cc Vツイン・装備重量197kgで、街乗り・通勤・ツーリングのすべてに対応します。
排気音は控えめながら、回すとしっかりVツインらしいサウンドが響きます。
✅MT-01のトルク感を“扱いやすくした”ような乗り味
✅燃費20km/L以上と経済的
✅初心者〜リターンライダーにも人気
大排気量クルーザー寄りなら:VMAX / ボルト / スポーツスター
Yamaha VMAX(1700)
MT-01の兄弟的存在ともいえるのがVMAX。
同じヤマハ製1679cc V4エンジンを搭載し、最高出力200psオーバーのモンスター。
重量は重い(310kg)が、走りの方向性は「速く走るクルーザー」で、
MT-01の“豪快なトルク感”をさらに過激にしたモデルです。
✅直線加速は圧倒的。まさにジェット機感覚
✅高速巡航時の安定感抜群
❌価格・維持費ともに高め(中古200〜250万円前後)
Yamaha Bolt Rスペック
「MT-01の雰囲気が好きだけど、もっと気軽に乗りたい」という人に最適。
942cc空冷Vツイン(XV950系)を搭載し、鼓動感と低速トルクをしっかり味わえます。
重量も252kgと比較的軽く、足つきも良好で扱いやすい。
✅街乗り中心なら最も現実的な代替
✅純正でクラシックスタイル完成
✅カスタムパーツが豊富(ビンテージ風にもできる)
Harley-Davidson Sportster S(RH1250S)
鼓動感・存在感・トルク感のすべてを求めるなら、スポーツスターSも選択肢。
新設計の**Revolution Max 1250Tエンジン(121ps)**は高回転まで滑らかで、
見た目の迫力はMT-01に引けを取りません。
✅「走る彫刻」と呼ばれる美しい造形
✅エンジン特性が扱いやすく、街中でも乗りやすい
❌価格は高め(新車約230万円〜)
MT-01の代わりは存在しない──それが多くのファンの共通意見です。
しかし、**「重さ・熱・維持費の壁」を感じた人にとっては、
上記のモデルが“後悔しない選択肢”**になり得ます。
「鼓動感を求めるか」「扱いやすさを求めるか」──その優先順位で、
あなたにとっての“ちょうどいいMT-01代替”はきっと見つかります。
保険・税金・車検費用の現実と節約の型
MT-01は購入後の維持費もそれなりにかかります。
大排気量・重量級・空冷Vツインという構成上、消耗品コストと税金・保険料が平均より高いのが特徴です。
ここでは「どのくらい費用がかかるのか」「どうすれば少しでも節約できるか」を現実的に整理します。
任意保険と特約の選び方|ロードサービス必須論
1670ccという大排気量のバイクでは、転倒・接触時の修理費が高額になるため、任意保険は絶対に必要です。
特にMT-01は車重が重く、立ちゴケだけでも10万円以上の損害になることも。
そのため、最低限入っておくべき補償内容は以下の通りです。
補償項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
対人・対物無制限 | 他者への賠償に必須 | 基本セットに含める |
自損事故保険 | 自分のケガ・車両破損に備える | MT-01は重量があるため重要 |
ロードサービス特約 | レッカー移動・バッテリー上がりなど | 任意保険付帯型が便利 |
車両保険 | 転倒・盗難にも対応 | 高額車両ゆえおすすめ |
任意保険の目安としては、年間3万〜5万円前後。
もしツーリングや長距離走行が多いなら、**ZuttoRide Clubのロードサービス(年間6,000円〜)**など、専用ロードサービスに加入しておくと安心です。
また、ETCやドラレコ(例:ミツバサンコーワ EDR-22G)を装着しておくことで、事故時の証拠確保や高速料金の割引にも役立ちます。
消耗品サイクルを前提にした年間予算設計
MT-01の維持費をリアルに計算すると、年間10〜15万円前後は見込んでおくのが安全です。
主な内訳は以下の通りです。
項目 | 目安費用(年間) | 備考 |
---|---|---|
自動車税 | 6,000円 | 1,000cc超クラス共通 |
車検費用 | 約40,000〜60,000円(2年ごと) | 重量・整備内容で変動 |
オイル・フィルター交換 | 約10,000円×2回 | YAMALUBE RS4GP使用時 |
タイヤ交換 | 約60,000円(2年ごと) | ブリヂストン S22など |
任意保険 | 約40,000円 | 条件によって変動 |
これに加え、ツーリング先でのガソリン代・洗車・小物メンテナンス用品を含めると、
年間15万円以上の維持費になることもあります。
しかし、費用を抑える方法もあります。
- DIY整備(オイル・ブレーキフルード交換)を習得
- 通販(Webike、Amazon)で純正パーツを安く入手
- ETC・燃費改善走行でガソリン代節約
特にオイル交換を自分で行えば、1回あたり5,000円近く節約できます。
MT-01はメンテナンス性が高く、**トルクレンチ(例:GOYOJO TW-200N)**を使えばDIYでも十分対応可能です。
維持費の高さは否めませんが、逆に言えば「愛情をかけた分だけ応えてくれるバイク」。
節約ポイントを押さえつつ、メンテナンスを“楽しみ”に変えるのがMT-01の正しい付き合い方です。
購入前の最終確認|試乗で必ず見るべき3ポイント
MT-01は写真やスペックだけではわからない“クセ”を多く持つバイクです。
見た目の迫力に惹かれて衝動買いしてしまうと、あとで「思っていたのと違う…」と後悔する人も。
購入前に短時間の試乗でも確認できる3つのポイントを押さえておくことで、失敗を防ぐことができます。
低速取り回し・熱・ブレーキの“自分基準”チェック
まず注目すべきは「低速での安定感と押し引きの重さ」。
MT-01は装備重量約265kgあり、車体を傾けた状態からの起こしや押し引きは非常に重いです。
試乗前にバイクをスタンドから起こすだけでも、自分の体力で扱えるか判断できます。
走り出した後は、以下を重点的にチェックしてみましょう。
- アイドリング時の熱気がどこに伝わるか(太もも・ふくらはぎなど)
- クラッチミートの重さ(渋滞で疲れやすいか)
- フロントブレーキのタッチ(初期制動の遅れを感じないか)
特にブレーキは、初期制動が甘いと感じる人が多いポイント。
“自分が想定しているブレーキ感覚”と一致するかを確かめておきましょう。
1時間試乗が無理でも再現できる確認ルート案
試乗時間が短い販売店でも、10分程度でMT-01の特性を把握する方法があります。
以下のようなルートを想定して走ると、実際の使用感を再現しやすいです。
- 駐車場内でのUターン(取り回し・車体バランス)
- 街中の低速走行(ギクシャク感・熱・視界)
- 幹線道路での加速・減速(トルクとブレーキのバランス)
これらを確認できれば、MT-01の「扱いやすさ」「熱」「振動」「音量」がほぼ分かります。
さらに余裕があれば、停止状態からの押し歩きも試しておくと、保管環境との相性も判断できます。
もし販売店が協力的なら、エンジン始動〜冷却ファン作動までを観察すると、
熱の立ち上がり具合やアイドリング安定性(燃調状態)まで把握できるのでおすすめです。
MT-01は見た目以上に「人を選ぶ」バイクですが、逆に言えば試乗で違和感を感じなければ長く付き合える1台。
購入前にこの確認を怠らなければ、後悔する確率はぐっと減ります。
結論の再提示|「買って後悔しない人/しやすい人」の分岐
ここまでMT-01の欠点や後悔ポイントを詳しく見てきましたが、結局のところ**このバイクは“合う人には最高、合わない人には拷問”**です。
つまり、購入を後悔するかどうかは「何をバイクに求めるか」でほぼ決まります。
向いているライダー像と使用シーン
MT-01を買って後悔しない人は、次のようなタイプです。
- エンジンの鼓動感・トルク感を最優先に楽しみたい
- 「速さ」より「存在感・機械感・所有感」に価値を感じる
- メンテナンスやカスタムを自分の手で楽しめる
- 重さや取り回しに対して、ある程度の体格・経験がある
- ツーリングは荷物少なめ・1人で走るスタイルが好き
逆に、次のような人は後悔しやすい傾向にあります。
- 街乗りや通勤メインで使いたい
- 夏場に走ることが多い(熱が厳しい)
- 軽快なハンドリング・スポーティな走りを求める
- 長距離ツーリングで快適さを重視する
- バイクを気軽に扱いたい(重さ・熱・燃費に敏感)
MT-01は“癖と魅力がセット”のバイク。
「重い・熱い・振動がすごい」といったマイナス面を受け入れた上で、
それを“味”として楽しめるライダーにこそ応えてくれる一台です。
購入判断フローチャート|10の質問で最終決断
最後に、MT-01が自分に合っているかをチェックできる簡易フローチャートを紹介します。
以下の質問に「はい」が7個以上なら、あなたはMT-01オーナーに向いています。
- バイクの鼓動感やエンジン音にこだわりがある
- スペックよりフィーリングを重視する
- 多少の重さや熱は我慢できる
- DIY整備やカスタムに興味がある
- ロングツーリングよりもワインディングを楽しみたい
- 週末にじっくり走るスタイルが好き
- 高速よりも中速域(80〜120km/h)の加速が気持ちいいと思う
- バイクを“道具”ではなく“相棒”と呼びたい
- 多少の維持費は「趣味代」として割り切れる
- 人と被らないバイクに乗りたい
MT-01は、欠点を理解して選べば「一生モノの愛車」になります。
しかし、軽快で便利なバイクを求めるなら他の選択肢がベター。
このバイクに向いているのは、“速さ”よりも“魂”を求めるライダーです。
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