「デリカD5は故障が多い」「どこが壊れやすいの？」「中古で買っても大丈夫？」──。
デリカD5を検討していると、こんな不安にぶつかる人がとても多いです。
実際、電装系やCVT、EGRバルブなどでトラブルが報告されており、
**特に走行距離3万〜8万kmで発生しやすい“故障しやすい箇所”**が存在します。
一方で、年式によって傾向が異なったり、大切に乗られてきた個体では問題が少ないケースもあります。
本記事では、
- デリカD5で故障しやすい箇所トップ5
- 実際の故障事例と修理費の目安
- 故障が多いと言われる理由と背景
- 中古購入前に必ずチェックすべきポイント
- 故障を減らすためのメンテナンス方法
を、検索ユーザーが知りたい順でわかりやすく解説します。
この記事を読めば、デリカD5の弱点と対策が具体的にわかり、購入前の不安を確実に減らせます。
後悔のない選択をしたい方は、ぜひ続きをご覧ください。
結論｜デリカD5はどこが故障しやすいのか？最新事例から総まとめ
デリカD5は「壊れやすい」というイメージを持たれがちですが、実際には“特定の箇所に故障が集中しやすい”傾向があります。とくに多いのは、電装系・CVT（無段変速機）・エンジン周辺・足回り・バッテリー付近の5つです。
これらは年式や走行環境によって発生頻度が変わるものの、
2020〜2024年モデルでもユーザー報告が残っている“持病”のような傾向がある部位でもあります。
ただし誤解しないでほしいのは、デリカD5が“壊れやすい車”というわけではなく、
「重い車体」「4WD特有の構造」「電装品の多さ」 が故障発生の背景になっているという点です。
適切に整備されていた個体では問題がほとんど起きないことも多く、中古市場でも人気は非常に高いです。
まずは、多くの人が検索する“不安ポイント”から整理していきます。
「デリカD5 故障しやすい箇所」で多く検索される不安ポイント
検索ユーザーが不安に感じているのは、主に以下の3つです。
- どこが壊れやすく、どんな症状が出るのか知りたい
- 中古で買ったときに避けるべき個体はどれか
- 修理費が高額になりやすい箇所はどこか
とくに「電装系」「CVT」「エンジン周辺」は、SNSや掲示板でも報告が多く、
少しでも兆候があると大きな不安につながりやすい部分です。
そのためこの記事では、
実際のユーザー報告と修理実例をもとに、故障しやすい箇所を具体的に深掘りしていきます。
2020〜2024年モデルの故障傾向とユーザー報告データ
2020年以降のデリカD5は大幅な改良が入っていますが、
以下のような声は依然として見られます。
- ETACS（車両電装制御モジュール）の誤作動
→ドアロック不良、ライト点灯異常、パワーウインドウの挙動不良など - CVTのジャダー（振動）発生
→走り出し・低速でのカタつき
→走行距離3万〜6万km前後で増加傾向 - EGRバルブ（排気還流）の詰まり
→アイドリング不安定、出力低下 - 足回りからの異音
→スタビリンク・ブッシュの劣化で走行5万km前後から増える
ただし、2023〜2024年式では改善報告も増えているため、
**“必ず起きる”というより、“年式・走行距離・個体差で起きやすさが変わる”**と考えるのが正確です。
次のセクションでは、これらの中でも特にユーザーから相談が多い「故障しやすい箇所」を、ランキング形式で詳しく解説します。
デリカD5の故障しやすい箇所トップ5｜実際に多い部位を詳しく解説
デリカD5には、特にユーザー報告が多い「故障しやすい箇所」が5つあります。どれも走行に影響しやすい部位なので、購入前やメンテナンス時に知っておくと安心です。ここでは、それぞれの症状・原因・修理費の目安までわかりやすくまとめました。
電装系（ETACS・パワーウインドウ）に多いトラブルの特徴
電装系は、デリカD5の中でもっとも相談が多い部分です。とくに以下の2つが壊れやすい傾向があります。
● ETACS（電装統合制御ユニット）
ライト・ロック・ウインカー・ウインドウなど多くの電装制御を行うため、負担が大きく誤作動が起こりやすい部位です。
報告されている症状は、
- ドアロックが勝手に作動する
- パワーウインドウが一度で閉まらない
- ライトが突然点灯したままになる
などが多く、気づきにくい小さな異常から始まることもあります。
● パワーウインドウモーターの寿命
走行5万〜8万kmで、ウインドウが遅くなる・途中で止まるといった症状が出やすいです。
修理費の目安
- ETACS交換：40,000〜70,000円前後
- パワーウインドウモーター交換：15,000〜25,000円前後
CVTのジャダー・変速ショックが起きやすい理由
デリカD5はCVT（無段変速機）搭載モデルが多く、このCVTのトラブル報告も一定数あります。
よくある症状
- 発進時に「ブルブル」するジャダー
- 低速でギクシャクする変速ショック
- パワーが抜けたように感じる
起きやすい理由
- 車重が約2トンと重く、CVTに負担がかかりやすい
- 長い坂道走行・渋滞走行が多いと劣化が早まる
- フル乗車やキャンプ道具の積載が多いと熱を持ちやすい
修理費の目安
- CVTフルード交換（推奨60,000〜80,000km）：15,000〜30,000円
- バルブボディ修理：70,000〜150,000円
- 本体交換：200,000円〜
早めのフルード交換で故障リスクは大幅に下げられます。
エンジン関連（EGR・O2センサー）で起こりやすい症状
エンジン周りでは、EGRバルブとO2センサーが特に弱点とされます。
● EGRバルブの詰まり
煤（すす）が溜まりやすく、以下の症状が出やすいです。
- アイドリング不安定
- パワー低下
- エンストしやすい
2〜3万kmでも報告されることがあります。
● O2センサー不良（型番例：MD628318 など）
燃調に影響するため、以下の症状が発生します。
- 燃費悪化（平均−1〜2 km/L）
- 警告灯点灯
- 加速不良
修理費の目安
- EGR清掃：10,000〜20,000円
- O2センサー交換：15,000〜25,000円
サスペンションや足回りの異音｜走行距離5万km前後で増える理由
デリカD5は車重があり、サスペンションにも負担がかかりやすいです。
発生しやすい症状
- 段差で「コトコト」「ギシギシ」
- 低速で左右に揺れるような感覚
- スタビリンク、ブッシュの劣化音
とくに走行距離5万kmを超えると、劣化報告が目立ち始めます。
修理費の目安
- スタビリンク交換：10,000〜18,000円
- ショックアブソーバー交換：50,000〜90,000円（前後セット）
バッテリー上がり・アイドリングストップ周りの不具合
電装系が多いデリカD5では、バッテリー負荷も大きめです。
よくある症状
- アイドリングストップが使えない
- セルが弱い
- バッテリー交換時期が通常車より早い
とくにアイドリングストップが頻繁に作動する環境だと、
バッテリーの寿命が一般的な車より短くなる傾向があります。
修理費の目安
- バッテリー交換（EN規格・大容量タイプ）：20,000〜35,000円
- アイドリングストップ関連のセンサー交換：10,000〜20,000円
デリカD5で故障が多いと言われる背景｜構造的な弱点と使用環境の影響
デリカD5は「故障が多い」と言われることがありますが、これは“車自体の品質が低い”という意味ではありません。
むしろ本質は、重い車体・4WD構造・電装品の多さという“車の特性”によって、部品への負荷が高くなりやすい点にあります。
ミニバンの中でもデリカD5は特にアウトドア用途が想定されているため、悪路走行・フル乗車・積載が多いユーザーが比較的多く、その利用環境によって故障率が上がって見えるケースも珍しくありません。
ここでは、「なぜデリカD5は故障しやすいと言われるのか？」という根本原因をわかりやすく解説します。
重量2トン級が与える負荷と部品寿命の関係
デリカD5の車両重量は1,900〜2,050kgほどあり、ミニバンの中でもかなり重い部類になります。
この重量が、以下の部品に負荷をかけています。
- CVT（発進・停止の多い街乗りで特に負担）
- サスペンション（スタビリンクやブッシュの劣化が早い）
- ブレーキ（パッド・ローターの消耗が早め）
とくにCVTは、2トンクラスの車をスムーズに発進させるため負荷が大きく、
フルード劣化 → ジャダー発生 → バルブボディ不良という流れが起こりやすくなります。
これはデリカD5特有の問題ではなく、
「重い車＋CVT」に共通する傾向でもあります。
街乗りメインと悪路走行で故障リスクが変わる理由
デリカD5はアウトドア志向の強い車で、以下のような使い方をする人が多いです。
- キャンプ道具の大量積載
- 河原・砂利道・凸凹路面の走行
- 山道の連続登坂
このような走行環境は、車への負荷が通常のミニバンより大きくなり、
同じ年式でも劣化が早く進む個体が出てきます。
逆に、街乗り中心で穏やかに使用されている個体は故障率が少ないという報告も多く、
「デリカD5＝壊れやすい」というより、
使い方によって劣化スピードが大きく変わる車
と捉えるのが正しいです。
また、悪路走行が多いと、
- ダンパーやブッシュ類が早く傷む
- 電装コネクタの負担が増える
- 下回りに泥・砂が溜まりやすくセンサー不良が起きやすい
といった傾向があり、定期点検の重要性がさらに増します。
実際のデリカD5故障事例｜オーナー報告から見える症状と修理費目安
ここでは、実際にオーナーが経験した具体的な故障事例をもとに、
「どのタイミングでどんな不具合が出やすいのか」
「修理費はいくらくらいかかるのか」
をわかりやすく整理していきます。
中古購入を検討している方がもっとも知りたい情報なので、できるだけ実態に近い“リアルな声”に基づいてまとめています。
走行距離3万〜8万kmで発生しやすいトラブル例
デリカD5は、走行距離3万km前後から細かい不具合が出始め、5万〜8万kmで故障報告が増えてくる傾向があります。
とくに多い事例は以下の通りです。
● 3〜5万kmで多い例
- パワーウインドウの動作不良
- EGRバルブの詰まりによるアイドリング不安定
- アイドリングストップ関連の警告灯
● 5〜8万kmで多い例
- CVTジャダー（発進時の振動）
- 足回りの「コトコト」「ギシギシ」異音
- スタビリンク・ブッシュ類の劣化
- O2センサー故障（型番例：MD628318 など）
● 8万km以降に増える傾向
- ショックアブソーバーの抜け
- エンジンマウントのヘタリ
- アイドリングの安定性低下
とくにCVTは報告が多めで、条件によっては5〜6万kmで違和感が出てくることもあります。
高額修理になりやすい部位と想定費用の目安
デリカD5は、修理費が高くなりやすい部位がいくつかあります。とくに注意したいのは次の3つです。
■ CVT関連（もっとも高額になりやすい）
- CVTバルブボディ修理：70,000〜150,000円
- CVT本体交換：200,000〜350,000円以上
CVTは熱に弱いので、渋滞の多い地域や坂道の多い場所では早めのフルード交換が必須です。
■ 足回り（サスペンション・スタビリンク）
- スタビリンク交換：10,000〜18,000円
- ショックアブソーバー前後交換：50,000〜90,000円
悪路走行・荷物を多く積む人は特に劣化が早くなりやすい部分です。
■ 電装系（ETACSなど）
- ETACS交換：40,000〜70,000円
- ウインドウモーター交換：15,000〜25,000円
デリカD5は電装制御が多い車なので、電装系のトラブルは比較的起こりがちです。
中古でデリカD5を検討する際は、
3〜8万kmで何を交換しているか（整備履歴）
を必ず確認することで、故障リスクを大幅に下げられます。
故障を防ぐための対策｜点検のポイントと長く乗るためのメンテ術
デリカD5は悪路走行や積載が多くなる傾向のある車なので、
「適切なメンテナンスをしている車」と「していない車」では、
同じ走行距離でも故障リスクが大きく変わってきます。
ここでは、日常点検・定期点検で特に気を付けたいポイントをまとめました。
中古購入を検討する人に向けて、“買う前に見るべき場所”もわかりやすく解説します。
電装・CVTの早期発見につながるチェック方法
デリカD5の故障リスクを下げるために、まず押さえておきたいのが
**電装系とCVTの「早期違和感」を逃さないこと」**です。
意外と簡単にできるセルフチェックは以下の通りです。
■ 電装系チェックポイント
- ウインドウの動きが遅くないか？
→途中で止まる、動きが引っかかる場合はモーター劣化の兆候。 - ドアロックが正常に作動するか？
→勝手にロック／アンロックするのはETACSの可能性あり。 - ライトの点灯に違和感がないか？
→微妙にチラつく場合も電装系トラブルの前兆。
■ CVTチェックポイント
- 発進時に「ブルッ」と震えないか？
→ジャダーの初期症状。 - 低速でギクシャクしないか？
→バルブボディの不調が始まっている可能性。 - CVTフルードを適切な周期で交換しているか？
→推奨は60,000〜80,000km。中古なら整備記録簿の有無が超重要。
中古デリカD5を選ぶ際に必ず確認すべき箇所
中古デリカD5は人気が高いですが、故障しやすい箇所を知らずに買うと修理費がかさむ可能性があります。
購入前チェックは非常に重要です。
以下のポイントは必ず確認してください。
■ 1：CVTフルードの交換履歴（最重要）
走行6万kmを超えて未交換なら、
購入してすぐジャダーが出る可能性が高いです。
「CVTF交換済み」「CVT改善プログラム適用済み」の個体は狙い目。
■ 2：電装トラブルの履歴
- ETACS交換履歴
- ウインドウモーター交換
- スライドドアの動作確認
これらの履歴がある個体は「手が入っていて優秀」です。
■ 3：足回り（スタビリンク・ショック）の状態
5万kmを超えている車は劣化している可能性が高いです。
異音が出ていないか、実際に乗って確認しましょう。
■ 4：バッテリー状態（アイドリングストップ車）
アイドリングストップ車はバッテリー負荷が大きいので、
**寿命が短め（2〜3年程度）**です。
購入前に必ずチェックを。
■ 5：下回り（悪路走行歴を推測できる）
- マフラー
- ブッシュ
- ボディ下部
- 配線の泥や砂の残り
などを見れば、悪路走行歴を推測できます。
アウトドア使用が多い個体は、劣化が早い場合があります。
よくある質問Q&A｜デリカD5の故障に関する疑問を解決
デリカD5を購入前に調べている人が特に気にするポイントを、「よくある質問形式」でまとめました。
初めてミニバンや4WDを買う人でもイメージしやすいように、専門用語を避けつつ丁寧に解説しています。
Q：現行モデルは故障が少なくなっている？
はい、現行モデル（2020年以降）は以前より改善されています。
ただし、ゼロではなく、以下のような声は一定数あります。
- 小さな電装系トラブル（ウインドウ・ロック・ライトなど）
- EGRバルブの汚れ
- アイドリングストップまわりの誤作動
- CVTのジャダー（運転環境による）
特にCVT関連は「走り方・地域・積載量」に左右されるため、
良い個体を選ぶ・フルード交換を怠らないことで故障リスクは大きく下げられます。
中古で買う場合は、整備履歴の濃さが非常に重要です。
Q：中古購入で避けるべき年式や走行距離は？
デリカD5は人気車種なので、どの年式でも需要がありますが、
故障リスクをできるだけ抑えたい場合は以下を目安にすると安心です。
■ 避けた方がいい条件（初心者向け）
- CVTフルード未交換で6〜8万km走行している車
→最もトラブルを抱えやすい - 整備記録簿が無く、過去の点検履歴が不明な車
→前オーナーの扱いがわからないのでリスク大 - 電装系の修理履歴が極端に多い車
→過去の水没・悪路走行も疑われる
■ 狙うべき条件
- CVTフルード交換済み
- スタビリンク／EGR／O2センサー交換歴あり
- ワンオーナー＋屋内保管車
- スライドドア開閉が滑らか（地味に重要）
総じて、
“走行距離よりもメンテナンス状態の良し悪し”
で選ぶ方が失敗しません。
Q：修理費を抑えるにはどうすればいい？
修理費を抑えるコツはいくつかあります。
■ 1：CVTフルード交換を60,000〜80,000kmで必ず実施
これだけでCVT寿命を大きく伸ばせます。
■ 2：電装トラブルは早期診断が鉄則
ETACSの誤作動は、原因が小さければ数千円で済むこともあります。
放置すると高額修理に。
■ 3：足回りの異音は早めにチェック
スタビリンクのみの交換なら比較的安価で済みます。
■ 4：アイドリングストップ車は大容量バッテリーを選ぶ
交換サイクルが長くなり、結果的に出費が減ります。
■ 5：中古購入時は「整備履歴の厚い車」を必ず選ぶ
これがもっとも費用を抑える近道です。
履歴がしっかりしている個体は、前オーナーが丁寧に扱っていることが多く、
購入後の出費が大幅に変わります。