ロードスター990Sは「走りの純度が最も高い」と言われる特別仕様ですが、その一方で 「後悔する？」「評価はどうなの？」 と検索してしまう人が多いのも事実です。
軽量化された990kgボディ、BBS鍛造ホイール、ブレンボブレーキなど魅力は十分。しかし、通勤メインの人や快適性重視の人には合わない部分もはっきり存在します。
後から「こんなはずじゃなかった…」と後悔する人と、「買ってよかった！」と満足できる人の差は、**購入前に“どこを見るか”**で決まります。
この記事では、
- ロードスター990Sで後悔しやすいポイント
- 実際の評価・口コミから見える本音
- 他グレードとの違い
- 自分に合うかどうかの判断軸
をわかりやすく整理し、ロードスター990Sの選び方を失敗しないための具体的な基準をお伝えします。
購入を迷っている方も、すでに候補に入れている方も、まずはこの記事で「後悔しないために必要なチェックポイント」をしっかり押さえておきましょう。
結論｜ロードスター990Sは後悔する？評価とおすすめ度
ロードスター990Sは「走りの純度」を最優先した特別仕様のグレードです。
990kgという軽量ボディに、1.5Lエンジン、BBS製鍛造ホイール、ブレンボキャリパーなど、走り好きに刺さる装備が満載で、総合的な満足度はかなり高めです。
一方で、「日常の快適性」「積載力」「長距離の余裕」といった部分は割り切った作りになっているため、通勤メインや普段使いの頻度が高い人は後悔する可能性があります。
結論としては、
- 走り重視 → ほぼ確実に満足できる
- 快適性重視 → 後悔しやすい
というシンプルな構図になります。
オーナー評価を総合しても、ロードスター990Sは“使い方が合う人には最高の相棒”であり、万人向けのグレードではないという点がはっきりと見えてきます。
「ロードスター 990S 後悔」と検索する人の代表的な不安
「ロードスター990S 後悔」と検索する人が抱えている不安には、次のような傾向があります。
- 990Sは乗り心地が硬くて疲れる？
BBSホイール×スポーツサスの組み合わせで、市街地の段差を“拾いやすい”という声は多いです。 - 日常使いで不便では？
2シーター＋トランク130L前後という小ささから、「荷物問題」は代表的な後悔ポイントです。 - 価格が高い割に装備がシンプル？
990Sはあくまで“走り特化”。快適装備が少ない点に驚く人もいます。 - ロングドライブがキツいって本当？
高速道路での静粛性・風切り音の大きさを不安に感じる人も多いです。
これらは走りに全振りしたクルマならではの“トレードオフ”。
この記事では、その不安をひとつひとつ解消しながら、「自分は本当に990Sを買って後悔しないタイプなのか」を判断しやすい内容にしています。
オーナー評価から見たロードスター990Sの満足度まとめ
実際のオーナー評価を総合すると、ロードスター990Sは「満足度の高いグレード」であることは間違いありません。
特に、
- 軽さゆえのハンドリングの気持ちよさ
- 自然吸気エンジンを回す楽しさ
- 6MTのシフトフィール
- 操作している感覚がダイレクトに伝わる走り
このあたりは、ほとんどのオーナーが「買ってよかった」と断言しています。
一方で、
- 車内が狭い
- 積載は諦めるレベル
- 乗り心地の硬さ
- 風切り音が大きめ
- 冬・雨で使いづらさが出る
といった部分で“評価が割れやすい”のも事実です。
ロードスター990Sは、スポーツカーとしての完成度は非常に高いが、日常車としての万能性は低いという点を理解したうえで選ぶのがポイントです。
ロードスター990Sのスペックと装備を評価
ロードスター990S（型式：ND5RC）は、ロードスターのなかでも“軽さ”と“純粋な走り”に焦点を当てた特別仕様です。
990kgという驚異的な軽量化に、走行性能を引き上げる専用装備が組み合わされており、スポーツカーとしての完成度は非常に高いです。ここでは、そのスペックがもたらす「走りの質」と「装備の価値」を整理していきます。
990kg軽量ボディ×1.5Lエンジンの走りの評価ポイント
ロードスター990Sの最大の特徴は、990kgという軽さです。
ND系ロードスターの中でも圧倒的に軽く、一般的なコンパクトカーの1,050〜1,200kgより100kg以上軽いことも珍しくありません。
組み合わせるのは自然吸気1.5Lエンジン（型式：P5-VP）。
最高出力132PS／最大トルク15.5kgf·mとスペックだけ見ると控えめですが、軽量ボディのおかげで「数字以上に軽快に走る」点が高く評価されています。
軽さは以下のメリットを生みます。
- ステアリング操作がダイレクトで気持ちいい
- 回頭性が高く、コーナーの進入がスパッと決まる
- エンジンを回したときの伸びが素直
- 停止からの加速が軽快で街乗りがラク
特にワインディングでは、「軽さこそ正義」を体現したような走りで、990Sならではの楽しさを味わえます。
BBS鍛造ホイールやブレンボ製ブレーキは本当に必要か？
ロードスター990Sの専用装備でよく話題に上がるのが以下のセット。
- BBS製16インチ鍛造ホイール
- ブレンボ製フロントブレーキキャリパー
- ビルシュタイン製ダンパー
この3点セットは、走りの質に直結する装備であり、軽量化＋制動力＋安定感の三拍子がそろいます。
特にBBSホイールは1本あたり数十万円することも珍しくなく、市販で買えば「本体価格の差額以上」。
ブレンボキャリパーも制動力の安定感が高く、一度慣れると「もう純正には戻れない」と言われるほどです。
ただし、必要性は使い方によって変わります。
- ワインディング・サーキット → 価値は非常に高い
- 街乗り・通勤中心 → 少しオーバースペック感あり
ロードスター990Sは“走りに全振りした装備”なので、自分の用途にマッチするかはチェック必須です。
新車価格と装備内容から見るコスパ評価
ロードスター990Sの新車価格は300万円台後半。
ロードスターの中ではやや高めですが、内容を考えると十分コスパは取れています。
理由は以下の3点です。
- BBS鍛造ホイールを単品購入すると高額（4本で30〜40万円超も）
- ブレンボキャリパーもアフターパーツで揃えると20〜30万円級
- 軽量化されたシャシーは後から追加できない“価値”
つまり、990Sの装備を後付けすると“軽く60万円以上かかる内容”が最初からセットになっているため、実はかなり合理的な価格設定です。
ロードスター全体の中では決して“初心者向け”ではありませんが、走りの質を重視する人にとってはコスパ良好なグレードと言えます。
ロードスター990Sで「後悔しやすい」パターン
ロードスター990Sは「走り特化」のグレードであるため、使い方によっては後悔につながってしまうケースがあります。
ここでは、実際にオーナーの口コミでも多く見られる“後悔ポイント”をわかりやすくまとめました。購入前にこの部分を理解しておくと、ミスマッチを防ぎやすくなります。
通勤メイン・渋滞多めでロードスター990Sを選ぶデメリット
ロードスター990Sは6MT専用グレードのため、渋滞が多い地域やストップ＆ゴーが多い通勤ルートだと、運転が少し負担に感じやすくなります。
特に、
- 頻繁なクラッチ操作で疲れる
- 低速走行では足回りが硬く感じやすい
- 視界が低いので大型車の多い街中だとストレスが出る
こういった不満はよく挙がります。
さらに、マニュアル車に慣れていない方だと、渋滞の連続で余計に“990Sの楽しさを味わえる場面が少ない”という本末転倒な状況になることも。
ロードスター990Sは、あくまで「走るためのクルマ」。
毎日ガチガチの通勤で使うと、本来の魅力を感じにくくなるのがデメリットです。
乗り心地・静粛性の評価｜長距離ドライブで気になる点
ロードスター990Sの乗り心地は、標準グレードに比べると「やや硬め」です。
これはBBSホイール、ブレンボ、ビルシュタイン製ダンパーなどの“性能重視セット”によるもの。
長距離で気になるポイントとしては、
- 段差での突き上げ感がわかりやすい
- ロードノイズ・風切り音が大きい
- 高速道路の連続走行では疲れが出やすい
特に風切り音は、オープンカーゆえの構造的な部分も大きく、静粛性を重視する人は注意が必要です。
もちろん、スポーツカーとしては許容範囲ですが、
「快適性優先の長距離移動」には向いていません。
雨の日・冬場・荷物問題｜日常使いで後悔しがちなポイント
ロードスター990Sを日常的に使ううえで、意外と大きいのがこの3つの問題です。
■ 雨の日のデメリット
- 視界が狭く、雨天時は見づらい
- ボディが低いため、前走車の水はねをかぶりやすい
オープンにできないのは当然として、クーペとして乗っても雨の日の運転は注意が必要です。
■ 冬場のデメリット
- FR＋軽量ボディで滑りやすい
- ヒーター性能は十分だが、車内が狭く外気温の影響を受けやすい
スタッドレスを履いても、軽さが裏目に出て慎重な運転が求められます。
■ 荷物問題は“割り切り必須”
ロードスター990Sはトランク容量約130L。
この大きさは、キャリーケース1つでほぼ埋まるレベルで、「週末の買い物で困る」との声も。
- ゴルフバッグは基本的に積めない
- 大型の荷物は助手席を使うしかない
- 旅行も荷物を工夫する必要がある
こうした“日常使いでの不便さ”は、後悔ポイントとしてかなり多い部分です。
ロードスター990Sの走り・楽しさに関する評価
ロードスター990Sは「とにかく走るのが楽しい」という声が非常に多いグレードです。
軽量ボディと専用装備が生み出す“軽快さ”は、他のグレードにはない強みで、ロードスターの本質である「人馬一体」をより深く感じられます。ここでは、その楽しさを具体的に解説していきます。
ワインディングロードでのロードスター990Sの評価
990Sの真価が最も発揮されるのがワインディングです。
軽さとシャシー剛性、そしてレスポンスのよい1.5L NAエンジンが相まって、まるで身体の一部のようにクルマが動きます。
ワインディングで特に高評価なのは以下のポイントです。
- 切った瞬間にノーズが向く鋭い回頭性
- 軽さのおかげで荷重移動が素直
- ブレンボの制動がコーナー進入を安定させる
- ビルシュタインの収まりが良く、姿勢変化がわかりやすい
「軽さってこんなに楽しいのか」と実感しやすいのが990Sの魅力です。
6MT専用グレードのシフトフィールと操作感の評価
ロードスターのMTは“世界一楽しい”とまで評価されますが、990Sではその魅力がさらに際立ちます。
- ショートストロークでカチッと入る
- クラッチのつながりが自然で扱いやすい
- 軽量ボディで加速変化がわかりやすい
シフト操作が「ただの運転作業」ではなく、
**“走りのリズムを作る楽しさ”**に変わるのは、ロードスターならではの特権です。
さらに、6MTは減速から加速へ移る瞬間のメリハリも感じやすく、運転そのものに没入できる感覚があります。
サーキット・スポーツ走行で感じる990Sならではの魅力
サーキットを走りたい人にとっても、990Sは魅力的です。
理由は大きく3つ。
- 軽量ボディはタイヤ・ブレーキの負担が少ない
- 専用装備（BBS／ブレンボ）がハードな走行に向いている
- 自然吸気エンジンでコントロール性が高い
とくに、前後の動きがわかりやすいのは軽量FRの強み。
「限界の手前」を予測しやすく、上達しやすいクルマでもあります。
もちろんパワーは控えめですが、軽さを武器に**“小さい排気量で速さを楽しむ”**という走り方ができるのが990Sの魅力です。
他グレードとの比較で見るロードスター990Sの立ち位置
ロードスター990Sは「走り特化」の位置づけですが、他グレードと比較すると明確な違いが見えてきます。
ここでは人気の“S”グレード、モータースポーツ向けの“NR-A”、そしてハードトップの“RF（型式：NDERCなど）”と比較し、990Sがどんなユーザーに向くのかを整理します。
S・NR-Aとの違いを比較｜990Sを選ぶべき人・選ばなくていい人
ロードスターのラインナップの中でも迷いやすいのが“990S・S・NR-A”。
それぞれの特徴は次のとおりです。
■ Sグレード（ND5RC）
- もっとも“純粋でベーシックなロードスター”
- 装備は必要最低限で、軽快さが魅力
- 価格も抑えめで、日常使いとのバランスが良い
■ NR-A（ND5RC）
- サーキット走行前提の“競技ベース車”
- 各部補強が入り、耐久性を高めた仕様
- 内装はシンプルで、快適装備は少ない
■ 990S（ND5RC）
- Sをベースに「軽量＋高性能ブレーキ＋鍛造ホイール」で強化
- 走りの質を高めつつ、NR-Aほどストイックではない
- 価格はSより高めだが、装備内容を考えると“割安”
▼990Sを選ぶべき人
- ワインディングを気持ちよく走りたい
- サーキットも視野に入れつつ、日常もある程度こなしたい
- 高性能装備を“最初から全部入り”で楽しみたい
▼990Sを選ばなくていい人
- 通勤・普段使いが中心
- 静粛性・乗り心地を重視
- カスタム予定がなく、ベーシックに乗りたい（→Sが向く）
このように、990Sは「サーキットまでは行かないけど、走りの質は妥協したくない」という人にピッタリのポジションです。
RFとの比較評価｜オープンカーとしての割り切りポイント
ロードスターRF（型式：NDERCなど）は、ロードスターの“快適性寄り”の兄弟車です。
クーペスタイルの電動ハードトップを採用しており、乗り味は990Sとはかなり異なります。
■ RFの特徴
- 屋根がしっかりしていて静粛性が高い
- 2Lエンジン（SKYACTIV-G 2.0）でパワーがある
- 高速巡航や長距離が得意
■ 990Sとの大きな違い
- 走りの軽快さは990Sが圧倒的に上
- 快適性はRFが圧倒的に上
“走りの楽しさ”を取るなら990S、
“日常性と快適性”を取るならRFといった棲み分けになります。
中古相場とリセールバリュー｜990Sは値落ちしにくいのか
ロードスター990Sは、中古市場でも比較的リセールが安定しています。
理由は次の3つ。
- 数が少なく希少性が高い
- BBS・ブレンボなど装備価値が落ちにくい
- 軽量FRスポーツの需要が常に一定
実際に、走行距離3万km以下の個体であれば“新車価格に近い値で売れる”ケースも珍しくありません。
- Sグレード → 流通量が多く、相場が安定
- NR-A → ニッチだが、愛好家需要が強い
- 990S → 装備価値が強く、総じて値落ちしにくい
「買って、しばらく乗って、また売る」までを考える人にとっても、990Sは非常に扱いやすいグレードです。
ロードスター990S購入前によくある質問Q&A
ロードスター990Sは非常に魅力的なグレードですが、購入前のよくある不安や疑問も多く見られます。ここでは、実際に検索されている「維持費」「運転しやすさ」「後悔しないためのチェックポイント」について、わかりやすく回答していきます。
ロードスター990Sの維持費・燃費は？後悔しないための目安
ロードスター990Sの維持費は、スポーツカーとしては比較的リーズナブルです。
■ 燃費の目安（1.5L・6MT）
- 街乗り：14〜17km/L
- 高速道路：17〜20km/L前後
- 平均実燃費：15〜18km/L
軽量ボディのおかげで、エンジンの負担も少なく燃費は良好です。
■ 年間維持費の目安
ロードスター（ND5RC）の維持費の一例は以下のとおり。
- 自動車税：34,500円
- 自賠責：約12,700円
- 車検費用：7〜10万円
- 任意保険：5〜8万円（条件により変動）
- タイヤ交換（16インチ）：4本で5〜10万円前後
- オイル交換：5,000〜10,000円程度
スポーツカーとしてはかなり経済的で、費用面で後悔する人はあまり多くありません。
身長170cm前後でも乗り心地やドラポジで後悔しない？
ロードスター990Sは「小さく低い車体」のため、ドラポジが気になるという声は多いですが、身長170cm前後であれば基本的に問題ありません。
- 足元のスペースは十分
- シートの高さ調整はないが姿勢を作りやすい
- 目線が低いため“走っている実感”が強い
ただし、以下の点で好みが分かれます。
- シートがややタイトで、体格によっては窮屈に感じる
- 低いドラポジに慣れるまで時間がかかる人もいる
- サイドシルが高めで乗り降りしづらい
体格的な問題というより、慣れの問題が大きいです。
試乗で「視点の低さ」「シートのタイトさ」「ペダルレイアウト」を必ずチェックするのが吉です。
これだけは試乗でチェック！ロードスター990S後悔回避チェックリスト
990Sを後悔なく購入するためには、試乗で次のポイントをチェックすると確実です。
■ 1. 乗り心地の硬さ
ビルシュタイン製ダンパー＋BBSホイールのマッチングで、路面の情報を拾いやすい仕様です。
「段差の突き上げ」を必ず体感しておきましょう。
■ 2. 風切り音とロードノイズ
高速道路を試せるならベスト。
音の大きさは個体差が少なく、判断しやすいポイントです。
■ 3. トランク容量の確認
130Lという“軽自動車より小さい”容量です。
自分の荷物が入るか、実際に見たほうが後悔を防げます。
■ 4. クラッチ・シフトフィール
MT操作のしやすさは大きな満足ポイントになります。
ただし渋滞が多い地域では負担になることも。
■ 5. ドラポジのフィット感
- 身長、体格
- シートのタイトさ
- ペダルの角度
これらは個人差が大きいので、必ず試乗でチェックしましょう。
■ 6. 日常使いの想像
コンビニや駐車場の段差、買い物の帰りなど、
「自分の生活圏でどう使うか」をイメージすることが大切です。