
YZF-R6の相場が「明らかに高い」と感じていませんか? 本記事では、2020年→2025年の価格推移データをもとに、掲載価格と実売価格の“ズレ”や在庫の動きまで可視化し、いまが買い時か、それとも待つべきかを3分で判断できるように整理しました。国内公道最終(2017–2020)とR6 Race(2021–)の違い、走行距離や状態別の値付け、競合(YZF-R7/CBR600RR/ZX-6R 636)との比較まで、実務的な意思決定に直結する情報だけを凝縮しています。
「相場の節目」「交渉余地の見極め」「値落ちしにくい年式・仕様」の三点を押さえれば、過熱気味のマーケットでも“根拠ある一台選び”が可能です。
この記事でわかること
・2020→2025の価格・在庫トレンドと「150万/200万/250万円」の節目
・掲載価格と実売価格の乖離、いくらなら“即決ライン”かの目安
・年式(2006–2016/2017–2020/R6 Race 2021–)×走行距離別の相場帯
・いま買う/待つの判断軸と、失敗しない交渉・チェックポイント
結論|YZF-R6の値上がり・価格高騰を3行で要約(買い時/待ち時の判断軸)
- 相場感:2020→2025は上昇基調。掲載の節目は150万/200万/250万円で、2017–2020の公道最終はプレミア化しやすい傾向。
- 買い時:整備履歴が明瞭・実走〜20,000km・無転倒(小傷のみ)の個体が相場中央値−5%以内で出たら“即決ライン”。
- 待ち時:在庫増・円高・閑散期(1–2月/梅雨)・R6 Race(2021–)の新古流入が重なる局面は価格調整が入りやすい。
想定読者と到達点|初めての600SS検討〜買い替え組まで3分で判断
- 初めての600SS:街乗り50%以上・年3回未満のサーキット走行なら、価格と維持のバランスを最優先。
- 買い替え組:R7/ZX-6R 636/CBR600RRとも迷う層に向け、電子制御・装備・総費用まで含めた“実質コスト”比較を提示。
- 到達点:本文前半の価格推移・在庫推移で相場の現在地を掴み、後半の年式×距離×状態マトリクスで「買う/待つ」を3分で決断できる状態へ。
本記事の範囲|国内仕様(〜2020)/R6 Race(2021–)/並行・逆輸入と中古相場
- 国内公道最終(2017–2020):ABS・電子制御更新後の最終期。希少性が高く、**200万〜**の提示が増えやすいレンジ。
- R6 Race(2021–):公道不可(サーキット専用)。新車/新古の流通が増減すると中古公道型の相場にも連動。
- 並行・逆輸入:灯火類・速度計・排ガス装置の仕様差を前提に、車台番号・製造年の整合性まで踏み込んで判別。
- 相場データ:掲載価格・実売価格・業販オークション(手数料込み落札)の3系統を参照し、**“見せ値”と“決まる値”**の差を整理して解説。
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データで把握|2020→2025の相場トレンドと在庫推移

買い時/待ち時の見極めには、価格の“点”ではなく月次推移という“線”を見るのが近道です。ここでは「月次中央値」「在庫数」「滞留日数(売れるまでの掲載日数)」の3点で、相場の現在地と次の動きを読みます。キーワードは150万/200万/250万円という節目。これらを跨ぐときに需給が切り替わりやすく、交渉余地や即決ラインの判断がクリアになります。
月次中央値の推移|150万/200万/250万円の節目を跨ぐ変化
- 節目の考え方:
- 150万円前後:前期型(2006–2016)の良個体が主戦場。ここを上抜けると前期の優良在庫は一気に品薄化。
- 200万円前後:2017–2020(国内公道最終)が視野に入るレンジ。ここを跨ぐと「無転倒・低走行・整備履歴明瞭」の条件が即決ラインの条件になります。
- 250万円前後:**限定色/人気色(50th/マットグレー等)やカスタム上物が中心。希少性プレミアが強く、中央値とのズレ(プレミア幅)**を要確認。
- 読み方のコツ:
- 月次中央値が節目を2か月以上上回る→上昇トレンド継続の可能性。
- 節目到達後に在庫増+滞留伸長が同時に発生→**過熱からの一服(調整)**を示唆。
- 節目にタッチしても在庫が少なく滞留が短い→本物の品薄で、即決判断が合理的。
在庫数と滞留日数の相関|「品薄期」と「戻り局面」を可視化
- 在庫×滞留で見る需給マップ:
- 在庫少×滞留短=品薄期。相場は強く、掲載直後の“即売”が目立ちます。
- 在庫多×滞留短=旬の加熱。節目の上抜けを試す局面で、フォトジェニックな個体が先に売れやすい。
- 在庫多×滞留長=戻り局面。価格の見直しが入りやすく、**総額で−3〜−7%**の調整が散見されるゾーン。
- 季節性とイベント性:
- 1–2月/梅雨時期は来店が減りやすく、滞留が伸びがち。交渉が通りやすい反面、優良個体の新規流入は細くなります。
- **決算月/新生活期(3–4月)**は需要が持ち上がり、在庫の回転が速くなります。
- 実務ポイント:気になる個体は「掲載開始日」を控え、14日→30日→45日の節目で価格変化を見る。45日を超えた個体は売り切るための見直しが入りやすいです。
掲載価格と実売価格の乖離|交渉余地と即決ラインの目安
- 乖離の目安(あくまで一般論):
- 優良個体(無転倒/低走行/整備履歴充実)…**0〜3%の交渉余地。即決ラインは車体価格ベースで−1〜−2%**を目安。
- 平均的個体(小傷・消耗残あり)…**3〜7%**の余地。消耗品の同時更新(タイヤ/チェーン/ブレーキ)を条件化すると実質値引き効果が大。
- 長期滞留(45日超)…5〜10%の再提示余地が出やすい。下取りやローン付帯で総支払額を最適化。
- 総額で比較する:
- 表示価格よりも**乗り出し総額(諸費用+法定費用+整備費)**で横比較。
- 保証の範囲(初期不良・消耗リフレッシュ・工賃含む/含まない)を数値化して、他店と同条件化してから交渉。
- 即決ラインの作り方:
- 目当ての年式/距離の中央値を把握
- 自分の必須条件(無転倒、ワンオーナー、純正外装保全など)に**+αの価値**を加点
- **中央値−(1〜2%)を“買えるなら即決”**のラインに設定し、今日〜週末の内見と事前見積を2店舗以上で確保
値上がりの主因|生産体制・規制・代替モデルの影響
YZF-R6の相場が上向いた背景は、「供給が細くなった」ことと「需要が底堅い」ことの二つに集約されます。とくに2021年以降の公道仕様終了は決定打。以降はサーキット専用のR6 Race中心の供給となり、国内公道最終(2017–2020)が希少資産化しました。さらに円安と海外流出、そしてサーキットでの指名買いが、値上がりを持続させる要因に。
2021年以降の公道仕様終了とR6 Race化(EU5/国内排ガス規制)
- 転機は2021年:EU5や国内の排出ガス規制の影響で、公道仕様の新車供給が事実上ストップ。以後の新規供給は**R6 Race(サーキット専用)**が中心です。
- 相場への影響:
- **公道最終(2017–2020)**への買いが集中し、200万円ラインにプレミアが乗りやすい地合いに。
- 新車に近い“答え”がR6 Raceのみとなり、「公道でR6に乗りたい」層の受け皿が中古へ一極化。
- 実務ポイント:公道最終を狙う場合は、ABS作動履歴/サービスキャンペーン履歴/ECU状態まで点検し、純正外装保全の度合いを確認するとプレミア相場でも“納得買い”ができます。
代替候補の登場と需給変化|YZF-R7・CBR600RR(2024)・ZX-6R 636(2024)
- YZF-R7(CP2):実用性と価格は魅力ですが、高回転域の伸びやサーキットの絶対速度はR6とは別物。結果、R6指名買い層の流出は限定的。
- CBR600RR(2024年型):最新電子制御やエアロなど商品力は強いものの、価格帯が高めかつ流通数が潤沢とはいえないため、R6中古の需給を崩すほどではないケースが多いです。
- ZX-6R 636(2024):ユーロ5対応で再登場。新車が買える600SSとして一定の受け皿になりますが、R6独自の車体バランス/回転フィールを求める層には代替が効きにくい。
- 結論:代替車の存在は影響“は”するが決定打にはならず、R6の中古価格は希少性プレミアを維持しやすい。
海外需要と円安の影響|北米/欧州流出・逆輸入の価格圧力
- **円安局面(2022→2025)で、海外バイヤーから見た日本のR6は“割安”**に映りやすく、買い付け→輸出が加速。国内在庫はさらに薄く。
- 並行/逆輸入の動きが活発化し、輸送費・通関費・為替が乗り出し総額を押し上げる結果に。
- 実務ポイント:海外経由の個体は、**フレーム打刻/車台番号、灯火類、速度計(mph/km/h)**の仕様差と、DOT/Eマークの整合性を確認。整備履歴が国内で追えるかも重視しましょう。
サーキット人気と保有継続意向|ワンメイク/練習機材としての指名買い
- なぜR6なのか:シャシーバランス、旋回性、回転の伸びが“練習機材”として評価され、ワンメイクや走行会での使用が継続。
- 保有継続=市場に出にくい:サーキット組は継続保有の比率が高く、市場流通量が増えにくい。少量の良個体に買いが集中し、相場は底堅く推移。
- 実務ポイント:サーキット使用歴の有無は即NGではありません。むしろ**定期メンテ/消耗更新が進んだ“上質な走行会車”**もあります。冷間始動〜高回転までの音/振動、カウル内側の補修痕、ラジエーター/オイルクーラーの状態で“丁寧に使われたか”を判断しましょう。
年式×グレードで見る相場帯(2006→2020+R6 Race)
R6は2006年デビュー以降で大きく「前期(2006–2016)」と「最終公道型(2017–2020)」、そして「R6 Race(2021–)」に分けて考えると、相場の癖がつかみやすいです。ここでは価格レンジの目安/装備差/チェックポイントをまとめます。
2006–2016(前期)|インジェクション初期〜中期型の価格レンジと注意点
- 相場の目安:
- 良個体の多いレンジは150万円前後。走行**〜20,000km**・外装オリジナル維持・転倒歴なしで上振れ。
- 走行30,000〜40,000km超・外装リペイントありは130万台の提示も。
- 装備/仕様の要点:
- YCC-T(電子制御スロットル)採用世代。サスはKYB系倒立、フロント320mmディスク。
- 旧年式ほどハーネス劣化/カプラー接触、ラジエーター潰れ、レギュレーター発熱の点検が重要。
- 買いのコツ:
- 純正外装・純正戻し可を高評価。吸排気・ECU変更車は**現セッティング(A/F・アイドル)**が素直か確認。
- ホイールベアリング/ステムベアリングのガタ、フォークインナー微傷は価格交渉の根拠になりやすいです。
2017–2020(最終公道型)|ABS・電子制御更新期の希少価値
- 相場の目安:
- プレミアレンジは200万〜250万円。2019–2020年式/低走行(〜10,000km)/ワンオーナーで強い。
- 装備/仕様の要点:
- ABS、改良フェアリング空力、LED灯火、改良メーター/UIなど。実用面もアップデート。
- 純正クイックシフター(QS)有無、ECU触っていない素性が人気。
- チェックポイント:
- サービスキャンペーン履歴、ABS作動ログ、クランク/カムチェーン周りの異音、クラッチジャダーの有無。
- 社外カウルやステッカー施工は、純正復帰コストを織り込んで価格比較を。
2021–(R6 Race)|新車/新古の実勢と公道不可の影響
- 性格:サーキット専用(公道不可)。新車や新古の供給次第で公道最終の中古相場へも間接的に影響。
- 相場の目安:
- 新車/新古は装備(ブレーキ/サスグレード、レーシングキット有無)で差が大きく、車体のみかキット同梱かで総額が変化。
- チェックポイント:
- 走行会/レース使用歴のメンテ内容(ピストンリング/バルブクリアランス/リンク周りグリスアップ)が明瞭か。
- **競技用電装(ハーネス・ECU・カットオフ)**の取り回しと整備品質。
- 公道乗り換え不可の影響:
- R6 Raceの流通が細ると、“公道でR6に乗れる唯一の道”=2017–2020に資金が集中→そちらの相場が底堅くなりやすいです。
カラー・限定仕様のプレミア度|50th/人気色(マットグレー等)の上振れ幅
- 人気色傾向:ヤマハ50th系カラー、マットグレー/マットブラックは**+5〜10%**の上振れ事例が目立ちます。
- 限定/記念系:ステッカー/ラインのオリジナル維持、日焼け/クリア剥離の有無で評価が大きく変動。
- 注意点:
- リペイントや社外カウルでの限定色“風”再現は要注意。タンク裏/カウル内側のラベル、カウル裏打ちの状態で純正度を確認。
- ホイールカラーの年式整合、デカール位置/余白幅の違和感も判別ヒント。
走行距離・状態・改造有無で変わる値付け
同じYZF-R6でも、走行距離・使用/保管状態・カスタムの質で価格は大きく変わります。ここでは**“いくらが妥当か”を判断するための物差し**を、具体的な数値とチェック手順でまとめます。
距離帯別の相場ゾーン|〜5,000km/〜20,000km/〜40,000kmの天井と底
- 〜5,000km(ほぼ新古/コレクター層)
- 公道最終(2017–2020):上振れレンジ200万〜250万円。ワンオーナー/屋内保管/純正外装維持で強気。
- 前期(2006–2016):上限170万前後が目安。年式ギャップを価格に反映しているか確認。
- 注意:低走行でも年式相応の“経年劣化”はある(ホース/ゴム/シール)。低走行=無メンテは減点。
- 〜20,000km(実用上の“優良ゾーン”)
- 公道最終:**190万前後±10%**が目安。無転倒/整備履歴明瞭/消耗更新済なら上限寄りでも合理的。
- 前期:140万前後±10%。ECU現状/フォーク/リンク周りの整備履歴が価格差に直結。
- 〜40,000km(相場の底が見える帯)
- 公道最終:170万台までの提示も視野。主要消耗を更新済なら“買ってからの総額”はむしろ有利。
- 前期:130万台まで下がる例。エンジン音/チャタリング/アイドル安定性は必ず試乗で確認。
- 40,000km超(距離で嫌われやすいが、整備次第)
- 価格は**−10〜−20万円のディスカウント期待。ただし直近の重整備履歴**(バルブクリアランス/リンクOH/前後サスOH)があれば再評価。
立ちごけ/外装小傷/転倒歴の減額幅の目安
- 立ちごけ(レバー先端/エンド/ステップ擦り):−1〜−3%。純正交換済なら減点小。
- 低速スリップ(カウル/エンジンカバー擦り):−3〜−7%。フレーム/ステム/スイングアームの芯出しを要確認。
- 高速転倒・大破歴(メインフレーム/ステム曲がり修正歴):**−10〜−20%**以上が相場感。修復歴明記+写真/見積がない個体は回避推奨。
- 見抜きポイント
- カウル裏の割れ/裏打ち補修、ラジエーター/オイルクーラーの潰れ、エンジンマウントボルトの回し痕。
- フロントを浮かせてステムの引っかかり、ハンドルストッパーの歪み/再塗装痕。
吸排気・ECU・足回りカスタムの加点/減点ロジック
- 吸排気(例:Akrapovič/TTERMIGNONI/ヨシムラ R-11)
- 公道最終の純正戻し可+**車検適合(JMCA刻印)で+1〜+3%**の加点余地。
- 触媒/排ガス系の加工が雑、音量過多、ECU未最適化は**−3〜−7%**。
- ECU書き換え(フルパワー化/燃調最適化)
- 現セッティングの状態が素直(始動〜アイドル〜再加速でギクシャクなし)なら**±0〜+2%**。
- **現車合わせの記録(実測A/F・MAP保存)**があれば評価アップ。記録なし/戻せないは減点。
- 足回り(フロントフォークOH、リアショック換装:OHLINS/KYBスペシャル)
- OH実施(前後)から2年/10,000km以内なら**+1〜+3%**。
- リアショック社外(例:Öhlins YA 535/TTX相当)+セットアップ記録で**+3〜+5%**。
- ブレーキ(SUNSTARプレミアムレーシング、bremboキャリパー等)
- きちんと車検適合/メンテ記録付きなら評価。ローター摩耗限度/キャリパーO/H履歴を確認。
消耗品更新(タイヤ・チェーン・ブレーキ)の原価反映と実質総額
- タイヤ:純正系サイズ120/70ZR17・180/55ZR17。
- 例:MICHELIN POWER GP / BRIDGESTONE S22 / Pirelli Diablo Rosso IV。
- 残溝50%以下 or 製造3年超は**−1〜−2万円相当で交渉。新品同等なら+0〜+1万円**評価。
- チェーン/スプロケット:525ピッチが一般的。
- 例:EK QXリング 525、DID ZVM-X 525、スプロケはAFAM/ISA等。
- 交換必要なら部品+工賃で3〜5万円を見込み、総額交渉の材料に。
- ブレーキ:
- パッド(例:RK/デイトナゴールデン/SBS)は残量50%以下→−5,000〜−1万円の論拠。
- フルード未交換(2年以上)は**−5,000円相当**。メッシュホース化は効果と車検適合を確認。
- 冷却/駆動/油脂類の“同時更新”は実質値引き
- タイヤ+チェーン/スプロケ+オイル/フィルター+ブレーキフルードを納車整備に組み込む提案で、車体値引きが渋くても総額最適化できます。
- 乗り出し総額で見る
- 表示価格ではなく、諸費用・法定費用・納車整備・保証を含めた**“支払総額”**で横比較。
- **保証(初期不良/工賃含むか)**の条件を統一し、同条件で2店舗見積を取ってから判断しましょう。
マーケット別の違い|国内中古・業販オークション・海外流通
同じYZF-R6でも、どの市場から出てきた個体かで“値付けの作法”が変わります。ここでは**国内中古サイト/業販オークション/海外流通(並行・逆輸入)**の3つを整理し、支払総額で損しない比較軸を用意します。
国内中古サイトの掲載傾向と“写真映え”価格
- 掲載の傾向
- 写真映えする個体(純正外装維持・人気色・低走行・屋内保管)は表示価格が強気になりやすい一方、**総額(諸費用・整備費・保証)**で見ると妥当なことも多いです。
- 支払総額の内訳(法定費用/納車整備/保証/登録・名義変更)を見積書で数値化し、同条件で横比較しましょう。
- チェックポイント
- 撮影環境(屋外逆光は小傷が写りにくい)/高解像度画像の有無/カウル裏・ラジエーター・エンジンマウントの接写。
- 整備履歴(オイル・フィルター・ブレーキフルード・冷却液・プラグ・前後サスOH)と、交換時期/走行距離の明記。
- 保証条件:初期不良時の工賃込みか、消耗品はどこまで対象か、期間(3か月/6か月/12か月)。
- 価格交渉のコツ
- 本体値引きが渋い場合は、消耗品同時更新込み・納車整備の項目追加で実質値引きを狙う。
- 下取り併用なら、差額ベースで最終支払額が最小になる提案を引き出す。
業販オークション実勢|手数料込み落札額→店頭価格の上乗せ構造
- 構造の基本
- 店頭価格 ≒ (落札額+成約料+陸送費+点検整備原価+在庫コスト+保証コスト+利益)+消費税。
- 人気期(春〜初夏)や相場上昇局面では、利益率より回転重視で“薄利即売”の設定もあります。
- 実勢と乖離の見方(一般論)
- 在庫薄×滞留短:**落札額+10〜15%**程度の店頭提示でも即売れがありえる。
- 戻り局面×長期滞留:**落札額+5〜8%**まで利幅を圧縮して売り切る動き。
- 買い手の実務
- 仕入れ直後(掲載7〜14日)の個体は強気、30〜45日超で整備込み総額の見直しが入りやすい。
- 点検記録の“根拠”(整備伝票・部品番号・走行距離メモ)を提示してもらい、**“見せ値”→“決まる値”**のギャップを詰める。
- ローン金利や延長保証を含めたトータルコストで交渉(車体値引きより効くことが多い)。
並行/逆輸入の見極め|車台番号・灯火類・速度計での判別ポイント
- 識別ポイント
- フレーム打刻/車台番号(VIN):国・年式の整合、型式/原動機型式の記載と車検証情報が一致しているか。
- 灯火類:ヘッドライト配光(左/右走行仕様)、ウインカーの発光色・レンズ刻印(E/DOT)、テール/ブレーキ灯の保安基準適合。
- 速度計:mph主体かkm/h主体か、二重目盛の視認性、**交換履歴(メーター交換時の距離記録)**の有無。
- 並行車の注意点
- 国内保安基準適合化に要した部品・工賃の明細があるか。光軸・配光が車検適合になるか。
- 排ガス/騒音の適合状態(触媒・マフラー刻印)と、ECUの仕様差。
- 保証/アフターパーツ供給:純正部品の取り寄せリードタイムと、代替互換の可否。
- 価格への影響(一般論)
- 国内正規に対し、仕様差が残る個体は**−3〜−8%**で提示されやすいが、整備品質と記録が充実していれば再評価可能。
- 海外需要強+円安局面では、逆に海外相場に引っ張られて上振れるケースもあります。
まとめ(市場別の使い分け)
- 国内中古サイト:写真・情報が豊富で比較がしやすい。総額と保証を揃えれば失敗が少ない。
- 業販オークション上がり:仕入れ直後〜45日の時間軸で価格見直しが出やすい。実勢(落札ベース)に近い買い方がしやすい。
- 並行/逆輸入:仕様適合と整備品質が分かれば**割安に“走れるR6”**を狙えるが、確認手間と書類の精査は必須。
今買う?待つ?──時間軸と資金計画で最適解を出す
R6は在庫の細さと為替の影響を強く受けるモデルです。ここでは「いつ動くと得か」を年間の季節性×イベントで整理し、手元資金と総額の観点から無理なく“勝ち筋”を作る方法をまとめます。
2025年内のイベントリスク(モデル切替・為替・税制)と価格感応度
- 為替(円安/円高)
- 円安が進むと:逆輸出や海外相場に引っ張られて国内在庫が目減り→強含み。
- 円高方向へ振れたら:並行や逆輸入の総額が下がり、**店頭は−3〜−7%**程度の見直しが入りやすいです。
- 季節性
- 11〜2月(閑散期):来店が減り、滞留が伸びやすい=交渉が通りやすい。ただし優良新規は出にくい。
- 3〜5月(繁忙期):総額はやや強気。良個体は早い者勝ちなので“即決ライン”を明文化しておく。
- 税・諸費用の端境
- 自賠責・重量税・車検残が総額に効くため、車検直後の個体は実質上振れ。逆に車検間近は交渉材料。
- モデル・パーツ供給
- R6 Raceの新規ロット薄=公道最終(2017–2020)へ資金集中→強含み継続の公算。
- 社外ショック/外装の供給状況が悪化すると、純正度の高い個体が相対的に高評価に。
買い時チェックリスト|「相場より割安」個体の条件10項目
次の10個のうち6個以上が当てはまれば“買ってよし”判定に近づきます(同条件で2店見積を推奨)。
- 年式×距離が中央値内(例:2017–2020で〜20,000km)
- 無転倒(立ちごけのみ)でカウル裏補修なし
- 整備履歴が年度×距離で並ぶ(オイル/フルード/冷却液/プラグ/前後サスOH)
- タイヤ製造2年以内+残溝充分(120/70ZR17・180/55ZR17)
- チェーン/スプロケ残量良好または納車整備で交換込み
- ECUノーマルまたは現車合わせ記録(A/F、MAP)あり
- 純正外装維持・純正戻し可(社外でも純正パーツ付属)
- 保証に工賃含む(最低3か月)
- 掲載30〜45日経過で価格見直しの兆候あり
- 総支払額が同等車より−3%以上(諸費用込み横比較)
売り時判断軸|車検/メンテ直後・ハイシーズン前のピーク活用
- 売るなら
- 車検取得直後:買い手の“総額不安”を解消でき、+3〜+7万円の上振れに。
- 3〜5月前に掲載開始:需要立ち上がりに乗せ、滞留短縮→指値に近い成約が狙えます。
- 手を入れる/入れないの線引き
- **消耗4点(タイヤ/チェーン/スプロケ/フルード)**は、交換明記で写真添付が最もリターンが高い。
- 外装小傷の簡易補修だけは逆効果のことも。補修歴は正直に記載し、純正外装の状態写真で信頼を作る。
失敗しない交渉術|相場根拠×整備履歴で“根拠ある値引き”
- 準備
- 自分の“買える即決ライン”を**中央値−1〜−2%**で設定し、**その根拠(年式/距離の中央値、滞留日数、整備の差)**を箇条書きに。
- 当日の進め方
- 事前に見積PDFをもらい、諸費用内訳(登録/車庫/納車整備/保証)を確認→他店と同条件化してから商談。
- 値引きが渋い場合は、消耗4点の同時更新や初回オイル/フィルター無料、延長保証などで実質総額を下げる。
- 下取り併用
- 差額支払で最適化。単体の値引きより効きます。相見積の下取り価格を提示して交渉。
- 決断ルール
- 条件が即決ラインを満たしたらその場で契約。迷って持ち帰ると、良個体は翌日には売約がR6では珍しくありません。
リスクと対策|高騰相場で避けたい落とし穴
価格が上がるほど、“見た目はきれいだけど中身が伴わない個体”も混ざりがち。ここでは、ありがちなリスクと現場で使える見抜き方、そして年間コストの実態をまとめます。買う前にここだけは押さえておきましょう。
メーター戻し/外装入替/走行会車の見抜き方
- メーター戻しの兆候
- メーター交換記録の欠落:交換歴があるのに申告距離の整合が取れない。点検記録の日付×距離が“逆行”していないか要確認。
- 操作系の摩耗度と距離の不一致:グリップ/ステップ/シフトゴム/トップブリッジのツヤ・カド落ちが距離の割に進んでいる。
- チェーン・スプロケの痕跡:距離が少ないのに明らかな段減り/フック。
- 外装入替(“化粧直し”)の判別
- カウル裏の裏打ち/タブ割れ補修痕、インナーカウルの色ヤケ差、ラジエーターコア潰れと表面の新しさのギャップ。
- タンク裏ラベル/シートレール内側の塗装肌:再塗装はオリジナルのザラつき/オレンジピールと質感が違う。
- 走行会/サーキット使用歴の見極め
- アンダーカウル裏のラバー痕/オイル受け加工、スライダー台座の締結痕、タイヤのショルダー摩耗と熱ダレ。
- ただしサーキット歴=即NGではありません。前後サスOH記録(時期/距離)、ブレーキO/H、ハブ/リンクのグリスアップが整っていれば**“上質な走行会車”**もあります。
フレーム/ステム/スイングアームの事故査定ポイント
- フレーム周り
- ヘッドパイプ左右の打刻/溶接部に波打ち/歪み/割れがないか。
- エンジンマウントボルトの工具痕とフレーム塗装のタッチアップの有無。
- ステム(ハンドル周り)
- フロントを浮かせて左右に軽く切る→中立付近の引っかかりはベアリング “虫食い”の可能性。
- ハンドルストッパーの曲がり/再塗装、トップブリッジの打痕。
- スイングアーム/リヤ周り
- チェーンスライダーの偏摩耗、アクスル調整目盛の左右差。
- リヤサスリンクのガタ、ピボット部の異音。
- 足回りの直進性チェック(試乗)
- 40〜60km/hで両手軽く添えて直進→わずかな蛇行やハンドルぶれがないか。
- 強め制動→解放で車体が素直に起きるか。左右で倒し込みの粘り差がないか。
維持費の実態|任意保険/消耗費/サーキット走行コストの年間試算
(※一般的な目安。走行距離5,000〜8,000km/年、サーキット2〜3回想定)
- 任意保険:年間3万〜7万円(等級・補償内容・年齢条件で変動)。
- 法定費用:自賠責(車検2年分)+重量税+印紙で約1.5万〜2万円/年あたり換算。
- 定期メンテ/油脂類
- エンジンオイル/フィルター:年2回で1.2万〜2万円。
- ブレーキフルード:年1回3,000〜6,000円。
- 冷却液:2年ごと5,000〜8,000円。
- 消耗品
- タイヤ(120/70ZR17・180/55ZR17):スポーツ系で前後5万〜8万円(工賃込)。サーキットありなら年1セット見込み。
- ブレーキパッド:前後で1.5万〜3万円(材質で変動)、サーキット併用で年1回想定。
- チェーン/スプロケット(525):3万〜5万円(交換サイクル2〜3万km)。
- サーキット関連
- 走行料:1日1万〜2万円、タイヤ/パッド/オイル増しで**+1万〜2万円**。
- トランポ/ETC/燃料:地域差あるが5,000〜1.5万円/回。
- 年間ざっくり総額(公道メイン)
- 10万〜18万円+任意保険。サーキット併用で**+5万〜15万円**を見込むと現実的です。
- コスト最適化のコツ
- **購入時に消耗4点(タイヤ/チェーン/スプロケ/フルード)を“納車整備込み”**にしてもらう。
- 延長保証や初回点検無料を引き出し、工賃負担の少ない販売店を選ぶ。
- 適正空気圧とチェーン清掃/給油のセルフ管理で、タイヤ/駆動系の寿命が伸び、年間コストが落ちます。
ワンポイント:
“怪しい安さ”より、総額の妥当性と履歴の透明性を優先。書類の整合(年式/走行/整備)が取れている個体は、値落ちしにくく売却時の戻りも良好です。次のオーナーにも説明できる“ストーリーのある車体”を選びましょう。
競合比較で再確認|価格対性能と満足度
R6の相場が強含む理由を、現行・新規購入しやすい対抗馬と比べて再確認します。ここでの結論はシンプル:“R6じゃないと満たせない欲”が明確に存在します。
YZF-R7との比較|街乗り/ワインディング/コストのバランス
- 性格の違い:R7はCP2(並列2気筒)で低中速トルクが太く、街乗り〜峠で扱いやすい“万能型”。R6は高回転の伸び+シャープな荷重移動で、旋回〜立ち上がりの速度域が別物。
- 総コスト:新車が買えるR7は購入・維持費が安定。対してR6は中古プレミア込みでもサーキットでの練習効率が高いため、走行会参加者の満足度はR6が上になりやすい。
- 結論:公道メイン+コスト重視→R7。サーキットの“学習速度”と官能性→R6。
CBR600RR・ZX-6R 636との比較|電子制御・新品購買可否・下取り残価
- CBR600RR(現行):最新IMU制御・ウイングレットなど商品力は強力。新車/保証の安心感は大。ただし中古流通は薄めで、総額はR6最終公道型と拮抗〜上振れすることも。
- ZX-6R 636(現行):現行で新車が買える600SSとして値ごろ感。ストリート寄りのギヤ比/実用回転域で扱いやすく、純正パーツ供給も潤沢。
- リセール/満足度:
- 新品購買可否が残価に効くため、ZX-6Rは残価が読みやすい。
- **R6(2017–2020)は台数が少なく“希少性プレミア”**が残りやすい(整備履歴の透明度が前提)。
- CBR600RRは総額高止まり傾向だが、最新装備に価値を置くなら満足度は高い。
- 結論:“最新デバイス×新車保証”重視→CBR600RR/ZX-6R。“高回転の快感×希少資産性”重視→R6。
「R6にしかない価値」再定義|回転特性・ポジション・車体バランス
- 回転特性:中〜高回転のリニアな盛り上がりと、スロットル微開の追従性が独特。2速〜3速での旋回Gの作りやすさが練習機材として評価されるゆえん。
- ポジション/荷重移動:やや前荷重の作りやすさ+高剛性の安心感で、進入〜クリップ〜立ち上がりの一連動作がつながる。
- 車体バランス:切り返しの軽さと接地感の両立。結果として**“乗れてる感”が早く出る**=自己ベスト更新が狙いやすい。
- 総括:R6はタイムとライディングの“伸びしろ”を感じやすい機体。これが相場の底堅さを生む最大要因です。
賢い探し方と購入フロー
R6は“動いた者勝ち”の市場ですが、順序とチェック表を持って探せば、相場が強い時期でも“根拠ある即決”ができます。ここでは情報収集→絞り込み→現車確認→見積比較→契約までを、実務手順でまとめます。
良個体の探し方|個人売買/専門店/ディーラー系の使い分け
- ディーラー系・大手販売網
- 長所:整備・保証・記録の透明性が高い。延長保証や消耗同時更新を条件に入れやすい。
- 短所:本体価格は強気になりやすい。→支払総額で比較すれば割高でないことも多い。
- 専門店(ヤマハ系/サーキット志向店)
- 長所:R6の弱点/対策に詳しく、前後サスOH・リンク整備など要点を押さえた固体が出やすい。
- 短所:在庫が少数精鋭。→入荷通知やSNS更新をフォローし、“初動”で見に行く。
- 個人売買
- 長所:価格が素直、履歴が明快なら“当たり”も。
- 短所:瑕疵対応・名義/税手続きを自分で管理。→第三者点検(予備車検・持込点検)を予算化。
- 情報収集のコツ
- “お気に入り”登録とアラート設定、週2回の定点観測。
- 目当て条件(年式/距離/色/価格帯)で2〜3台の比較母集団を常に保持。
試乗・点検の手順書|チェックシート(音/振動/発進/高回転)
- エンジン始動〜アイドル
- 冷間始動の初爆/始動回転が安定しているか。アイドルハンチングや**異音(カムチェーン/クラッチジャダー)**の有無。
- 発進〜低速域
- 微開スロットルでギクシャクせず、クラッチミートが素直か。フロントブレーキ初期制動の片効きなし。
- 中速〜高回転
- 2→3→4速の直線加速で詰まりや息つきがないか。9,000rpm以上の伸びが滑らかか。
- 直進性/ハンドリング
- 40〜60km/hで手放しに近い軽接触→ふらつき/蛇行が出ないか。切り返しでステムの引っかかりなし。
- 制動〜再加速
- 強めのブレーキ→解放後に車体が素直に起きるか。パッド残量、ローター段付きの確認。
- 外観・フレーム/足回り
- カウル裏の補修痕、ラジエーターコア潰れ、エンジンマウントの工具痕。
- フォークインナー微傷/オイル滲み、リンク・ハブのガタ、ホイールベアリング。
- 書類・履歴
- 点検記録簿/整備明細/部品番号、メーター交換履歴、保証条件(工賃含むか)。
- 持参チェックリスト例
- 小型ライト、厚手ウエス、ミラー内視、タイヤ溝ゲージ、12mm/14mmスパナ(緩み確認は必ず許可を得る)。
納車前整備と保証の範囲確認|初期不良・消耗リフレッシュの線引き
- 納車前整備で“消耗4点”を同時更新
- タイヤ(120/70ZR17・180/55ZR17)/チェーン525/スプロケット/ブレーキフルードを工賃込みで見積反映。
- 追加候補:冷却液・プラグ・エアフィルター・前後サス簡易OH(状態次第)。
- 保証の実効性
- 初期不良の定義、工賃込みか、電装・ECU・センサー類が対象か、上限金額の明記。
- 延長保証の有無(+6か月/+12か月)。ロードサービス付帯で実質価値が上がる。
- 見積書のそろえ方
- 車体価格/法定費用/登録費/納車整備/保証/任意オプションを項目分けし、2店舗以上で同条件化して横比較。
- 金利が動くなら、実質年率(分割手数料総額)まで含めた総支払額で判断。
- 契約タイミングの目安
- 自分の**“即決ライン(中央値−1〜−2%)”に収まり、履歴の透明性が確保できたらその場で押さえる**。
- 迷っている間に売約になりやすいモデルなので、仮押さえ/申込金のルールを事前に確認しておく。
よくある質問(FAQ)
いまの値上がりはいつまで続く?相場が落ち着く条件
- 短期(〜3か月):在庫が薄いままなら強含み継続。掲載30〜45日超の長期滞留が増えると、**−3〜−7%**の価格見直しが散発します。
- 中期(〜1年):**円高方向(例:1USD=130円台)に振れ、並行/逆輸入の総額が下がると公道最終(2017–2020)**の強気がやや緩みます。
- 落ち着く条件:①為替の安定/円高、②R6 Raceの流通安定、③在庫日数の伸長(45日超が増加)、④繁忙期後の反動。この4つがそろうと調整入りしやすいです。
サーキット専用のR6 Raceは資産価値が上がる?
- 結論:“公道不可”という制約があるため汎用性は低いものの、走行会/レース用途の指名買いが底支え。
- 上がりやすい個体:
- 新古/走行少×整備記録明瞭、純正外装保全、競技電装の取り回しが丁寧。
- 前後サスOH記録(2年/10,000km以内)、ブレーキO/H、エンジン内部未開封は評価アップ。
- 下振れ要因:荒い使用痕+整備記録欠如、転倒修復の痕跡、電装ハーネス加工の痕。
- 総括:公道最終のような“普遍的希少性”とは違い、用途特化×上質個体に資金が集中しやすい“選別相場”。
将来の売却で損しにくい年式・仕様はどれ?
- 最有力:2019–2020年式・低走行(〜10,000km)・無転倒・純正外装維持。価格帯は高めでも戻りが良いです。
- 次点:2017–2018年式・メンテ履歴厚め。タイヤ/チェーン/スプロケ/フルードの直近更新があればプラス査定。
- 前期(2006–2016)は、オリジナル度と整備透明性が鍵。社外フルカウル化や色替えは敬遠されやすいので純正戻し可が安心。
- 装備面:純正QS有・ECUノーマルor現車合わせ記録あり、サービスキャンペーン済は評価が安定します。
まとめ
R6は**“供給細+需要底堅”の組み合わせで相場が強いモデルです。2017–2020の公道最終は依然プレミアが乗りやすく、R6 Race(2021–)は用途特化の選別相場。
買いで失敗しないコツは、月次中央値×在庫×滞留の3点を見ながら、自分の即決ライン(中央値−1〜−2%)と消耗4点の同時更新をセットで交渉すること。
“見た目の安さ”より総額の妥当性と履歴の透明性**を優先すれば、乗っても売っても納得の一台に出会えます。
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