
「ヤマハ XJR1200は不人気」という噂を耳にしたことはありませんか?1994年に登場し、ネイキッドブームの中で存在感を放ったXJR1200ですが、後継モデルのXJR1300の影に隠れ、不人気と言われることも。しかし、本当に評価が低いバイクなのでしょうか?
この記事では、XJR1200が不人気とされる理由や、その実態を探ります。さらに、ゼファー1100やCB1000SFとの比較、取り回しやメンテナンスの課題にも触れつつ、今だからこそ再評価される魅力についても解説。中古市場での狙い目情報もお伝えします。
XJR1200は不人気車なのか、それとも隠れた名車なのか。この記事を読めば、その答えが見えてくるはずです。
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ヤマハ XJR1200は本当に不人気?その評価の実態とは
「XJR1200は不人気なのか?」と気になっている方は多いでしょう。確かに後継モデルのXJR1300に比べると、影が薄い印象があるかもしれません。しかし、XJR1200は90年代のネイキッドブームを支えたバイクのひとつであり、今もなお根強いファンがいるモデルです。では、なぜ「不人気」と言われるのか? その理由や、他のバイクとの比較を通じて、XJR1200の評価を掘り下げていきます。
90年代ネイキッドブームの象徴!XJR1200の登場背景
1994年に登場したXJR1200は、当時の「ネイキッドブーム」の真っ只中に投入されました。この時期は、カワサキのゼファーシリーズやホンダのCB1000SFといった、クラシカルなスタイルの大排気量ネイキッドが人気を集めていました。XJR1200は、そんなライバルたちと並んで登場し、ヤマハらしいスポーティな要素を持ちながらも、空冷4気筒エンジンの鼓動感を楽しめるバイクとして話題になりました。
しかし、発売からわずか4年後の1998年には、排気量を拡大したXJR1300にモデルチェンジ。これにより、XJR1200は短命なモデルとなり、中古市場でも見かける機会が少なくなってしまいました。
後継モデルXJR1300との違いは?スペックと人気の比較
XJR1200とXJR1300は、基本的なスタイリングやフレームはほぼ共通ですが、大きな違いはエンジンの排気量です。XJR1300は1,251ccに拡大され、より扱いやすいトルク特性を実現。これにより、街乗りやツーリングでの快適性が向上しました。また、XJR1300は長年にわたり販売されたため、中古市場でも流通量が多く、カスタムパーツも豊富です。
一方で、XJR1200は排気量こそ若干小さいものの、空冷4発ならではのダイレクトなフィーリングを楽しめる点が魅力です。排気量アップによりXJR1300がマイルドになったのに対し、XJR1200のほうがワイルドなフィーリングを求めるライダーには好まれる傾向にあります。
ライバル車と比べてどう?ゼファー1100・CB1000SFとの比較
XJR1200が登場した当時、ライバルとして人気を博していたのが、カワサキのゼファー1100とホンダのCB1000SF(ビッグワン)です。それぞれの特徴を簡単に比較すると、以下のようになります。
- ゼファー1100:空冷4気筒エンジンの鼓動感とクラシカルなデザインが特徴。ブランド力があり、今でも人気が高い。
- CB1000SF:ホンダらしいバランスの取れた乗り味と、しっかりした車体剛性が魅力。高回転までスムーズに回るエンジン特性が特徴。
- XJR1200:ゼファー1100よりスポーティで、CB1000SFよりも鼓動感が楽しめる。ヤマハらしい個性が光るモデル。
ゼファー1100は中古市場でも根強い人気があり、CB1000SFは高い完成度で長く愛されています。その中で、XJR1200はスポーティさとネイキッドらしい鼓動感を両立している点が強みです。ただし、生産期間が短かったことや、後継のXJR1300が主流になったことで、中古市場での認知度が低く「不人気」と言われることがあるのかもしれません。
XJR1200は確かに販売期間が短かったため、XJR1300やゼファー1100ほどの知名度はありません。しかし、それは「不人気」というよりも、あくまで流通量の問題とも言えます。実際には、XJR1200ならではのフィーリングを評価するライダーも多く、今だからこそ再評価すべき一台ではないでしょうか?
ヤマハ XJR1200が不人気と言われる理由
XJR1200は、ヤマハが90年代に送り出した空冷4気筒ネイキッドの名車ですが、なぜ「不人気」と言われることがあるのでしょうか? その理由を探ると、販売期間の短さや、XJR1300の影に隠れてしまったこと、さらには重量やメンテナンスの面でのデメリットが関係していることがわかります。ここでは、XJR1200が不人気とされる主な要因を詳しく解説していきます。
1300cc時代に埋もれた?XJR1200が短命だった理由
XJR1200は1994年に登場しましたが、わずか4年後の1998年にはXJR1300へとモデルチェンジしました。その背景には、時代の流れと排気量競争が関係しています。
1990年代後半になると、大型ネイキッドはより大排気量化が進み、ゼファー1100やCB1300SFといったライバルも登場。そうした中で、ヤマハはXJR1200の排気量を拡大し、トルク特性を向上させたXJR1300を投入しました。これによりXJR1200は短命に終わり、中古市場でも流通量が少なく、結果として「不人気」と見られる要因のひとつになってしまったのです。
重量がネック?取り回しの難しさと実際の乗り味
XJR1200の車両重量は約233kgあり、決して軽量とは言えません。特に当時のライバルであるゼファー1100(約240kg)やCB1000SF(約231kg)と比較すると、取り回しの面では大差はないものの、XJR1200の車体設計やハンドリング特性が影響し、「重さを感じる」と評価されることもあります。
また、ホイールベースが長めなこともあり、小回りが利きにくいという面も。街乗りや低速走行時に「重い」と感じるライダーも少なくありませんでした。ただし、その一方で高速走行時の安定感は高く、ワインディングではパワフルなエンジンと相まって爽快な走りを楽しめるバイクでもあります。
キャブ車ならではのデメリット?燃費・メンテナンスの課題
XJR1200はキャブレター仕様のバイクであり、インジェクションモデルに比べると燃費や始動性、メンテナンスの手間といった点でデメリットがあります。
燃費の問題
XJR1200の燃費は実燃費でリッター12〜15km程度とされており、決して良いとは言えません。大排気量の空冷4発ということもあり、ツーリングや街乗りでの燃料消費はそれなりに激しくなります。
メンテナンスの手間
キャブレターは定期的な清掃やセッティングが必要であり、長期間放置すると内部のガソリンが固まって不調の原因になります。現代のインジェクション車に比べると維持管理が面倒に感じることも、不人気とされる理由のひとつでしょう。
XJR1200が不人気と言われる背景には、販売期間の短さやXJR1300の登場、重量による取り回しの難しさ、キャブ車ならではのデメリットといった要因があります。しかし、こうした点を理解した上で乗るのであれば、XJR1200ならではの味わい深い走りを楽しめるはずです。次の章では、そんなXJR1200の魅力について詳しく紹介していきます。
それでもXJR1200を選ぶ価値とは?今も愛される理由
XJR1200は「不人気」と言われることもありますが、それでも根強いファンがいるのはなぜでしょうか? その理由は、空冷4気筒ならではのフィーリング、カスタムの自由度の高さ、そして中古市場でのコストパフォーマンスの良さにあります。ここでは、今だからこそXJR1200を選ぶ価値について詳しく見ていきましょう。
空冷4発の鼓動感!XJR1200ならではのエンジンの魅力
XJR1200の魅力のひとつが、空冷4気筒エンジンのフィーリングです。
水冷エンジンが主流となった現在、空冷エンジン特有の鼓動感や、熱を感じながら走る感覚を味わえるバイクは貴重な存在になっています。XJR1200に搭載されている1,188ccの空冷4気筒エンジンは、大排気量らしい粘り強いトルクを発揮し、低速域からでもしっかりと力強く加速してくれます。
また、キャブレター仕様ならではのダイレクトなレスポンスも魅力のひとつ。アクセルを開けた瞬間のフィーリングや、回転数を上げていくときの心地よい振動は、最新のインジェクション車にはない味わいがあります。「バイクはただの移動手段ではなく、乗る楽しみがあるもの」と考える方にとって、XJR1200のエンジンは大きな魅力となるでしょう。
カスタムの自由度が高い!流用パーツの豊富さと楽しみ方
XJR1200はカスタムベースとしても優秀なバイクです。
まず、後継モデルのXJR1300と共通のパーツが多いため、社外品も含めてカスタムパーツが豊富にあります。特にマフラーやサスペンション、キャブレターのカスタムは定番で、好みに合わせて走りや音質を変えることができます。
さらに、ホイールやブレーキ周りの流用カスタムも可能で、他車種のパーツを組み合わせて、自分だけの一台を作る楽しみもあります。純正のスタイルを活かした「ネオクラシック仕様」や、カフェレーサースタイルに仕上げるのも人気です。
「カスタムを楽しみたいけど、旧車ほどパーツに困りたくない」という方にとって、XJR1200は理想的な選択肢と言えるでしょう。
価格が手頃?中古市場で狙い目なXJR1200の相場情報
XJR1200は中古市場において、比較的手の届きやすい価格帯で取引されています。
例えば、後継モデルのXJR1300が人気のため価格が上がりがちなのに対し、XJR1200は同じようなスペックを持ちながらも価格が抑えめ。走行距離や状態にもよりますが、相場は40万〜80万円程度で、カスタムベースとしても手頃です。
ただし、XJR1200は販売期間が短かったこともあり、流通量自体は多くありません。そのため、コンディションの良い個体を探すなら、しっかりとメンテナンスされてきたものを選ぶのがポイントです。特にキャブ周りの状態や、エンジンのオイル管理が行き届いているかは、チェックしておきたい部分ですね。
XJR1200は決して万人向けのバイクではありませんが、空冷4発の鼓動感やカスタムの楽しさ、そして手頃な価格で手に入ることを考えると、「不人気」だからこそ狙い目とも言えます。
昔ながらのネイキッドらしいスタイルと、余裕のある走りを楽しみたい方には、今だからこそ再評価すべき一台ではないでしょうか。
ヤマハ XJR1200は本当に不人気なのか?
「XJR1200は不人気」と言われることがありますが、果たして本当にそうなのでしょうか? たしかに短命なモデルだったことや、後継のXJR1300の影に隠れがちだったことは否めません。しかし、その一方で、空冷4発ならではの魅力やカスタムの楽しさが再評価され、今だからこそ価値を見出すライダーも増えています。ここでは、XJR1200が持つ独自の価値と、不人気だからこそ楽しめるポイントについて見ていきましょう。
今だからこそ再評価!XJR1200が持つ独自の価値
XJR1200は、90年代のネイキッドブームの中で生まれた、まさに「ザ・ネイキッド」とも言えるバイクです。その特徴は、現在のバイクでは味わえない「空冷大排気量エンジンのフィーリング」と「シンプルながら存在感のあるデザイン」にあります。
特に、XJR1200の空冷4気筒エンジンは、現代の水冷エンジンとは違った鼓動感や、独特の加速フィーリングを楽しめる点が魅力です。最近では電子制御満載のバイクが主流になっていますが、XJR1200には「ライダーが直接バイクを操る感覚」がしっかりと残されています。こうしたアナログな乗り味を求めるライダーにとっては、今だからこそ価値のある一台と言えるでしょう。
さらに、シンプルなネイキッドスタイルも、今の視点で見ると「飽きのこないデザイン」として再評価されています。流行に左右されない王道のスタイルは、長く乗り続けるのに最適です。
不人気を逆手に取る!XJR1200を楽しむためのポイント
「不人気」というイメージがあるXJR1200ですが、それを逆手に取ることで、むしろ楽しめるポイントもあります。
まず一つ目は中古価格の手頃さです。XJR1300やゼファー1100などのライバル車と比べて、中古相場はやや落ち着いており、比較的手頃な価格で手に入ります。そのため、カスタムのベース車としても優秀で、自分好みに仕上げる楽しみが広がります。
次にカスタムの自由度。XJR1300との共通パーツが多いため、社外パーツが豊富で、エンジンチューニングや足回りの強化など、様々なカスタムが可能です。見た目をクラシックに振るのも良し、走行性能を向上させるのも良しと、楽しみ方の幅が広いのが魅力です。
また、「人と被りにくい」こともメリットになります。ゼファー1100やCB1000SFは中古市場でも人気が高く、街中で見かけることも少なくありません。しかし、XJR1200は流通台数が限られているため、所有しているだけで特別感があります。個性的な一台を求めるライダーにとっては、むしろ「不人気」であることが強みになるのです。
XJR1200は決して「万人受けするバイク」ではありませんが、空冷4発ならではのフィーリングやカスタムの楽しさなど、他にはない魅力を持った一台です。不人気と言われることもありますが、それを逆手に取れば、価格の手頃さや希少性などのメリットもあります。
「ただの移動手段ではなく、乗る楽しさを味わいたい」というライダーにとって、XJR1200は今だからこそ選ぶ価値のあるバイクなのではないでしょうか。
まとめ
- XJR1200は本当に不人気?
- 90年代のネイキッドブームの中で登場し、大排気量の空冷エンジンを搭載した魅力的なバイクだった。
- 後継のXJR1300の登場や、ライバル車のゼファー1100・CB1000SFと比較されることが多かった。
- 当時は人気があったものの、現在ではあまり見かけないため「不人気」と言われがち。
- XJR1200が不人気と言われる理由
- 排気量アップの流れの中で、XJR1300にすぐ切り替わったことで販売期間が短かった。
- 乾燥重量233kgとヘビー級で、取り回しが難しいと感じる人が多い。
- キャブ車ならではの燃費の悪さや、メンテナンスの手間がデメリットとされることも。
- それでもXJR1200を選ぶ価値とは?
- 空冷4発ならではの鼓動感や、パワフルなエンジンフィーリングが魅力。
- XJR1300のパーツが流用できるため、カスタムの自由度が高く、楽しみ方が広がる。
- 中古市場では比較的手頃な価格で手に入るため、狙い目のバイク。
- 結論:XJR1200は本当に不人気なのか?
- 一般的な人気モデルとは言えないが、空冷エンジンのフィーリングやシンプルなデザインを求める人には根強い支持がある。
- 価格の手頃さや希少性を活かせば、唯一無二のネイキッドバイクとして楽しめる。
- 「不人気」ではなく「通好みのバイク」として、今だからこそ選ぶ価値がある。