
ドゥカティのフラッグシップモデル「パニガーレV4」と「パニガーレV4S」。どちらもスーパースポーツの最高峰ですが、具体的に何が違うのか気になっている方も多いのではないでしょうか?「V4Sのほうが高いけど、価格差に見合った違いはあるの?」「街乗りならV4でも十分?」といった疑問を解決するため、本記事では両モデルの違いを徹底比較します。
パニガーレV4とV4Sの基本スペックから、サスペンションやホイールなど装備面の違い、さらにはどちらを選ぶべきか用途別のおすすめまで詳しく解説。この記事を読めば、あなたに最適なモデルがどちらか明確になります。ぜひ最後までチェックしてください!
よく読まれている記事
パニガーレV4とV4Sの違いはどこにある?基本情報をチェック
ドゥカティのスーパースポーツモデル「パニガーレV4」シリーズは、ハイパフォーマンスなエンジンと最先端の電子制御技術を搭載し、多くのライダーを魅了しています。なかでも、標準モデルの「V4」と上位グレードの「V4S」は、どちらも魅力的な選択肢ですが、具体的にどこが違うのでしょうか?
ここでは、モデルの基本情報からスペックの違いまで詳しく解説していきます。
ドゥカティ・パニガーレV4シリーズとは?モデル概要を解説
パニガーレV4シリーズは、ドゥカティが誇るフラッグシップモデルで、MotoGPの技術を市販車にフィードバックしたスーパーバイクです。
搭載される「デスモセディチ・ストラダーレ」エンジンは、90度V型4気筒を採用し、高回転域での圧倒的なパワーとスムーズなトルク特性を実現しています。
また、最新の電子制御システムが採用されており、トラクションコントロールやウイリーコントロール、エンジンブレーキコントロールなど、多彩なライディングアシスト機能が備わっています。これにより、サーキット走行はもちろん、公道でも高いコントロール性能を発揮してくれます。
V4シリーズには、標準モデルの「V4」、上位モデルの「V4S」、さらに高性能な「V4 SP2」や「V4 R」といったバリエーションが存在し、それぞれのモデルで装備や性能が異なります。今回は、その中でも特に人気の高い「V4」と「V4S」に焦点を当て、違いを見ていきましょう。
パニガーレV4とV4Sのスペック比較|エンジン・重量・価格の違い
■ エンジン性能
パニガーレV4とV4Sは、どちらも1,103ccのV型4気筒エンジンを搭載しており、最高出力やトルクはほぼ同じスペックです。つまり、エンジンの基本性能に関しては、両者で大きな違いはありません。
■ サスペンションの違い
最大の違いは「サスペンション」にあります。
- V4:SHOWA製のBPF(ビッグピストンフォーク)とザックス製のリアショックを装備(手動調整式)
- V4S:オーリンズ製の電子制御サスペンション(Smart EC 2.0)を搭載
V4Sに採用されている電子制御サスペンションは、路面状況やライディングモードに応じて自動的に減衰力を調整してくれるため、サーキットでも公道でも最適な乗り心地を提供します。よりスムーズなコーナリングや、細かいセッティングが不要な点がメリットです。
■ 重量の違い
V4Sは、軽量なリチウムイオンバッテリーや鍛造アルミホイールを採用しているため、標準のV4に比べて2kgほど軽量になっています。わずかな差ですが、サーキット走行ではこの軽さが大きなアドバンテージになります。
■ 価格の違い
V4Sは、電子制御サスペンションや軽量パーツを採用しているため、V4よりも価格が高めに設定されています。
- パニガーレV4(標準モデル):約330万円~
- パニガーレV4S(上位モデル):約390万円~
この価格差をどう捉えるかは、ライダーの用途やこだわり次第。公道メインで乗るならV4でも十分な性能を発揮しますが、サーキット走行を考えているならV4Sの電子制御サスペンションが大きな武器になるでしょう。
パニガーレV4とV4Sの違いを簡単にまとめると、
✔ エンジン性能は同じ(どちらも最高出力215ps前後)
✔ V4Sは電子制御サスペンションを採用し、乗り味が向上
✔ V4Sは鍛造ホイールやリチウムイオンバッテリーで軽量化されている
✔ 価格はV4Sのほうが約60万円ほど高い
「コストを抑えても十分なパフォーマンスを楽しみたい」ならV4、
「より快適でハイテクな乗り味を求める」ならV4S、
といった選び方ができます。
あなたのライディングスタイルに合ったモデルを選んで、ドゥカティのスーパースポーツを存分に楽しんでください!
パニガーレV4とV4Sの主な違い|性能と装備の差を徹底比較
ドゥカティのスーパースポーツ「パニガーレV4」と「パニガーレV4S」は、どちらも1,103ccのV型4気筒エンジンを搭載し、圧倒的なパフォーマンスを誇ります。しかし、細かい部分を比較していくと、サスペンションやホイール、電子制御システムなどに違いがあり、それがライディングフィールにも大きく影響しています。
ここでは、V4とV4Sの具体的な違いを詳しく見ていきましょう。
サスペンションの違い|V4Sのオーリンズ製電子制御サスとは?
パニガーレV4とV4Sの最も大きな違いのひとつがサスペンションです。
- V4:SHOWA製 BPF(ビッグピストンフォーク)+ザックス製リアショック(手動調整式)
- V4S:オーリンズ製 NPX 25/30 フロントフォーク+TTX36リアショック(電子制御)
V4Sに搭載されるオーリンズ製の電子制御サスペンション(Smart EC 2.0)は、ライディングモードや走行状況に応じて減衰力を自動調整してくれるのが特徴です。これにより、サーキットでは硬めの設定でしっかりとしたコーナリング性能を発揮し、公道では快適な乗り心地を提供してくれます。
また、電子制御サスペンションは細かいセッティング不要で、ボタン操作だけで調整できるのも大きなメリットです。特に、頻繁にサーキットを走る方や、最適なセッティングを求める方にとって、V4Sの電子制御サスは非常に魅力的な装備と言えます。
ホイール&ブレーキの違い|V4Sはマルケジーニ製鍛造ホイール採用
V4とV4Sでは、ホイールの仕様も異なります。
- V4:標準のアルミキャストホイール
- V4S:マルケジーニ製鍛造アルミホイール
鍛造ホイールはキャストホイールに比べて軽量かつ高剛性で、ホイール自体の回転慣性が低いため、ハンドリングのキレが良くなるのが特徴です。特に切り返しが速くなるので、サーキットでのコーナリングやワインディングでの走行がよりスムーズになります。
また、ブレーキシステム自体は共通ですが、軽量なホイールのおかげでブレーキング時のレスポンスが向上するため、より安定した制動力を発揮できます。
車体重量の差|V4Sはどれくらい軽い?ハンドリングへの影響は?
パニガーレV4Sは、電子制御サスペンションや鍛造ホイールを採用していることに加え、リチウムイオンバッテリーを標準装備しているため、V4に比べて軽量化されています。
- V4の乾燥重量:175kg
- V4Sの乾燥重量:173kg
わずか2kgの差ですが、これは走行時のフィーリングに大きく影響します。特にコーナリング時の切り返しや、アクセルオン時の立ち上がりが軽快になり、ライダーへの負担が減るのがポイントです。
また、軽量化によって燃費やタイヤの摩耗も若干抑えられる可能性があるため、サーキット走行をメインに考えている方にとっては、大きなメリットになります。
電子制御システムの違い|V4Sならではの高度な電子制御とは?
パニガーレV4シリーズは、どちらのモデルも最新の電子制御システムを搭載していますが、V4Sではさらに高度なセッティングが可能です。
共通の電子制御システム
✔ ドゥカティ トラクションコントロール(DTC) EVO 3
✔ ドゥカティ ウイリーコントロール(DWC) EVO
✔ ドゥカティ クイックシフター(DQS) EVO 2
✔ エンジンブレーキコントロール(EBC) EVO
V4Sのみの追加機能
✔ オーリンズ Smart EC 2.0(電子制御サスペンション)
✔ 自動調整が可能なダンパー設定
✔ より精密な電子制御によるトラクション&ブレーキコントロール
特に、V4Sに搭載されるオーリンズ Smart EC 2.0は、サスペンションの動きをリアルタイムで調整するため、加速・減速・コーナリングすべての場面で最適な挙動を実現します。
公道メインならV4の電子制御でも十分ですが、サーキット走行やスポーツライディングをより快適に楽しみたい方には、V4Sの電子制御が大きなアドバンテージになるでしょう。
パニガーレV4とV4Sの違いをまとめると、
✔ サスペンション:V4Sは電子制御のオーリンズ製サスペンションを採用し、快適な乗り心地&優れたコーナリング性能を実現
✔ ホイール:V4Sは軽量なマルケジーニ製鍛造ホイールを採用し、ハンドリングが向上
✔ 重量:V4Sはリチウムイオンバッテリー&鍛造ホイールにより約2kg軽量化され、軽快な操作性を実現
✔ 電子制御:V4SはSmart EC 2.0を採用し、ライディングモードに応じた最適なサスペンション調整が可能
V4は「コストを抑えつつも十分なパフォーマンスを楽しみたい方」に、V4Sは「サーキットで本格的に走りたい方」や「最新の電子制御をフル活用したい方」におすすめのモデルです。
どちらを選ぶかは、あなたのライディングスタイル次第。パニガーレV4シリーズならではの圧倒的なパフォーマンスを、ぜひ体感してください!
パニガーレV4とV4Sはどちらを選ぶべき?用途別おすすめモデル
パニガーレV4とV4Sは、どちらもドゥカティのフラッグシップスーパースポーツですが、用途によって最適なモデルは変わります。街乗りやツーリングをメインにするのか、サーキット走行を重視するのか、あるいはコストパフォーマンスを考慮するのか――それぞれの視点から、どちらのモデルが最適かを解説していきます。
街乗りやツーリングならV4?V4S?快適性を比較
パニガーレV4シリーズは基本的にサーキット向けのバイクですが、街乗りやツーリングに使うこともできます。その際、V4とV4Sのどちらが快適かを比較してみましょう。
乗り心地の違い
- V4:SHOWA製BPFフロントフォーク+ザックス製リアショック(手動調整式)
- V4S:オーリンズ製電子制御サスペンション(Smart EC 2.0)
V4Sの電子制御サスペンションは、走行状況に応じて減衰力を自動調整してくれるため、街乗りやツーリングでは快適性が向上します。特に、路面の凹凸を吸収してくれるので、長距離走行時の疲労も軽減されるでしょう。
エンジンの扱いやすさ
エンジンスペック自体はV4とV4Sで共通ですが、電子制御サスペンションがある分、V4Sのほうが走行モードによるセッティングの幅が広く、街乗りでの快適性が高いと言えます。
結論:街乗り・ツーリングならどっち?
✔ V4Sは電子制御サスペンションによる快適性の向上が魅力。ツーリングを考えているならこちらがおすすめ。
✔ V4でも十分楽しめるが、細かいサス調整をする必要があるため、多少の手間がかかる。
サーキット走行ならどっち?V4Sのアドバンテージを解説
パニガーレV4シリーズの本領発揮は、やはりサーキット。どちらのモデルも圧倒的なパフォーマンスを持っていますが、V4Sのほうがサーキット向きと言われる理由を解説します。
サスペンションの違い
V4Sに搭載されているオーリンズ製電子制御サスペンションは、サーキット走行において大きなアドバンテージになります。
- コーナーの進入時、最適な減衰力に自動調整
- 立ち上がり時のトラクションを最大化
- 瞬時の調整が可能なため、走行中のセットアップ変更が不要
V4のSHOWA製サスペンションでも十分な性能を持っていますが、細かいセッティングが必要になるため、走行中の快適性やタイムを狙うならV4Sが圧倒的に有利です。
ホイールの違い
- V4:標準のアルミキャストホイール
- V4S:マルケジーニ製鍛造アルミホイール(軽量)
V4Sの鍛造ホイールは軽量化されているため、切り返しや旋回性能が向上し、サーキットでの走行性能が大幅にアップします。
結論:サーキットならどっち?
✔ V4Sは電子制御サス+鍛造ホイールの組み合わせで圧倒的に有利。サーキットで本気でタイムを狙うならこちら。
✔ V4でもサーキットは走れるが、サスペンションの調整が手動のため、セッティングに時間をかけられる人向き。
コストパフォーマンス重視なら?価格と維持費の違い
パニガーレV4とV4Sでは、価格や維持費にも違いがあります。コスト面を考慮すると、どちらが賢い選択になるのかを比較してみましょう。
車両価格の比較
- パニガーレV4:3,168,000円(税込)
- パニガーレV4S:3,729,000円(税込)
約56万円の差があるため、価格重視ならV4がおすすめです。ただし、V4Sには電子制御サスや鍛造ホイールが装備されているため、あとからカスタムするよりはV4Sを選んだほうがトータルコストは抑えられる可能性があります。
維持費の違い
基本的なランニングコストは共通ですが、V4Sの電子制御サスや鍛造ホイールは修理費や交換費用が高めになります。また、V4Sのリチウムイオンバッテリーは寿命が短く、交換時の費用が高い点も考慮する必要があります。
- オイル交換やタイヤ交換は共通のコスト
- V4Sの電子制御サスはメンテナンス費が高め
- バッテリー交換はV4Sのほうがコストがかかる
結論:コスパ重視ならどっち?
✔ V4は価格が抑えられており、維持費も比較的安い。コストパフォーマンス重視ならこちら。
✔ V4Sは初期投資が高いが、後付けカスタムを考えると結果的にお得になる可能性も。
用途別おすすめモデル
用途 | おすすめモデル | 理由 |
---|---|---|
街乗り・ツーリング | V4S | 電子制御サスで快適な乗り心地 |
サーキット走行 | V4S | 軽量ホイール&電子制御サスで圧倒的な走行性能 |
コスパ重視 | V4 | 車両価格&維持費が抑えられる |
✔ とにかくコスパを優先するならV4
✔ 公道・ツーリングメインならV4Sの快適性が魅力
✔ サーキット走行を本気で楽しむならV4Sが最適
あなたのライディングスタイルに合ったパニガーレV4シリーズを選んで、最高のバイクライフを楽しんでください!
まとめ
- パニガーレV4とV4Sは、どちらもドゥカティのフラッグシップスーパースポーツですが、細かい装備や性能に違いがあります。
- 基本的な違いとして、V4は標準モデル、V4Sは上級モデルという位置づけ。V4Sは電子制御サスペンションや軽量ホイールを採用し、より高性能に仕上がっています。
- サスペンションの違いでは、V4はショーワ製のフルアジャスタブルサスを搭載し、V4Sはオーリンズ製の電子制御サスペンションを装備。V4Sの方が状況に応じた最適なセッティングが可能です。
- ホイールとブレーキについては、V4Sはマルケジーニ製の鍛造ホイールを採用し、軽量化を実現。これによりハンドリングの軽快さが向上しています。
- 電子制御システムにおいてもV4Sの方が充実しており、より細かな調整が可能なため、ライディングを極めたい人には魅力的な仕様となっています。
- 用途別のおすすめとして、街乗りやツーリングメインならコストパフォーマンスの良いV4でも十分。サーキット走行を考えているなら、軽量ホイールや電子制御サスを備えたV4Sが最適です。
- 価格と維持費を考えると、V4の方が購入コストは抑えられますが、V4Sは高価なパーツを採用している分、ランニングコストもやや高めになります。
- 結論として、街乗りメインならV4、サーキット志向ならV4Sがおすすめ。それぞれの用途に合わせて選ぶことで、最高の走りを楽しめます。