
「ヤマハMT-10は気になるけど、不人気って本当?」「買ったら後悔するのでは?」そんな不安を抱えていませんか?MT-10はリッタークラスのストリートファイターとして高性能なバイクですが、一部では「燃費が悪い」「価格が高い」「扱いづらい」といった声も聞かれます。
この記事では、MT-10が不人気と言われる理由や、購入後に後悔しやすいポイントを詳しく解説。また、MT-10ならではの魅力や、どんなライダーに向いているのかも紹介します。
・MT-10のスペックと不人気の理由
・購入前に知るべきデメリットと後悔ポイント
・MT-10を選ぶメリットとおすすめのライダー像
MT-10を検討している方は、ぜひ最後まで読んで後悔しない選択をしてください!
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MT-10は本当に不人気なのか?その理由を徹底検証
ヤマハのフラッグシップネイキッド「MT-10」。リッタークラスならではのパワフルな走りや、R1直系のエンジンを搭載していることから注目されるモデルですが、一部では「不人気」と言われることもあります。実際のところ、MT-10は本当に人気がないのでしょうか? ここでは、基本スペックや特徴を確認しながら、不人気と言われる理由を掘り下げていきます。
MT-10の基本スペックと特徴|リッタークラスの実力は?
MT-10は、ヤマハのスーパースポーツ「YZF-R1」をベースに開発されたネイキッドモデルです。R1譲りの998cc並列4気筒エンジンを搭載し、電子制御も充実。パワフルな加速と扱いやすいトルク特性を兼ね備えています。
- エンジン:998cc 水冷並列4気筒(クロスプレーン)
- 最高出力:166PS / 11,500rpm
- 最大トルク:112Nm / 9,000rpm
- 車両重量:212kg(装備重量)
- 燃費(WMTCモード):14.5km/L
- 電子制御:IMU(慣性計測ユニット)、クイックシフター、トラクションコントロール、スライドコントロールなど
R1ほどのレーシーさはないものの、街乗りやツーリングでも扱いやすいセッティングが特徴。クルーズコントロールが標準装備されているのもポイントで、高速巡航時の快適性も考慮されています。
なぜ不人気?MT-10の評価が分かれる理由とは
MT-10は高性能なバイクですが、一部のライダーから「微妙」と思われるポイントもあります。その理由を見ていきましょう。
- 燃費の悪さ
- リッタークラスのバイクとしても燃費が厳しく、実燃費は10〜15km/Lほど。
- 燃料タンク容量が17Lとそこまで大きくないため、ツーリングでは給油回数が増える。
- 価格の高さ
- 2024年モデルの新車価格は約180万円と、Z1000やCB1000Rと比べても高め。
- 高性能な電子制御が搭載されているとはいえ、コストパフォーマンスを重視するライダーには手が出しにくい。
- デザインの好みが分かれる
- フロントマスクが個性的で、「カッコいい」と思う人もいれば、「ロボットみたいで微妙」と感じる人も。
- ネイキッドらしさが薄れ、ストリートファイター的な雰囲気が好みを分ける要因に。
- MTシリーズらしさが薄い?
- MT-09やMT-07と比べると、MTシリーズ特有の「トルク感」や「気軽さ」が少なく、ややスポーツ寄りの乗り味。
- その結果、「MT-10じゃなくてR1でいいのでは?」という声も。
- 車重と取り回しの影響
- 212kgという重量はリッタークラスでは標準的だが、街乗りでは取り回しの重さを感じることも。
- MT-07やMT-09に乗っていた人がMT-10に乗り換えると、「重くて疲れる」と感じるケースもある。
MT-10は、パワフルなエンジンや充実した電子制御を備えた魅力的なバイクですが、燃費の悪さや価格の高さ、デザインの好みなどから評価が分かれることもあります。不人気というよりは「人を選ぶバイク」といったほうが正しいかもしれません。次の章では、具体的な後悔ポイントについてさらに掘り下げていきます。
MT-10の後悔ポイント|購入前に知るべきデメリット
MT-10は圧倒的なパワーと最先端の電子制御を備えた魅力的なバイクですが、購入後に「思っていたのと違った」と感じるライダーもいます。ここでは、MT-10の後悔しやすいポイントを詳しく解説します。
燃費の悪さは致命的?実燃費とタンク容量の問題点
MT-10の実燃費は10〜15km/L程度と、リッタークラスの中でも低め。特に街乗りでは10km/Lを下回ることもあり、燃料代が気になるところです。
また、燃料タンク容量は17Lと決して大きくなく、航続距離は200km前後。ツーリングでは頻繁な給油が必要になり、「もう少しタンクが大きければ…」と感じる場面が出てきます。
特にロングツーリング派のライダーにとって、燃費とタンク容量は考慮すべきポイントでしょう。
高速巡航は快適?クルーズコントロールと風防の実力
MT-10にはクルーズコントロールが標準装備されており、高速道路の長距離走行では便利な機能です。しかし、ネイキッドモデルのため風防が弱いという欠点もあります。
高速域では上半身にまともに風を受けるため、長時間の巡航では疲れやすいという声も。オプションでスクリーンを装着すれば多少改善されますが、快適性を求めるならハーフカウルを装備した「MT-10 SP」やアドベンチャーモデルの選択肢も視野に入れるべきでしょう。
価格が高すぎる?ライバル車(Z1000・CB1000R)との比較
MT-10の2024年モデルの新車価格は約180万円と、ネイキッドモデルの中では高めの設定です。比較対象として、同クラスのライバル車と価格を比べてみると、
- カワサキ Z1000(約140万円)
- ホンダ CB1000R(約160万円)
このように、MT-10はライバル車より20〜40万円ほど高いのがわかります。もちろん、MT-10はYZF-R1譲りの電子制御や装備が充実しているため、それなりの価値はありますが、「コスパ重視で選びたい」という人には割高に感じるかもしれません。
MTシリーズらしさが薄れた?MT-09との違いを検証
MTシリーズといえば、軽快なハンドリングと強烈なトルク感が特徴ですが、MT-10はMT-09までのキャラクターとは少し異なります。
比較項目 | MT-10 | MT-09 |
---|---|---|
エンジン | 998cc 4気筒 | 890cc 3気筒 |
最大トルク発生回転数 | 9,000rpm | 7,000rpm |
車重 | 212kg | 189kg |
MT-09が**「低回転からのトルクを活かして楽しめるバイク」なのに対し、MT-10は「高回転まで回して楽しむリッタースーパーネイキッド」**という性格です。そのため、MT-09の「暴力的なトルク感」や「軽快な乗り味」が好きな人にとっては、「MT-10は意外と大人しい」と感じるかもしれません。
街乗り・ツーリングでは扱いづらい?車重やポジションの影響
MT-10の車重は212kgと、リッタークラスのネイキッドとしては標準的ですが、MT-09(189kg)やZ1000(221kg)と比べると、取り回しの重さを感じる人もいます。
また、ポジションは比較的アップライトですが、ハンドル幅が広めのため、渋滞時や狭い道では少し扱いにくいことも。さらに、クラッチ操作がやや重めなので、長時間の街乗りでは疲れやすいという声もあります。
ツーリングでは、「燃費の悪さ」「風防の弱さ」「車重」がネックになり、気軽に乗れるバイクとは言いにくいかもしれません。
MT-10は間違いなく高性能なバイクですが、燃費の悪さや価格の高さ、MTシリーズらしさの違いなど、購入後に「思っていたのと違った」と感じるポイントもあります。特に、**「MT-07やMT-09の延長線上で考えていた人」「コスパ重視の人」「街乗り中心の人」**は、よく検討するべきでしょう。
とはいえ、R1直系のエンジンや最新の電子制御が詰め込まれたMT-10ならではの魅力もあります。次の章では、「それでもMT-10を選ぶ価値があるポイント」について詳しく解説していきます。
それでもMT-10を選ぶ価値はある!魅力を再確認
MT-10には、燃費や価格の高さといったデメリットがあるものの、それを上回る魅力が詰まっています。ここでは、MT-10だからこそ味わえる「選ぶ価値のあるポイント」を詳しく解説していきます。
R1直系のエンジンは圧倒的!パワーとサウンドの魅力
MT-10最大の魅力といえば、やはりYZF-R1譲りのクロスプレーンエンジンでしょう。
- 998cc 直列4気筒クロスプレーンエンジン
- 最高出力 166PS(122kW)/11,500rpm
- 最大トルク 112Nm / 9,000rpm
クロスプレーンエンジン特有の不等間隔爆発により、低回転域から力強いトルクを発揮し、開けた瞬間から鋭く吹け上がる感覚を楽しめます。
また、重低音の効いた独特なエンジンサウンドも魅力のひとつ。MT-09の3気筒エンジンとはまた違った、「ドコドコ」という鼓動感と「バリバリ」と荒々しく高回転まで回る音は、乗っているだけでテンションが上がるはずです。
リッタークラスならではの圧倒的なパワーと、音まで楽しめるエンジン特性は、MT-10ならではの魅力と言えます。
最新電子制御の恩恵|IMU、クイックシフター、トラクションコントロール
MT-10は、スーパースポーツ並みの電子制御を搭載しており、ライダーをサポートするテクノロジーが充実しています。
- 6軸IMU(慣性測定装置)
- バイクの前後・左右・上下の動きを感知し、最適な制御を行う
- クイックシフター(アップ&ダウン対応)
- クラッチ操作なしでシフトアップ・ダウンが可能
- トラクションコントロール(TCS)
- スリップを抑え、安定した走行をサポート
- ウィリーコントロール(LIF)
- 急なアクセル操作でも前輪が浮きすぎるのを抑制
- スライドコントロール(SCS)
- リアタイヤのスライドを制御し、安全性を向上
これらの電子制御がMT-10のパワーをしっかりと受け止め、ライダーに安心感と余裕をもたらしてくれます。
特にクイックシフターは、スムーズなシフトチェンジを可能にし、アクセルを開けたままでも瞬時にギアチェンジができるため、スポーツ走行をより楽しめる仕様になっています。
MTシリーズ最上位モデルの存在感|唯一無二のデザインと走り
MT-10は、MTシリーズの最上位モデルとしての特別な存在感を放っています。
まず、デザイン面では攻撃的なフロントマスクと凝縮感のあるボディが特徴。ヘッドライトの形状やカウルデザインはロボットのような近未来的な印象を与え、街中でもひときわ目を引くバイクです。
また、MT-09などの下位モデルと比べると、MT-10はよりスーパースポーツに近い走りを楽しめます。
- フレームはR1譲りのアルミ製デルタボックスフレームを採用
- 高剛性なフロントフォーク&リアサスペンション
- 強力なブレーキ性能(ブレンボ製ラジアルマウントキャリパー)
これにより、ネイキッドながらもコーナリング性能が非常に高く、スポーツ走行でも不満が出にくいバイクになっています。
さらに、MT-10はカスタムパーツも豊富なので、より快適なツーリング仕様にしたり、スーパースポーツ寄りのセットアップにするなど、好みに応じたカスタムの自由度が高いのも魅力です。
MT-10は燃費や価格の面で気になる点はあるものの、YZF-R1直系のパワフルなエンジン、最先端の電子制御、MTシリーズ最上位モデルならではの存在感と走りの楽しさを兼ね備えたバイクです。
「ただ速いだけじゃなく、しっかりコントロールできるリッターネイキッドが欲しい」
「最新の電子制御と唯一無二のデザインを楽しみたい」
そんなライダーにとって、MT-10は間違いなく満足度の高い1台になるでしょう。
MT-10はどんな人に向いている?
ヤマハのMT-10は、スーパーネイキッドと呼ばれるクラスに属し、パワフルなエンジンと先進的な電子制御を備えたバイクです。見た目もアグレッシブで、乗るだけで気分が高まる一台ですが、人によっては「合わなかった…」と後悔することも。そこで、どんなライダーにMT-10が向いているのか、逆にどんな人は注意が必要なのかを解説していきます!
こんなライダーなら満足!MT-10がピッタリな人
MT-10が特におすすめなのは、以下のようなライダーです。
✅ リッターバイクならではのトルクとパワーを楽しみたい人
MT-10のエンジンは、YZF-R1譲りの998cc並列4気筒。低回転からの力強いトルクと、高回転域の伸びやかさが特徴です。加速感を楽しみたい人にはピッタリ!
✅ 電子制御を活用して安全にスポーツライディングをしたい人
トラクションコントロール、クイックシフター、ウィリーコントロールなど、ライダーをサポートする電子制御が充実。パワーがありながらも扱いやすく、ワインディングやサーキット走行を快適に楽しめます。
✅ 個性的なデザインに惹かれる人
MT-10は、まるでロボットのようなメカニカルなデザインが特徴。「普通のネイキッドじゃ物足りない!」という人には、所有感を満たしてくれる一台です。
✅ 長距離ツーリングもこなしたい人
意外かもしれませんが、MT-10はツーリング性能も優秀。アップライトなポジションとクルーズコントロールを備えているため、高速道路も楽に走れます。
逆にこんな人は要注意!後悔しやすいポイントまとめ
MT-10は魅力的なバイクですが、以下のような人には向かないかもしれません。
⚠ 燃費を気にする人
MT-10の燃費は、リッター15km前後(実走行)と言われています。ハイパワーなエンジンの宿命とはいえ、燃料代が気になる人には厳しいかも…。
⚠ 軽さや取り回しの良さを求める人
装備重量は210kg以上あり、街中での取り回しやUターンはそれなりに気を使います。特に、大型バイクに慣れていないと、最初は重さを感じるかもしれません。
⚠ 静かでマイルドな乗り味を求める人
MT-10のエンジンは、荒々しさを残したチューニング。鼓動感が強く、加速時のサウンドも刺激的なので、落ち着いたフィーリングが好きな人には向かないでしょう。
⚠ 維持費を抑えたい人
リッターバイクは、タイヤ交換やオイル交換などのメンテナンスコストが高め。さらに、MT-10はハイグリップタイヤを履いているため、交換頻度が高くなりがちです。
5. まとめ|MT-10で後悔しないために知っておくべきこと
- MT-10は不人気と言われることがあるが、それは「万人向けではない」というだけ
- 強烈なエンジンパワーや独特なデザインが好みを分ける
- 価格や燃費、使い勝手の面で、購入を迷う人も多い
- 後悔しやすいポイントを事前に理解しておくことが大切
- 燃費の悪さ:実燃費はリッター15km前後で、ツーリングでは給油のタイミングを考える必要がある
- 価格の高さ:装備の充実度を考えれば納得できるが、ライバル車と比較すると割高に感じる人も
- 街乗りのしづらさ:車重やポジションの影響で、渋滞の多い環境では扱いにくさを感じることも
- それでもMT-10には唯一無二の魅力がある
- R1直系のエンジンが生み出す圧倒的なパワーとサウンド
- 最新の電子制御による安全性と快適性の両立
- 個性的なデザインとMTシリーズ最上位モデルならではの存在感
- どんなライダーに向いているのか?
- パワフルな走りを楽しみたい人には最高の相棒
- スポーツ走行を重視する人なら電子制御の恩恵をしっかり感じられる
- 個性的なバイクに乗りたい人にはぴったり
- 逆に、以下のような人は後悔する可能性も
- 燃費や維持費を気にする人
- 軽快な操作性や街乗りの快適さを求める人
- 風防がないと長距離が辛いと感じる人
- MT-10はクセの強いバイクだが、刺さる人にはたまらない一台
- 購入を考えているなら、自分の用途や好みに合っているかしっかり確認しよう
- 試乗やオーナーの声を参考にしながら、本当に「自分が楽しめるバイク」か見極めることが大切!