
「YAMAHAトリッカーを買ったけど後悔した…」そんな声を耳にしたことはありませんか?トリッカーは軽量コンパクトで扱いやすいバイクですが、高速走行の安定性や燃料タンクの小ささなど、思わぬデメリットに直面することもあります。せっかく購入したのに「自分には合わなかった…」と感じるのは避けたいですよね。
この記事では、トリッカーで後悔しやすいポイントや、対策方法を詳しく解説します。また、トリッカーがどんな人に向いているのか、逆におすすめできない人の特徴も紹介。購入を検討している方が、後悔せずに納得のいく選択ができるようお手伝いします!
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YAMAHAトリッカーで後悔する理由とは?
トリッカーはユニークな魅力を持つバイクですが、人によっては「失敗した…」と感じてしまうことも。ここでは、トリッカーに乗った後に後悔しやすいポイントについて詳しく解説していきます。
軽量すぎる?高速道路での安定性の不安
トリッカーの車重は約125kgと、非常に軽量です。これは街乗りやオフロードでの取り回しの良さにつながる反面、高速道路ではデメリットになることも。車体が軽いため、強風の影響を受けやすく、スピードを出すとフラつきを感じることがあります。また、最高出力が21馬力(トリッカーFIモデル)と控えめなため、80〜100km/hの巡航がギリギリで、追い越し時に加速の物足りなさを感じることも。高速道路を頻繁に使う予定がある方は注意が必要です。
燃料タンク容量が少ない!ツーリングには不向き?
トリッカーの燃料タンク容量は7Lと、同クラスのバイクと比べてもかなり小さめです。燃費は約35〜40km/Lほどですが、それでも満タンでの航続距離はせいぜい250km程度。ツーリング先でガソリンスタンドが少ないエリアに入ると、給油のタイミングに気を使うことになります。特にロングツーリングを楽しみたい方にとっては、タンク容量の小ささがストレスになるかもしれません。対策としては、携行缶を持ち歩く、もしくはこまめに給油するしかないため、長距離向きとは言いにくいバイクです。
21インチフロントタイヤのメリットとデメリット
トリッカーのフロントタイヤは21インチと大径で、オフロード走行に適した設計になっています。大きなタイヤは障害物を乗り越えやすく、悪路でも安定した走りが可能です。ただし、一般的なロードバイクの17インチと比べると、タイヤの選択肢が少なく、交換費用もやや高め。また、接地面が少ないため、オンロードでのコーナリング時に不安を感じる人もいるかもしれません。街乗りメインの用途であれば、もう少し小径のホイールを採用したバイクの方が扱いやすいでしょう。
競合車セロー250やCRF250Lとの違い
トリッカーとよく比較されるバイクに、ヤマハのセロー250やホンダのCRF250Lがあります。どちらもオフロード寄りのバイクですが、それぞれ特徴が異なります。
- セロー250:トリッカーと同じく軽量で、オフロード性能が高い。タンク容量9.3Lで、ツーリングにも対応可能。初心者でも扱いやすいバイク。
- CRF250L:車重142kgとトリッカーより重めだが、エンジン出力(約24馬力)が高く、高速道路でも余裕のある走りができる。
このように、トリッカーは特に軽さを活かしたトライアル寄りの走りが得意なバイクですが、ツーリング用途や高速道路走行を考えると、セロー250やCRF250Lのほうが適している場合もあります。
ここまで、トリッカーで後悔しやすいポイントを解説しました。とはいえ、このバイクならではの魅力もたくさんあります。次の章では、後悔しないための対策について詳しくお伝えします!
YAMAHAトリッカーの後悔を防ぐ対策
トリッカーは独自の魅力を持つバイクですが、先述したようなポイントで後悔する人も少なくありません。ですが、カスタムや工夫次第でそのデメリットをカバーすることも可能です。ここでは、高速走行を快適にするカスタム、燃費を活かした走り方、オフロードでの走行テクニックについて詳しく解説します。
高速走行を快適にするためのカスタム3選
トリッカーは軽量な分、高速走行時の安定性に不安を感じることがあります。そこで、高速巡航を少しでも快適にするためのカスタムを3つ紹介します。
① スクリーンの装着
純正のままだと走行風をまともに受けるため、長時間の高速走行が疲れやすくなります。小型のスクリーンを取り付けることで、風圧を軽減し、ライダーの負担を減らせます。GIVIやDAYTONAから汎用スクリーンが販売されているので、試してみる価値はあります。
② ハンドルウェイトの追加
トリッカーはハンドルが軽く、振動を拾いやすいのが弱点です。ハンドルウェイトを装着することで、ハンドルのブレを抑え、高速巡航時の安定性を向上させることができます。
③ スプロケットの交換
ノーマルのギア比は加速重視のため、高速域ではエンジン回転数が高くなりがち。フロントスプロケットを1丁大きくすることで、エンジンの回転数を抑え、燃費の向上とともに巡航時の快適性を上げることができます。ただし、低速トルクが少し落ちるため、オフロード性能を重視する人には向かない場合もあります。
燃費を活かした走り方と給油の工夫
トリッカーの燃料タンクは7Lと小さめですが、燃費は比較的良いので、走り方や給油の工夫次第で航続距離を伸ばすことが可能です。
① 低回転を意識したシフトチェンジ
トリッカーは高回転まで回すと燃費が悪化しやすいため、3,000〜5,000回転を意識したシフトチェンジを心がけると燃費が向上します。街乗りでは無駄な急加速を控えるのもポイントです。
② 給油タイミングを計算する
ツーリング時には、あらかじめルート上のガソリンスタンドをチェックしておき、こまめな給油を心がけましょう。特に山間部や田舎道ではスタンドが少ないため、余裕を持った給油が大切です。
③ 携行缶を活用する
どうしても長距離を走る場合は、小型の携行缶(1L〜2L)を持っておくと安心です。コンパクトなタイプもあるので、シートバッグなどに収納すれば邪魔になりません。
オフロード性能を活かす走行テクニック
トリッカーは軽量なボディーおかげで、オフロード走行にも適しています。ただし、ロードバイクとは違う走り方が求められるため、基本的なテクニックを押さえておくことが大切です。
① スタンディングポジションを活用する
悪路では、座ったまま走ると衝撃をモロに受けてしまいます。足でバイクを支えつつ、軽くスタンディング(立ち乗り)をすることで、路面のギャップをスムーズに乗り越えられます。
② 低速でもバランスを取る練習をする
トリッカーはトライアル要素が強いバイクなので、低速での細かいコントロールが求められる場面もあります。舗装路でも意識して低速走行の練習をしておくと、林道などでの安定感が向上します。
③ タイヤの空気圧を調整する
オフロードを走る際は、タイヤの空気圧を少し低めにすると、グリップ力が増して走りやすくなります。ただし、舗装路を長時間走る前には、適正な空気圧に戻すのを忘れずに。
トリッカーの弱点は、ちょっとした工夫やカスタムで改善できることが多いです。「高速が不安」「燃料タンクが小さい」といった点も、対策次第で快適になります。次の章では、トリッカーがどんな人に向いているのか、逆におすすめできない人の特徴について詳しく解説します!
YAMAHAトリッカーはどんな人に向いている?
トリッカーは「普通のオフロードバイク」とは少し違い、独自の個性を持っています。そのため、人によっては「これは自分にピッタリ!」と思えるバイクですが、逆に「思っていたのと違った…」と後悔することもあります。ここでは、トリッカーの特徴が活きるシーンや、どんな用途に向いているかを解説します。
低シート高&軽量ボディが活きる場面
トリッカーの最大の魅力の一つは、オフロードバイクの中でも扱いやすい「低シート高&軽量ボディ」です。シート高は810mmと比較的低めで、車重も127kgと軽量。これは、以下のようなシーンで大きなメリットになります。
・足つきに不安がある人に最適
オフロードバイクはシートが高めのものが多く、特に身長が低めの人は「乗れるかどうか」が重要なポイントになります。トリッカーなら、足つきの良さから安心感を得られ、初めてオフロードに挑戦する人にもピッタリです。
・取り回しが楽で、Uターンや立ちゴケの心配が少ない
車重が軽いため、狭い道でのUターンや押し歩きの負担が少なく、万が一立ちゴケしても起こしやすいのがメリット。初心者や体力に自信のない人でも、気軽に扱いやすいバイクです。
林道・トライアル的な走りを楽しみたい人向け
トリッカーは、単なるオフロードバイクというより「トライアルの要素を取り入れたバイク」です。通常のオフロードバイクとは違い、低速でのバランス感覚を活かした走りや、ちょっとした障害物を乗り越えるような走行に向いています。
・林道ツーリングに最適
軽量ボディと21インチのフロントタイヤのおかげで、林道でもスイスイ進めます。特に、細かいコントロールがしやすいため、初心者でも安心して林道デビューができるバイクです。
・ちょっとしたアクションライドも楽しめる
トリッカーは、ジャンプや段差越えといったトライアル的な走りにも対応可能です。もちろん、本格的なトライアルバイクとは違いますが、普通のオフロードバイクではやりにくいような細かいテクニックを練習するのに向いています。
街乗りメインならスクランブラー風カスタムもアリ
「トリッカーが気になっているけど、オフロードにはあまり行かない…」という人もいるかもしれません。そんな人には、スクランブラー風のカスタムを施して街乗り仕様にするのもアリです。
・ノーマルでも軽快な街乗りバイクとして優秀
トリッカーはコンパクトで取り回しがしやすく、信号待ちや渋滞の多い都市部でも扱いやすいバイクです。加えて、燃費も良いので、ちょっとしたお出かけにも便利。
・カスタムでおしゃれなスクランブラースタイルに
トリッカーはカスタムベースとしても優秀で、ブロックタイヤを履かせたり、アップマフラーに変えたりするだけで、スクランブラー風のカスタムが楽しめます。シンプルなデザインなので、カフェレーサーっぽい雰囲気に仕上げるのもアリです。
トリッカーは、足つきの良さや軽さを活かしたい人、林道やトライアル風の走りを楽しみたい人、さらには街乗りメインで個性的なバイクに乗りたい人にも向いているバイクです。ただし、高速巡航や長距離ツーリングにはやや不向きな部分もあるため、自分の用途に合っているかを見極めることが大切です。
結論:YAMAHAトリッカーで後悔しないために
トリッカーは個性的なバイクだけに、「自分に合っているのか?」と迷う人も多いはず。そこで、どんな人には向かないのか、逆にどんな人なら満足できるのかを整理してみました。さらに、購入前にチェックすべきポイントも紹介するので、後悔しない選び方の参考にしてください。
こんな人にはおすすめできない
トリッカーには魅力的なポイントが多いものの、全てのライダーに合うわけではありません。以下のような人は、購入後に「ちょっと違ったかも…」と後悔する可能性があるので要注意です。
・高速道路を使った長距離ツーリングをメインに考えている人
トリッカーは車重が軽く、高速走行時の安定性がやや低めです。また、燃料タンク容量が少ないため、こまめな給油が必要になります。長距離ツーリングを快適に楽しみたいなら、もっと高速巡航に適したバイクを選んだ方がいいかもしれません。
・パワフルな加速を求める人
トリッカーは空冷250cc単気筒エンジンを搭載していますが、最高出力は20馬力ほどと控えめ。街乗りや林道では十分なパワーですが、力強い加速感を求める人には物足りないかもしれません。
・二人乗りを考えている人
シートはコンパクトで、リア部分のスペースも限られているため、タンデムツーリングにはあまり向いていません。
逆に、こんな人なら大満足!
トリッカーの特性を活かせるシーンを楽しめる人なら、このバイクを存分に楽しめます。
・軽くて扱いやすいバイクを求めている人
車重127kgという軽さは、取り回しのしやすさ抜群。初心者はもちろん、女性ライダーや、小回りの利くバイクが欲しい人にもおすすめです。
・林道やちょっとしたオフロードを楽しみたい人
トリッカーはトライアル的な走りもできるバイク。林道ツーリングや、低速でのアクションライドを楽しみたい人にはピッタリです。
・個性的なカスタムを楽しみたい人
シンプルなデザインのため、カスタムベースとしても優秀。スクランブラー風に仕上げたり、オフロード寄りのカスタムを施したりと、好みに合わせてアレンジできます。
失敗しない購入前チェックポイント
「トリッカーに乗ってみたいけど、本当に後悔しないかな?」と不安な方は、以下のポイントをしっかりチェックしておきましょう。
✅ 試乗して足つきやポジションを確認する
カタログスペックだけでは分からない部分も多いので、実際にまたがってみて、自分の体格に合うか確かめるのがベストです。
✅ 想定する用途に合っているか考える
街乗りメインか、林道メインか、高速道路もよく使うのか…自分の使い方に合っているかを確認しましょう。
✅ 中古車なら状態をしっかり確認
トリッカーはオフロード走行を楽しむ人が多いため、中古車の中にはハードに使い込まれたものもあります。フレームの傷や足回りのダメージがないか、しっかりチェックしましょう。
トリッカーは軽快な走りを楽しめるバイクですが、用途によっては不満を感じることもあります。自分のスタイルに合っているかを見極めた上で選べば、きっと楽しいバイクライフが送れるはずです。