
プジョーのディーゼル車、実際のところどうなんだろう?
「燃費がいいって聞くけど本当に静か?」「うるさいって噂もあるけど…」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、プジョー308・3008・5008など人気モデルの評判をもとに、ディーゼル車の静粛性・実燃費・故障のリスクまで徹底解説します。
さらに、オーナーのリアルな口コミや、「こんな人にはおすすめ」「後悔するのはこんなとき」といった判断材料も紹介。
購入前に知っておくべき“真実”を、わかりやすくお伝えします。
プジョーのディーゼル車があなたに合っているのか、この記事でしっかり見極めてください。
プジョーのディーゼル車とは?ラインナップと特徴を解説
ヨーロッパで長年ディーゼル技術を磨いてきたプジョー。日本ではガソリン車のイメージが強いかもしれませんが、実はディーゼルモデルにも多くの魅力があります。
特に「燃費の良さとトルクの強さ」「高速走行での安定性」が評価されており、ロングドライブやアウトドアが好きな方にも人気です。
近年は排ガス規制の厳格化により、ディーゼル=環境に悪いというイメージも見直されつつあります。プジョーでは「BlueHDi(ブルーHDi)」というクリーンディーゼル技術を採用しており、静かでクリーン、しかも燃費性能に優れたディーゼル車が展開されています。
それでは、具体的なラインナップと特徴を見ていきましょう。
代表的なモデル:プジョー3008・5008・308BlueHDi
現在日本市場で手に入るプジョーのディーゼル車としては、主に以下の3モデルが代表的です。
プジョー3008 BlueHDi

スタイリッシュなクロスオーバーSUV。1.5Lディーゼルエンジンを搭載し、街乗りから高速走行までバランスのとれたパフォーマンスが魅力です。実燃費は20km/L前後と高水準。
プジョー5008 BlueHDi

3008をベースにした3列シートの7人乗りSUV。ファミリー層に人気で、ディーゼルの低回転トルクが重たい車体でもスムーズな走行を実現。広い室内空間も好評です。
プジョー308 BlueHDi

コンパクトハッチバックで、取り回しの良さとクリーンディーゼルの高効率エンジンが特徴。ディーゼル=うるさいというイメージを覆す静粛性の高さにも注目されています。
これらのモデルはすべて「BlueHDi」テクノロジーを搭載しており、AdBlue(尿素水)によるNOx低減で環境性能にも配慮されています。
ディーゼルエンジンの仕組みとガソリン車との違い
ディーゼルエンジンとガソリンエンジンは、燃料の燃焼方式が大きく異なります。
- ガソリン車は、空気とガソリンを混合して点火プラグで燃焼させます。
- 一方、ディーゼル車は空気を高圧で圧縮し、その熱で軽油を自然発火させる仕組みです。
この構造の違いから、ディーゼルは低回転から太いトルクを発揮し、加速や坂道に強いというメリットがあります。また、燃費も良く、特に長距離走行では経済的です。
ただし、昔のディーゼル車は「音がうるさい」「黒煙が出る」といったネガティブな印象を持たれていたのも事実です。
しかし近年のプジョーのBlueHDiエンジンは、防音設計やエンジンの改良により静粛性が高く、アイドリング時もほとんど気にならないレベルまで進化しています。
プジョーのディーゼルはうるさい?静粛性を実走レビュー
「ディーゼルはガラガラとうるさい」という印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。ですが、最近のプジョーのディーゼル車に乗ってみると、そのイメージは大きく覆されます。
特にBlueHDiエンジン搭載モデルは、エンジンルームの遮音材やボディ全体の静音設計が徹底されており、アイドリング時や低速走行時の騒音は非常に抑えられています。
それでは、実際の走行シーンごとに「音」の印象をレビューしていきましょう。
アイドリング時の音は?ガソリン車と比較してみた
まず気になるのは、エンジン始動後のアイドリング音です。
プジョー308 BlueHDiとガソリンモデルを比較してみると、外から聞くとややカラカラ音があるものの、車内にいるとほとんど気になりません。むしろ、エアコンやオーディオの音にかき消されるレベルです。
また、振動についても優秀で、ステアリングやシートに伝わるブルブルした揺れはほぼ感じません。これはエンジンマウントの設計や、車体全体の剛性の高さが影響しています。
高速走行時のエンジン音はどう変わる?
ディーゼルエンジンは低回転でのトルクに優れているため、高速道路での巡航中は回転数が低く、音も非常に静かです。
たとえば、プジョー5008 BlueHDiでは100km/h巡航時でもエンジン回転数は約1,800rpm程度。
そのため、エンジン音よりも風切り音やロードノイズのほうが目立つという印象でした。
長距離移動でも耳障りなエンジン音がないので、同乗者との会話も快適。ガソリン車に劣らない、むしろ上回る静粛性だと感じる方も少なくないようです。
プジョーのディーゼル車の評判は?オーナーの口コミまとめ
実際にプジョーのディーゼル車を購入・運転しているユーザーの口コミはどうなのでしょうか?
ここでは、オーナーのリアルな声をもとに、良い評判・悪い評判の両面をまとめてご紹介します。
購入を検討している方にとって、実際の体験談はとても参考になりますので、ぜひチェックしてみてください。
良い評判:燃費・トルク・高速走行での快適性
- 「とにかく燃費がいい!高速で20km/L超えも普通」
→ プジョー308や3008 BlueHDiに乗るユーザーの多くが実燃費の良さを高評価しています。特に長距離通勤や旅行が多い方にとっては、燃料代の節約効果が大きいようです。 - 「低速からトルクが効いていて運転が楽」
→ ディーゼル特有の低回転トルクがしっかり効くため、信号待ちからの発進や登坂でも力強く、アクセルを踏み込まなくてもスムーズに加速できる点が好評です。 - 「高速での安定感が抜群。長距離でも疲れにくい」
→ ディーゼルエンジンはエンジン回転数が低く保たれるため、エンジン音が静かで振動も少なく、高速道路のクルージング性能が高いと感じるユーザーが多く見受けられます。
悪い評判:音の大きさ・振動・寒冷地での始動性
- 「ガソリン車よりエンジン音が少し大きい」
→ 走行中は気にならないものの、「朝イチの始動時」や「住宅街でのアイドリング中」にはディーゼル特有のカラカラ音が気になるという声があります。 - 「寒い日の始動に時間がかかることがある」
→ 特に冬の寒冷地ではエンジンのかかりが少し遅くなるという口コミもありました。ただし、近年のモデルではヒートアップが早く、対策が進んでいるようです。 - 「AdBlueの補充がやや面倒」
→ BlueHDiエンジンではNOx削減のために尿素水(AdBlue)を定期的に補充する必要があります。ディーラー任せにする方も多いですが、「補充の手間やコストが地味に気になる」という意見も。
総合的に見ると、プジョーのディーゼル車は「燃費と走行性能に満足している」という声が多く、ネガティブな意見は一部の使用環境や音に対する感覚に限られている印象です。
実燃費はどれくらい?プジョー308・3008のデータを比較
カタログ燃費と実燃費の違いは、クルマ選びでとても重要なポイントですよね。
プジョーのディーゼル車は燃費が良いとよく言われますが、**実際にどれくらい走るのか?**気になっている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、**代表的な2台「プジョー308 BlueHDi」と「3008 BlueHDi」**を例に、実燃費データと使用シーンごとの違いを詳しく見ていきます。
プジョー308 BlueHDiの平均燃費とガソリンモデル比較
- カタログ燃費(WLTCモード):21.0km/L
- オーナーの実燃費:17〜20km/L(平均18.5km/L)
特に高速道路やバイパス道路をメインで使っているユーザーは、20km/L前後の高燃費を記録しているケースも多く、「ガソリン車より明らかに燃料代が安い」との声も。
一方で街乗りメインの場合、燃費は15〜17km/L前後に落ち着くこともありますが、それでもガソリンモデル(平均13km/L程度)より優秀です。
長距離ユーザーが語る「本当の燃費性能」
実際に年間1万km以上走る長距離通勤ユーザーや旅行好きのオーナーからは、以下のような高評価が見られます。
- 「長距離ドライブではほぼ給油を気にせずに走れるのが本当にありがたい」
- 「燃料タンク容量(約52L)×20km/Lで理論上1000km超の航続距離。高速メインなら現実的に到達できる」
また、アイドリングストップやエコモードを積極的に活用すれば、燃費のばらつきを抑えることも可能です。
メンテナンス費用と故障リスクは?長く乗るなら要チェック
プジョーのディーゼル車を選ぶ上で、気になるのが維持費や故障のリスクですよね。
「輸入車=壊れやすい」「部品代が高い」といったイメージもあるかもしれませんが、実際にはどうなのでしょうか?
ここでは、プジョーのBlueHDiモデルを長く乗るために知っておきたいメンテナンス事情についてご紹介します。
ディーゼル特有のトラブル事例と対策方法
近年のプジョー車は品質が向上しており、致命的な故障は少なくなっていますが、ディーゼル特有の注意点はあります。
- DPF(ディーゼル微粒子フィルター)の詰まり
→ 短距離走行が多いと排気ガスのススがたまりやすく、警告灯が点灯するケースがあります。
対策としては、月に一度は20分以上の高速走行を行うことが推奨されています。 - EGRバルブの汚れ
→ エンジンの排ガス再循環装置が汚れると燃焼効率が低下。エンジンチェックランプが点灯することもあります。
定期的な点検や、燃焼系の洗浄添加剤を使うことで予防できます。 - AdBlueの補充
→ BlueHDiはNOx削減のためにAdBlue(尿素水)を使います。約5,000〜10,000kmごとに補充が必要で、不足するとエンジン始動できなくなることも。
補充はディーラーで数千円ほどかかりますが、自分で市販品を使って補充することも可能です。
アドブルーの補充頻度や費用感も紹介
AdBlueは燃料とは別に消費される液体で、補充を怠るとシステムがエラーを検知し、最終的にはエンジン始動が制限される仕組みになっています。
- 補充の頻度:通常5,000~10,000kmごと
- 費用:ディーラーで補充しても1回2,000〜3,000円前後
長距離を走る人にとっては定期的なチェックが必要ですが、エコで環境にやさしい走行を支える大切なシステムでもあります。
結局、プジョーのディーゼル車は買いなのか?
ここまで、プジョーのディーゼル車について「音」「燃費」「評判」「維持費」など、気になるポイントを詳しく解説してきました。
では、実際に**どんな人にプジョーのディーゼル車はおすすめできるのか?**反対に、購入を慎重に考えた方がよいケースも含めて整理してみましょう。
こんな人にはおすすめ!ディーゼル車の魅力
- 年間走行距離が1万km以上の方
→ 高速道路や郊外の移動が多く、燃費の良さをしっかり活かせる人にはディーゼルが有利です。特に遠出の多い家族や営業車ユーザーに人気です。 - 力強い走りを求める方
→ 低回転からしっかりトルクが出るため、坂道や荷物を積んだ状態でもストレスなく加速できます。都市部の合流や山道の走行にも安心感があります。 - 静かで安定感のあるロングドライブが好きな方
→ 高速巡航時の回転数が低く、長時間のドライブでもエンジン音が控えめで疲れにくいのも魅力です。
ディーゼルよりガソリンを選ぶべきケースとは
- 街乗りメイン・短距離走行が中心の方
→ DPFやEGRの汚れが溜まりやすく、メンテナンスコストがかさむ可能性があります。短距離メインならガソリン車の方が扱いやすいです。 - 静音性を最優先したい方
→ 最新のBlueHDiでも始動直後などはエンジン音が気になることがあるため、「とにかく静かさ重視」という方にはガソリンやハイブリッドがおすすめかもしれません。 - 維持費やトラブルへの不安が強い方
→ AdBlueの補充やフィルター系の整備など、ディーゼル車ならではの要素に不安がある場合は、国産ガソリン車やEVの方が安心できるかもしれません。
まとめ:ディーゼルの常識を覆す一台に出会えるかも
プジョーのディーゼル車は、昔の「うるさい・煙い・壊れやすい」というイメージを大きく覆す存在です。
**欧州で鍛えられたクリーンディーゼル技術「BlueHDi」**により、今では「静か・燃費が良い・走りも楽しい」という高評価も多数。
通勤・旅行・アウトドアなど、「走る楽しさと実用性を両立したい方」には、とても魅力的な選択肢になるはずです。
よくある質問(Q&A)
Q1. プジョーのディーゼル車は本当にうるさいんですか?
A. 昔のディーゼル車と比べて格段に静かになっています。特に「BlueHDi」エンジンは防音対策がしっかりしており、アイドリング中や高速走行中でも車内は静かで快適です。ただし、始動直後などにはわずかにカラカラ音を感じることがあります。
Q2. プジョーのディーゼル車の評判は良いですか?
A. 多くのオーナーが燃費の良さ・力強い走り・静粛性に満足しているようです。特に長距離ドライブが多い方からは「コスパが良い」との評価が目立ちます。ただし、AdBlueの補充やDPFの管理など、ディーゼル特有のメンテナンスが必要な点には注意が必要です。
Q3. 実際の燃費はどれくらいですか?
A. プジョー308や3008 BlueHDiでは、実燃費で17〜20km/L前後という報告が多いです。特に高速道路中心の使用であれば、20km/L超えも珍しくありません。市街地走行が多いと燃費はやや下がりますが、それでもガソリン車より高水準です。
Q4. AdBlueって何ですか?補充は大変ですか?
A. AdBlueは、ディーゼル車の排ガスをクリーンにするための尿素水で、BlueHDiエンジンには必要不可欠です。約5,000〜10,000kmごとに補充が必要で、費用は2,000〜3,000円前後。ディーラー任せでもいいですし、自分で補充することも可能です。
Q5. ディーゼルとガソリン、どちらを選べばいいですか?
A. 年間走行距離が多く、高速道路をよく使う方はディーゼルがおすすめです。燃費や走行性能に優れ、長距離ほどそのメリットを感じやすいです。逆に、街乗り中心で短距離が多い場合は、ガソリン車の方が維持が楽かもしれません。
まとめ
- プジョーのディーゼル車は、「BlueHDi(ブルーエイチディーアイ)」というクリーンディーゼル技術を採用し、燃費性能や環境性能に優れたモデルがそろっています。
- 現行の代表モデルとしては、308・3008・5008 BlueHDiがあり、それぞれ用途やライフスタイルに合わせて選べる点も魅力です。
- ディーゼルエンジンはガソリン車とは異なり、低回転域でトルクが太く、長距離走行に強いのが特長で、力強い走りを求める方に最適です。
- 「プジョーのディーゼルはうるさいのでは?」という声もありますが、実際の走行では静粛性が高く、アイドリング時や高速走行中も快適という声が多く見られます。
- 特に高速巡航時は、エンジン回転数が低く保たれるため、音よりも風切り音やタイヤの音のほうが気になる程度です。
- オーナーの評判では、「燃費の良さ」や「加速の力強さ」「高速での安定感」が高く評価されています。
- 一方で、「AdBlueの補充が必要」「始動時に音が気になる」「短距離走行だとトラブルが起こりやすい」など、ディーゼル特有の注意点も存在します。
- プジョー308 BlueHDiの実燃費はおおむね17〜20km/L前後。特に高速走行が多いユーザーほど燃費性能の恩恵を受けやすい傾向です。
- 維持費としては、AdBlue補充やDPFの管理が必要ですが、しっかり対策すれば大きなトラブルは防げます。
- 年間1万km以上走る方や、高速道路を頻繁に使う方には、プジョーのディーゼル車は非常にコスパが高い選択肢です。
- 一方で、街乗り中心・短距離が多い方には、ガソリン車の方がトラブルが少なく、扱いやすいかもしれません。
- 総じて、プジョーのディーゼルは「うるさい・壊れやすい」といった昔のイメージとは異なり、燃費・走行性能・静粛性をバランス良く兼ね備えた優秀な一台です。