
CB750の中古価格がここ数年で大きく値上がり・高騰しているのをご存じでしょうか。
とくに2023年以降は、RC42型や旧K系などの人気モデルを中心に、状態の良い個体は一気に相場が跳ね上がっています。「なぜここまで高騰しているのか?」「この傾向はいつまで続くのか?」「今が買い時・売り時なのか?」と悩む方も多いはずです。
本記事では、2025年最新の中古相場推移をもとに、値上がりの背景や今後の見通し、さらに買い時・売り時の判断基準まで徹底解説します。CB750の購入や売却を検討している方が、後悔しないためのヒントをまとめました。
結論|CB750の値上がり・高騰はいつまで?―2025年春〜夏の相場ピーク予想と“買い時・売り時”
CB750の相場は、海外需要の強さ×円安×良質個体の希少化が重なり、2023年以降に上昇圧力が続いています。2025年は例年どおり春〜夏(3〜6月)に需要が強まりやすく、ピーク圏を付けやすい一方、在庫が積み上がった店舗や個人売買では初秋〜晩秋(9〜11月)に価格調整が入りやすい構図です。
結論として、“買い”はピーク直後の調整タイミング狙い、“売り”は春先〜初夏の盛り上がりを活用するのがセオリーです。為替(USD/JPY)や出物(低走行・純正度高)の有無でブレるため、在庫監視と為替チェックをセットで進めてください。
先に3行要約|高騰の主因/相場レンジ/今後の下落要因
- 主因:海外需要+円安+良質個体の希少化(ワンオーナー・低走行・フルノーマルで上振れ)
- 相場レンジの体感:RC42実用個体は走行距離×整備履歴×外装状態で大きく乖離/旧K系はオリジナル度で別世界
- 下落要因:為替反転(円高方向)・放出増・人気再配分(他車種へ話題移動)・景況感悪化
本記事の対象読者|RC42/旧K系の買い替え・売却・初購入を検討中の方へ
- 買い替え派:いまの愛車を高く売りつつ、RC42や旧K系へ乗り換えたい
- 初購入派:相場の天井感を見ながら“掴み高”を避けたい
- 売却検討派:春〜初夏の波を利用し、整備履歴の可視化でプラス査定を狙いたい
この記事では、2023→2025の推移の見取り図、継続/反転シナリオ、そして実際の交渉テンプレまで、実務で使える順に解説します。
現在の中古相場の全体像|2023→2025の価格推移と直近3ヶ月の動き
2023年以降、CB750は右肩上がり→緩やかな小休止→春に再上昇という流れを繰り返しています。とくに2025年は、例年どおり3〜6月に強含み・9〜11月に小幅調整の傾向が見られます。直近3ヶ月では、上モノ(低走行・高純正度)だけが強い“二極化”が進行中。平均値よりも個体差の“質”が価格を決める相場にシフトしています。
価格帯の目安|RC42(1992–2008)とK0–K6(1969–1976)の相場レンジ比較
- RC42(空冷直4・実用志向)
- ボリューム帯:二桁後半〜三桁前半万円台が中心(※状態・距離・外装ランクで乖離)
- 上振れ要因:ワンオーナー/2万km以下/外装「極上」/フルノーマル+記録簿/希少カラー
- 下振れ要因:外装ヤレ/再塗装多め/社外パーツ多数(純正戻し不可)/長期不動・整備履歴薄
- K0–K6(初代“旧K系”・コレクション性)
- ボリューム帯:三桁中盤万円〜“上限不明”(オリジナル度・年代相応の保存状態で大きく変動)
- 上振れ要因:オリジナル外装/純正マフラー/主要ボルト未開封感/当時書類・車載工具
- 注意点:レプリカ外装や後年補修は減点。**“元に戻せるか”**が査定の分かれ目になります。
ポイント:RC42=実用+美車評価/K系=オリジナル度評価。相場レンジの尺度が根本的に異なります。
走行距離別の相場差|〜1万km/1–3万km/3–6万km/6万km〜
- 〜1万km:プレミア帯。実走を裏づける記録簿・検査表・タイヤ年式などの整合性が必須。
- 1–3万km:最需要帯。整備履歴が明瞭なら上振れ。消耗一式更新済みで高評価。
- 3–6万km:コンディション勝負。ヘッド周りのオイル滲み・足回りOH履歴の有無で価格が2極化。
- 6万km〜:用途次第。機関快調+主要消耗リフレッシュで実用価値は十分。ただし純正度が低いと厳しい。
距離は“単独指標”ではありません。**「距離×整備履歴×純正度」**の掛け算で見るのが現実的です。
年式・型式別の相場差|K0/K1/K2と最終型RC42・FI有無・限定仕様
- K0/K1/K2(旧K系の初期型):カラー・タンク形状・各部刻印などのオリジナル要素が価格を強力に牽引。
- 最終型RC42(〜2008年):年代新しい×保管良好×純正度高で評価が安定。記録簿フルは強い武器。
- FI有無について:本稿のRC42/旧K系はいずれも基本キャブ車。検索上はFI表記が混在することがありますが、対象モデルの多くはキャブとしてチェック項目を組み立てるのが実務的です。
- 限定仕様・特別色:純正外装のコンディションと当時オプションの残存がキモ。欠品は復元コストが高く減点幅も大きいため要注意。
まとめ:“年式より中身”。外装・機関・書類=3点セットの整合が取れている個体が、2025年相場でもっとも強いです。
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なぜCB750は「値上がり・高騰」しているのか?
CB750の相場上昇は外的要因(為替・海外ニーズ)×内的要因(玉数減・良質個体の希少化)×市場心理(投資・保全志向)の三位一体で説明できます。とくに2025年時点では、「出物の質」が価格を決める度合いが過去より強く、同じ年式でも20〜40%の価格差が平然と起きています。
海外需要と円安効果|USD/JPYと輸出相場の連動
- 海外需要の構造:北米・EUを中心に“空冷直4+クラシック”の人気は根強く、RC42の実用性/旧K系のコレクション性がそれぞれ評価。
- 為替の影響:円安局面では海外バイヤーの買付力が増し、国内在庫が流出→国内相場が持ち上がるのが通例。逆に円高に振れると輸出採算が鈍り、国内に在庫が残りやすい=価格調整圧力になりやすいです。
- 実務ポイント:購入検討者はUSD/JPYの週足トレンドを軽く観察し、**円高気味のタイミングを“買いの追い風”**として使うのが効率的。
玉数減・状態良好個体の希少化|ワンオーナー・低走行・純正度の価値
- 玉数減の背景:事故・改造・部品取り・長期不動などで**“純正度の高い良質個体”が年々減少**。
- 評価軸の変化:一昔前よりも**「純正戻し可能性」より“最初から純正が残っているか”**が重要視され、外装・マフラー・主要ボルト未開封感がプレミア化。
- 書類の力:記録簿/取説/新車時付属品の有無で価格が明確に分岐。走行距離の信憑性を支える証跡は、2025年相場で最大の武器です。
- 実務ポイント:買う側は**「純正外装+純正マフラー+主要消耗リフレッシュ済」を最優先。売る側は整備履歴の可視化(レシート・写真)**で上振れを狙えます。
旧車投資マインドと規制強化(排ガス・騒音)による“温存”の増加
- 投資・保全志向:Z1やCBXなどの名車高騰の学習効果で、CB750でも**“早めに確保→保管”の動きが増加。これが流通量の更なる減少→価格の下支え**に。
- 規制影響:排ガス・騒音規制の強化で、“合法かつ静かな純正車”の評価が上昇。車検適合・近隣配慮を両立しやすい個体ほど選ばれやすい。
- メディア露出・SNS:特集やショート動画で**“綺麗な個体”が拡散→需要急増→短期的な品薄**が生じ、一時的な上振れを作ることも。
- 実務ポイント:バズ直後の買付は高掴みになりやすいので、露出→数週間の反動安を冷静に待つのが安全です。
まとめ:為替・在庫・純正度・書類――“数字”と“証跡”で価格が決まる相場にシフトしました。**欲しい条件を3つに絞る(例:低走行/純正外装/記録簿)**と、無駄打ちを減らせます。
いつまで続く?相場の天井・反転シナリオ
CB750の相場を読むうえで大切なのは、為替・在庫・話題性(検索ボリューム)の3点セットを“同時に”見ることです。2025年は、例年どおり春〜夏(3〜6月)に強含み、秋口(9〜11月)に調整が入りやすい地合い。
ここでは、高騰継続と**反転(調整)**の両シナリオを具体的に分解します。
高騰継続シナリオ|円安長期化×海外ニーズ拡大
- 円安の定着:USD/JPYが高止まりすると、海外バイヤーの買付意欲が継続し、国内の良質在庫が吸い上げられます。
- 旧車人気の広がり:Z1・CBX・KZなど“旗艦旧車”の高騰が続くと、相対的にCB750へ需要が波及。
- 上モノ偏重の二極化:低走行×高純正度×整備履歴が明快な個体だけが、相場平均を上回って上伸する“選別相場”に。
- 実務アクション:買い手は相場急伸時の即断即決は避けて、候補車を3台並べて比較。売り手は春〜初夏に照準を合わせ、写真と整備記録を最適化。
反転シナリオ|金利・為替調整/放出増/メディア露出減
- 円高方向への揺り戻し:為替が円高へ振れると、輸出採算が悪化→国内在庫が厚くなり値下圧力。
- 放出増(売り時集中):春の高値を見た個人売主が夏〜秋に放出、在庫が積み上がれば値付けが現実的に。
- 話題収束:SNSやメディア露出が落ち着くと、検索ボリューム低下→短期マインド冷却。
- 実務アクション:買い手は**“急いでないなら待つ”選択が有効。売り手は露出減の時期を避け、相場の波(3〜6月/9〜11月)に合わせる**。
季節要因と商戦期|3〜6月・9〜11月に価格が動きやすい理由
- 3〜6月(ピーク圏):新生活・ツーリングシーズン開幕で需要増。在庫薄×良質個体の取り合いが発生。
- 9〜11月(再活況):秋のベストシーズン。**在庫調整後の“買い直し”**が入りやすく、売る側も写真が映える時期。
- 7〜8月・12〜2月(鈍化しがち):酷暑・厳寒は試乗/来店が減少し、価格交渉が通りやすいことも。
- 実務アクション:買うなら7〜8月/真冬に“静かな値頃”を狙う。売るなら3〜6月/9〜11月に合わせ、**先出し露出(1〜2週前倒し)**で視聴/閲覧を稼ぐのがコツです。
まとめ:為替×在庫×季節性の3点を同時に見るだけで、掴み高と売り逃しをかなり回避できます。
“買い時・売り時”の結論と戦略
CB750の相場は、**「今すぐ動くべきか」「待つべきか」**という判断が最も難しいポイントです。結論から言うと、**買いは“相場急騰直後を避ける”、売りは“春〜初夏の需要ピークを狙う”**のが鉄則。以下で具体的な行動指針を整理します。
買い時の見極め|相場急騰直後は回避/在庫滞留・価格調整を狙う
- 避けるべきタイミング:SNSやメディア露出で急に話題になった直後。需要過熱で“相場より高く掴む”危険大。
- 狙い目:7〜8月の酷暑や年末年始は需要が落ち着きやすく、在庫滞留→価格調整が入ることが多い。
- 実務ポイント:候補車を複数ウォッチし、価格が動かない個体が数週間残っている=交渉余地ありと判断。
売り時の判断軸|整備履歴の可視化・純正戻し・写真品質で上振れ
- ベストシーズン:春〜初夏(3〜6月)と秋口(9〜11月)。需要増で“相場より高め”でも成約しやすい。
- 整備履歴の提示:オイル交換・車検・部品交換のレシートや記録簿を写真付きで公開 → 安心感を提供し査定+5〜15万円の差がつくことも。
- 純正戻し効果:社外マフラーや外装を純正品に戻して出品すれば、買い手層が広がり高値成約率UP。
- 写真の力:屋外自然光での全体像、機関部、メーター距離、付属品を撮影 → “見せ方”だけで印象は大きく変わる。
指値・交渉テンプレ|車両状態×市場在庫×為替を根拠に提示
- 買う側の交渉例
「同年式・走行距離・外装状態の相場が〇〇万円台、さらに円高傾向が出ているので、△△万円が妥当と考えます」 - 売る側の交渉例
「整備履歴がすべて残っており、純正度も高い個体です。直近の成約価格は〇〇万円前後ですので、こちらの提示額が妥当です」 - 実務ポイント:根拠を“数字+客観条件”で出すと、感情論に流れず交渉がスムーズ。
まとめ:買いは調整局面、売りは需要ピーク+整備履歴可視化。数字と証跡を用いた交渉で、“相場の波”を味方につけられます。
個体差で価格が分かれるチェックポイント
CB750は**“同じ年式でも価格が大きくズレる”代表格です。見落としやすい箇所を買い手・売り手の両目線**で整理しました。ここを押さえるだけで、高掴み回避/高値成約の確率が上がります。
純正度と欠品リスク|マフラー・外装・エンブレム・取説/記録簿
- 純正マフラーの有無:旧K系は特に純正エキゾーストが価格ドライバー。RC42でも社外→純正戻しの可否で評価が変わります。
- 外装一式の整合性:タンク/サイド/テールの色味・質感・デカール位置に不自然がないか。再塗装は写真映えするが、希少色の純正度には敵わない。
- エンブレム・ボルト類:当時物刻印・未開封感があると“コレクション評価”が乗る。
- 書類類:取説・記録簿・新車付属品の有無で上振れ。走行距離の裏どりはここで決まります。
- 売り手Tips:社外品は別売りで回収、車体は純正姿で出すとターゲット層が広がり高値成約しやすい。
- 買い手Tips:欠品→復元コスト(純正マフラー/外装/ステップ等)を見積り、総額比較で意思決定。
エンジン・フレームの要確認箇所|オイル滲み・ヘッド・ステム・曲がり
- エンジン:
- ヘッド周りのオイル滲み、ヘッドカバーガスケットの状態。
- 始動性・アイドル安定・メカノイズ(タペット音/カムチェーン周り)。
- キャブ:同調・スロー域のツキ、フロートバルブの劣化兆候。
- フレーム/足回り:
- ネック周りの歪み跡、ステムベアリングのゴリ感。
- スイングアームピボットのガタ、リヤショック抜け。
- ホイールのフレ・スポークテンション(旧K系)。
- 電装:
- 配線ハーネスの社外加工痕、アーシング追加の処理品質。
- 充電電圧とレギュレータ発熱のチェック。
- 買い手Tips:冷間始動での様子見+短距離試乗が理想。動画でも可。
- 売り手Tips:始動〜暖機のワンカット動画と電圧計測写真を公開し、疑念を先回りして解消。
消耗品とコスト見積り|タイヤ・チェーン・ブレーキ・再メッキ費用
- タイヤ:製造年週(DOT)を確認。ヒビ・硬化は要交換。前後で〜4〜6万円程度を想定。
- ドライブ系:チェーン/スプロケ摩耗 → 駆動一式で〜2〜4万円。
- 制動系:ローター摩耗・キャリパーOH歴。フルOHで〜2〜5万円+パッド。
- サスペンション:フロントフォークオイル漏れ/インナーメッキ傷。OH+シール類で〜2〜4万円。
- 再メッキ/再メッキ相当:マフラー/バンパー/小物クローム → 部分的に数万円〜桁違い。旧K系は**“外観再生”の費用インパクトが大**。
- 買い手Tips:見積り表(消耗・外装・機関・書類)を事前に作り、総額で比較。
- 売り手Tips:交換済み消耗品を写真+領収書で提示し、“すぐ乗れるコスト”を明確化して上振れを狙う。
まとめ:純正度・書類・機関・外観・消耗の5軸で点数化すると、価格妥当性の判断ミスが激減します。買う側は復元費込み総額、売る側は純正度回帰+情報開示が王道です。
購入チャネル別の“相場ズレ”を読む
同じCB750でも、どこで買うかによって価格やリスクが変わります。ここでは主要チャネルの相場ズレの理由と、買い手・売り手それぞれの勝ち筋をまとめます。
店頭販売(バイクショップ)vs 個人売買(ヤフオク・メルカリ)
- バイクショップ(店頭)
- 強み:点検・整備・保証・名義変更・納車整備などがセットで安心。整備履歴の裏どりが取りやすい。
- 価格傾向:整備・保証・人件費が上乗せされ、相場平均より高めになりやすい。
- 狙い方:整備明細の具体性(部品番号・実工数)と保証範囲を確認。タイヤ・ブレーキ・駆動の新品提供は価格差の合理理由になる。
- 個人売買(ヤフオク・メルカリ等)
- 強み:中間マージンがなく価格が素直。レア個体の掘り出しがある。
- リスク:整備・書類の不明点、現車確認の制約、輸送・トラブル対応の難しさ。
- 狙い方:出品者の履歴(評価/過去出品)、写真枚数(機関・下回り・刻印・付属)、動画の有無でふるいにかける。現車確認→当日交通傷害/任意対物確認で安全担保。
まとめ:安心料を払う店頭か、自己責任で割安を獲る個人売買か。ご自身のスキル・時間・輸送手配力で選びましょう。
海外向け業者の動きと国内在庫への影響
- 円安局面では海外業者が良質在庫を一気に買付→国内の上モノが枯渇→国内相場が上振れ。
- 円高局面では輸出採算が悪化→国内在庫が厚くなり価格が現実化。
- 実務ポイント:ウォッチしている店舗の仕入れ頻度と在庫回転日数を観察。回転が鈍化=価格交渉余地、即完売連発=上昇圧力のサイン。
査定相場と販売相場の乖離を埋めるコツ
- ギャップの正体:買取(査定)価格は**“即現金化の卸値”、販売価格は“整備・保証・リスク込みの小売値”。両者に10〜30%**の差が出やすい。
- 買い手のコツ:同条件の**成約相場(落札結果)**を複数集め、写真と整備履歴の質で補正して提示額を作る。
- 売り手のコツ:整備履歴の可視化(レシート・写真)と純正戻しで小売側に寄せる。**撮影品質(自然光・背景・構図)**でターゲット層を拡張。
- 交渉の型:
- 買い手「同年式・距離・純正度の成約実績が◯◯万円前後。整備要補の分△△万円を差し引いて、この価格が妥当です」
- 売り手「整備・純正度・付属品の客観根拠があります。近似成約は◯◯万円で、この提示は市場水準です」
使える指標:在庫日数・値下げ回数・問い合わせ数。数字で見れば“相場ズレ”は読めます。
RC42と旧K系のどちらを選ぶ?用途別おすすめ
CB750は**「乗って楽しむRC42」と「所有価値の旧K系(K0–K2中心)」で評価軸が大きく異なります。ここでは用途別に最適解**を提示し、選定ミスを防ぐチェックポイントを整理します。
通勤・ツーリング重視→RC42(空冷・実用・維持費の現実)
- 向いている人:毎週末のツーリング/年数千km以上走る予定/“いま乗る”ことを最優先。
- メリット
- 信頼性と部品供給の安心感:消耗品・補機類が比較的追いやすい。
- 扱いやすい出力特性:中低速トルクが厚く、市街地〜ワインディングまでストレス少。
- コスパ:旧K系ほどオリジナル度で価格が跳ねにくく、状態に対する価格の納得感が得やすい。
- 注意点(選定のコツ)
- 整備履歴の連続性(オイル・冷却・足回りOH)と電装健全性(充電電圧・レギュレータ発熱)。
- 純正度×実用アップの両立:マフラー純正維持+安全面の現代化(タイヤ・ブレーキホース等)。
- 写真の“下回り”チェック:オイル滲み・フレーム補修跡・錆進行は総額に直結。
コレクション・将来価値重視→K0–K2中心(オリジナル度・保存性)
- 向いている人:保管環境がある/走行頻度は低〜中/**“当時の佇まい”**を最優先。
- メリット
- 価値の源泉が明確:オリジナル外装/純正マフラー/当時刻印/付属品が揃うほど評価上昇。
- 長期保有との相性:適切な保管・維持で価値の目減りを抑えやすい。
- 注意点(選定のコツ)
- レプリカ外装・後年補修の線引きを厳密に。**“戻せるか”ではなく“最初から残っているか”**が現相場の鍵。
- 走らせる前提の整備費:キャブ・足回り・電装の初期リフレッシュに数十万円規模の予算を想定。
- 出自の証跡:記録簿・取説・当時工具・写真などの“紙の力”が価格を強く左右。
カスタム前提の注意点|純正戻しコストと売却時の評価
- “純正パーツの確保”が最優先:外装・マフラー・ステップ・灯火類など**“戻せる状態”**を維持。
- 売却時の現実:フルカスタムは買い手が狭いため、純正戻し+社外は別売が定石。
- 費用見積り:欠品純正の**調達コスト(入手難易度×相場)**を事前に積算し、総額で比較。
- 安全・合法のライン:排気・灯火・音量・保安基準を逸脱しない範囲で**“乗れるアップデート”**に留めるとリセールも安定。
まとめ:**“走るRC42/飾るK系”**という単純図式ではなく、あなたの使用頻度・保管環境・復元志向で選ぶのが正解。
迷ったら、RC42=整備履歴重視/K系=オリジナル証跡重視の二軸で比較すると判断が早いです。
よくある疑問Q&A|「上がりすぎ?」「後悔しない?」「今は買うなって本当?」
CB750の相場高騰は、多くの人に**「いま買うのは得なのか損なのか?」**という疑問を生んでいます。ここでは検索ニーズが強い質問を整理し、読者が“判断軸”を持てるよう解説します。
いま買うのは“アリ/ナシ”?相場局面別の判断基準
- アリのケース
- 春〜夏の需要期でも、低走行+純正度高+記録簿付の個体が出たとき。
- 為替が円高方向に動いた直後 → 海外流出が鈍り、在庫が厚くなる局面。
- ナシのケース
- SNSや雑誌で特集直後に急上昇したタイミング。
- 出物が少なく“選べない”状態で焦って購入すると高掴みリスク大。
- 判断基準
- 候補車を最低3台比較して総額(車両+整備費)を算出。
- 相場平均より20〜30%上振れしていないかを冷静に確認。
保険・税金・車検などランニングコストはどれくらい?
- 自動車税:750ccクラスは年間約6,000円前後。
- 重量税+自賠責(車検2年ごと):合計で約2〜3万円。
- 任意保険:等級や年齢条件で幅広いが、年間3〜7万円程度が目安。
- メンテ費用:
- オイル交換:5,000〜10,000円(3,000km毎)
- タイヤ交換:前後で5〜7万円(2〜3年サイクル)
- 車検整備費:10〜20万円(消耗品更新を含む場合)
→ 結論:購入価格よりも**“維持コストを許容できるか”**が、後悔回避のカギ。
将来のリセール予測|3年・5年・10年の目線
- 3年後:RC42は横ばい〜微増、旧K系はオリジナル度次第で堅調上昇。
- 5年後:RC42の高年式美車は希少化で上振れ余地。旧K系は整備済みオリジナルで資産性強化。
- 10年後:国内在庫がさらに減り、“良質・純正・証跡あり”は資産的価値を持つ可能性大。
- 前提条件:保管環境(屋内・湿度管理)×定期整備を徹底しないと、資産性どころか修繕費で逆転するリスクあり。
まとめ:**「買うタイミング」より「どう維持するか」**が未来価値を決めます。購入後も“整備記録を残すこと”が最高のリセール対策です。
まとめ|2025年のCB750相場を味方にする行動リスト
2025年のCB750は、為替(USD/JPY)×在庫回転×純正度の3要素が価格を動かすコア指標でした。**買いは“急騰直後を避ける”・売りは“春〜初夏と秋口の波に乗る”**が王道。最後に“今日からできる実務アクション”をチェックリスト化します。
まずやることチェックリスト|在庫監視・相場アラート・現車確認項目
- 在庫監視の型:ショップ/個人売買を3〜5箇所ブックマーク→週2回価格・在庫日数を記録
- アラート:希望条件(走行距離/純正度/記録簿)をキーワード登録し、新着を即確認
- 現車確認の持ち物:LEDライト、薄手手袋、電圧計(またはテスター)、磁石、メモアプリ(写真付)
- 確認項目:
- 機関:冷間始動/アイドル安定/メカノイズ
- 外装:再塗装の有無、デカール位置・質感
- 足回り:ステムのゴリ感/フォーク滲み/ショック抜け
- 書類:記録簿・取説・当時付属品の整合性
- 総額管理:車両価格+初期整備(消耗一式・油脂・OH)見積を“同一フォーマット”で比較
売買の失敗回避テンプレ|写真・整備履歴・価格根拠の作り方
- 写真の型(売り手):全景×4、メーター距離、機関アップ、下回り、刻印、付属品、始動〜暖機動画
- 履歴の見せ方:部品番号・日付・走行距離が分かるレシート写真を並べる(PDFでも可)
- 価格根拠:近似成約の複数事例+“自車の加点(純正度/整備済)・減点(外装/要OH)”を明記
- 交渉文(買う側):「近似成約◯◯万円/要整備△△万円 → 提示□□万円が妥当」
- 交渉文(売る側):「整備・純正度・付属品の根拠添付 → 近似成約◯◯万円に照らし掲示価格は市場水準」
最終結論:“数字と証跡”で選び、“波”で動く。
これだけで掴み高と売り逃しを大幅に減らせます。
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