「HONDA CL250は売れていない」との声を耳にすることが増えてきました。
ネオレトロなスクランブラースタイルが魅力のこのバイクですが、市場では思ったほどの販売実績を残せていないのでしょうか？
本記事では、発売当初の販売状況や競合モデル（GB350・レブル250）との比較、中古市場の動向を詳しく分析します。
さらに、CL250の性能や価格面の魅力、売れ行きに影響を与える要因についても解説。
なぜ「売れてない」と言われるのか、そして今後人気が出る可能性はあるのか、客観的な視点で検証します。購入を迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください！
HONDA CL250は本当に売れてないのか？
HONDA CL250は、2023年に登場したネオレトロなスクランブラータイプのバイクですが、「売れていないのでは？」という声も聞かれます。本当に販売不振なのか、それとも一部の意見に過ぎないのかを、販売台数の推移や競合モデルとの比較、中古市場の動向から分析していきます。
発売当初の販売台数と現在の市場動向
CL250は、HONDAの人気モデル「レブル250」をベースにスクランブラースタイルへと仕上げられたバイクです。発売当初は、そのレトロなデザインやオフロードテイストの外観が話題になり、一定の注目を集めました。しかし、販売データを見ると、爆発的なヒットとは言えない状況です。
- 2023年の発売直後は、一定数の注文があったものの、継続的な人気には至らず
- ネオレトロやスクランブラーというジャンル自体が、250ccクラスではまだ認知度が低い
- 店舗在庫が比較的豊富で、大きな品薄状態にはなっていない
こうした点から、CL250は「大ヒット」ではないものの、HONDAが販売を続ける限り、一定の需要はあるモデルと考えられます。
競合モデル（GB350・レブル250）との販売比較
CL250は250ccクラスの中でも「ネオレトロスクランブラー」という独自の路線を取っていますが、同じHONDAのGB350やレブル250と競合するため、販売が伸び悩んでいる可能性があります。
- GB350との比較
- GB350はクラシックバイクとしての完成度が高く、排気量の余裕もあり、シングルエンジンの鼓動感を求める層に支持されている
- CL250は250ccクラスのため、パワーやトルクで見劣りする部分も
- レブル250との比較
- レブル250は250ccクラスの中でも圧倒的な販売実績があり、初心者からベテランまで幅広い層に支持されている
- CL250は基本設計がレブル250と共通しているが、「スクランブラー」というやや niche なデザインが好みを分ける
- 結論：CL250の立ち位置
- GB350は「クラシック＆鼓動感」、レブル250は「アメリカン＆扱いやすさ」、CL250は「スクランブラー＆ネオレトロ」という住み分けがされている
- しかし、250ccクラスでは「レブル250の安心感」が強く、CL250を選ぶ決定的な理由が薄れてしまう
中古市場の在庫状況と価格推移
販売台数が伸び悩むバイクは、中古市場にすぐに流れる傾向があります。CL250の中古市場をチェックすると、以下のような傾向が見られます。
- 2023年モデルの中古車在庫は徐々に増加しており、新車価格よりも安く購入できるケースが出始めている
- 中古相場は現在のところ新車価格の5～10万円安い程度で、極端な値崩れは起きていない
- レブル250の中古車は依然として高値安定しており、それと比較するとCL250は「値下がりしやすいモデル」となりつつある
これらの点から、CL250は「市場で求められるバイクではあるが、他の人気モデルと比べると需要が少なく、中古価格も下がりやすい状況」と言えます。
CL250は「売れていない」とまでは言えないものの、レブル250やGB350の陰に隠れてしまい、販売が伸び悩んでいるのは確かです。中古市場の動きや今後のカスタム需要の広がりによって、今後の評価が変わる可能性もあるため、今後の動向に注目したいところです。
CL250の魅力と売れ行きに影響する要因
HONDA CL250は、ネオレトロなスクランブラースタイルを採用し、街乗りからちょっとしたオフロードまで対応できるバイクとして登場しました。しかし、市場ではレブル250やGB350といった競合モデルの影に隠れ、「売れていないのでは？」とも言われています。ここでは、CL250の特徴や走行性能、コスト面での魅力を詳しく解説し、売れ行きに影響する要因を探っていきます。
スクランブラースタイルの特徴とユーザー評価
CL250の最大の特徴は、スクランブラースタイルを採用している点です。スクランブラーとは、もともとオンロードバイクをベースに、軽いオフロード走行にも対応できるようカスタムされたモデルのことを指します。
- デザインの特徴
- 高めのアップマフラーとブロックパターンタイヤが特徴的
- フラットなシートで、カスタムベースとしての自由度が高い
- タンクのデザインはクラシカルで、ネオレトロな雰囲気を強調
- ユーザー評価
- 「デザインがかっこいい」「オフロード風で個性的」といった声が多い
- 一方で、「本格的なオフロード走行には向かない」「レブル250と比べて選ぶ理由が弱い」といった意見もある
- 都市部の街乗りやキャンプツーリング向けのバイクとしては評価が高い
スクランブラースタイル自体が万人受けするジャンルではないため、バイクの方向性として好き嫌いが分かれやすいことも、売れ行きに影響している可能性があります。
走行性能とエンジンスペックは十分か？
CL250は、**レブル250と同じ水冷単気筒エンジン（249cc）**を搭載しており、最大出力は24PS、最大トルクは23Nmというスペックです。これにより、以下のような特性を持っています。
- 低中速トルクが豊富で扱いやすい
- 街乗りやツーリングで快適に走れるが、高速域の伸びは控えめ
- 加速性能は必要十分だが、スポーツ性能を求める人には物足りないかも
- 車体重量は172kgと軽量
- 取り回しがしやすく、初心者でも扱いやすい
- ただし、オフロード向けの本格的なサスペンションではないため、ダート走行では限界がある
- サスペンションと足回りの評価
- フロント41mmの正立フォーク、リアはツインショックを採用
- 一般道では快適だが、オフロードでの衝撃吸収性はそこまで高くない
結果として、CL250は街乗りやツーリング向けのバイクであり、本格的なオフロード走行を想定して購入すると期待外れになる可能性があります。
燃費・価格・維持費はライバル車と比べてどうか
CL250は、同クラスのネオレトロバイクと比較した場合、燃費や価格、維持費の面でどのような違いがあるのでしょうか？
| 車種 | CL250 | GB350 | レブル250 |
|---|---|---|---|
| 燃費（WMTCモード） | 約33km/L | 約40km/L | 約34km/L |
| 新車価格 | 約62万円 | 約61万円 | 約64万円 |
| エンジン | 249cc単気筒 | 348cc単気筒 | 249cc単気筒 |
| 車両重量 | 172kg | 180kg | 170kg |
| 燃料タンク容量 | 12L | 15L | 11L |
- 燃費について
- 燃費性能は250ccクラスとしては標準的で、特別優れているわけではない
- GB350の方が燃費が良いため、長距離ツーリングには向いている
- 価格について
- CL250の価格は約62万円で、GB350やレブル250とほぼ同じ
- 価格帯が近いため、「どうせならGB350の鼓動感」「レブル250の快適性」といった理由で、他のモデルが選ばれやすい
- 維持費について
- 税金や保険料は250ccクラス共通で大差なし
- 単気筒エンジンのため、メンテナンスコストは比較的安い
- ただし、CL250はカスタムパーツが少なく、純正パーツの選択肢が限られる
CL250は、スクランブラースタイルのデザインや街乗りでの扱いやすさが魅力ですが、走行性能や燃費面で突出した強みはなく、ライバル車との価格差も少ないため、選ばれにくい状況にあります。特にレブル250とベースが共通していることから、「それならレブル250を選ぼう」という流れになりがちなのが売れ行きに影響している可能性が高いです。カスタムパーツの充実や、オフロード性能の強化が進めば、今後の人気が変わるかもしれません。
なぜCL250は売れていないと言われるのか？
HONDA CL250は、ネオレトロなスクランブラースタイルを採用し、街乗りから軽いオフロードまでこなせるバイクとして登場しました。しかし、市場では「売れていないのでは？」と言われることもあります。その背景には、ターゲット層とのミスマッチや、兄弟車であるレブル250との競合、カスタムパーツの少なさが影響している可能性があります。
販売不振の背景：ターゲット層とのミスマッチ
CL250は、クラシックバイクの雰囲気とスクランブラーらしい走破性を兼ね備えたモデルですが、ターゲット層と市場の需要がうまく噛み合っていない可能性があります。
- スクランブラー需要が日本ではまだ限定的
- 欧米では人気のあるスクランブラータイプですが、日本ではカフェレーサーやストリートバイクほどの認知度が高くない
- 砂利道や未舗装路を走る機会が少ない都市部のライダーにとっては、スクランブラースタイルのメリットを感じにくい
- 初心者向けバイクとしての魅力が伝わりにくい
- 250ccクラスのバイクは初心者にも人気ですが、CL250はシート高が少し高め（790mm）で、取り回しにやや慣れが必要
- レブル250のように足つきの良さや乗りやすさが際立っていないため、初心者が選びにくい
このように、「スクランブラーを求める層」にはアピールしきれず、「初心者向けバイクを探している層」には扱いやすさで選ばれにくいというミスマッチが起きている可能性があります。
レブル250と価格差が少なく、選ばれにくい？
CL250の最大のライバルは、同じホンダのレブル250です。実際にスペックや価格を比較すると、CL250が選ばれにくい理由が見えてきます。
| モデル | CL250 | レブル250 |
|---|---|---|
| 価格（新車） | 約62万円 | 約64万円 |
| エンジン | 水冷単気筒 249cc | 水冷単気筒 249cc |
| 最高出力 | 24PS / 8,500rpm | 24PS / 8,500rpm |
| 最大トルク | 23Nm / 6,250rpm | 23Nm / 6,250rpm |
| シート高 | 790mm | 690mm |
| 車両重量 | 172kg | 170kg |
- 価格がほぼ同じで、レブル250の方が手堅い選択肢に
- 価格差がわずか2万円程度で、スペックもほぼ同じ
- 初心者向けとしては圧倒的な人気を誇るレブル250に流れてしまう
- 快適性と扱いやすさでレブル250に軍配が上がる
- シート高が低く足つきが良いレブル250の方が、初心者や女性ライダーに選ばれやすい
- スクランブラーらしいアップマフラーのデザインが、熱対策の面でデメリットに感じる人もいる
結果として、**「レブル250があるなら、あえてCL250を選ぶ理由がない」**と感じる人が多く、売れ行きに影響していると考えられます。
カスタム需要とパーツ展開の少なさ
スクランブラー系のバイクは、本来カスタムとの相性が良いジャンルですが、CL250はカスタムパーツの選択肢が少なく、カスタムベース車両としての魅力が十分に発揮されていない可能性があります。
- レブル250に比べて社外パーツが少ない
- レブル250は国内外問わず豊富なカスタムパーツが揃っているが、CL250はまだ対応パーツが限られている
- スクランブラー特有のカスタム（ハンドル交換、サスペンション強化、マフラー変更など）ができる選択肢が少ない
- 純正アクセサリーの展開が控えめ
- HONDA純正アクセサリーとしてのカスタムパーツがあまり充実していない
- スクランブラースタイルを活かした「ラリー仕様」や「ツーリング仕様」にカスタムしにくい
こうした点から、「カスタムを楽しみたい層」にとっては、レブル250やGB350、さらには他メーカーのバイクの方がカスタムしやすく、CL250が選ばれにくい状況になっていると言えます。
CL250が売れていないと言われる理由は、ターゲット層とのミスマッチや、レブル250との競合、カスタムパーツの少なさが影響していると考えられます。
- スクランブラーというジャンル自体が、日本ではまだ niche（ニッチ）な存在で、大衆的な人気が得にくい
- 価格・スペックがレブル250とほぼ同じで、レブル250の方が初心者にとって扱いやすいため、CL250が選ばれにくい
- カスタムの自由度が低いため、カスタムを楽しみたい層にも刺さりにくい
今後、CL250の人気を伸ばすには、オフロード性能の強化、専用カスタムパーツの充実、スクランブラーらしい魅力の打ち出し方が鍵になるでしょう。
CL250は今後人気が出る可能性があるのか？
CL250は現在、「売れていない」と言われることもありますが、今後の展開によっては評価が変わる可能性もあります。ここでは、HONDAの販売戦略やモデルアップデートの可能性、中古市場の動向、そしてCL250が向いているライダーについて考えていきます。
HONDAの販売戦略と今後のアップデート予測
HONDAはCL250の販売を続けるにあたり、今後いくつかの施策を打つ可能性があります。
- 新カラーや特別仕様の追加
- HONDAはモデルの人気を維持するために、定期的に新しいカラーや特別仕様車を投入することが多い
- CL250でも、過去に人気があったレトロなカラーパターンや、オフロード寄りの仕様が追加されれば、再注目される可能性がある
- 純正アクセサリーの充実
- スクランブラーとしての魅力を強化するため、専用のカスタムパーツやアクセサリーが増えれば、ユーザーの満足度が向上
- 特に、アドベンチャー仕様のカスタムキットや、より本格的なオフロード向けパーツが追加されれば、他のバイクとの差別化が図れる
- 海外市場での成功が影響する可能性
- 日本よりもスクランブラー人気の高い欧米市場やアジア市場での評価が高まれば、日本国内でも再評価される可能性がある
- 海外での販売が好調なら、HONDAが国内市場向けに改良を加えた新型を投入する可能性も
中古市場での評価はどう変化していくか？
CL250の中古市場の動向は、今後の人気を占う重要な指標になります。
- 現在の中古市場では在庫が増加傾向
- まだ登場して間もないため、値崩れはしていないが、在庫は増えつつある
- 需要が伸び悩んでいるため、新車価格よりも5〜10万円ほど安い価格帯で取引されることが多い
- 今後の価格変動の予測
- 人気が回復しなければ、さらに価格が下がる可能性があるため、お得に手に入る時期が来るかもしれない
- 逆に、生産終了が決まれば、中古市場で再評価され、価格が上がることも考えられる
- レブル250との価格差がポイント
- レブル250の中古価格が高値安定しているため、CL250が「手頃な価格で手に入る個性的なバイク」として評価されれば、需要が伸びる可能性も
CL250の購入を検討するべき人はどんな人？
CL250は、レブル250やGB350とは違った個性を持つバイクです。そのため、以下のようなライダーにはおすすめです。
- レブル250では物足りないと感じる人
- レブル250のデザインが万人向けすぎると感じる人や、もう少しオフロードテイストのあるバイクが欲しい人に向いている
- 軽いオフロード走行も楽しみたい人
- 本格的なオフロードバイクには及ばないものの、未舗装路や林道を気軽に走れるバイクが欲しい人にはちょうどいい
- カスタムを楽しみたい人
- 現時点ではカスタムパーツが少ないものの、今後パーツが充実してくれば「自分だけのスタイルを作れるバイク」としての魅力が増す
- 中古でお得に手に入れたい人
- 価格が下がってきたタイミングで購入すれば、コストパフォーマンスの高いバイクとして楽しめる
CL250は、今後の販売戦略やカスタムパーツの充実、海外市場での評価によって、人気が再燃する可能性があります。また、中古市場で手頃な価格になれば、「個性的なスクランブラーを楽しみたい」というライダーにとって、魅力的な選択肢になるかもしれません。現在の評価が低いからといって、このまま埋もれるとは限らないので、今後の動向を注目していきたいですね。
まとめ：HONDA CL250はなぜ売れていないのか？今後の展望は？
- CL250は「売れていない」と言われるが、実際のところは？
- 発売当初は一定の注目を集めたが、現在の市場では販売台数が伸び悩んでいる
- 競合モデル（GB350・レブル250）との比較で選ばれにくい立場にある
- 中古市場では在庫が増加傾向にあり、価格もやや下がりつつある
- CL250の魅力と売れ行きを左右するポイント
- スクランブラースタイルのデザインは魅力的だが、日本市場ではまだ浸透しきっていない
- 走行性能は街乗りやツーリング向きだが、オフロード性能は限定的
- 燃費や価格面でレブル250やGB350と大差なく、コスト面での優位性が少ない
- 売れていないと言われる理由
- ターゲット層とのミスマッチ：スクランブラーモデルの需要が限られ、万人受けしにくい
- レブル250との差別化が不十分：エンジンや価格がほぼ同じで、レブル250のほうが初心者向けとして人気が高い
- カスタムパーツの選択肢が少ない：スクランブラーモデルとしてのカスタム需要があるものの、現時点ではパーツ展開が少なく、個性を出しにくい
- 今後の人気回復の可能性は？
- HONDAの販売戦略次第で、新カラーや特別仕様モデルの追加が期待できる
- 中古市場では価格が下がり、お得に手に入るタイミングが来るかもしれない
- オフロード走行を楽しみたい人や、スクランブラーのデザインが好きな人には十分魅力的な選択肢
結論
CL250は「売れていない」と言われるものの、デザインや用途が特定の層に向けられているため、万人向けではないことが影響している可能性が高いです。ただし、今後のHONDAの戦略や市場の動向によっては、再評価される可能性も十分にあります。中古市場の価格動向や、新たなカスタムパーツの展開を注視しながら、購入を検討するのも良いでしょう。
