
良個体は“整備記録×足回り健全×合法吸排気”。中古中心の市場で外さないコツは、見た目より走りの根幹から確認することです。相場は季節・地域・店舗でぶれますが、乗り出し総額と納車前整備の指定で満足度は大きく変わります。本記事では自己採点表と現車チェックの順番、新車価格の目安・在庫事情まで“値付けのロジック”ごと読み解きます。
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結論|いま買うなら“ここだけ”押さえれば大丈夫
- 市場の前提:国内は基本中古中心の流通。良個体は早めに動く。
- 最短の勝ち筋:①実走・整備記録がある個体 ②足回り健全(Fフォーク/ホイール) ③合法の吸排気の3点優先。
- 避けるべき:転倒大・曲がり/歪みの疑い、電装不調、違法改造。
- 買ってから後悔しない順番:現車チェック → 見積の諸費用内訳確認 → 契約 → 納車前整備の指定(消耗品・油脂)→ 30日点検。
中古相場の“読み方”と在庫の現実
- 季節性:春〜初夏は動きが早い(価格強含み)。真夏/真冬は比較的落ち着く。
- 地域差:都市圏はタマ数多いが良個体は即売。地方は価格控えめでも運搬/登録コスト増。
- 店舗差:整備履歴/保証が厚い店は価格が上でもトータル安心になりやすい。
- 新車価格の目安・在庫:国内新車の常時在庫は基本的に想定しない。新古/未使用が出ても数量限定&即消える前提。
“値付け”のロジックを可視化|加点・減点チェック表(自己採点用)
0点を“並”として、+は価格上振れ要因、−は下振れ要因。+5〜−5の幅で評価。
項目 | +(上振れ) | 0(並) | −(下振れ) |
---|---|---|---|
走行距離 | 〜5,000km(+2) | 〜10,000km | 1万km超(−1)/ 2万km超(−2) |
整備記録 | 年次点検記録簿あり(+2) | 部分的にあり | なし(−2) |
転倒履歴 | 目立つ痕なし(+1) | 立ちゴケ痕程度 | 強い転倒痕/曲がり疑い(−3) |
吸排気 | 純正/適合品(+1) | 社外だが適合証明あり | 違法/音量超過(−3) |
足回り | Fフォーク/OH済(+1) | 滲みなし | 滲み/点サビ/曲がり疑い(−2) |
電装 | 充電良好/セル一発(+1) | 問題なし | 弱り/灯火加工雑(−2) |
外装 | 磨耗軽・屋内保管(+1) | 年式相応 | 日焼け/割れ(−1) |
目安
- +3以上:多少高くても“買い”検討。
- −2以下:追カネ前提(整備費)で総額判断。
- −5級:見送り候補。
年式感・走行距離での“狙い目”整理(傾向ベース)
- 低走行×屋内保管:価格は張るが二次費用が少ない。総額で得。
- 中走行×整備記録厚め:最もコスパ。タイヤ/チェーン残があれば即戦力。
- 高走行×現状販売:価格は魅力でもフォーク/ハブ/ホイール/電装の追加整備を前提に見積む。
現車チェックのコツ(h3ごとに“外観→機能→法令”の順)
フロント周り
- ハンドルストッパー:めくれ・凹み=強打のサイン。
- アッパーブラケット/トップブリッジ:キズ・歪み。
- Fフォーク:インナー点サビ・滲み・摺動音。OH履歴があれば加点。
- ホイール:リム打ち・振れ。バランスウエイトの量も参考。
ブレーキ
- ディスク厚・段付き、パッド残。
- 握り初期の遊びと制動フィール。片鳴き・引きずりは要整備。
駆動系
- チェーン伸び・固着リンク、スプロケットの“尖り”。
- スプロケ丁数改変の有無(車検は不要でも保安基準に注意)。
エンジン/吸排気
- 冷間始動で判断(アイドル安定、ハンチングの有無)。
- 白/青/黒煙の有無。
- 吸排気:純正 or 適合証明のある社外。アイドリング音量・排気漏れ。
電装
- バッテリー健全性(セルの勢い)。
- 発電/充電:ライトONでアイドル電圧が過度に落ちないか。
- 配線の後付け:ドラレコ/USB/グリップヒーターの分岐の質。
車体/外装
- ステップ・レバー・ミラー根本のキズ=転倒痕の痕跡。
- フレーム溶接部のクラック/再塗装跡。
- タンク内サビ(キャップ外してライト照射)。
法令・書類
- 車台番号と登録書類の一致。
- 整備記録簿・取説・鍵本数。
- カスタムが保安基準を満たすか(灯火類・反射器・音量)。
店舗・個人売買で“見積り”を見るポイント
- 本体価格:相場から大きく乖離していないか。
- 諸費用の内訳:登録・整備・納車準備・配送。一式の“丸め”に注意。
- 保証:期間/距離、適用範囲(電装・燃料系含むか)。
- 消耗品交換の明記:オイル/エレメント/プラグ/ブレーキフルード/冷却水(空冷でも油脂類は交換)/チェーン/前後パッド/タイヤ。
- 乗り出し総額で比較(本体だけで判断しない)。
納車前に“指定”しておくと後悔しない整備
- 油脂類:エンジンオイル&フィルター、ブレーキフルード、(必要に応じて)フォークオイル。
- 消耗品:プラグ、エアフィルター、チェーン/スプロケ、前後パッド、劣化タイヤ。
- 可動部:スロットル/クラッチワイヤー給脂、ステムベアリング点検、ホイールベアリング確認。
- 電装:バッテリー健診・充電、アース清掃。
- 初期不良の再点検:納車後7日/走行100kmの無料点検を依頼できるか確認。
こんな個体は“買い”
- 屋内保管+実走行+整備記録あり。
- 純正重視/適合社外パーツでまとめてある。
- 販売店の説明が具体的(交換履歴・整備項目が言える)。
- 試乗で違和感ゼロ(直進/フロントブレーキ時のふらつき無し)。
こんな個体は“保留/見送り”
- 強い転倒痕(ストッパー凹み、フォーク曲がり疑い)。
- 電装が弱い(始動性悪、充電不安定)。
- 違法改造(音量/灯火)や配線が雑。
- 現状販売で不具合が曖昧。
契約〜納車までのタイムライン(目安)
- 現車確認/試乗(できれば冷間始動から)
- 見積り比較(乗り出し総額と整備明細)
- 契約・手付(キャンセル規定を確認)
- 名義/保険/防犯(ファミバイ特約・盗難対策)
- 納車前整備の指定(前述リスト)
- 納車 → 30日/300〜500kmで点検・増し締め
よくある質問(FAQ)
Q:走行距離はどれくらいまでが安心?
A:距離より整備履歴。1万km超でも足回り・電装健全なら並以上。低走行でも長期放置・屋外保管は要注意。
Q:社外マフラーはNG?
A:適合証明/JMCA等があればOK。音量・最高地上高・灯火の保安を満たすこと。
Q:個人売買は安いけど大丈夫?
A:整備/保証が無い分のリスクを価格に織り込みましょう。現車で冷間始動→試走→書類確認は必須。
Q:納車時に何を交換すべき?
A:油脂・点火・フィルター・ブレーキ・タイヤ。費用対効果が高く、初期トラブルを減らせます。
まとめ|“良個体”を速く見抜く3箇条
- 書類と履歴が語る個体を選ぶ(記録簿・鍵本数・取説)。
- 足回りと電装から先に見る(見た目より走りの根幹)。
- 乗り出し総額と納車前整備をセットで判断(本体価格に惑わされない)。
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