「CB400SSは不人気」と聞くと、気になる方も多いのではないでしょうか？クラシックなデザインと空冷単気筒エンジンを持つこのモデルは、実際にどのような評価を受けているのでしょうか。
この記事では、CB400SSが不人気と言われる理由を客観的に分析し、ライバル車種との比較や中古市場の動向、さらにはカスタムの可能性まで深掘りします。
CB400SSが本当に魅力のないバイクなのか、それとも隠れた名車なのか、この記事を読めばその答えが見えてくるはずです。
ホンダCB400SSは本当に不人気？その理由に迫る
CB400SSの発売背景と特徴
ホンダCB400SSは、2001年に登場したクラシックスタイルのシングルスポーツバイクです。空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載し、軽量かつシンプルな構造が特徴。往年の名車「CB250RS」や「GBシリーズ」の流れを汲みつつ、ヤマハSR400の対抗馬として市場に投入されました。セルスターターを標準装備し、現代の利便性を確保しながらも、キャブレター仕様のエンジンによる独特なフィーリングが魅力でした。しかし、当時はクラシックバイクの人気がSR400に集中していたため、販売面では苦戦を強いられました。
一般的に言われる不人気の理由
CB400SSが不人気と言われる理由はいくつかあります。
- SR400との競争に敗れた：クラシックスタイルの単気筒バイク市場は、SR400が圧倒的な支持を得ていました。キックスタートのみという「不便さ」が逆にバイクファンの心を掴み、CB400SSのセルスタートは「味気ない」と評されることもありました。
- 特徴が薄いと感じられた：SR400ほどの伝統や、CB400SFのようなスポーツ性能を持たず、「中途半端」と見られがちでした。
- 販売期間が短かった：2001年の発売から2007年に生産終了となり、市場での認知度が高まる前に販売が終わってしまいました。
不人気説は本当か？データから検証
「不人気」と言われるCB400SSですが、中古市場の価格推移を見ると、近年では値上がり傾向にあります。販売当時はあまり注目されませんでしたが、シンプルな構造と耐久性の高さから、クラシックバイクブームの中で再評価されているのです。また、SR400が生産終了したこともあり、CB400SSを選ぶ人が増えてきました。販売当時は人気が伸びなかったものの、今では隠れた名車として注目されつつあります。
CB400SSは不人気だったのか、それとも時代が追いついていなかったのか――その答えは、現在の市場の動きを見ると見えてくるのではないでしょうか。
CB400SSと他車種の比較：SR400やNCシリーズとの違い
CB400SSとSR400、どちらを選ぶべきか
CB400SSとSR400は、どちらもクラシックスタイルのシングルバイクですが、それぞれに異なる魅力があります。
SR400は1978年から長く愛され続けたロングセラーモデルで、キックスタートのみという仕様が「バイクらしさ」を求めるライダーに支持されてきました。
一方、CB400SSはセルスタートを搭載し、より実用的で扱いやすい点が強みです。
乗り味に関しては、SR400のほうが鼓動感が強く、振動も楽しめるバイクですが、CB400SSは振動が少なくスムーズな走行が可能です。
クラシックバイクらしい「味」を求めるならSR400、日常の使いやすさも考えるならCB400SSが向いているでしょう。
HONDA NCシリーズとの性能比較
CB400SSとHONDAのNCシリーズを比較すると、性能面での違いは明確です。
NCシリーズは水冷並列2気筒エンジンを搭載し、燃費性能や低速トルクに優れ、長距離ツーリングや街乗りでの快適性が高いバイクです。
一方、CB400SSは空冷単気筒エンジンのため、シンプルな構造ながらトルク感や鼓動感を楽しめるモデル。
最高速や高速巡航の安定性ではNCシリーズに軍配が上がりますが、軽快なハンドリングやメンテナンスのしやすさを考えると、CB400SSも十分な魅力を持っています。
クラシックタイプとしてのCB400SSの独自性
CB400SSの最大の特徴は、シンプルな構造とホンダらしい高い完成度にあります。
SR400のような伝統的なスタイルを踏襲しつつ、セルスタートや扱いやすいエンジン特性など、現代のライダーにとって便利な要素を取り入れています。
また、ホンダ製バイク特有の耐久性の高さも魅力で、しっかりメンテナンスを行えば長く乗り続けることが可能です。
クラシックバイクの見た目を楽しみつつ、快適な走行性能も求めるなら、CB400SSは良い選択肢となるでしょう。
CB400SSの中古市場：価格や在庫、注意点を解説
中古車の価格変動と現在の相場
CB400SSは販売当時こそ大きな人気を得られませんでしたが、近年のクラシックバイクブームの影響もあり、中古市場での価格が上昇傾向にあります。
以前は30万円前後で購入できる車両が多かったものの、現在では状態の良いものは50万円以上の価格がつくことも珍しくありません。
特にノーマル状態の個体は希少で、カスタムされていない車両はプレミア価格になることもあります。
中古を購入する際のリスクと対策
CB400SSの中古車を購入する際には、いくつかの注意点があります。
- キャブレターの状態を確認：長期間放置されていた車両はキャブの詰まりやエンジンの不調が発生しやすいです。
- カスタム履歴のチェック：前オーナーが大幅にカスタムしていると、純正パーツが手に入りにくい場合があります。
- エンジンの異音：単気筒エンジン特有のカムチェーンの伸びや、メンテ不足による異音がないか確認しましょう。
信頼できる販売店での購入や、試乗してエンジンの状態を確かめることが重要です。
レッドバロンでの購入体験や口コミ
レッドバロンでCB400SSを購入したライダーの口コミを見ると、「保証がしっかりしているので安心できる」という声がある一方、「価格が相場より高め」といった意見もあります。
レッドバロンは独自の整備基準を設けているため、状態の良い車両を提供することが多いですが、その分コストがかかる場合があります。
特にキャブレター車は整備費用がかかることがあるため、事前に整備履歴を確認し、追加費用が発生しないかをチェックすることが大切です。
CB400SSは中古市場での評価が高まっているため、購入を検討している方は早めのチェックがおすすめです。
CB400SSのエンジン・性能レビュー
空冷単気筒エンジンの特徴
CB400SSは、空冷4ストローク単気筒エンジン（397cc）を搭載しており、シンプルな構造と鼓動感のある走りが特徴です。
空冷ならではのフィンが美しく、見た目にもクラシックバイクらしさを際立たせています。単気筒エンジン特有のトルク感が強く、低回転域でも力強い加速が可能なため、市街地やワインディングでの扱いやすさに優れています。
また、余計な電子制御がないため、メンテナンスも比較的簡単で、DIY整備を楽しみたいライダーにも向いています。
長距離ツーリングでの性能評価
CB400SSは軽量な車体（152kg）とシンプルなエンジン構造のおかげで、長距離ツーリングにも適しています。
ただし、高速道路では単気筒特有の振動が気になることがあり、長時間の巡航ではやや疲れを感じるかもしれません。
巡航速度は90～100km/h程度が快適な範囲で、それ以上の速度では振動が増し、エンジンへの負担も大きくなります。
そのため、CB400SSは「のんびり景色を楽しみながら走る」ツーリングに向いているバイクといえるでしょう。
排気量や燃費などの総合性能レビュー
CB400SSの排気量は397ccで、馬力は29ps/7,000rpm、最大トルクは32N・m/5,500rpmと、決してパワフルではありませんが、実用域では十分なトルクを発揮します。
燃費性能も良好で、一般的な走行条件では リッター30～35km 程度の実燃費を記録することが多く、燃料タンク容量（11L）と合わせると 航続距離は300km前後 となります。
クラシックバイクとしては扱いやすく、維持費も比較的抑えられる点が魅力です。
カスタムパーツで魅力倍増！CB400SSの改造例
メッキパーツを利用したクラシックカスタム
CB400SSの魅力を引き立てるカスタムの一つが、メッキパーツを活用したクラシックスタイルの仕上げです。
- メッキヘッドライトケース や ミラー を交換することで、よりヴィンテージ感を強調できます。
- メッキフェンダー を装着すると、ノーマルのシンプルなデザインが一気にクラシカルな雰囲気に。
- スポークホイールをポリッシュ加工 することで、高級感のある輝きを加えるのもおすすめです。
クラシックカスタムは見た目だけでなく、バイク全体の統一感を高めることで、より完成度の高いスタイルになります。
ヨンフォア仕様やスクランブラー風のカスタム
CB400SSは、1970年代の名車「CB400FOUR（ヨンフォア）」風のカスタムや、オフロードテイストを取り入れたスクランブラーカスタムも人気です。
- ヨンフォア風カスタム：
- アップハンドル に変更し、ロングツーリングでも快適なポジションに。
- 4本出しマフラー風の集合管 を装着すると、雰囲気がグッとヨンフォアらしくなります。
- スクランブラー風カスタム：
- アップフェンダー や ブロックタイヤ を装着すると、オフロードスタイルに。
- アップマフラー に交換すれば、より本格的なスクランブラー仕様になります。
CB400SSのシンプルなデザインだからこそ、こうしたスタイル変更がしやすいのが魅力です。
初心者でもできる簡単カスタム方法
バイクカスタム初心者でも手軽にできる改造としては、以下のような方法があります。
- ハンドル交換（アップハンドルやセパハンで雰囲気を変える）
- シート交換（タックロールやカフェレーサースタイルに変更）
- ミラー交換（バーエンドミラーやラウンドミラーで個性を演出）
- ウインカーやテールランプの変更（小型LEDタイプに変更することでシャープな印象に）
このようなカスタムは、比較的簡単な作業で見た目の印象を大きく変えられるため、自分だけのCB400SSを作りたい方におすすめです。
CB400SSはノーマルでも魅力的なバイクですが、カスタム次第でさらに個性的なスタイルに仕上げることができます。クラシックバイクならではの楽しみ方として、自分好みに仕上げてみるのも良いでしょう。
ホンダCB400SSと人気車種ランキング
バイク人気ランキングの現状
現在のバイク人気ランキングを見ると、400ccクラスでは CB400SF や Ninja400 などのスポーツタイプが上位を占めています。
また、クラシックバイクのカテゴリでは、長年の人気を誇る ヤマハSR400 や ロイヤルエンフィールドのクラシック350 などが注目されています。
近年はネオクラシックブームもあり、 XSR700 や Z900RS のような新旧のスタイルを融合させたバイクが人気を集めています。
CB400SSがランキングに入らない原因は？
CB400SSはクラシックなデザインを持つバイクですが、発売当時から SR400の影に隠れてしまった ことがランキングに入らない大きな理由です。
- SR400の圧倒的な知名度：1978年から続いたSR400は、長年のファン層を獲得しており、クラシックバイクの代表格として確立していました。
- 販売期間が短かった：CB400SSは 2001年～2007年 の6年間しか販売されなかったため、市場での認知度が低いままでした。
- 特徴が希薄に感じられた：SR400のような「伝統」や、CB400SFのような「スポーツ性能」がなく、「中途半端」と評価されることもありました。
ランキング外でも支持される理由
ランキングには入らなくても、CB400SSには 一定の支持層 が存在します。
- ホンダ製ならではの耐久性の高さ
- シンプルな構造でメンテナンスしやすい
- セル付きのクラシックバイクとして貴重
特に、SR400が生産終了した今、クラシックな見た目を持ちつつも 扱いやすいバイク を求める人にとって、CB400SSは 再評価されるべき隠れた名車 となっています。
人気復活？CB400SSの価格値上がりの背景
過去から現在の価格推移
CB400SSは販売終了後、一時は 中古市場で30万円以下 で取引されることもありました。
しかし、近年では価格が上昇し、 状態の良い車両は50万円以上 することも珍しくありません。特に ノーマルの状態を維持した個体 は希少で、カスタムされていないものはさらに高騰しています。
価格値上がりの理由を分析
CB400SSの価格が上がっている主な理由として、以下の点が挙げられます。
- クラシックバイクブームの影響：ネオクラシックモデルが人気を集める中、オリジナルのクラシックバイクも再評価されている。
- SR400の生産終了：長年クラシックバイクの王道だったSR400が販売終了したことで、他の空冷単気筒モデルに注目が集まっている。
- 中古車の減少：販売期間が短かったこともあり、現存するCB400SSの中古車は少なくなっており、希少性が高まっている。
コレクターズバイクとしての価値
CB400SSは、販売期間が短く 生産台数が少ない ことから、今後 コレクターズバイクとしての価値が高まる可能性 があります。特に、 純正の状態を保った個体 は年々希少になっており、カスタムされていない車両は さらに高値で取引される 可能性があります。
今はまだ大きく注目されていないものの、 数年後には「手が届かない価格」になるかもしれない という予測もあるため、購入を考えている方は 今のうちに手に入れるのが賢明 かもしれません。
CB400SSに乗る有名人：藤井風とバイク文化
藤井風が愛用するCB400SSの魅力とは
シンガーソングライターの藤井風さんがCB400SSに乗っていることは、バイクファンの間でも話題になっています。
彼のSNSやミュージックビデオに登場することもあり、シンプルでクラシックなデザインのCB400SSが、彼の持つ洗練された雰囲気とマッチしていると感じる人も多いようです。
CB400SSは、派手さはないものの、落ち着いたスタイルと自然なフィーリングが魅力のバイク。藤井風さんのように「肩の力を抜いて楽しむ」ライディングスタイルにぴったりの一台といえるでしょう。
バイクファンが注目する藤井風効果
藤井風さんの影響で、CB400SSの知名度が上がり、「こんなバイクに乗ってみたい」と思う人が増えています。
実際にSNSでは「藤井風が乗ってるCB400SSが気になる」「このバイク、渋くてかっこいい！」といった声も多く見られます。
これまでCB400SSの存在を知らなかった層にも注目されるようになり、クラシックバイクに興味を持つきっかけになっているようです。
芸能人が乗るバイクが影響する市場動向
芸能人が愛用しているバイクは、中古市場の価格にも影響を与えることがあります。
例えば、俳優やミュージシャンが乗るバイクがメディアで取り上げられると、ファンが同じモデルを探し始め、相場が上昇するケースが見られます。
CB400SSも藤井風さんの影響で人気が高まり、今後さらに価値が上がる可能性があります。
特に、ノーマル状態の車両はすでに希少なため、購入を検討しているなら早めに決断するのが良いかもしれません。
CB400SSを買ったら後悔する？評価を徹底調査
ポジティブなユーザーレビュー
CB400SSのオーナーからは、以下のようなポジティブな意見が多く聞かれます。
- シンプルなデザインが飽きない：「流行に左右されないクラシックな見た目が気に入っている」
- 乗りやすくて扱いやすい：「軽くて取り回しが良いから、街乗りやツーリングでも疲れにくい」
- メンテナンスしやすい：「キャブ車だけど構造がシンプルなので、DIY整備が楽しい」
- 燃費が良い：「リッター30km以上走るので、経済的に助かる」
特に、クラシックバイクの雰囲気を楽しみつつ、実用性も求める人には高く評価されています。
ネガティブな体験談と注意点
一方で、CB400SSに関するネガティブな意見もあります。
- SR400ほどの個性がない：「クラシックバイクとしては地味で、SR400のような強いキャラクターがない」
- 高速道路がやや苦手：「単気筒の振動が気になるし、高速巡航はあまり得意ではない」
- カスタムパーツが少ない：「SR400ほど豊富なカスタムパーツがないため、改造の選択肢が限られる」
- 中古価格が高騰している：「以前は手頃だったのに、最近は高くなって手が出しにくい」
このような点を理解しておけば、「思っていたのと違う」と後悔するリスクを減らせるでしょう。
後悔しないための選び方のポイント
CB400SSを購入する際に後悔しないためには、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
- 自分の用途に合っているか確認する：街乗りやのんびりツーリング向けのバイクなので、高速巡航を重視する人には向かない。
- カスタムの自由度を考える：パーツが少ないため、自分好みにカスタムするなら工夫が必要。
- 状態の良い中古車を探す：キャブ車なので、エンジンの状態や整備履歴をしっかりチェック。
- 価格が上がる前に購入を決める：人気がじわじわと上昇しており、今後さらに高騰する可能性がある。
CB400SSは、特性を理解した上で選べば、長く付き合える魅力的なバイクです。後悔しないためにも、自分のライディングスタイルに合うかどうか、しっかり見極めることが大切です。
まとめ：CB400SSは本当に不人気なのか？
- CB400SSの不人気説の背景
- 2001年に登場し、シンプルな空冷単気筒エンジンを搭載したクラシックモデル。
- SR400の強い人気に押され、市場ではやや影が薄い存在に。
- 2007年に生産終了し、販売期間が短かったため認知度が低い。
- CB400SSと他車種の比較
- SR400との違い：SR400はキックスタートのみで鼓動感が強いが、CB400SSはセル付きで扱いやすい。
- NCシリーズとの比較：NCシリーズは水冷2気筒で実用性重視、CB400SSはシンプルな乗り味とメンテナンス性が魅力。
- 中古市場の現状
- 以前は30万円以下で買えたが、近年は50万円以上の個体も増加。
- 生産台数が少なく、ノーマル状態の車両は特に希少。
- キャブレター車なので、整備状態やメンテ履歴のチェックが重要。
- エンジン性能と乗り味
- 空冷単気筒ならではの鼓動感とシンプルな構造が魅力。
- 高速巡航には向かないが、街乗りやワインディングでは軽快。
- 燃費はリッター30km以上で経済的。
- カスタムの楽しみ方
- メッキパーツでクラシック感を強調するカスタムが人気。
- スクランブラー仕様やヨンフォア風カスタムも可能。
- パーツの流通はSR400ほど多くないため、工夫が必要。
- CB400SSがランキングに入らない理由と再評価の動き
- 販売期間の短さやSR400の知名度の高さが影響。
- 近年はクラシックバイクブームや藤井風さんの影響で注目度が上昇。
- 価格上昇の背景と今後の価値
- SR400の生産終了やクラシックバイク人気の高まりで価値が上昇中。
- 今後さらにプレミア化する可能性があり、購入するなら早めが吉。
- CB400SSを買って後悔しないために
- 「クラシックな見た目が好き」「街乗りやツーリングを楽しみたい」なら満足度は高い。
- 高速巡航やパワーを求める人には不向き。
- 中古車選びではキャブの状態やエンジンの異音に注意。
CB400SSは、不人気というより「知る人ぞ知る名車」といえる一台。クラシックな雰囲気を気軽に楽しみたい人には、今こそおすすめのモデルです。
